インタビュー
「インタビュー」に関する記事
連載・柳本浩市|第28回 中村裕介氏に「高橋理子」のマネージメントをきく(後編)
第28回 中村裕介氏に「高橋理子」のマネージメントをきく(後編)今回お招きしているのは、株式会社ヒロコレッジの中村裕介さん。今年も年初からインドでの「クール・ジャパン」に参加するなど、相変わらず精力的に活動されています。前編につづいて後編では、中村氏と高橋理子さんの潔いほどの“決意”に感銘を受けました。Text by YANAGIMOTO Koichiそれ以上でも、それ以下でもない、私の役目(中村裕介)柳本 対談の前編では、株式会社ヒロコレッジを設立してから2年間のお話を聞きました。当初は「事業をおこなう根本的な目的意識すら曖昧」だったとのことでしたが、その後、中村さん自身にとって「株式会社ヒロコレッジをやっていく意義」は見い出せましたか?中村 端的にいえば、高橋理子が掲げている「目的」に沿って、あらゆる可能性を探り、それを達成に導くことが私の役目ということになります。それ以上でも、それ以下でもないというか――私自身は取り立てて特殊な才能があるわけではないので、あくまでも高橋の可能...
BVLGARI|干場義雅が語る「ブルガリ・ブルガリ」の魅力
BVLGARI|ブルガリファッションディレクター干場義雅が語る「ブルガリ・ブルガリ」40年目の原点回帰、そして進化1977年の誕生以来、世界中で愛されてきたウォッチコレクション「ブルガリ・ブルガリ」。誕生から約40年。時計界の“伝説的なタイムピース”は、今年さらなる進化の時を迎えた。その魅力の源泉はどこにあるのか。ファッションディレクターの干場義雅氏が、そのルーツを解き明かす。Photographs by TSUKAHARA TakaakiText by SHIBUYA Yasuhito初心とは何か「ファッションの分野ではいま、“バック・トゥ・ザ・ルーツ(原点回帰)”が大きなトレンドです。情報があふれてあらゆるものが多様化する今の時代は、オリジン、原点を確認することが大切になっています。ブルガリのアイコンウォッチ『ブルガリ・ブルガリ』も誕生から約40年を迎えて、原点とは何か、初心とは何かを確認する時を迎えたのでしょう」ブルガリ表参道店で一般公開されたエキシビション「ブルガリ・ブルガ...
more trees×丸の内朝大学|「アーバン木こりクラス」を密着取材
more trees×丸の内朝大学「アーバン木こりクラス」に密着(1)丸の内からはじまる都会と森をつなぐアクション出社前の時間を活用し、充実した朝のひとときを過ごすというライフスタイルを「朝活」と呼ぶ。この「朝活」の筆頭格である「丸の内朝大学」は、丸の内を舞台にさまざまなジャンルの講座を展開している。先日、春学期のコンテンツとして、「アーバン木こりクラス 岩手編~都会に暮らし、森と生きる~」(以下、「アーバン木こりクラス」)がおこなわれた。講師を務めたのは、more trees(モア・トゥリーズ)事務局長の水谷伸吉氏だ。Photographs by Shinya Hirose Text by HIKITA Sachiyo(Fukairi)丸の内から岩手の森へ、都市と森をつなぐ「朝活」「アーバン木こりクラス」は、丸の内朝大学「環境学部」の1コンテンツとして5月24日から6月21日までの毎週金曜日におこなわれた。7時15分という早朝からの講座にもかかわらず、32名の意欲的な受講生が集ま...
more trees|プロダクトデザイナー・深澤直人氏が語る新色「鳩時計」
more trees|モア・トゥリーズ「鳩時計」カラーバリエーションリリース深澤直人氏に訊く、「森を育むデザインクラシック(定番)」(1)森林保全団体「more trees(モア・トゥリーズ)」は、これまでに国産材を利用した数多くのデザイナーズプロダクトを発売してきた。なかでも、プロダクトデザイナー・深澤直人氏が手がけた「鳩時計」は、2009年の発売以降、不動の人気を誇っている。そして今秋、モア・トゥリーズは、素材にトドマツを使用した、あらたな鳩時計を発表した。8月末におこなわれた深澤氏とモア・トゥリーズとのミーティングに潜入し、その誕生秘話に迫った。Photographs by Shinya HiroseText by HIKITA Sachiyo(Fukairi)ウェブストア「ルモアズ」にて先行受注!針葉樹で鳩時計を左がトドマツを使用した新作「鳩時計」手にとりやすくプレゼントしやすいその手軽さ、やわらかな鳥のさえずりと、あたたかい木の風合い――鳩時計という誰もが知るプロダクトが...
