2026年、共に30周年を迎えるたまごっちとメディコム・トイの理想的なコラボが実現! 『大たまごっち展』開催記念インタビュー | MEDICOM TOY
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2025年12月26日

2026年、共に30周年を迎えるたまごっちとメディコム・トイの理想的なコラボが実現! 『大たまごっち展』開催記念インタビュー | MEDICOM TOY

 

MEDICOM TOY|メディコム・トイ

 

「BE@RBRICK×Tamagotchi」「BE@RBRICK Tamagotchi×BE@RBRICK 400%」

 
1996年11月23日に発売され、女子高生を中心に大ブームを巻き起こしたバンダイのデジタルペット「たまごっち」が30周年を迎える。これを記念して、2026年1月7日(水)より全国を巡回する展覧会「大たまごっち展」が、東京・六本木ミュージアムよりスタート。開催を記念して、同じく2026年に30周年を迎えるメディコム・トイとのコラボレーション「BE@RBRICK×Tamagotchi」と「BE@RBRICK Tamagotchi×BE@RBRICK 400%」の発売が決定。同商品の開発を担当した株式会社バンダイ トイ事業部 企画1チームの平野智子さんに話を聞いた。
 

Text by SHINNO Kunihiko|Photographs by NAGAO Masashi|Edit by TOMIYAMA Eizaburo

第四次ブームの中、日本発の“カルチャー”を目指すたまごっち

 
現在“平成女児売れ”ブームを代表する玩具として大人気の「たまごっち」は、たまごっち星で暮らす不思議ないきものにごはんをあげたり、掃除をしたり、お世話をすることでさまざまな姿へ成長させていく携帯型育成玩具。2025年7月末には国内外累計出荷数1億個を突破した。まずは、30年に及ぶ歴史の中で大きな転換点となった出来事について話を伺った。
 
平野 1996年11月23日に初代「たまごっち」を6種発売させていただいたところ女子高生を中心に反響を集め、翌97年に「新種発見‼たまごっち」という種類の違うたまごっちを育てられる機種を発売しました。当時「100万個売れれば大ヒット」と言われる玩具業界で、発売から1年経たずに1000万個を売り上げる社会現象となりました。この時期が第一次ブームと呼ばれているところです。
 
初代「たまごっち」
©️BANDAI
 
第二次ブームは、2004年に初の赤外線通信機能を搭載した「祝ケータイかいツー! たまごっちプラス」。これが大人の真似をして遊びたい小学生たちの間で話題となり、コミュニケーションツールのひとつとして大流行しました。ちょうど私もこの世代です。
 
その後もブームは続き、2006年に10周年イベント、2008年にカラー液晶を搭載した「たまごっちプラスカラー」の発売。さらに、映画化、TVアニメ化と多数のメディアミックスを展開して、小学生を中心に人気を広げてIP(知的財産)としての人気を確立しました。この時期が第三次ブームになります。
 
そして現在、第四次ブームと呼ばれている人気のきっかけは、2022年に初代「たまごっち」「新種発見!!たまごっち」の欧米版である「Original Tamagotchi」を逆輸入するかたちで、日本国内でも発売を開始したことに始まります。
 
平成レトロブームとのタイミングも合い“たまごっち復刻”として数多くのメディアに取り上げられ、2023年には初めてWi-Fiを搭載した「Tamagotchi Uni」が発売。2025年には平成の時代に小学生たちの間で流行ったIPや文化の人気が再燃する“平成女児売れ”ブームもあって、たまごっちデバイスを含むたまごっちの関連グッズが20~30代を中心に流行しました。
 
2025年11月に発売された「Tamagotchi Paradise - Jade Forest」
©️BANDAI
 
 
——ファッションブランドやアーティストともコラボすることで、これまでたまごっちに触れたことのないZ世代を中心に、ファッションアイテムとしても人気を博しているのも大きな特徴ですよね。
 
平野 1997年に海外展開を始めて以来、Tamagotchiのロゴは全世界で浸透しています。なかでもボールチェーンが付いた「Original Tamagotchi」は各国のセレブリティやインフルエンサーの皆さんが身につけてくださって、ファッションアイテムとして受け入れられているという文脈がまずあります。また、人気ブランドとのコラボレーションも生まれており、そのフォーマットが定着しつつあるのが現在です。そんな中、今回メディコム・トイさんとご一緒できてとても嬉しく思います。
 
