インタビュー
「インタビュー」に関する記事
沖野修也インタビュー|5年ぶりソロアルバム『Destiny』を発表
沖野修也インタビュー5年ぶりソロアルバム『Destiny』を発表(1)国内外で精力的な活動をおこなっているDJ・音楽家の沖野修也氏が5年ぶりにソロアルバム『Destiny』を発表した。最新のクロスオーヴァー/ジャズ・サウンドをつくり上げるべく、10人のヴォーカリストと10人のプロデューサーとに、みずからの楽曲をメールで送り、作曲家としての立ち位置を確立させながら完成させた前作『United Legend』(2006年)から一変。今回は、1970年代に流行したジャズ・ミュージシャンによるディス・コサウンド「ブギー」をテーマにオリジナル曲とカバー曲を作り上げ、5人のボーカリストとの密なコミュニケーションのなかで作り上げた傑作だ。 あらゆる方面に対し鋭いアンテナを張るDJとしての彼が音楽家としてアルバムを作るとき、つねに時代がそこには映っている。今回、彼がどのような想いで本作を作り上げたのか、話を聞いた。 文=大野智己写真=吉澤健太「いまの時代のクロスオーヴァーサウンドになりました」──...
デザイナー・松井征心が語る「シセ」の正体|SISE
SISE|シセインターナショナル・ウールマーク・プライズ世界大会へ臨む、日本の新星デザイナー・松井征心が語る「シセ」の正体(1)カール・ラガーフェルド、イヴ・サンローランなど、ファッション界のレジェンドを輩出してきた権威あるコンテスト「インターナショナル・ウールマーク・プライズ(IWP)」。この大会に本年、アジア代表として日本のブランド「SISE (シセ)」が出場する。大会を目前に、デザイナーの松井征心氏へ、インタビューを試みた。Photographs by TAKADA MidzuhoText by IWANAGA Morito(OPENERS)あたらしい世代が作る日本のモードを示す――インターナショナル・ウールマーク・プライズ(以下、IWP)への参加のきっかけは?メルセデス・ベンツ ファッション・ウィーク 東京でコレクションを発表した際、ジャパン・ファッション・ウィーク・オーガナイゼーションが、参加ブランドのなかからいくつかIWP出場候補として、ザ・ウールマーク・カンパニーへ推...
特集|OPENERS的ニッポンの若手建築家 PARTII Vol.3 吉村靖孝インタビュー
Vol.3 吉村靖孝インタビュー(1)社会における建築のあり方を変える社会や、暮らしのあり方を考えることは、同時に建築の現状を考えることでもある。建築家 吉村靖孝氏は、社会における建築のあり方を変えたいと言う。それはとりもなおさず、建築が社会やひとに対して優しくあるべきだという考え方に繋がっているのではないだろうか。震災による強烈なインパクトをまえに、建築や都市は、もろくもはかない姿を露呈した。建築のオリジナリティを意識したうえで、それを他者と共有し、かつあたらしい価値を創造すること。震災以後の取り組みを中心に、吉村氏の建築へのスタンスを聞いた。インタビュー、まとめ=加藤孝司いま何を手がかりに都市をつくるか――吉村さんは大学院修了後にオランダに渡ったと聞きました。当時のオランダの建築家たちの都市への立ち向かい方や、情報化社会における先験的な取り組みは、現在においてなお有効的な方法論たり得ていると思います。日本でも震災以後、都市が抱える問題や街づくりは、社会問題として議論されています...
特集|OPENERS的ニッポンの若手建築家 PARTII Vol.4 南後由和インタビュー
Vol.4 南後由和インタビュー(1)いま必要とされる建築家像をめぐって建築は都市を覆い尽くし、われわれの身体のなかを流れる血や肉とおなじように、生活のすみずみにまで浸透しているものだ。だがこれまで一体どれだけのひとが、社会における建築の在り方や、そのつくり手である建築家像について、体系だて研究し、横断的に考察を重ねてきただろうか? 社会学者の南後由和氏は独自の視点から都市と建築の両方を、歴史を根拠に考察する。いま求められているのは、時代も場所も越境する広範な視点をもち、社会と建築を取り結ぶ存在だろう。今回は社会学者の南後由和氏に、いま求められる建築家像について聞いた。インタビュアー、まとめ=加藤孝司自分であると同時に個人を超えた視点──南後さんの社会学者としての建築家や建築への同時代的な視点について、今回ぜひお話をうかがいたいと思いました。社会学が扱うものとして歴史、ひと、経済などがあると思うのですが、南後さんにとってなぜ建築であり、建築家だったのでしょうか?最初から建築や建築家...
