インタビュー
「インタビュー」に関する記事
SEIKO|セイコーウオッチ 服部真二 社長 スペシャルインタビュー
SEIKO|セイコーセイコーウオッチ 服部真二 社長 スペシャルインタビュー腕時計製造開始から100年。そして、次の100年へ(1)世界中のあらゆる人々の“人生を豊かにする”時計ブランドへ。今年セイコーは、国産初の腕時計として誕生した「ローレル」の製造開始から、ちょうど1世紀を迎えた。1881年に東京・銀座に設立した服部時計店からはじまったセイコーの歴史。これまでの100年、そして次の100年へ向けた想いをセイコーウオッチの社長、服部真二氏に伺った。Text by SHIBUYA Yasuhitoこの100年の発展、最大の原動力は“お客様の信頼”──国内における腕時計の第1号製品であり、国産初の腕時計として誕生した「ローレル」の製造開始から、今年でちょうど1世紀を迎えました。今振り返ってみると、この100年間に渡る発展の大きなきっかけになった重要な出来事や製品は何でしょうか?会社の創立から数えると、今年で132年という年月が経ったことになります。この100年の基礎になった大きな出来...
Patek Philippe|名誉会長に訊く - パテック フィリップ175年の歴史
Patek Philippe|パテック フィリップ名誉会長フィリップ・スターン氏、 『パテック フィリップ・ミュージアム』所蔵のミュージアムピースを語るパテック フィリップ175年の歴史を遡る パテック フィリップ創業175周年、スイス日本間の国交樹立150周年を記念して、1月17日~19日、明治神宮外苑聖徳記念絵画館で開催された『パテック フィリップ展 ~歴史の中のタイムピース~』。1万3200人もの来場者を集め、盛況のうちに幕を閉じたが、同展で展示された時計はすべてスイス・ジュネーブにあるパテック フィリップ・ミュージアム所蔵のもの。そして、これらを収集してきたのがパテック フィリップS.A.の名誉会長フィリップ・スターン氏である。Text by KOIZUMI Yoko40年以上をかけ、少しずつ集めた歴史的な遺産たちスイス・ジュネーブにある『パテック フィリップ・ミュージアム』には16世紀から19世紀のオールド・コレクションが約1000点、創業からの自社製品が1000点あまり...
靴に恋した男がつくる美しきシューズコレクション|SERGIO ROSSI
Sergio Rossi|セルジオ・ロッシデザインディレクターのアルジェロ・ルジェリ氏インタビュー靴に恋した男がつくり出す、世にも美しいシューズコレクション(1)2013年にセルジオ・ロッシのコレクション&デザインディレクターに就任したアルジェロ・ルジェリ氏が来日。6歳のころにファッション業界で働く決意をしてから、ラグジュアリーブランドでのシューズデザイナーとなり、順調にキャリアを重ねて来た彼に、靴への思いを存分に語ってもらった。Photographs by HOKARI MaiTranslation by ASANO YujinInterview and Text by IKEAGMI Hiroko(OPENERS)僕が6歳でファッション業界を目指したわけ―― あなたは6歳のときにファッションの世界で働こうと決めたそうですが、なぜそう思ったのですか?僕の祖母は裁縫や刺繍が好きな人だったんだけど、彼女の影響が大きいね。夏休みになると決まって海の近くの家で一緒に過ごしていて、彼女の手...
MOYNAT|ピエール・エルメ・パリ 青山店でのエキシビションに潜入
ピエール・エルメ・パリ 青山でのエキシビションをレポートアーティスティックディレクター、ラメッシュ・ナイールが語るモワナのヒストリー1849年に創業したパリの老舗トランクメーカー「MOYNAT(モワナ)」が日本初上陸。現在、12月25日(水)まで、伊勢丹新宿店にて「ル・モワナ トランクショー」を開催中だ。今回は、先日ピエール・エルメ・パリ 青山店でおこなわれたエキシビションの際に、来日していたモワナのアーティスティックディレクター、ラメッシュ・ナイールにインタビューをおこなった。Photographs by JAMANDFIXText by IWANAGA Morito(OPENERS)誰も知らなかったトランクメーカーモワナは1849年に設立されたパリのトランクメーカーだ。創設者はポーリーヌ・モワナという女性(当時、女性のオーナーは珍しかった)。馬車から自動車に移った時代にモワナは、自動車のトランクを作り、先駆けとなった。いまでは自動車に荷物を積むということは一般的だが、モワナは自...