 
——2026年11月23日に30周年を迎える「たまごっち」。メモリアルイヤーにふさわしい展覧会『大たまごっち展』は、どのような内容なのでしょうか。
 
平野 今回の『大たまごっち展』は「たまごっちの液晶の中。その向こう側へとダイブする。」というステートメントを作り、“実際に自分たちがたまごっちの液晶の中に入ったら、どんな世界が広がってるんだろう?” というコンセプトのもとに展開していきます。
 
エントランスに設置されたたまごっちデバイス型のゲートをくぐりぬけると、モニターに投影されたベビー期のたまごっちになった状態で、各時代の外の風景を見ることができます。例えば、初代「たまごっち」のブームの火付け役となった女子高生が「たまごっちあった!」とお店で見つけて手に取って喜んでいるところなどです。
 
また、「たまごっちたちの部屋」では、まめっち、くちぱっち、みみっちのお部屋が展示され、たまごっちたちが普段どんな生活をしているかを見ることができます。「成長体験の部屋」では最初にベビー期のたまごっちとして入った入場者の皆様が、その後どういう成長するのかをモニターを通して体験できます。
 
たまごっちの中に入って成長していく姿を体験できるというのは初めての試みですし、どの世代の方にも楽しめる内容だと思います。その他にも、たまごっちの歴史を辿るコーナーもあって、たまごっちが一堂に会する様子は圧巻だと思います。
 
 

たまごっちの世界に入り込んだかのようなBE@RBRICKなど、初めてだらけのデザインに注目

 
——「大たまごっち展」の会場では数々の限定グッズが発売されます。とくに、メディコム・トイとコラボレーションした「BE@RBRICK Tamagotchi×BE@RBRICK」と「BE@RBRICK×Tamagotchi」は両社にとって意義のあるものだったようですね。
 
平野 実は両社同じタイミングでの相互コラボレーションは、「たまごっち」初の試みなんです。最初に弊社の方から100%と400%のBE@RBRICKのご提案をさせていただいた際、メディコム・トイさんから「お互い30周年なので、せっかくなのでもう少し取り組みの深度を上げてみませんか?」とおっしゃっていただき、たまごっちデバイスでもコラボレーションさせていただくことになりました。
 
 
——「BE@RBRICK Tamagotchi×BE@RBRICK」の100%サイズは「BE@RBRICK SERIES 51」(2025年12月発売開始)の1体として好評発売中です。
デザインを担当したメディコム・トイからは、「もともとBE@RBRICKの頭部がたまごっちデバイスの形に似ていたため、すぐに落とし込みのアイデアが浮かんだ」と聞いています。その結果、耳を透明にして形状をたまご型に近づけたものになりました。この400%サイズが、「大たまごっち展」の会場で発売されるわけですね。
 
平野 はい。両社周年ということもあり、新たな見せ方への挑戦となりました。基本的に「たまご型に3つのボタン」がたまごっちの意匠ですので、それを崩すことは通常ではありえません。今回は30周年を記念した「アート作品」ということで実現いたしました。
 
 
——「BE@RBRICK×Tamagotchi」の方は、乳白クリアの限定デザインたまごっちがBE@RBRICKフェイス型のラメ入りクリアケースに入っての登場です。
 
平野 メディコム・トイさんと相談させていただく中で「何かお互いがコラボしているような絵があると面白いですね」という話になり、「BE@RBRICK」「まめっち」「くちぱっち」が並んだコンセプトアートを制作しました。
 
たまごっちたちがBE@RBRICKと同じポーズで並べばきっとかわいいだろうと思い、たまごっちの世界にBE@RBRICKがいたら・・・というコンセプトをメディコム・トイさんにご提案したところご快諾いただき、パッケージにも登場しているアートが出来上がりました。
 
 
——平野さんのコンセプトアートのおかげで、「BE@RBRICKが、たまごっちの世界に入り込んだ感がいっそう明確になった」とメディコム・トイの担当者も話していました。
 