more trees|コスメキッチンとの森を潤すプロジェクト
Cosme Kitchen × more trees|コスメキッチン×モア・トゥリーズナチュラル&オーガニックなビジネスで取り組む森林保全活動(1)森のめぐみを活用した新ライフスタイルショップコスメセレクトショップ「Cosme Kitchen(コスメキッチン)」は、チャリティープロダクト開発や、売り上げの寄付など、数かずの社会貢献を担ってきた。なかでも、国内外で森林保全活動を展開する「more trees(モア・トゥリーズ)」とのつながりは深く、被災地支援を目的としたチャリティー活動や、間伐材の利用を通じた森林保全活動を進めている。この夏、コスメキッチンは雑貨や食品を扱うオーガニック ライフスタイルショップ「Biople by Cosme Kitchen」をオープンした。そこで今回は、コスメキッチンを運営する、マッシュビューティーラボの取締役副社長を務める小木充氏に話を聞く機会を得た。Photographs by Shinya HiroseText by HIKITA Sachiy...
from TOKYO MOON|6月6日 ON AIR 『オルネ ド フォイユ』オーナー谷 あきらさんを迎えて(後編)
from TOKYO MOON|6月6日 ON AIRパリ郊外の一軒家をイメージしたインテリアショップ『オルネ ド フォイユ』オーナー谷 あきらさんを迎えて(後編)日曜の夜、上質な音楽とともにゆったりと流れる自分だけの時間は、大人たちの至福のとき。そんな豊かな時間をお届けするのは、DJ松浦俊夫によるラジオプログラム『TOKYO MOON』──。彼が世界中から選りすぐったすばらしい音楽や知的好奇心を刺激する大人のためのトピックスを、毎週日曜日Inter FM 76.1MHzにて19時からオンエア。ここでは毎週オンエアされたばかりのプログラムを松浦俊夫みずからお届けします。さて、今回彼がピックアップしたものとは?Text by MATSUURA Toshio今週は、ゲスト 谷 あきらさんの内面に迫ります先週に引きつづき、青山のインテリアショップ『オルネ ド フォイユ』オーナーの谷 あきらさんに、アンティークや蚤の市の魅力、ご自身の著書やブログについて、そしてお店をオープンしてからこれま...
from TOKYO MOON|6月13日 ON AIR フライング・ロータス×松浦俊夫スペシャル対談!
from TOKYO MOON|6月13日 ON AIRニューアルバム『コスモグランマ』リリース&来日ツアー開催フライング・ロータス×松浦俊夫スペシャル対談!日曜の夜、上質な音楽とともにゆったりと流れる自分だけの時間は、大人たちの至福のとき。そんな豊かな時間をお届けするのは、DJ松浦俊夫によるラジオプログラム『TOKYO MOON』──。彼が世界中から選りすぐったすばらしい音楽や知的好奇心を刺激する大人のためのトピックスを、毎週日曜日Inter FM 76.1MHzにて19時からオンエア。ここでは毎週オンエアされたばかりのプログラムを松浦俊夫みずからお届けします。今週はなんと、ニューアルバム『Cosmogramma(コスモグランマ)』をリリースしたばかりのビートコンダクター Flying Lotus(フライング・ロータス)をゲストに迎え、お送りします。Text by MATSUURA ToshioEdit by OPENERSPhoto by JAMANDFIXフライング・ロータス...
松浦俊夫|from TOKYO MOON 9月19日 ON AIR Gotan Project フィリップ・コーエン・ソラル来日!
