クーペ
「クーペ」に関する記事
PORSCHE| ポルシェ 911ターボ|第15回 (前編)|「ポルシェ・ターボの真骨頂」
第15回 ポルシェ911ターボ(前編)「ポルシェ・ターボの真骨頂」スポーツカーといえばポルシェ。ポルシェといえば「911」。その頂点に君臨するモデルが「911ターボ」だ。0-100km/h加速=3.7秒を誇る最新型ハイパフォーマンスカーを前に、思いは30年前へとフラッシュバックした。文=下野康史Photo by Porsche昔のポルシェは、いまのポルシェなんてもんじゃなかった「ポルシェ911」、なかでも「ターボ」についてとなると、どうしても昔話からはじめないわけにはいかない。スーパーカー世代にとっても、“ポルシェ・ターボ”といえば、格別になつかしい響きをもつはずだ。1970年代後半のハイエンド911、「930ターボ」である。“タイプ930”とよばれる911ターボ(写真のモデルイヤーは1977年)東京12チャンネルの『対決!スーパーカークイズ』が小中学生に大人気だったころ、すでに大学生だったぼくは、その後、自動車専門誌の編集部に入ってすぐ、新車の930ターボに触らせてもらったことが...
Mercedes-Benz E Class Coupe|14年ぶりに復活した優美なるクーペ
Mercedes-Benz E Class Coupe|メルセデス・ベンツ Eクラス クーペ14年ぶりに復活した優美なるクーペメルセデス・ベンツ日本は、先にデビューしたメルセデス・ベンツ新型Eクラスのラインナップに、スポーティかつエレガントなスタイリングを特徴とする2ドアクーペモデルを追加発売した。写真=メルセデス・ベンツ日本大人4人がゆったりと過ごせる室内空間Eクラスとしては14年ぶりに復活した新型Eクラスクーペ。同車は今年5月にフルモデルチェンジを受けたEクラスセダンと共通する、メルセデスのさまざまな革新技術を用いた安全性、快適性、環境適合性を備えながら、メルセデスのクーペモデルにおいて伝統となっているエレガントなフォルムと、モダンで上質なインテリア、そしてスポーティな走行性能を融合させたプレミアム2ドアクーペである。エクステリアの最大の特徴は、メルセデスのクーペ伝統のピラーレスのサイドウインドウによる流麗なルーフラインだろう。また、Eクラスセダンと同様、1960年代のメルセデ...
Mercedes-Benz E Class Coupe|「E350 クーペ デジーノ エディション」発売
Mercedes-Benz E Class Coupe|メルセデス・ベンツ Eクラス クーペ限定仕様車「E350 クーペ デジーノ エディション」発売メルセデス・ベンツは、14年ぶりに復活した新型Eクラス クーペの発売を記念し、スペシャルモデルを制作。特別な内外装とサスペンションを採用した「E350 クーペ デジーノ エディション」を全国限定50台で発売した。写真=メルセデス・ベンツ日本特別仕様車は新型Eクラス クーペをベースに、快適性と俊敏性をさらに向上させる電子制御サスペンション「ダイナミックハンドリングパッケージ」を装備。「ダイナミックハンドリングパッケージ」には、あらゆる走行状況下でダンパーを細やかに制御しなめらかな乗り心地を実現する「電子制御式セレクティブダンピングシステム」や、よりクイックなギアチェンジとシャープなアクセルレスポンスに切り替えが可能な「SPORTスイッチ」、シャープなハンドリングをもたらす「スポーツパラメーターステアリング」が装備されている。内装は、通常...
INFINITY M|次期型フーガがペブルビーチでお披露目
INFINITY M|インフィニティ M次期型フーガがペブルビーチでお披露目インフィニティは、カリフォルニアで開催されたペブルビーチコンクールデレガンスで、新型「M」(日本名:日産フーガ)を発表した。ヨーロッパ向けにはV6ディーゼルも用意今回発表されたモデルは、3.7リッターV6エンジン(336ps)を搭載した「M37」と最高出力400ps以上を発生する5.6リッターV8をベースにした、「M56」の2グレードが用意される。ただしヨーロッパ向けにはV8の設定はなく、V6ディーゼルが採用される予定だ。外観は「インフィニティ G37」(日本名:日産スカイライン)を、さらにグラマラス&マッチョにした押し出しの強いデザインとなり、フロントマスクは、今年のジュネーブモーターショーで発表されたコンセプトカー「エッセンス」をモチーフとしている。発売は2010年春内装についてもエクステリアと同様、スポーティとラグジュアリーが両立したものとなっている。レザーやウッドなどは厳選された上質な素材を使用し、...