平野 BE@RBRICKは、同じ形でいろんな柄のものがたくさん並んでいる光景が印象的です。なので、デザインはグミキャンディのようにカラフルなBE@RBRICKとたまごっちが、仲良く画面の周りを囲んでいる姿を表現したいなと思ったんです。
 
その際、立体感を出したかったので、まめっち、くちぱっちを正面ではなくクォータービューで表現し、BE@RBRICKもドット絵で同じポーズにさせていただいているので、ぜひ注目していただきたいです。デバイスのカラーは、このカラフルな柄が一番映える乳白色にしました。
 
 
——BE@RBRICKフェイス型のケースを提案したのは、メディコム・トイからだったようですね。
 
平野 たまごっちのかたちに沿ったプラスチック製ケースは以前からあったのですが、今回のように新規の形状での製作は初めての試みです。
 
メディコム・トイさんから「BE@RBRICKのデータをお渡しするので、ぜひケースを作っていただけませんか?」とお声がけいただき、ありがたく参照させていただきました。ケースの色もいくつか試作して、カラフルなデバイスがよく見えた方が良いだろうということでラメ入りクリアになりました。
 
窓の部分をBE@RBRICKの顔のかたちにダイカットしたパッケージと一緒に、デバイスとケースのサンプルが上がってきた時、ちょうど社内で会議があったので即座にみんなのところに持って行って「かわいいの、できました!」って自慢しました(笑)
 
 
——互いに30周年を迎えるタイミングで実現した、理想的なコラボレーションだと思います。
 
平野 BE@RBRICKはファッション、アート、ライフスタイルを横断して「カルチャー」を確立されているブランドさまです。たまごっちも、おもちゃの枠を飛び出してカルチャーとして提案していこうと動き始めたところでしたので、同じ日本発のIPとしてご一緒できたことに感動しました。
 
『大たまごっち展』ご来場の際には、BE@RBRICKファンの皆様、たまごっちファンの皆様に手にとっていただけたらと思っています。
 
 
BE@RBRICK Tamagotchi×BE@RBRICK 400%
サイズ|全高約280mm
発売日|2026年1月7日(水)より「大たまごっち展」会場にて販売開始
価格|1万9800円(税込)
※監修中のサンプルを撮影しております。発売商品とは一部異なる場合がございます。
※数量限定となります。品切れの際はご容赦ください。
©️BANDAI
BE@RBRICK TM & ©️ 2001-2025 MEDICOM TOY CORPORATION. All rights reserved. 
 
 
BE@RBRICK×Tamagotchi
仕様|たまごっちデバイスは乳白クリアの限定デザイン。BE@RBRICKフェイス型キラキラのラメ入りクリアケース入り
サイズ|約70㎜(デバイス+ケース)
発売日|2026年1月7日発売予定展覧会会場での販売開始は2026年1月7日(水)より発売、メディコム・トイ直営各店舗では2026年1月10日(土)より発売
価格|7150円(税込)
※監修中のサンプルを撮影しております。発売商品とは一部異なる場合がございます。
※数量限定となります。品切れの際はご容赦ください。
©️BANDAI
BE@RBRICK TM & ©️ 2001-2025 MEDICOM TOY CORPORATION. All rights reserved. 
 
 
 
大たまごっち展 東京会場
公式ホームページ|https://www.tmgc-ten.jp/
会期|2026年1月7日(水)~ 2026年2月2日(月)
会場|六本木ミュージアム
住所|東京都港区六本木5-6-20
時間|10:00 ~ 20:00 ※全日日時指定制。最終⼊場は閉場30分前まで
※一部営業時間が変更になる可能性がございます。
入場チケット|グッズ付きチケット 前売3700円/当日3900円、一般・大学生 前売1600円/当日1800円、高校生 前売1100円/当日1300円、小中学生 前売600円/当日800円
主催|大たまごっち展実行委員会
共催|ソニー・クリエイティブプロダクツ
特別協力|バンダイ
協賛|ローソンチケット
※本展覧会に関する情報は予告なく変更になる場合があります。
※以後、愛知・名古屋パルコ、茨城・水戸京成百貨店、大阪・大丸梅田店と順次巡回予定。各会場では、展示内容、チケットの種類・入場料金、販売商品等が異なる場合があります。
 
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