インタビュー
「インタビュー」に関する記事

DIOR HOMME|クリス・ヴァン・アッシュ来日 M/M Parisとのコラボ、最新コレクションを語る
DIOR HOMME|ディオール オムM/M Parisとのコラボ、スプリングコレクションを語るクリス・ヴァン・アッシュ鮮やかに描く新たなビジョン(1)ミニマムでエレガントなディオール オムの確固たるクリエーションのなかに、アーティスティックなデザインやコラボレーションを取り入れるなど、つねにチャレンジングなコレクションを発表し続ける同ブランドのクリエイティブ ディレクター、クリス・ヴァン・アッシュ氏。この10月12日、新たなラグジュアリースペースとしてリニューアルしたディオール オム表参道ブティックのオープニングのために数日間の来日を果たした彼に、新作となる2014年のスプリングコレクション、さらにオープニングを記念して10月31日(木)まで期間限定で開催されるパリのアーティストデュオM/M Paris(エムエム パリス)とのスペシャルインスタレーションについて、話を聞いた。Text by OKADA Yukaブランドにとってアドベンチャーとなった鮮やかな色使いはマイアミのアート...

連載・柳本浩市|第32回 西澤明洋氏とブランディングデザインについて語る(前編)
柳本浩市×西澤明洋対談なぜ私がブランディングデザインの仕事をするようになったのか第32回 西澤明洋氏とブランディングデザインについて語る(前編)前回の田子さんのデザインマネジメントにつづき、今回は「ブランディングデザイン」というちょっと聞き慣れないお仕事をされている西澤明洋さんです。デザインを語る上で、ブランディングなど見えない部分も総合的に考えた計画が必要不可欠になっています。そんなブランディングデザインについて、西澤さんに詳しくお聞きし、デザイナーや組織がどう考えるべきかのヒントを探ってみたいと思います。Text by YANAGIMOTO Koichi「本当にこれからの分野なんです」(西澤)柳本 学生時代に建築を学んでいた西澤さんが、なぜブランディングデザインの道に進んだのか。その経緯をお聞かせ願えますか。西澤 わかりました。では今日は、なぜ私がブランディングデザインの仕事をするようになったのかと、ブランディングデザインの将来の話をしていこうと思います。普段はそういった話はあ...

Levi's® Made & Crafted™|クリエイティブ ディレクターを直撃!
Levi's® Made & Crafted™|リーバイス® メイド アンド クラフテッド™LAにてクリエイティブ ディレクターに直撃インタビュー!マイルス・ジョンソンが語るブランドの理念リーバイスの歴史を踏まえたデザインに、現代の革新的な高品質素材と縫製技術を取り入れたモダンラインが「リーバイス® メイド アンド クラフテッド™」だ。ジーンズ、Tシャツ、アウターから小物までフルアイテムで展開するブランドである。そんなリーバイス® メイド アンド クラフテッド™の方向性を決定する最重要人物、クリエイティブ ディレクターのマイルス・ジョンソンをLAで直撃した。Photographs by INOUE MasaoText by TANAKA Rintarouファッションよりも“現在”をうまく組み合わせたい──あなたは現在「リーバイス® ビンテージ クロージング」(以下、LVC)と「リーバイス® メイド アンド クラフテッド™」(以下、LMC)という2つのブランドのディレクターを...

EYE of GYRE|建築家 永山祐子展「建築から始まる未来」開催
EYE of GYRE~ 豊島×横尾忠則、宇和島×束芋×ほしよりこ~ 永山祐子展「建築から始まる未来」開催今夏開催した「AT ART UWAJIMA 2013」を語る(1)今夏7月24日から8月22日まで、愛媛県宇和島市にある「木屋旅館」と、宇和島きさいやロードに出現したギャラリー「SITUATIONALLY」を舞台にした、あたらしいアートプロジェクト「AT ART UWAJIMA 2013」が開催された。NPO法人SO-ENが主催し、リバースプロジェクトが企画協力したプロジェクトである。またギャラリー「EYE of GYRE」にて、豊島横尾館と木屋旅館にフォーカスした永山祐子展「建築から始まる未来」が11月24日(日)まで開催されている。Text by KAJII Makoto (OPENERS)Photographs by OMOTE Nobutada木屋旅館全体が、一つのインスタレーション作品に「木屋旅館」は1911(明治44年)創業。後藤新平や犬養 毅、司馬遼太郎、吉村 昭...

