BVLGARI EYEWEAR|山田五郎氏が語る「眼鏡の品格」
FASHION / MEN
2015年4月2日

BVLGARI EYEWEAR|山田五郎氏が語る「眼鏡の品格」

BVLGARI EYEWEAR|ブルガリ アイウエア

機能と装飾の眼鏡道

山田五郎氏が語る「眼鏡の品格」

舌鋒鋭い論客として、ファッションや雑学、アートにも造詣の深い文化人として、まさに八面六臂の活躍をつづける評論家・山田五郎氏。眼鏡を顔の一部としてすでに40年以上というキャリアをもつ粋人は、果たしてアイウエアに何を求めるのか? ブルガリ アイウエアの新作を前に語られる、メディアの“顔”の眼鏡論。

Interview Photographs by ASAKURA KeisukeStill Photographs by SAYAMA JunmaruText by america

「必要なのは、軽快さと重厚感」

山田五郎氏が語る「眼鏡の品格」|BVLGARI EYEWEAR|ブルガリ アイウェア 02

中学校時代に近眼で視力が落ちて、眼鏡をかけ始めてもう40年以上になるわけですよ。デザイン性はもちろん、視力にピッタリ合った精度の高いレンズにもこだわるので、これまで数えきれないくらいの眼鏡を購入してきましたねぇ……。

いまでも日々老眼が進んでいるので、現役で使える眼鏡は10本弱ですが、大きく分ければ“軽くて快適”なタイプか、“存在感があるどっしり”タイプ。そのどちらかしかないといってもいいくらいです。

眼鏡はデザイン的に似合うか似合わないかも重要ですが、レンズの度数やフレームのサイズなどが自分に合っていることが、それ以上に大切だと思います。度が合わないレンズや粗悪な伊達眼鏡を使っていると、肩が凝ったり頭痛がしたりと実害も出てきますから。サイズが合っていないフレームは、さらに見た目的にもカッコ悪いですしね。

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僕は時計も好きなんですが、こちらは眼鏡と違って機能性はさほど重視していません。時刻を知るという機能だけならスマートフォンでも用は足りますし、正確さだけを求めればクオーツ式の電波時計がいちばんとなる。でも、僕は“メカ”そのものが好きだから、あえて手がかかる機械式の腕時計ばかり買うわけです。目が悪くなくても眼鏡をかけたくなるのも同じような心理かな、とも想像しますが、たぶん全然、違うでしょうね(笑)。

「繊細な面取りやユニークなギミックが魅力」

あのブルガリのアイウエアコレクションということで、ゴールドのスネークモチーフなど派手なフレームを想像していたんですが……、意外とシンプルで上品ですね(笑)。

「オクト」のテンプルは綺麗な面取りが印象的ですし、「ビー・ゼロワン」のヒンジ部分に採用されている、コイルを模したギミックも面白い。「パレンテシ」は軽量でさりげないデザイン。ヒンジはバネ蝶番で掛けやすいですし、個人的には一番好きなフレームです。

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機能的には軽くて装用感がいいもののほうが疲れにくくて楽ですが、一方では、ド近眼なので必然的にレンズが分厚くなる分、風格がないとバランスが悪くなるという面も。機能を取るかデザインを取るかはオケージョン次第ですが、僕にとって眼鏡はファッションアイテムである前に視力矯正のための“道具”なので、いずれにしても自分の視力や目の位置、顔のサイズにぴったり合っていることが第一条件となりますね。
デザインだけでなく機能と品質もしっかり追求する。それが大人の眼鏡選びってやつでしょう。

山田五郎|YAMADA Goro
1958年東京都生まれ。上智大学文学部在学中にオーストリア・ザルツブルク大学に1年間遊学し、西洋美術史を学ぶ。卒業後、講談社に入社し『Hot-Dog Press』編集長、総合編纂局担当部長などを経てフリーの編集者・評論家に。現在は時計、ファッション、西洋美術、街づくりなど幅広い分野で講演、執筆活動をおこなう。著書に『百万人のお尻学』『山田五郎のマニア解体新書』『純情の男飯』(すべて講談社)、『知識ゼロからの西洋絵画入門』『知識ゼロからの西洋絵画史入門』(ともに幻冬舎)、『銀座のすし』(文藝春秋)など。『出没!アド街ック天国』(テレビ東京)、『PON』(日本テレビ)、『デイ・キャッチ』(TBSラジオ)など、テレビやラジオのレギュラー出演も多い。

BVLGARI EYEWEAR | ブルガリ アイウエア

機能と装飾の眼鏡道

山田五郎氏が語る「眼鏡の品格」

Interview Photographs by ASAKURA KeisukeStill Photographs by SAYAMA JunmaruText by america

ジュエラー、ブルガリならではの意匠

世界的なラグジュアリーブランドとして君臨するブルガリの本分は、王侯貴族やセレブリティたちに愛されつづける、稀代のジュエラーとしてのもの作り。アイウエアコレクションにもそのコンセプトはしっかりと受け継がれ、ジュエリーやウォッチのデザインエッセンスを巧みに取り入れるとともに、細部に至るまで高い美意識が透徹されている。

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「OCTO」シリーズは、ウォッチコレクションの象徴である八角形のケースからインスパイアされたデザインをテンプルとビスに採用

メタルもセルも、フレームに使用されている素材や生地には、ジュエラーブランドらしいゴージャス感とエレガンスが漂う。メンズコレクションは、「オクト」「パレンテシ」「ビー・ゼロワン」というブルガリを代表する3シリーズで展開され、それぞれのシリーズの象徴的なデザインやディテールが忠実に再現されているという点にも注目したい。

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OCTO|オクト
「オクト」シリーズは、昨年発表された同名のウォッチコレクションからインスパイアされたもの。ラウンドでもスクエアでもない、八角形のケースデザインをモチーフに、アセテート製テンプルの外側を台形に面取り。ヒンジ付近に配された艶やかなメタルプレートには、BVLGARIロゴの刻印と八角形のボルトがあしらわれている。

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PARENTESI|パレンテシ
ローマの敷石の形状を意匠化したのが、この「パレンテシ」コレクション。ブルガリの数あるコレクションのなかでも、もっとも有名なデザインのひとつだ。アイウエアでは、ヒンジのそばに“コ”の字型のレリーフとして「パレンテシ」を表現。その控えめな存在感と、テンプル上部に配されたBVLGARIロゴの洗練された佇まいが秀逸だ。

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B. ZERO1|ビー・ゼロワン
「ビー・ゼロワン」はスプリングとトゥボガス(ガスチューブ)からインスピレーションを得たという、コイル状のデザインが特徴。リング、ネックレス、ウォッチと、さまざまなアイテムで展開されている。テンプルのヒンジ部分にメタルパーツを配し、エナメルのセンターパーツを挟み込むという手の込んだ仕組みは、折りたたむという何気ない動作にも、これまでにないフレッシュな悦びをもたらす。

ブルガリアイウエア事業部
Tel. 03-3780-6784

           
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