スポーツカー
「スポーツカー」に関する記事
Ferrari FFに氷上サーキットで試乗
Ferrari FF|フェラーリ FFフェラーリ初の4輪駆動モデルFFに氷上サーキットで試乗Ferrari Fourの頭文字を車名に冠したフェラーリの新たなるフラッグシップ「FF」。同社初の4輪駆動モデルであり、大人4人がゆったり座れるスペースを確保したシューティングブレーク風のボディもあいまって注目を集める同モデルに、氷上特設コースで試乗した。Text by AOKI YoshiyukiPhotographs by MOCHIZUKI Hirohiko“4シーター+4WD”を意味する「FF」フェラーリ最新モデルのニュースに接して、英国紳士はニンマリしたにちがいない。跳ね馬のシューティングブレイク! その名もFF!!シューティングブレイクとは、「狩猟に使う」という名目でモディファイされたハイエンドスポーツカーのこと。いわば英国車の専売特許で、ハロルド・ラドフォードやAMLが手がけた、アストンマーティンのそれらがよく知られる。ステイタスシンボルたる超高級ツーリングワゴン。せいぜい猟銃...
アストンマーティン、V8ヴァンテージを全面改良|ASTON MARTIN
ASTON MARTIN V8 Vantage|アストンマーティン V8ヴァンテージアストンマーティン、V8ヴァンテージを全面改良アストンマーティンは、ブレーキやシャシーなどを中心に全面的な改良を施した新しいV8ヴァンテージをリリースした。Text by HORIGUCHI Yoshihiro(OPENERS)Photographs by ASTON MARTIN「S」の技術を受け継いだV8ヴァンテージ今回、V8ヴァンテージにくわえられた多くの改良点は上位モデルであるV8ヴァンテージSから引き継いだものだ。この改変により、オプションとなる「オートメイテッド マニュアル トランスミッション」が、6段スポーツシフトから、7段スポーツシフトIIに進化し、ギアがよりクロースするとともにファイナルレシオも低められた。ステアリングレシオも17:1から15:1(ロック トゥ ロック 2.62)にクイック化され、フロントブレーキには380mmの2ピース鋳鉄ベンチレーテッド・ディスクと対向6ピストン...
Porsche 911 Story─4代目993型
Porsche 911|ポルシェ911Porsche 911 Story──4代目993型空冷911の完成形ポルシェ 911の歴史を振り返る『Porsche 911 Story』。第4回は、993型。空冷最後の911であり、その完成形としていまも人気が高い。964のイメージが引き継ぎがれた、911ルックにも現代化の波が寄せ、この993型で一区切りとなった。Text by OGAWA Fumio燃費も考慮したモダナイゼーションTarga|タルガ空冷911のなかで、もっとも完成されたモデル。1993年に登場した第4世代で、通称993とよばれる。リアエンジンに後輪駆動というレイアウトが主体。くわえて、スタイリングも従来の964のイメージを引き継いでいた。ただし、フェンダーとともにヘッドランプ形状もややフラットになり、寝かされて、1963年のデビューからつづいたいわゆる911ルックに、ひと区切りつけるデザインとなったのが特徴だ。先代とはホイールベースもほぼ同一、車体外寸は幅がやや広くなった...
ポルシェ・ジャパン、新型ポルシェ911を発表|Porsche
Porsche 911|ポルシェ 911ポルシェ・ジャパン、新型ポルシェ911を発表昨年9月のフランクフルトモーターショーでのデビュー以来、世界中のクルマ好きの注目を集めてきた7代目となる新型ポルシェ911がついにポルシェ・ジャパンにより正式に発表された。当初はカレラとカレラS、そしてカブリオレのモデル構成で、価格は1117万円から。Text by HORIGUCHI Yoshihiro(OPENERS)Photographs by KOGAHARA Mitomu2012年分のカレラSはほぼ完売コードネーム991と呼ばれる新型911が、ついに日本で正式デビューを果たした。ポルシェが「インテリジェント・パフォーマンス」と形容する同モデルは、環境性能とハイパフォーマンスを高い次元で両立させるべく、約90パーセントのコンポーネンツが刷新された意欲作だ。当初のモデルバリエーションはカレラとカレラS、そしてそれぞれにカブリオレが用意される。カレラは、3.6リッターからダウンサイジングされた3...