松浦俊夫|from TOKYO MOON 9月19日 ON AIR4年ぶりのニューアルバム、そして8年ぶりの日本公演決定ゴタン・プロジェクト フィリップ・コーエン・ソラル来日(1)さまざまなゲストを迎えてお送りするTOKYO MOON。今回は今年6月に4年ぶり3枚目のアルバム『Tango 3.0』をリリースし、来春には8年ぶりの来日公演が決定したGotan Project(ゴタン・プロジェクト)のメンバー Philippe Cohen Solal(フィリップ・コーエン・ソラル)をスタジオに迎え、単独インタビューを敢行。オンエアにはなかった日本語対訳つきでお届けします。文=松浦俊夫編集=オウプナーズ写真=西田周平だから私たちは1年ごとにアルバムをリリースしないのです松浦 ニューアルバムのタイトル『Tango 3.0』は“3枚目”のアルバムという意味の“3”なのでしょうか? すると“ポイント・ゼロ”というのは?フィリップ タイトル『Tango 3.0』というのは、この21世紀という時代...
AS by atsuko sano|劇団荒城、荒城月太郎が演じる未来の希望と覚悟
AS by atsuko sano|エーエス バイ アツコ サノ劇団荒城、荒城月太郎が演じる未来の希望と覚悟ジュエリーと大衆文化の関係性をひも解く、「AS by atsuko sano(エーエス バイ アツコ サノ)」のコレクションをお伝えする第3回は、劇団荒城に在籍する、荒城月太郎氏が演じるショートムービーを紹介する。近未来のコズミックとミリタリーという、ふたつの世界観を演じ分ける姿に注目してほしい。Photographed by WATANABE Hajime(diapositive)Direction by IKUTA KojiHair&Make by TADOKORO ChikaText by ITO Yuji(OPENERS)“samurai spirit”をテーマとしたコレクション2011年に発表されたRINコレクションは、“5つのリン”をコンセプトにしている。「輪」=輪廻と和を示す、アズサークルの原点、「凛」=身が引き締まる美しさ、勇ましさ、「倫」=筋道、人間...
松浦俊夫|ベルリンのプロデュース・チーム、ジャザノヴァ来日
松浦俊夫|from TOKYO MOON 7月29日 オンエアベルリンのプロデュース・チーム、ジャザノヴァ来日インタビュー(1)日曜の夜、上質な音楽とともにゆったりと流れる自分だけの時間は、おとなたちの至福のとき。そんな時間をさらに豊かにするのが、DJ松浦俊夫によるラジオプログラム『TOKYO MOON』――。彼が世界中から選りすぐったすばらしい音楽や知的好奇心を刺激するおとなのためのトピックスを、毎週日曜日Inter FM 76.1MHzにて24時からオンエア。ここでは、毎週放送されたばかりのプログラムを振り返ります。今週は、ボーカリストにポール・ランドルフを迎え、ライブ形態で来日を果たしたベルリン発のプロデュース・チーム、ジャザノヴァに話をうかがいます。Text by MATSUURA Toshioオンエアにはなかった対訳を公開!今回は、先日ブルーノート東京でおこなわれた来日公演が大盛況だった、ドイツ・べルリンのJazzanova(ジャザノヴァ)をキャッチ。メンバーのステファン...
松浦俊夫|話題のパンケーキ・プロジェクト“SUNDAY JAM”のおふたりを迎えて
松浦俊夫|from TOKYO MOON 9月9日 オンエア!話題のパンケーキ・プロジェクト“SUNDAY JAM”のおふたりを迎えて(1)日曜の夜、上質な音楽とともにゆったりと流れる自分だけの時間は、おとなたちの至福のとき。そんな時間をさらに豊かにするのが、DJ松浦俊夫によるラジオプログラム『TOKYO MOON』――。彼が世界中から選りすぐったすばらしい音楽や知的好奇心を刺激するおとなのためのトピックスを、毎週日曜日Inter FM 76.1MHzにて24時からオンエア。ここでは、毎週放送されたばかりのプログラムを振り返ります。今週は、まもなく原宿に2号店をオープンする、逗子発の話題のパンケーキ・プロジェクト“SUNDAY JAM”のおふたりを迎え、じっくりとお話をうかがいました。Text by MATSUURA Toshio草原を流れる風のように心地よい楽曲たち4年後のオリンピック開催に向けて盛り上がりをみせる南米、ブラジル。サン・パウロ、リオ・デ・ジャネイロに次ぐ第三の都市...