SPORTMAX|クリエイティブディレクター、グラツィア・マラゴーニが語る
SPORTMAX|スポーツマックスクリエイティブディレクターに聞くスポーツマックスの魅力誕生から40年余、さらにパワーアップするスポーツマックス。これまでメディアに出ることの少なかったスポーツマックスのクリエイティブディレクター、グラツィア・マラゴーニがブランドへの思いを語る。文=田中みきスポーツマックスとともに積んだ30年のキャリア──これまであまり大々的に表だってインタビューに出られることが少なかったですよね。まずあなたのキャリアについておうかがいしたいのですが。私についての話……ですか(笑)? マックスマーラに入社したのが1979年、その後、スポーツマックスのクリエイティブディレクターとなってもう30年近くになるので、ブランドと一緒に成長したような感じです。もちろんやりたいことはまだまだたくさんありますが、ブランド誕生当初からの信念である、ファッションに敏感でポジティブなブランドとして確立してきたと思うので、今までやってきたことにとても満足しています。スポーツマックスのクリエ...
BARNEYS NEW YORK|ボリオリとの蜜月な関係
BARNEYS NEW YORK|バーニーズ ニューヨークボリオリ会長とCEOがイベントに来日!バーニーズ ニューヨークとボリオリの蜜月な関係バーニーズ ニューヨーク銀座店が、この10月で開店7周年を迎えた。それを記念し7日から10日まで、トークショーやポップアップストアなど、いくつかのスペシャルイベントが開催されたが、ここではバーニーズ ニューヨークにとって、特別な意味をもつボリオリにスポットを当てる。イベントに合わせ、会長のマリオ・ボリオリ氏が来日。これはめったにあることではない。そこでいろいろお話をうかがった。Text by OPENERSPhoto by BARNEYS NEW YORK, Gotaro Hosomura日本でボリオリが展開されるきっかけここ数年、飛ぶ鳥を落とす勢いで売れているボリオリ。なんと日本で展開されるようになったのは、バーニーズ ニューヨークの名物バイヤーである佐野良氏がきっかけだという。佐野氏の鋭い審美眼が、我われに福音をもたらしたのだ。ドーヴァー...
BoConcept|ボーコンセプト南青山店で、建築家 谷尻 誠がボーコンセプトを語る
BoConcept|ボーコンセプトひとの住まい方には、かならずライフスタイルがにじみ出ている建築家 谷尻 誠、ボーコンセプトを語る「以前と比べてずいぶんナチュラルでソフトな色が増えましたね」──昨年9月に南青山店で開催されたボーコンセプトのパーティーで、Kyoto Jazz Massiveの沖野修也さんとのトークショウをおこなって以来、約1年ぶりに南青山店を訪れた建築家の谷尻 誠氏。新作のテーブルやチェアを熱心に見はじめた。Text by OPENERSPhoto by JAMANDFIXテーマは「余白」。完成しない建物とは……を考えながら設計しています“建築と音楽”というトークショウから1年ぶりのボーコンセプト南青山店。谷尻氏は、新作のエクステンションテーブル「Occa(オッカ)」や、オーク仕上げの「LONDON(ロンドン)」チェアなどの説明を受けながら、丹念に見て、実際に触れて、座り、あたらしい色や素材づかい、デザインを体感した。──新作の印象はいかがですか?以前のボーコンセプ...
