ランボルギーニ アヴェンタドール J 披露|Lamborghini
CAR / MOTOR SHOW
2014年12月15日

ランボルギーニ アヴェンタドール J 披露|Lamborghini

Lamborghini|ランボルギーニ

アヴェンタドール J ジュネーブモーターショーに先駆け披露

先日、リーク情報を海外メディアがスクープして以来、ウインドシールドすらない、極端なまでにオープンなそのスタイリングが世界中の自動車ファンの注目を集めていた、アヴェンタドールのスピードスターバージョン「アヴェンタドール J」が、ジュネーブモーターショーに先駆けて催された、フォルクスワーゲングループのスペシャルプレビューイブニングにて公開された。

Text by SUZUKI Fumihiko(OPENERS)

極端なまでにオープン 究極にパワフル

「現在は、クルマづくりにさまざまなルールがあり、チャレンジはやりにくくなっている。しかし、そういう制約のなかでも、ランボルギーニはひとに夢と、未来を提供できる。アヴェンタドール Jはその証拠だ」

ジュネーブモーターショーに先駆けて催された、フォルクスワーゲングループによるスペシャルプレビューイブニングに、「アヴェンタドール J」とともに登壇したランボルギーニのCEO、ステファン・ヴィンケルマンはそう語ったという。

全長4,890×全幅2,030×全高1,100mmというボディサイズは、アヴェンタドールと近い。全長で110mm長くなり、全高で36mm低くなっただけだ。しかし、ランボルギーニ史上最低の地上高で、中央から伸びたバックミラーとシート後ろのセイフティバーが一番高いという、そのスタイリングは衝撃的だ。

フロントはアヴェンタドールよりもややすぼまっており、より大きくなった開口部のブレードの配置は、アヴェンタドールといささかことなる。

ランボルギーニ アヴェンタドール J 披露|Lamborghini 02

ドライバーとパッセンジャーの正面には、ウインドシールドがない。最高出力700ps(515kW)を発生するV12エンジンは、乾燥重量1,575kgの車体に、300km/h以上という最高速度をあたえているが、それによって発生する風の暴力から人間を守る装置は小さなウインドディフレクターだけ。そのため、スポーツバイクと同等の風量を覚悟しなくてはならない、とランボルギーニは語る。

エポキシ樹脂にカーボンファイバーを浸して生み出す「カーボンスキン」というファブリックを使用した特殊なシートの後ろにはセイフティバーが張り出し、クーペとはことなる流麗なラインを作り出している。ランボルギーニらしく、上に跳ねあがるように開くドアは、アヴェンタドールよりも薄く、サイドウインドウも極めて小さい。リアにはディフューザーがセットされている。

ボディカラーはこのクルマだけの特殊な赤。フロント20インチ、リア21インチの5スポークアルミホイールの内側には、ブレーキ冷却用に小さなカーボンファイバー製のファンがつく。

この、アヴェンタドール J。そのJの名のもととなった、ランボルギーニ イオタと同様にワンオフ品でありすでに220万ユーロ以上で売約済。ジュネーブモーターショーでのワールドプレミアは、この芸術作品のごときクルマを目撃する、文字通り、またとない機会となりそうだ。

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