PORSCHE 911 GT3 RS|すべてはレースでの成功のために
PORSCHE 911 GT3 RS|ポルシェ 911 GT3 RS
すべてはレースでの成功のために
フォルクスワーゲンやアウディをベースとしたチューニングでおなじみのコックスは、2009年のフランクフルト・モーターショーで正式発表された新型ポルシェ911 GT3 RSの日本国内での販売業務を担当することを発表、10月20より受注を開始した。
最高出力は15psアップの450ps
新型911 GT3 RSは、カップカーなど911 GT3をベースにしたレーシングカーのホモロゲーション用として開発されたもの。レースシーンでの成功を目指すべく、エンジンパワーの向上や軽量化のみならず、ボディからサスペンションにいたるまでグレードアップが図られている。
パワーユニットは、すでにノーマルのGT3に搭載されている3.8リッター水平対向6気筒エンジンをベースに手がくわえられた結果、最高出力は15psアップの450psを達成。1リッターあたりの最高出力はNAエンジンとしては驚異的な118psを誇っている。また組み合わされる6速マニュアルトランスミッションも、ショートストローク化や軽量化などの改良がほどこされた。
ポルシェAGのワールドワランティが付属
ボディは、リアのみならずフロントもワイド化。これにともない、フロント245/35ZR19、リア325/30ZR19というよりワイドなタイヤを採用。走行シーンによってサスペンション設定を変更できるPASM(ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネジメント)が新たに採用されたこととあいまって、より高い次元での走りを可能にしているという。ちなみに車高は911 GT3比で30mm低められている。
また、走行状況に応じてエンジンマウントダンパーの減衰力を調整するダイナミックエンジンマウントを標準装備。これによって、高負荷時のエンジンとボディとの一体感が向上している。エアロダイナミクスにも改良がほどこされ、より高いダウンフォース性能を実現しているという。
エクステリアでは、新型カーボンリアウィングやチタンマフラーが装備され、GT3 RSならではのレーシーな雰囲気を醸し出している。
同車にはポルシェAGのワールドワランティが付属しており、全国のポルシェセンターでアフターサポートを受けることが可能となっている。
PORSCHE 911 GT3 RS|ポルシェ911 GT3 RS
ボディ|全長4460×全幅1852×全高1280mm
車両重量|1370kg(アクセサリ無し)
エンジン|3797cc 水平対向6気筒
最高出力|331kW[450ps]/7900pm
最大トルク|430Nm/6750pm
最高許容回転数|8500rpm
駆動方式|RR
トランスミッション|6速MT
サスペンション|F:マクファーソンストラット(GT3比12mmトレッド拡張) R:マルチリンク(GT3比30mmトレッド拡張)
タイヤ|F:245/35ZR19 R:325/30ZR20
価格|2114万7000円
コックス カスタマーセンター
Tel. 0465-81-3034
BRAND HISTORY
ドイツを代表するスポーツカーブランドとして世界中の腕利きから圧倒的な支持を得ているのがPORSCHE(ポルシェ)である。はじまりは1931年。20代の頃から自動車エンジニアとして頭角をあらわした奇才・フェルディナンド・ポルシェは、ダイムラー社の技術部長を経験したあと、ドイツのシュトゥットガルトに「ポルシェ設計事務所」を設立して独立。以後、自動車メーカーからさまざまなクルマの開発を託されることになる。なかでも有名なのが、ドイツの「国民車」としてモータリゼーションに大きく貢献した「フォルクスワーゲン・ビートル」だ。
自動車メーカーとして、自らの名を初めて冠したのは、1948年に登場した「356」であった。それからポルシェは「911」「924」「928」といったスポーツカーを世に送り出すとともに、モータースポーツに力を注ぐ。たとえば、世界でもっとも苛酷なレースといわれるルマン24時間で16回の優勝を手に入れたほか、F1でもエンジンサプライヤーとして3度のシリーズ優勝に貢献するなど、輝かしい戦績を収めたのだった。その技術力と走りへのこだわりがいまなお彼らの製品に息づいているのはいうまでもない。
現在は、デビューから45年が経ったいまでもスポーツカーのトップランナーとして高い評価を得る「911」をはじめ、オープンスポーツの「ボクスター」、ボクスターのクーペ版の「ケイマン」、そして、プレミアムスポーツSUVの「カイエン」と、ラインナップすべてが高い人気を誇る。