連載・柳本浩市|第33回 西澤明洋氏とブランディングデザインについて語る(中編)
柳本浩市×西澤明洋対談ブランディングデザインの“ステージ”を理解する第33回 西澤明洋氏とブランディングデザインについて語る(中編・1)西澤明洋氏(EIGHT BRANDING DESIGN)を迎えて、「ブランディングデザイン」についてお伺いする今回。前編につづいて、西澤さんの実際の仕事を例にとりながら、「ブランディングデザインとは」について考察します。前編はこちらText by YANAGIMOTO Koichi一生をかけて「デザインマネジメントを極める」ことがテーマ柳本 西澤さんは独立して何年ですか。西澤 いまEIGHT BRANDING DESIGNが8年目なんですよ。それでその前が2年間有限会社時代がありますので、独立してちょうど10年目ですね。東芝時代が2年なので、大学院を出てからのデザイナーとしてのキャリアとしてはちょうど12年です。独立してはじめの2年はいろいろやっていましたが、いまはブランディング専門でデザインをやっています。EIGHT BRANDING DESIG...

連載・柳本浩市|第34回 西澤明洋氏とブランディングデザインについて語る(後編)
柳本浩市×西澤明洋対談デザイナーがデザインマネジメントをするという行為について考える第34回 西澤明洋氏とブランディングデザインについて語る(後編・1)今回は、西澤明洋氏(EIGHT BRANDING DESIGN)を迎えて「ブランディングデザイン」についてお話を伺っています。前編と中編につづいて、ブランディングデザインの現状と課題を語り合います。前編はこちら中編はこちらText by YANAGIMOTO Koichi「経営者のデザインリテラシーの問題は重要です」(西澤)柳本 西澤さんのおっしゃるとおり、デザインだけで終わっているプロジェクトがすごく多いですよね。30年くらい前に、上の世代が地場産業と組んでやってきたことがことごとく失敗しているのは、おそらく表層的なデザインだけをやったということが原因なのではないかと。デザインが悪いから売れない、という発想でデザイナーに発注してしまった。それがそもそもの間違いですよね。マネジメントができないデザイナーが結局自分たちのデザインを発表...

Holland Esquire|デザイナー、ニック・ホーランド氏にインタビュー
Holland Esquire|ホーランド エスクワイヤー英国カントリーサイドの紳士が手がけるユニークなテーラードデザイナー、ニック・ホーランド氏にインタビュー「Holland Esquire(ホーランド エスクワイヤー)」は、リバティやハーヴェイ・ニコルズといった歴史的な百貨店などで展開され、英国を中心に高い人気を誇る、テーラードを基調としたブランドだ。2005年には、ハロッズによるエキシビション「Britain's Ten Best Tailors」にポール・スミス、ヴィヴィアン・ウエストウッド、オズワルド・ボーテングといったイギリスを代表するデザイナーとともに選出され、世界的な注目を浴びた。このたび、阪急メンズ大阪でのポップアップショップのために、デザイナーのニック・ホーランド氏が来日。カントリーサイドをルーツとし、伝統的なテーラーリングに、現代のデザイン性をミックスしたそのアイテムの魅力と文化的背景を、そして日英のファッションマーケットについても、語ってくれた。Photog...

INTERVIEW|『ブリングリング』ソフィア・コッポラ監督、来日記念インタビュー
INTERVIEW|ハリウッドのクローゼットを荒らしまくったティーン窃盗団『ブリングリング』ソフィア・コッポラ来日記念インタビュー(1)ソフィア・コッポラ3年ぶりの新作『ブリングリング』が公開される。映画化のきっかけとなったのは、インターネットを武器に、ハリウッドセレブの豪邸を次々と狙ったティーン窃盗団についてのルポタージュ『The Suspects Wore Louboutins(容疑者はルブタンを履いていた)』を、ソフィアが偶然にも目にしたこと。事件のどんな側面が彼女の心をとらえたのか。そして、映画に込めた想いとは──。グリーンカーペットでの、父親フランシス・F・コッポラとの“共演”も話題となった、東京国際映画祭参加のために来日した本人に、話を聞いた。Interview & Text by OKADA Yuka映画ではセレブに重きを置きすぎた社会を検証「実際の事件を描いた映画を作ったことがないので、ありがちな成り行きや描き方にならないように、自分のスタイルをキープしなが...

