シンプルかつクラシック。長く愛される「オーレ・マティーセン」のウォッチ|Ole Mathiesen
Ole Mathiesen|オーレ・マティーセン
デンマークで170年以上の歴史をもつ老舗メーカー
デンマーク王室御用達ウォッチブランド「Ole Mathiesen」(オーレ・マティーセン)。職人技とこだわりが、シンプルなルックスに潜む。長く愛されるウォッチに仕上がっている。
Text by WASEDA Kosaku(OPENERS)
ミニマルで繊細なデザインがもたらすウォッチとしての機能性
1845年に、時計職人のカール・マッセイとJ.P.クリステンセンが、コペンハーゲンにて設立したのが「Ole Mathiesen」(オーレ・マティーセン)だ。当時より「デンマーク王室御用達業者」としてフレデリク7世とダナー伯爵夫人に懐中時計を献上していた。
1919年にはアクセル・O.マティーセンが会社を引き継ぎ、スイスの時計会社と協力して初めての高級腕時計の製造をスタート。1962年にはアクセルの息子でスイスの時計マイスターの資格を持つオーレ・マティーセンが後を継いだ。このとき、現在の腕時計のオリジナルモデルがリリースされた。
その後オーレの息子、クリスチャンが後を継ぎ、現在はデンマークを初めとした世界10ヵ国で展開している。ニューヨーク近代美術館(MoMA)のミュージアムショップや日本のMoMA Design Storeでも、高い品質と美しいデザインが注目され、取り扱われている。
登場から50年以上を過ぎた今でもクラシックでシンプルなデザインは、世代を超えて愛されており、使うほどに良さがにじみでる。
針先を少し曲げることで厚みを5mmまで下げることに成功。ガラスと文字盤はわずかに丸み帯びており、上品で柔らかな表情を見せる。
熟練した職人の手により、一つ一つハンドメイドで丁寧に作り込まれていることも特徴だ。
何度もインクを塗り重ねることで、時字と文字盤に色彩的・立体的な差をつけている。そのため離れた場所からでも時刻が認識できるのだ。
デイリーユースからビジネスまで、あらゆるシーンで装いを静かにアップデートしてくれる。
ラインナップは「1962クラシックシリーズ」「1919ヘリテージシリーズ」「ロイヤルマリン」「OMS(スポーツシリーズ)」。
「1962クラシックシリーズ」は、その名が示す通り1962年にデザインされたモデル。サイズは35、33、28mmの3種類が用意されている。35mm及び28mmには日本限定モデルがあり、ローマンダイヤルを採用。ベルトにはコードバンが使われている。
「1919 ヘリテージシリーズ」はブランド創設95周年を記念して2014年に作られたもの。ダイバーズモデルや、ラインナップのなかで比較的大きめのサイズ感が特徴のウォッチ。
「ロイヤルマリン」は、デンマーク王室御用達の称号を授与されたことを記念して、2012年に創られたモデル。ボリューム感のある37mmと30mmの2種類がラインナップ。
「OMS(スポーツシリーズ)」はアクティブなシーンに対応した、厚みのあるケースが頼もしい。12気圧防水、日付表示機能が備わり、ユーティリティの高さが魅力だ。
オーレ・マティーセンのシンプルで飽きの来ないルックスには、クラフツマンシップと腕時計としての機能性を追求し続ける姿勢が体現されている。
ピーオーエス