EDUN|高尚な精神性をもつブランド
EDUN|イードゥンアフリカの将来性の拡大と産業の活性化を目的とする高尚な精神性をもつブランド(1)通常、ファッションブランドは、お洒落を楽しむことが第一義だろう。しかし、ここに紹介する、アリ・ヒューソンさんと、彼女の夫でU2のボーカリストであるボノによって設立されたイードゥンは、それはあくまで手段であり、目的はべつにある。今回、来日した、設立者であるアリ・ヒューソンさんに、その熱き思いを語っていただいた。Text by OPENERSPhotos by JAMANDFIXハイファッションとアフリカ支援を融合させた希有なブランドまず、イードゥンをより知るために、ブランドバイオグラフィをご紹介しておこう。ブランド名の由来は、ヌード(NUDE)の逆さ綴りであり、楽園(EDEN)をもじったものだ。自然にもどるという意味が込められている。服の素材、服の製造者、服の製造場所、服を着るひと、の4つに敬意を表してある。イードゥンは2005年の春にAli Hewson(アリ・ヒューソン)と、彼女の...
Justin Davis|ジャスティン デイビス 独占インタビュー
Justin Davis|ジャスティン デイビスカテゴリーを超越し、進化しつづけるオリジナリティジャスティン・デイビス 独占インタビュー(1)20年ものあいだニューヨークで多くのファッションに触れ、2001年に、自身の名をつけたブランドでデビューしたジャスティン デイビス。彼のクリエイションの源となっているものから、影響を受けている、ひと・モノ・できごと、記憶に残るデザインまで、最新インタビューを独占掲載!Text by OPENERSジャスティン デイビス──誘うように艶めく魅惑的なジュエリー1970年代、80年代のファッション業界をリードしてきたデザイナー ジャスティン・デイビス氏。ニューヨークで生まれ育った彼は、2001年に「ジャスティン デイビス」をスタートさせた。ビヴァスーパースターペンダントシルバーを主に、K18GOLD(YG、WG、PG)、プラチナを使用しているジュエリーは、迫力ある存在感を放つスカルや、エレガンスとロックが融合した斬新なクラウンなどのモチーフがセンセ...
Justin Davis|ミュージシャン清春、ジャスティン デイビスを語る
Justin Davis|ジャスティン デイビス“FORJUSTIN KIYOHARU”レザーバングル、12月14日(水)より先行発売決定!清春 スペシャル・インタビュー(1)黒夢、SADS、そしてソロと、意欲的に音楽活動をおこなっている清春氏のインタビューの冒頭、「ついに完成しましたね」と手に取ったのが、12月14日(水)より伊勢丹新宿店本館1階「ザ・ステージ」にて先行発売される“FORJUSTIN KIYOHARU”レザーバングル。清春氏とジャスティン デイビスのコラボレーション第9弾は、レザーバングルにブラス素材のクラウン、スカルモチーフとストーンを組み合わせて、繊細かつロックなデザインのインパクトある作品。清春氏が語るジャスティン デイビスの魅力に迫る。文=OPENERS写真=鈴木健太清春氏が見たジャスティン・デイビス氏とは?──それでは「ジャスティン デイビス」との出会いから教えてください。ジャスティンは、「ジャスティン デイビス」をつくる前からの知り合いで、彼がつくって...
LOEWE クリエイティブ ディレクター スチュアート・ヴィヴァースインタビュー
LOEWE|ロエベロエベ――触れことが奏でるブランドストーリークリエイティブ ディレクター スチュアート・ヴィヴァースインタビュー世界でもっとも長い歴史を誇るラグジュアリーブランドのひとつである。スペインレザーは、8世紀よりヨーロッパ王族の愛用品として高い評価を得てきた。1846年、マドリードでエンリケ・ロエベ・ロスバーグがみずからの名を冠した会社を創業したのがはじまりである。今回は現クリエイティブ ディレクターである、スチュアート・ヴィヴァース氏に話を聞いた。Text by OPENERSPhoto by JAMANDFIX伝統はそのままに、革新をはかる先見性――1年ぶりの東京訪問だそうですね?毎年、東京を訪れています。自分自身で街を歩きマーケットリサーチをして、街のシーン、ショップのシーンなどを見ていると、つねにあたらしい刺激はいただいています。もちろん、ヨーロッパでもどこでも、町歩きはしていますが、日本に来るとエネルギーを貰う気がします。――ほかの街と東京はちがいがありますか...