BMW ACTIVE HYBRID X6|BMWにもハイブリッドの波
BMW ACTIVE HYBRID X6|ビー・エム・ダブリュー アクティブハイブリッド X6BMWにもハイブリッドの波BMWは、同社初のフルハイブリッドカーとなる「アクティブハイブリッドX6」を発表した。文=ジラフ量産ハイブリッド最強のパワーベースとなる車両は、X6のトップグレード「xドライブ50i」。ここに搭載されるハイブリッドシステムは、2モードハイブリッドシステムと呼ばれるもので、50iとおなじ直噴ガソリン4.4リッターV8ツインターボ(最高出力400ps、最大トルク62.2kgm)に、2基のモーターを追加したもの。この2基のモーターは低速用(91ps、26.6kgm)、高速用(86ps、28.5kgm)に分けられ、エンジンとのトータル出力は、480ps、79.5kgmという「量産ハイブリッド車で最強のパワー」を誇る。また「7速ツーモードアクティブトランスミッション(ECVT)」と4WDの「xドライブ」の採用により、そのパワーをロスすることなく路面に伝え、0-100km/h...
Peugeot 3008 & RCZ|プジョーが放つ2台のディーゼルハイブリッド
Peugeot 3008 & RCZ|プジョー 3008 & RCZプジョーが放つ2台のディーゼルハイブリッドプジョーは「3008」と新型車「RCZ」のハイブリッドモデルを初公開した。文=ジラフプロローグの市販バージョンこのモデルは、昨年9月に開催されたパリモーターショーで発表されたコンセプトカー「プロローグ」の市販バージョンともいえるもの。今年の4月30日には、PSA(プジョーシトロエン)として、プジョー「3008」とシトロエン「DS5」(現時点では未発表)に、ディーゼルハイブリッド車を追加設定し、2011年から生産を開始すると発表したばかりだが、それが現実のものとなったわけだ。コンセプトカーには高効率のディーゼルハイブリッドが搭載されていたが、今回の公開された2モデルにも、「ハイブリッド4」と呼ばれるシステムが搭載されている。Peugeot RCZ|プジョー RCZPeugeot 3008|プジョー 30082011年初頭に市販予定このシステムは、直噴2.0リッターの直4ターボ...
Mercedes-Benz SLS AMG|メルセデス・ベンツ SLS AMG
Mercedes-Benz SLS AMG|メルセデス・ベンツ SLS AMG新世代のスーパースポーツ、いよいよお披露目ダイムラーは、メルセデス・ベンツの新型高級スポーツカー「SLS AMG」を、フランクフルトショーにおいて公開すると発表した。文=ジラフ0-100km/h加速で3.8秒、最高速は317km/hを記録メルセデス・ベンツ SLS AMGは、SLRマクラーレンの生産終了後にメルセデスのフラグシップモデルとして2010年初旬から、ヨーロッパでの販売が開始される予定だという。車両開発はメルセデスのAMG部門が担当。エンジンは専用のチューニングがほどこされた、6.3リッターV8を搭載。スペックは最高出力571ps、最大トルク66.3kgmを発揮。これにAMGスピードシフトDCT-7が組み合わされ、0-100km/h加速で3.8秒、最高速は317km/hを記録するというボディサイズは、全長4638×全幅1939×全高1262mm、ホイールベースは2680mm。ロングノーズでガルウ...
