機械式とスマートウオッチのハイブリッドが遂に登場|FREDERIQUE CONSTANT
FREDERIQUE CONSTANT|フレデリック・コンスタント
なんと精度を自己管理。自社開発による
「クラシック ハイブリッド マニュファクチュール」
フレデリック・コンスタントは、自社製機械式ムーブメントとスマートウオッチ技術を組み合わせて、時計の精度をスタンドアローンでチェックするキャリバーアナティクス機能を初搭載した革新モデルを発表した。
Text by KOIZUMI Yoko
時計界のHyblidを標榜する新シリーズ
伝統的な意匠を得意とするスイスのマニュファクチュール、フレデリック・コンスタント。その同社から「クラシック ハイブリッド マニュファクチュール」と名付けられたユニークピースが登場した。
フェイスはフレデリック・コンスタントが得意とするクラシックスタイル。シースルーの裏蓋からはムーブメントを見せている。こうした特徴は、いかにも機械式時計なのだが、このモデルではさらにスマートウオッチ機能を付加している。
搭載ムーブメント「FC-750」は同社の基幹ムーブメントであるFC-700シリーズのひとつ、「FC-710」をベースとする。「FC-710」は 同社が自社で開発、製造するマニュファクチュールの証ともいえる自動巻きムーブメントで、すべて手作業で作られている。
この基幹ムーブメントに電子部品を加えてスマートウオッチ機能を搭載し、ハイブリッド化を実現。時計の駆動と制御は機械式時計が、スマートウオッチ機能の駆動と制御は電子部品が担う、まさにふたつの動力源をもったハイブリッドモデルなのだ。
スマートウオッチ機能のなかでも特筆すべきが「ウオッチアナリティクス機能」を搭載していることだ。
これは機械式ムーブメントの中身を可視化する機能であり、時計の歩度、振幅、振動のエラーを測定できる。
1日1回、これらデータが自動的に計測され、計測結果はBluetooth®経由でアプリに転送。蓄積されたデータはチャート形式で表示され、スマホ画面で確認できる。
万一、ムーブメントの動作に問題アリとなれば、アプリもしくはクラウド経由でユーザーに知らせが届く仕組みだ。
スマートウオッチ機能は10時位置のプッシュボタンで操作し、12時位置のコネクテッドカウンターにより、接続状況が示される。
また「クラシック ハイブリッド マニュファクチュール」には回転式充電BOXが付属。
自動巻きムーブメントのローターを巻き上げるセルフワインディング機能、取り外し可能なスマートウオッチ用の充電器も装備され、時計を使用しないときにこちらにセットしておけば、いつでも最適な状態で使いはじめることができる。