最速のフェラーリ「F12ベルリネッタ」発表!|Ferrari
Ferrari F12berlinetta|フェラーリ F12ベルリネッタ最速のフェラーリ「F12ベルリネッタ」発表!これまでF620のコードネームで話題になっていたV12エンジンを搭載した最速最新のフェラーリが、「F12ベルリネッタ」という名で、ついにwww.ferrari.comにて公開された。Text by SUZUKI Fumihiko(OPENERS)599の後を継ぎ、さらなる進化をはたす「599」の後継であり、世界中の注目を集めていたフロントミッドに12気筒エンジンをつんだ新型フェラーリがついにその姿をあらわした。実車はジュネーブモーターショーでのお披露目となるが、そのイメージ映像と動画、大まかなスペック、そして「F12ベルリネッタ」という正式名称がフェラーリの公式Webサイトで公開されたのだ。これまでのフェラーリのロードカーで、もっともパワフルかつハイパフォーマンスなモデルであり、高効率なエンジンと、より進歩したアーキテクチャー、さらに良好なエアロダイナミックス、そし...
ニューボクスターがワールドプレミア|Porsche
Porsche|ポルシェニューボクスターがワールドプレミアポルシェAGは3月6日からいよいよ開催となるジュネーブモータショーに新型ボクスターを出展する。また、911カレラカブリオレ、パナメーラGTSはヨーロッパプレミアを果たす。Text by SUZUKI Fumihiko(OPENERS)新生ボクスターついに登場軽量設計ボディとシャシーの見直しで、重量が大幅に軽量化され、ボクスター史上、初の包括的なモデルチェンジがほどこされたニューボクスターがついにお披露目となる。詳細な解説は既報にゆずるが、ホイールベースの延長、トレッドのワイド化、ホイールの大径化、燃費の改善、ルックスの変化など、トピックには事欠かない、注目の一台だ。また、日本でのお披露目イベントも記憶にあたらしい、7代目911からは、「911カレラカブリオレ」がヨーロッパプレミアとして出展される。マグネシウムを使用するなど、軽量設計のコンバーチブルトップを備え、すでに試乗をすませた面々からはその剛性感あふれる完成度への賞賛を...
ランボルギーニ アヴェンタドール J 披露|Lamborghini
Lamborghini|ランボルギーニアヴェンタドール J ジュネーブモーターショーに先駆け披露先日、リーク情報を海外メディアがスクープして以来、ウインドシールドすらない、極端なまでにオープンなそのスタイリングが世界中の自動車ファンの注目を集めていた、アヴェンタドールのスピードスターバージョン「アヴェンタドール J」が、ジュネーブモーターショーに先駆けて催された、フォルクスワーゲングループのスペシャルプレビューイブニングにて公開された。Text by SUZUKI Fumihiko(OPENERS)極端なまでにオープン 究極にパワフル「現在は、クルマづくりにさまざまなルールがあり、チャレンジはやりにくくなっている。しかし、そういう制約のなかでも、ランボルギーニはひとに夢と、未来を提供できる。アヴェンタドール Jはその証拠だ」ジュネーブモーターショーに先駆けて催された、フォルクスワーゲングループによるスペシャルプレビューイブニングに、「アヴェンタドール J」とともに登壇したランボルギ...
ジュネーブ現地リポート|Porsche
Porsche|ポルシェジュネーブモーターショー現地リポートニューボクスターがワールドプレミアポルシェのワールドプレミアは新型ボクスター、およびボクスターS。現地に飛んだサトータケシ氏から、そのプレスカンファレンスのリポートが到着した。Text by SATO TakeshiPhotographs by MOCHIZUKI Hirohiko大きくなって小さくなった新型ボクスターのポイントは、大きくなっているのに小さくなっていること。まず、ボディが大型化したのに重量は軽くなっている。全長で32mm、ホイールベースで60mmと、ひとまわりボディが拡大しているのに、モデルチェンジ前より最大で約35kgの軽量化を果たしているのだ。そしてもうひとつ、エンジン出力が10ps増えて265psになっているのに、エンジン排気量は2706ccと187cc縮小されている。スペックから想像するに、「ホイールベース延長で安定性はプラス」「軽量化で敏捷性はプラス」「出力アップで加速性能はプラス」と想像できるが...
ヴェイロン グランスポールに最高性能の「ヴィッテス」登場|Bugatti
Bugatti Veyron 16.4 Grand Sport Vitesse|ブガッティ ヴェイロン 16.4 グランスポール ヴィッテスヴェイロン グランスポールに最高スペックの「ヴィッテス」登場フランスはアルザスに本社をおく、フォルクスワーゲンの子会社ブガッティ・オトモビルは、ジュネーブモーターショーで「ヴェイロン 16.4 グランスポール ヴィッテス(Veyron 16.4 Grand Sport Vitesse)」を披露、詳細なスペックを公開した。Text by SUZUKI Fumihiko(OPENERS)シューペルスポールとグランスポールの融合「ヴェイロン 16.4」は2001年、ジュネーブ国際モーターショーにて、史上最速、最高価格のモデルとして発表されたスーパーカーのなかのスーパーカー。1998年にフォルクスワーゲングループの手で復活したブガッティ ブランド初の市販車であり、同時にグループのフラッグシップでもある。16.4というナンバーはV型8気筒エンジンを2つ組...