INTERVIEW|みうらじゅん『勝手に観光協会』単独インタビュー(後編)
みうらじゅん独占単独インタビュー『勝手に観光協会』のこと、旅のこと、安齋さんのこと(後編)旅行にさえ行けば、きっと楽しいことが待ち受けているにちがいない──。そんな私たちの思い込みを、みうらさんは「ちがう」と言い切ります。果たしてみうらさんが考える旅のおもしろさとは?さらに『勝手に観光協会』の相棒・安齋さんへの思いも、みうらさんなりの熱いものが伝わってきます。文=津島千佳写真=原恵美子気持ち悪くないと意味がない──旅行を重ねることで、なにか考え方に変化はありましたか?『勝手に観光協会』でよく吊り橋に行くんですけど、僕は苦手だから1回も渡りきったことがない。でも少しずつ歩ける距離は延びてるんですよ。苦手ということは好きになる要素があるわけで、苦手だからおもしろいってこともある。歳を重ねると得意なとこしか行かなくなるじゃないですか。そこにつまらなさがあると思う。苦手なところへも行って経験値を積むと、比較対象ができておもしろくなってくる気がするんですよね。あそこよりこっちがいいとか。“好...
INTERVIEW|ロングランヒット映画2作が5月にDVD化、西島秀俊インタビュー(前編)
西島秀俊|NISHIJIMA Hidetoshiロングランヒット映画『東南角部屋二階の女』と『休暇』が5月にDVD化――俳優・西島秀俊にインタビュー(前編)2008年に公開され、ロングランを記録した映画『東南角部屋二階の女』と『休暇』がDVD化され、5月に発売される。リリースに先立って、この2作でそれぞれ主演と助演をつとめた西島秀俊さんにインタビューした。インタビュー前編では、『東南角部屋二階の女』についてのお話をおおくりする。『東南角部屋二階の女』は、真剣に生きることを避ける若者たちと、表舞台から退いたひとたちがおなじ場所と時間を共有し、おなじ想いを抱いていくまでの日々を描いた、心揺さぶられる作品だ。西島さんは、“死んだ父親の借金を背負い、古アパートが建つ祖父の土地を売ろうとしながらも、なかなか踏み切れない、優柔不断な男”、「野上」を演じ、加瀬亮さんやベテラン俳優陣とみごとなケミストリーを生み出した。かたや、死刑囚を収容する拘置所を舞台に、生死に直面した人びとの苦悩や決断、哀しみ...
INTERVIEW|中島哲也監督『渇き。』主演・小松菜奈 単独インタビュー
INTERVIEW|鬼才、中島哲也監督の心を捉えた新ミューズ!『渇き。』主演 小松菜奈 単独インタビュー(1)『下妻物語』『嫌われ松子の一生』『告白』など、個性と創造力がふんだんに駆使されたエンタテインメント作品で、日本映画界を牽引する中島哲也監督。これまでも、土屋アンナ、中谷美紀、松たか子らとともに、映画史に残る女性像を生み出してきた。最新作『渇き。』で迎えたのは、モデル出身の小松菜奈。頭脳明晰、容姿端麗という学園のカリスマでありながら突然失踪し、捜索に乗り出す父親を翻弄する女子高生を圧倒的な存在感で演じている。鬼才を唸らせた新たなるミューズに、デビュー作について聞いた。Text by MAKIGUCHI JuneStyling by KAWAKAMI KaoriHair & Makeup by OZAWA MaiPhotographs by JAMANDFIX「はじめての映画が中島監督の作品でよかった」──劇薬エンタテインメントとも称される衝撃作『渇き。』ですが、デ...
