アップデートされた新型「911 GT3」と「911 GT3ツーリングパッケージ」が日本でも

ポルシェ911 GT3 with Touring Package (左) と 911 GT3 with Weissach Package(右)

CAR / NEWS
2024年12月9日

アップデートされた新型「911 GT3」と「911 GT3ツーリングパッケージ」が日本でも

Porsche911 GT3|ポルシェ911 GT3

Porsche911 GT3 Touring Package|ポルシェ911 GT3 ツーリングパッケージ

ポルシェジャパンは、2024年10月にワールドプレミアされた改良型「911 GT3」と「911 GT3ツーリングパッケージ」の予約受注を開始した。

Text by YANAKA Tomomi

ツーリングパッケージにはGT3初のリアシートも設置可能に

1999年のデビュー以来、25年にわたってレースの遺伝子と日常の使いやすさを両立するモデルとして愛されてきた「911 GT3」。
その誕生から四半世紀となるのを記念し、新たに改良型として今年10月に発表されたモデルでは、リアウィングを備えたサーキット重視のスポーツカーとして登場。一方「911 GT3ツーリングパッケージ」はリアウィングを外したエレガントなスタイリングが特徴のモデルだ。
改良型「911 GT3」のスタイリングは、フロントとリアのデザインがシャープになり、エアロダイナミクスも向上。両バージョンともフロントディフューザーの輪郭変更やリップスポイラーの形状改良などによりダウフォースを増加させ、エアフローも最適化された。
再設計されたLEDマトリックスヘッドライトは、すべてのライト機能を兼ね備えており、フロントエプロンに追加のライトが不要に。これによりエアインレッドエリアが拡大し、よりクリーンなスタイリングが生み出された。
リアでもディフューザーやエアインレット、リアリッドのデザインが変更され「911 GT3」のリアウィングには角度のついた新しいサイドプレートも装備されている。
パワーユニットは、最高出力375kW(510ps)、最大トルク450Nmを発生する4リッター6気筒水平対向自然吸気エンジンを搭載。シリンダーヘッドが改良され、「911 GT3 RS」譲りのシャープなカムシャフトは、高回転域でさらにダイナミックな働きをするという。また、最適化されたスロットルバルブとオイルクーラーも新たに採用された。
トランスミッションは7段PDK(AT)と6段GT(MT)から選択が可能。最終減速比は先代よりも8%短縮している。0-100㎞/h加速はPDK仕様が3.4秒、MT仕様は3.9秒を記録。最高時速はPDKが311㎞、MTが313㎞だ。
足回りでは、ダブルウィッシュボーンのフロントアクスルに、エアロダイナミクスに優れた専用開発のティアドロップ型トレーリングアームを採用。高速走行時にホイールアーチのダウンフォース増加とブレーキ冷却の改善に寄与するという。
タイヤはフロントが20インチ、リアは21インチのスポーツタイヤが標準装備され、オプションで公道走行可能なサーキット用タイヤも用意されている。
911 GT3のオプションは実に豊富。「911 GT3ツーリングパッケージ」には、ライトウェイトパッケージが与えられ、ルーフがエクステリアカラーと同色に塗装されるほか、スタビライザーやカップリングロッドなどがCFRP製となり、マグネシウム軽量鍛造ホイールや軽量ドアパネルも装備される。
また、GT3としては初めてのリアシートシステムがツーリングパッケージに用意された。さらに可倒式バックレストとCFRP製シートシェルを備えた新しい軽量スポーツバケットシートを付属すれば、リアシートシステムにもアクセスできるようになっている。
リアウィングを装備した「911 GT3」では、サーキット走行用のクラブスポーツパッケージが追加料金なしで利用でき、リアにはボルトで固定されたスチール製ロールケージや、ドライバー用の6点式シートベルト、手持ち消火器なども含まれるという。
「911 GT3」「911 GT3ツーリングパッケージ」の価格はともに2814万円となる。
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ポルシェカスタマーケアセンター
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