BVLGARI EYEWEAR|山田五郎氏が語る「眼鏡の品格」
BVLGARI EYEWEAR|ブルガリ アイウエア機能と装飾の眼鏡道山田五郎氏が語る「眼鏡の品格」舌鋒鋭い論客として、ファッションや雑学、アートにも造詣の深い文化人として、まさに八面六臂の活躍をつづける評論家・山田五郎氏。眼鏡を顔の一部としてすでに40年以上というキャリアをもつ粋人は、果たしてアイウエアに何を求めるのか? ブルガリ アイウエアの新作を前に語られる、メディアの“顔”の眼鏡論。Interview Photographs by ASAKURA KeisukeStill Photographs by SAYAMA JunmaruText by america「必要なのは、軽快さと重厚感」中学校時代に近眼で視力が落ちて、眼鏡をかけ始めてもう40年以上になるわけですよ。デザイン性はもちろん、視力にピッタリ合った精度の高いレンズにもこだわるので、これまで数えきれないくらいの眼鏡を購入してきましたねぇ……。いまでも日々老眼が進んでいるので、現役で使える眼鏡は10本弱ですが、大きく...

INTERVIEW|『鑑定士と顔のない依頼人』ジュゼッペ・トルナトーレ監督インタビュー
INTERVIEW|イタリアの名匠によって仕掛けられた、鮮やかな罠『鑑定士と顔のない依頼人』ジュゼッペ・トルナトーレ監督インタビュー(1)ジュゼッペ・トルナトーレ監督といえば、『ニュー・シネマ・パラダイス』。その新作は、美術オークションの世界で繰り広げられる極上のミステリーで、主役は『英国王のスピーチ』のジェフリー・ラッシュだという。だがそうした事前情報は、いったん忘れた方がいい。そこから思い浮かぶ印象のすべてが、完璧なまでに覆されるからだ。天才オークション鑑定士と、決して姿を現さない依頼人との、数奇な運命。その予想だにせぬ結末に、思わず快哉を叫ぶ。これが彼の新境地なのか? いままで描き出してきた人間愛に、どんな変化があったのか? かつてない謎の物語、そこに託されたメッセージについて、トルナトーレ監督を直撃した。Photographs (portrait) by KAMIYAMA YosukeText by FUKASAWA Keita衝撃的な結末は、トルナトーレの新境地か?ジュゼ...

Van Cleef & Arpels|ストーリーのある腕時計
Van Cleef & Arpels|ヴァン クリーフ&アーペルヴァン クリーフ&アーペルらしさ満載ストーリーのある腕時計時計界において、異彩を放つヴァン クリーフ&アーペル。今年の新作にも独自性を持った話題作が数多く登場した。新作の展示会にあわせて来日したヴァン クリーフ&アーペル本社の、ジュネーブ 時計制作ワークショップ ディレクター、ドゥニ・ジゲ氏に話をうかがった。Text by FUKUTOME RYOUJIPhotographs by TSUKAHARA Takaakiピエール アーペル初の複雑機構ジュエラーとして長い歴史を重ねてきたヴァン クリーフ&アーペル。その時計作りは、他の時計ブランドと一線を画す。「私どもの時計は、まずストーリーありきなのです。ただ時刻を表示するだけではなく、時を巡るストーリーを表現しているのです」ヴァン クリーフ&アーペルが独特の個性、独特の雰囲気を醸し出す理由について、時計制作ワークショップ ディレクターのドゥニ・ジゲ氏は、そう語って...