918スパイダー テスト車両公開 |Porsche
PORSCHE 918 Spider|ポルシェ918 スパイダー918スパイダー テスト車両公開2010年、ジュネーブモーターショーでコンセプトカーとして発表され、2011年から予約がはじまっている世界918台の限定生産車、ポルシェ 「918 スパイダー」。その開発途中のテスト車両の映像がついに公開された。Text by SUZUKI Fumihiko(OPENERS)カレラGTの後継2003年に発売されたポルシェ「カレラGT」は、タルガトップのオールカーボンボディに5,733ccV型10気筒エンジンを積み、1,380kgという軽い車両重量と、レーシングカーレベルのサスペンションやブレーキを備えつつも、高級ロードカーとしての居住空間を併せもつスーパーカーだった。この後継車として位置づけられるのが2010年に発表され、すでに生産が決定、予約もはじまっている、「918スパイダー」だ。今回、ポルシェは南イタリアのナルドサーキットに報道陣を招いて、この918スパイダーのテスト車両で試乗をお...
新旧911比較試乗―青木禎之篇
Porshe 911|ポルシェ 911新旧911比較試乗ポルシェ911の7代目、991型がついに日本の公道にもデビューした。OPENERSではこの7代目と、7代目の登場によってついに先代となった997型を用意。比較試乗をおこなった。その第一弾は青木禎之氏による、徹底分析だ。Text by AOKI YoshiyukiPhotographs by ARAKAWA Masayukiニューコークはださない早朝、待ち合わせの場所に赴くと、2台のポルシェ911が縦に並んでいた。『OPENERS』編集部が、モデル997と991、新旧2台の911を用意してくれたのだ。念のため確認しておくと、数字の大きな997が先代、991があたらしい911である。997やら991、911とまぎらわしいこと甚だしいうえ、なぜに数字が若くなっているかというと、世界中のニューモデルウォッチャーからニュー911の機密を守るためだったという。ロッキードのステルス戦闘機に、F18につづくF19やF20ではなくF117と、か...
911カブリオレ試乗―渡辺敏史
Porsche 911 cabriolet|ポルシェ 911 カブリオレポルシェ 911 カブリオレ海外試乗記1982年のデビューから30年の時を経て、ついにクーペとまったく同一のシルエットを得るにいたったポルシェ「911カブリオレ」に、スペインはカナリア諸島で渡辺敏史氏が試乗。Text by WATANABE ToshifumiPhtographs by Porsche Japanついにクーペとおなじサイドビュー!カイエン、ケイマンそしてパナメーラ。21世紀に入ってからのポルシェは、モデルレンジの拡大もあって販売台数を大幅に伸ばしてきた。が、なんであれ、ポルシェにとっての精神的な支柱が変わらず「911」にあることは、そのデザインからして察することができる。そう、ラインナップのすべてはなんらかの関連性をもってこのクルマへと帰結する。911がユーザーにとってだけでなく、ポルシェ自身にとっても不動のアイコンである理由は、取りも直さずスポーツカーの最前線に立ちつづけてきたこのクルマの歴史...
島下泰久ポルシェ ボクスター海外試乗記|Porsche
Porsche Boxster|ポルシェ ボクスターPorsche Boxster S|ポルシェ ボクスターSポルシェ ボクスター海外試乗記サン・トロペにて開催された、新型ポルシェ・ボクスターのプレス向け国際試乗会。南仏のワインティグロードにてこのボクスター、そしてボクスターSを走らせた島下泰久氏の試乗リポート。Text by SHIMASHITA Yasuhisa立派になった?東京はまだ肌寒かった3月中旬、新型ポルシェ・ボクスターのプレス向け国際試乗会が、温暖な南仏はサン・トロペにて開催された。事前に発表された写真で姿は見ていたが、実物とはこの日が初対面。その最初の印象は「随分立派になったなあ」というものだった。とは言っても、ボディサイズは全長が32mm増えただけ。変わったのはプロポーションで、ホイールベースが60mm伸び、フロントオーバーハングは27mm短縮されている。また、トレッドは前40mm、後18mm拡大。さらにフロントウインドウは取り付け位置が100mmも前進したうえに...