トヨタ FT-86 コンセプト|TOYOTA FT-86 Concept
トヨタ FT-86 コンセプト|TOYOTA FT-86 Concept往年の名車の復活トヨタ自動車は、10月23日より開催される第41回東京モーターショーに出展するモデルの概要を発表した。文=ジラフドライバー主体のクルマづくり今回の出展車のなかでもっとも注目されるのは「FT-86コンセプト」と呼ばれる小型FRスポーツのコンセプトだ。このモデルはその名前からも想像できるように、往年の名車AE86(ハチロク)の復活を予感させるモデルだ。このクルマの最大のテーマは「クルマを操る楽しさをより多くの方に味わってほしい」というもの。最近のスポーツカーはクルマが速いのか、自分の運転がうまいのかがよくわからないという声をよく聞くことから「ドライバーを主体としたクルマを作りたい」という思いから開発がスタートしたという。今回発表されるモデルの特徴は、ドライバーが扱いやすいコンパクトなサイズと2リッターNAエンジンを組み合わせたことだ。ボディサイズは、全長4160×全幅1760×全高1260mm、ホイ...
PORSCHE 911 GT3 RS|すべてはレースでの成功のために
PORSCHE 911 GT3 RS|ポルシェ 911 GT3 RSすべてはレースでの成功のためにフォルクスワーゲンやアウディをベースとしたチューニングでおなじみのコックスは、2009年のフランクフルト・モーターショーで正式発表された新型ポルシェ911 GT3 RSの日本国内での販売業務を担当することを発表、10月20より受注を開始した。最高出力は15psアップの450ps新型911 GT3 RSは、カップカーなど911 GT3をベースにしたレーシングカーのホモロゲーション用として開発されたもの。レースシーンでの成功を目指すべく、エンジンパワーの向上や軽量化のみならず、ボディからサスペンションにいたるまでグレードアップが図られている。パワーユニットは、すでにノーマルのGT3に搭載されている3.8リッター水平対向6気筒エンジンをベースに手がくわえられた結果、最高出力は15psアップの450psを達成。1リッターあたりの最高出力はNAエンジンとしては驚異的な118psを誇っている。また...
BMW M3 M DCT Drivelogic|ビーエムダブリューM3 M DCT Drivelogic|第24回 (後編)|マニュアルトランスミッションに勝ち目はないのか
第24回 BMW M3 M DCT Drivelogic(後編)マニュアルトランスミッションに勝ち目はないのか人間の左足のかわりに機械がクラッチを操作するダブルクラッチ式2ペダル・ギアボックスを前に、自称“マニュアル保存会 会長”の下野康史すらこう思った。「もう勝ち目ないな」と。文=下野康史Photo by BMW変速ロボットのほうが素早い「BMW M3」に追加設定された新型ギアボックス「M DCT Drivelogic」は、期待を上回るデキである。とくに変速の滑らかさは、フォルクスワーゲンの「DSG」、「日産GT-R」の「デュアル・クラッチ・トランスミッション」、「三菱ランサーエボリューションX」の「ツインクラッチSST」といった先発モデルをしのいでいる。ガチャガチャしたメカメカしさが見事にない。これらのツインクラッチ式2ペダル・ギアボックスは、マニュアル変速機(MT)よりも多才なスポーツ性能が売りだが、日本市場で問われるのはなにより快適性だろう。つまり、どこまで一般的なトルコン...
PORSCHE 911 GT3 R|レーサーにとって最高の1台
PORSCHE 911 GT3 R|ポルシェ911 GT3 Rレーサーにとって最高の1台ポルシェは、9月のフランクフルトショーで公開した2010年モデルのポルシェ911GT3 カップにつづき、FIAが定めた国際格式のGT3レギュレーションをクリアした911GT3カップSの後継モデル、ポルシェ911GT3 Rを発表。2010年1月14日に開幕する、バーミンガムモーターショーで初公開することを決定した。文=ジラフ4リッター・フラット6を搭載ポルシェ911GT3 Rは、911GT3 cupをベースに、最高峰の動力性能とハンドリングの実現を目指して開発されたモデル。その重量は911GT3 cupと同様の1200kgを実現し、パワーユニットには911GT3 cupの3.8リッター・エンジンをベースに排気量を0.2リッター拡大した4.0リッター水平対向6気筒エンジンを搭載。30bhpの出力向上を実現し、最高出力は480bhpを記録する。またトランスミッションに、シーケンシャルタイプの6段ドッグ...