ピーター・バラカン×中野香織「21世紀のダンディズム」を語る(第1回)
中野香織『ダンディズムの系譜 男が憧れた男たち』発刊記念ピーター・バラカンさんと21世紀のダンディズムを語る(全4回)第1回 「ダンディズム学」は日本特有の現象か『ダンディズムの系譜 男が憧れた男たち』(新潮選書)の序文において、現代の日本ではダンディズムがどのように考えられているのかを紹介するために、ピーター・バラカンさんが出演しているNHKの番組を引き合いに出させていただきました。イギリス人のバラカンさんが実際のところ、ダンディズムについてどのような感覚をおもちなのかをおうかがいしたいなあと思っていたところ、今回の対談が実現しました。狭義のダンディの話にとらわれず、日本とイギリスのダンディズムに対する感覚のちがい、現代イギリスの階級意識、日本とイギリスのメディアのちがい、そして21世紀におけるかっこいい男とは……とテーマはどんどん広がって、楽しくお話をうかがうことができました。文=中野香織Photo by Jamandfix撮影協力=レ・コントアール・ド・ラ・トゥールダルジャン...
ピーター・バラカン×中野香織「21世紀のダンディズム」を語る(第2回)
中野香織『ダンディズムの系譜 男が憧れた男たち』発刊記念ピーター・バラカンさんと21世紀のダンディズムを語る(全4回)第2回 現代イギリスの階級意識──「イギリス人が口を開けば、誰かに嫌われる」第1回では、「ダンディズム学」は日本特有の現象かをテーマに、ピーター・バラカンさんにお話をうかがいました。今回は、イギリス出身のバラカンさんが見たチャールズ皇太子や故・ダイアナ妃、英国貴族など、現代イギリスの階級意識について語ります。文=中野香織Photo by Jamandfix撮影協力=レ・コントアール・ド・ラ・トゥールダルジャン細分化した階級意識ピーター・バラカン 今回は中野さんから対談の相手として指名されましたが、ぼくはそれほどカッコマンじゃないですけど……。中野香織 ナルシスティックなのは好かれないようですね。でもダンディってナルシストが多いんですよ。ブランメルなんかも同時代のひとに必ずしもよく思われていないのですが、「外見ばっかりにこだわりやがって、ほかにすることはないのか……」...
INTERVIEW|ジャズ・ヴォーカリスト 青木カレン インタビュー(後編)
初のビルボードライブ・ツアー直前!ジャズ・ヴォーカリスト 青木カレン インタビュー(後編)インタビュー前編では、自身が考える“ジャズ”を熱く語っていただいた青木カレンさん。後編では、ライブのお話を……。Text by OPENERSPhoto by Jamandfix「男気あふれるジャズをやりたい」──前編のお話のなかで、アレンジや聴かせ方まで考えたいとおっしゃっていましたが、そうすると、必然的に“フィーチャリング”が多くなってくる?青木カレン そうですね。おかげさまで、本当に第一線の素晴らしいひとたちとご一緒させていただいています。Jazztronikの野崎良太さんは長年の友人で、Shima&Shikou DUOの二人とは大親友だし、須永辰緒さんはデビュー前からいろいろ教えていただいていて、JABBERLOOPは、彼らが新宿の駅前で演奏していたころから知っています。先生か、仲間か、後輩か……、女子率は低いかもしれないですね(笑)。──みなさん、ひとクセあるミュージシャンで……私、...
INTERVIEW|物語を綴る酒、ハイランドパークの魅力(前編)|HIGHLAND PARK
INTERVIEW|オークニー諸島の厳しい気候が生み出した自然の賜物、ピートがもたらす芳醇な香り物語を綴るウイスキー、ハイランドパークの魅力(前編)スコットランド最北端という厳しい環境下にある蒸留所で造られたウイスキー「HIGHLAND PARK(ハイランドパーク)」。同ブランドのグローバル・ブランド・アドヴォケイト、ダリル・ハルデイン氏に注いでもらった「ハイランドパーク18年」は、なんとも優しいふくよかな香りとフルーティな味わいが口の中に広がり、思わず自然に笑みがもれた。モルトファンが一目置くハイランドパークは、どんな土地や人、製法から生まれるのか。ダリル・ハルデイン氏が静かに“ハイランドパークを巡る物語”を語りはじめた。Text by KAJII Makoto (OPENERS)Photographs by SUZUKI Shimpei (INTERVIEW)北緯58度59分から生まれるウイスキーオーカディアン(オークニー人)は、自分たちの歴史とおなじくらい、自分たちのウイスキ...
