Mercedes-Benz SLS AMG|メルセデス・ベンツ SLS AMG
Mercedes-Benz SLS AMG|メルセデス・ベンツ SLS AMG
新世代のスーパースポーツ、いよいよお披露目
ダイムラーは、メルセデス・ベンツの新型高級スポーツカー「SLS AMG」を、フランクフルトショーにおいて公開すると発表した。
文=ジラフ
0-100km/h加速で3.8秒、最高速は317km/hを記録
メルセデス・ベンツ SLS AMGは、SLRマクラーレンの生産終了後にメルセデスのフラグシップモデルとして2010年初旬から、ヨーロッパでの販売が開始される予定だという。
車両開発はメルセデスのAMG部門が担当。エンジンは専用のチューニングがほどこされた、6.3リッターV8を搭載。スペックは最高出力571ps、最大トルク66.3kgmを発揮。これにAMGスピードシフトDCT-7が組み合わされ、0-100km/h加速で3.8秒、最高速は317km/hを記録するという
ボディサイズは、全長4638×全幅1939×全高1262mm、ホイールベースは2680mm。ロングノーズでガルウイングという往年のスポーツカー「SL 300」のスタイルをしっかりと継承しながら、前後重量配分47:53というスポーツカーの理想に近い数値を実現している。
ドイツでの価格は、17万7310ユーロ(約2360万円)とアナウンスされる。
BRAND HISTORY
自動車の歴史をひもとくとき、その先駆者として辿りつくのがゴットリープ・ダイムラーとカーツ・ベンツというふたりのドイツ人だ。1885年から86年にかけて、このふたりが別々にガソリン自動車を生みだし、クルマ社会の礎を築いたことは、いまさら説明するまでもない。それぞれが興した自動車会社はライバルと目されていた時期もあったが、第一次世界大戦後の不況を乗り切るために手を結び、1926年に合併によってダイムラー・ベンツ社が設立されている。
製品に与えられるメルセデスの名は、ダイムラーの顧客であったエミール・イェリネックが、ドイツ国外での販売を引き受けるかわりに長女の名前をつけさせたのがはじまりで、1902年にはダイムラー社により商標登録されている。
こうして生まれた、メルセデス、そして、Mercedes-Benz(メルセデス・ベンツ)は、その後もセーフティパッセンジャーセル、エアバッグ、ESP(エレクトリック・スタビリティ・プログラム)、ナイトビューといった最新技術を積極的に導入するなど、自動車発展の牽引役として常に時代の先頭を走り続けているのだ。