Porsche Panamera S hybrid|ポルシェ パナメーラ S ハイブリッド 試乗
Porsche Panamera S hybrid|ポルシェ パナメーラ S ハイブリッドラグジュアリアスなポルシェ製ハイブリッドサルーンに試乗(1)ポルシェから市販ハイブリッドモデル第2弾となる「パナメーラ S ハイブリッド」が誕生した。カイエン S ハイブリッドとおなじパワートレインを積み、市販ラインナップ史上もっともCO2排出量が低いと言われるこのプレミアムサルーンに、モータージャーナリスト 渡辺敏史氏が試乗した。文=渡辺敏史写真=ポルシェ ジャパンポルシェの積極的な環境負荷低減策世界の先進国が地道に推し進めるCO2排出量の削減は、自家用車の世界でもいよいよ待ったなしの状況だ。それは大量生産を前提としていないスポーツカーやラグジュアリーカーのブランドについても、何らかの対応を迫ることになる。 そんななか、ポルシェはレースフィールドでも市販車の世界においてもハイブリッドの可能性を積極的に模索している。すでに日本でも発売されているカイエン S ハイブリッドについで、このパナメー...
ポルシェ 911 GT3 R|PORSCHE 911 GT3 R
PORSCHE 911 GT3 R|ポルシェ 911 GT3 R究極のレース仕様車が日本上陸2010年シーズンからのレースデビューに向けて開発された新型レーシングカー「ポルシェ 911 GT3 R」。20台が生産され、すべて完売、日本には1台が導入された。販売代理店はコックス(神奈川県足柄上郡)である。文=小川フミオエンジンは4リッター、車体重量は1,200kgに進化ポルシェのレーシングカー、911 GT3 Rが先ごろ、日本に持ちこまれ、お披露目された。公道を走れるGT3 RSをベースに開発されたモデルで、4リッター水平方向6気筒エンジンを搭載、480psを発生する。バイザッハの研究開発センターにて生産される911 GT3 Rは、レースに出ることを好むポルシェ・ファンのために開発されたモデルだ。エンジンは4リッターに排気量拡大され、車体は1,200kgに軽量化、そしてシークエンシャル6段ギアボックスが搭載される。くわえて、電子制御スロットル、トラクションコントロールシステム、ABS...
アウディ eトロン|小さくなった2代目EVスポーツ
AUDI e-Tron|アウディ eトロン小さくなった2代目EVスポーツアウディはデトロイトモーターショーにおいて、EVコンセプトスポーツカー「eトロン」の進化型を初披露した。文=ジラフTTより若干小さいボディ昨年9月のフランクフルトモーターショーで発表されたeトロンは、「R8」をベースに開発されたEVスポーツカーだったが、今回の進化型は前回よりも、コンパクトなサイズとなって登場した。気になるそのサイズは、全長3930×全幅1780×全高1220mm、ホイールベース2430mmというもの。ホイルベースは「R8」よりも220mm短く、全体的に「TT」より若干小さいサイズであることがわかる。また「R8」をベースとしていた前回は、前後アクスルに2個ずつ、合計4個のモーターを搭載し、最高出力313ps、最大トルク459kgmというスペックを有し、0‐100km/h加速4.8秒、最高速は200km/h(リミッター作動)という数値を記録していたが、今回の進化型はスペックも控え目。2012年まで...
ホンダ CR-Z|新時代のパーソナルスポーツクーペ
HONDA CR-Z|ホンダ CR-Z新時代のパーソナルスポーツクーペホンダはデトロイトモーターショーにおいて、新型ハイブリッドスポーツ「CR-Z」量産モデルのワールドプレミアをおこなった。文=ジラフ1.5リッターi-VTEC+IMAこのCR-Zは、排気量1.5リッターのi-VTECエンジンに、IMA(インテグレーテッド・モーター・アシスト)を組み合わせたホンダのハイブリッドシステムを搭載することで、スタイリングや運転する楽しみを最大限に追求しながら燃費の向上が図られた、あたらしいかたちのパーソナルスポーツクーペ。トランスミッションには、CVTだけではなく6速MTが設定され、軽快なハンドリングを実現するためにスポーツシャシーも採用されている。スペックは、最高出力114ps/6000rpm、最大トルク14.8km/4800rpm(CVT仕様は113ps、14.7kg-m)とされ、気になる燃費(10.15モード)は、6速MTが22.5km/ℓ、CVTは25.0km/ℓと発表される。日本...