INTERVIEW|ジャズ・ヴォーカリスト 青木カレン インタビュー(前編)
初のビルボードライブ・ツアー直前!ジャズ・ヴォーカリスト 青木カレン インタビュー(前編)今年4月22日に、自身がセレクトしたベストアルバム『THE CLUB JAZZ DIVA』をリリースし、7月14日(火)に大阪、同15日(水)に福岡、そして18日(土)に東京の各ビルボードでのライブを行う青木カレンさんにお話を伺った。Text by OPENERSPhoto by Jamandfix「私は、ジャズって大人のパンクだと思っているんです」──アルバム『THE CLUB JAZZ DIVA』のカレンさんのセレクトを見ると、ジャズのスタンダードからマドンナ、ニルヴァーナまで幅広い楽曲で、まさにベストという感じですね青木カレン マドンナの「La Isla Bonita」は、去年の11月21日にリリースした4枚目のアルバム『KAREN’s SWINGIN’ PARTY』に収録した曲なんですが、これは「全曲スイングで」というコンセプトで、ニューヨークでビッグバンドのAndy Farber&H...
あたらしい時代づくりに取り組むひとと企業──積水ハウス編
あたらしい時代づくりに取り組むひとと企業──積水ハウス編快適を追う最新の住宅は、次の社会の基盤を作る(1)原子力発電の限界が見えたいま、次世代のエネルギーをどうするか。そしてどうつきあっていくか。これから私たちが考えるべき課題は多い。悩ましい問題だ。しかし見方を少しシフトすれば、まったくあたらしい時代へのターニングポイントがいま、といえる。そこでキャスティングボートを握っているのは、私たちなのだ。文=小川フミオ写真=吉澤健太(人物)次世代の社会基盤設計「スマート・ネットワークプロジェクト」OPENERSでたびたび論議されている次世代自動車をふくめて、新エネルギーを前提とした住宅、いわゆるスマートハウスも、現在、大きなステッピングボードを踏み切ろうかという状況といえる。じつは原発事故以前から、住宅会社、通信会社、自動車会社など異業種が集まり、次世代の社会基盤をどう作っていくかをさぐるプロジェクトは進行していた。それが「スマート・ネットワークプロジェクト」だ。「スマート・エネルギーネッ...
連載・マシュー・ワォルドマン|Vol.16 建築家 Neil Denari(ニール・ディナリ)インタビュー
マシュー・ワォルドマンによるインタビューVol.16 建築家 Neil Denari (1)ニール・ディナリは建築家であり、Neil M. Denari Architects(NMDA, Inc.)の代表である。ロサンゼルスを拠点に、ニューヨークにも事務所を置く、国際的に著名な建築事務所だ。彼はヒューストン大学とハーバード大学で学び、現在はUCLAとハーバード大のGraduate School of Designの客員教授でもある。また、彼は数多くの賞を受賞し、2009年には、United States Artists Organizationの評議員に、また2008年には、American Academy of Arts and Lettersのアカデミー賞も受賞している。現在、彼の事務所は、アメリカ国内や、東欧、アジアなどで、大小さまざまなプロジェクトをおこなっている。ディナリはまた、2冊のベストセラー『Interrupted Projections』(TOTO,1996)と『...
田中凜太郎|古着イベント「インスピレーション 2011」開催(その1)
連載|田中凜太郎ヴィンテージファッションイベント「インスピレーション 2011」開催(その1)2010年2月、ロサンジェルスのサンタモニカエアポートで開催された田中凛太郎氏主宰によるヴィンテージファッションイベント「インスピレーション」から早一年。今年、2月11日(金)、12日(土)に第2回目となる「インスピレーション2011」が開催される。今回は会場を“空”から“海”へと移し、内容もより“祭典色”の強いものになるという。そこでOPENERSでは、イベント開催を目前に控えた田中氏にインタビューを敢行。本イベントの構想について聞いた。写真=田中凛太郎インタビュー=竹内虎之介(シティライツ)会場の条件は気分がよくてヴィンテージ感のある場所──いよいよ来月11日(金)、12日(土)に迫った『インスピレーション2011』。今回は会場を前回のハンガー(飛行機の格納庫)から船上に移しての開催ということですが、なぜ船だったのでしょう?田中 空のつぎは海かな、という単純なアイデアもありましたが、僕...