INTERVIEW|小林聡美が長編映画のナレーションに初挑戦『アルプス 天空の交響曲』
INTERVIEW|ドキュメンタリー『アルプス 天空の交響曲』小林聡美が長編映画のナレーションに初挑戦!「実は1日で録音したんです」ヨーロッパに暮らす人びとにとって、身近にして偉大な存在がアルプス山脈である。このアルプスを最新鋭のシネフレックスカメラ(ヘリコプター用カメラ)で俯瞰し、大自然の全容と現状を伝えるドキュメンタリー『アルプス 天空の交響曲(シンフォニー)』(以下、『アルプス』)が4月18日(土)から公開される。ナレーションを務めたのは女優の小林聡美さん。ナレーションの面白さと難しさ、そして映画の魅力について話を聞いた。Photograps (portrait) by KIMURA YasuyukiStyling by MIYOSHI MarikoHair & Make by KITA IchikiText by KASE Tomoshige「もうひと味」を期待されているのかもしれない――今回のナレーションはどのくらいの期間で録音したのでしょうか。驚くべきことに……...
COLE HAAN|ふたりのキーマンが語る「ゼログランド」の現在とブランドの展望
COLE HAAN|コール ハーンコール ハーン社長兼COO & コール ハーン ジャパン社長インタビューヒットシリーズ「ゼログランド」の現在、そしてブランドの展望(1)アメリカントラッドのデザインと、革新的な技術による快適な性能を備えた「ゼログランド」が、いま世界的な注目を浴びている。そのゼログランドを主軸とする「COLE HAAN(コール ハーン)」のニューショップが3月13日、千葉県船橋市の「ららぽーとTOKYO-BAY」にオープン。そこでゼログランドの魅力と新生コール ハーンの今後を、ふたりのキーマンに取材した。Photographs by JAMANDFIXText by TSUCHIDA Takashi銀座本店同様のエクスペリエンスをもたらす店舗デザインコール ハーンららぽーとTOKYO-BAYは、同社が日本ではじめてショッピングセンター内に出店を決めた店舗だ。扱うアイテムもメンズ、ウィメンズ、そして他店に先駆けてキッズコレクションを先行で発売するなど、ショッピングセン...
戸田恵子|敬愛なる、やなせたかし先生
戸田恵子|愛と勇気と、光へ導く道標敬愛なる、やなせたかし先生(1)2013年10月13日。ついに巨星が落ちてしまいました。それはあまりに突然の出来事でした。Text by TODA KEIKO涙は流れるばかりで、ただただ愕然とする突然の訃報10月13日、私は昨年のアニバーサリーライブでお世話になったバンド、センチメンタルシティロマンスの結成40周年ライブにゲスト出演するため、名古屋におりました。敬愛してやまないやなせたかし先生の訃報を受けたのは、名古屋からの帰り、新幹線を降りてクルマに乗り込んだ時のことでした。先生は深夜に息を引き取られ、いまはご自宅のあるやなせスタジオで眠っている──。携帯を持つ手がわなわなと震え、「嘘でしょう?」と何度も、何度も繰り返していました。私は帰京してからの仕事を済ませ、その夜はまっすぐやなせスタジオへ。いつものインタビュールーム、たくさんのキャラクターたちに囲まれた中に、先生の棺はありました。先生のお顔は本当に眠っているようで、アンパンマンのアニメに登...
連載・柳本浩市|第29回 角田陽太氏とデザイナーの役割についてもう一度考える
第29回 角田陽太氏とデザイナーの役割についてもう一度考える今回は、昨年秋独立したばかりの角田陽太さんです。バリバリのプロダクトデザイナーでありながら、彼の作品をみると、どこかアノニマスな雰囲気がただよっています。いわゆるデザインが売れにくく、民藝やクラフト的な道具に注目の集まるなか、デザインとはそもそも何なのかが知りたくて、そんなとき、対談相手として角田さんを頭に思い浮かべました。デザイナーの役割についてもう一度考えてみる。そんな話ができたと思います。Text by YANAGIMOTO Koichiなぜ、ロス・ラブグローブのところに行ったのか柳本 まずは角田さんがデザイナーになるまでの経緯を教えていただけますか?角田 東京の大学を卒業後にロンドンに渡り、「AZUMI」(2004年までロンドンを拠点に活動していたデザインオフィス)でアルバイトをしていました。そこで仕事のやり方を覚え、その後はロス・ラブグローブ(国際的な賞を受賞するなど世界的なデザイナーとして知られている)のもとで...