スターリング・モス、マセラティについて語る|Maserati
Maserati|マセラティマセラティで闘った偉大なるヒーロースターリング・モス、マセラティについて語る1970年代のF1を舞台にした映画「RUSH」のヒットは記憶に新しい。それより以前、グランプリの草創期を支えた偉大なレーシングドライバーが、ひとり、まだ存命だ。それが英国人スターリング・モス。マセラティ100周年のイベント会場で、インタビューすることが出来た。 Text by OGAWA Fumioマセラティ250Fを選んだ理由──あなたとマセラティというと、すぐに250Fが浮かびます。スターリング・モス(以下SM) 私は最初このマシンを自費で購入して走らせました。私が買えるなかで、もっともバランスのよいマシンでした。ドライビングポジションが自分のからだに合わずに苦労しましたが、メカニックがその問題を解決してくれてからは、自分とマシンが一体になったようなすばらしい感覚を味わえました。コーナリングは、進入時はハンドル操作しますが、途中から脱出まではスロットル操作で車体をコントロー...

祐真朋樹対談|Vol.1 「ケアレーベル」デザイナー、レオポルド・ドゥランテさん
新連載「祐真朋樹対談」がスタート第1回目のゲストは「Care Label」デザイナー、レオポルド・ドゥランテさん「Care Label(ケアレーベル)」は、FIATの元会長ジャンニ・G・アニェッリの孫であり、「イタリア・インディペンデント」社のCEO、ラポ・エルカーンがディレクションするブランド。そしてそのケアレーベルのクリエイティブディレクターを務めるのがカリスマデニムデザイナー、レオポルド・ドゥランテさんだ。子供のころからデニムが大好き。それが昂じてデニムに係わるようになったというレオポルドさん。なんと、およそ4000本のデニムを所蔵していると言う。そんな正真正銘のデニムマニアである彼が、今回初来日。日本の誇るデニムの産地、岡山を訪ねた。Interview & Text by SUKEZANE Tomokiレオポルドがデニムを好きになった理由祐真朋樹(以下、祐真) 今回が初来日ということですが、「Care Label(ケアレーベル)」というブランドはいつスタートしたのでしょうか...

INTERVIEW|『フランシス・ハ』 ノア・バームバック監督独占インタビュー
INTERVIEW|愛すべき不器用なニューヨーカーのリアルをスタイリッシュに描く映画『フランシス・ハ』 ノア・バームバック監督独占インタビュー (1)思わず2度見してしまうほど、なんとも風変わりなタイトルと、現代のニューヨークが舞台でありながら、どこかヌーべル・バーグの面影を漂わせるモノクロ映画『フランシス・ハ』。たった4館からスタートし、口コミで全米233館まで拡大公開となり話題を呼んでいる本作を手掛けたのは、『イカとクジラ』(2005年)でアカデミー賞脚本賞にもノミネートされたノア・バームバック監督だ。9月13日(土)の日本公開を前に、バームバック監督にスカイプ独占インタビューを敢行。不思議なタイトルの理由から、バームバック監督の現在のパートナーであり、本作で主演と共同脚本を務めたグレタ・ガーウィグとの製作当時のやりとり、そして先日閉幕したばかりのベネチア国際映画祭で主演男優賞を受賞するなど、若手注目株のアダム・ドライバーについて、その魅力を存分に語ってくれた。Intervie...

写真家・美術家の川久保ジョイさんと写真表現について語り合う(1)|谷尻誠対談
谷尻誠×川久保ジョイ対談写真家・美術家の川久保ジョイさんと写真表現について語り合う(1)大判のバイテン(8×10インチ)のフィルムカメラで撮る理由建築家の谷尻誠氏と吉田愛さんがリフォームした「サポーズデザインオフィス」の東京新事務所取材の際に、谷尻氏に「いま、誰か対談してみたい方はいますか?」と尋ねたところ、「作品を見て一度お会いしたかった」と名前が挙がったのが、写真家・美術家の川久保ジョイ氏。川久保氏はご自身の作品を持ってサポーズデザインオフィスを訪れた。 Photographs by SUZUKI Shimpei Text by KAJII Makoto (OPENERS)一人の時間から写真家へ谷尻誠 はじめまして。川久保さんの作品を見て、一度お話をしてみたいとおもっていました。川久保ジョイ ありがとうございます。谷尻 では最初に、川久保さんのプロフィールを教えていただけますか。川久保 はい、1979年にスペインで生まれて、18歳までスペインで過ごしました。両親とも日本人です。...