萩原輝美|アン・ヴァレリー・アッシュ来日インタビュー
連載|萩原輝美のファッション・デイズvol.45アン・ヴァレリー・アッシュ来日インタビュー!『VOGUE』が主催するファッション・ナイト・アウトに合わせて来日した斬新なコレクションが話題のデザイナー、アン・ヴァレリー・アッシュを、ファッションディレクターの萩原輝美さんがインタビュー。Text by HAGIWARA Terumiクラシックをモダンスタイルに仕立てるデザイナーこの秋は大掛かりなファッション・ナイト・アウトが表参道を盛り上げました。今回は海外からのデザイナー来日が増えたみたい。11月、杉野服飾大学で2011AWオートクチュールコレクションを発表するために来日したアン・ヴァレリー・アッシュにインタビューしました。――現在、年2回のプレタ・ポルテコレクションと7月にオートクチュールコレクションを発表していますね。アン・ヴァレリーさんにとってオートクチュールとは?ラボラトリー、実験室です。――クチュールで発表した服を、プレタに落とし込むのですね。クチュールは1点1点採寸し仮縫...
CHANEL|「2012春夏プレタポルテコレクション」バックステージメイクアップ
CHANEL|シャネル2012 Spring-Sumer Ready-to-Wear Show’s Make-up by Peter Philipsシャネルの春のメイクアップを先取り!(1)2011年10月4日、パリ グランパレでおこなわれた「シャネル 2012春夏プレタポルテ コレクション」。シャネル メークアップ クリエイティブ ディレクターのピーター フィリップスが手がけたメイクアップをチェック!photographer Vincent LAPPARTIENTText by KAJII Makoto(OPENERS)ピーター フィリップスが語る、2012年の春らしさを出す秘訣とは「シャネル 2012春夏プレタポルテ コレクション」のメイクアップのポイントは、光の輝きと清らかさをポイントにしたメイクと、パールの「ピアシング」の装飾。ネイルは、来春の新色や、今回のコレクションのためにピーターがつくったカラーも登場して、とてもカラフル。──このショーのメイクアップは、どんな発想から...
Munemi|人気モデル アンマリー・ヴァン・ダイクの暮らしと活動をインタビュー
Munemi meet Anne-Marie Van Dijk人気モデルにニューヨークでインタビューアンマリー・ヴァン・ダイクの暮らしと活動(1)1986年オランダ生まれ。2004年春夏コレクションでランウェイデビューし、同年、ルイ・ヴィトンのジュエリーラインのキャンペーンモデルを務めて一躍話題となったモデル、アンマリー・ヴァン・ダイク(Anne-Marie Van Dijk)。今回はアンマリーに、モデルになったきっかけから現在意欲的に活動しているプロジェクトまでをインタビュー。さらにお気に入りのビューティアイテムや、サプリメントなどもご紹介!Interview&Text by MunemiPhoto by Sterling Taylorアンマリーがモデルの仕事に“イエス”といった理由Munemi How did you start modeling and how old were you?ムネミ モデルの仕事は何歳のときにどんなきっかけではじめましたか?Anne-Marie I...
萩原輝美|「トーマス ワイルド」デザイナー来日インタビュー
連載|萩原輝美のファッション・デイズ vol.46「トーマス ワイルド」デザイナー来日インタビュー!ロックやダークネスをベースに、ラグジュアリーでフェミニンなコレクションを展開している、ロサンゼルスを拠点とするブランド トーマス ワイルド。今回来日したデザイナー ポーラ・トーマスに、ファッションディレクターの萩原輝美さんがインタビューをした。Interview&Text by HAGIWARA Terumi相反するものを創作に落とし込む、パワフルなクリエイショントーマス ワイルドの服と出合ったのは4年前。コレクションをしていないLAブランドは新鮮でした。フリルたっぷりのシフォンドレスにスカルのスタッズが付いたエンジニア・ブーツを合わせる。これがトーマス ワイルドスタイルです。エッジを利かせながらも女っぽい。モデルをしていたポーラ・ワイルドさんがブランド10シーズンを記念した写真集を発表するため、デザイナーとしては初来日。ウエルカムディナーで、ポーラさんにインタビューしました...