NOOKA マシュー・ワォルドマンが時々思うこと
「NOOKA マシュー・ワォルドマンが時々思うこと」に関する記事
NOOKA|連載・マシュー・ワォルドマン|Vol.26 「Foursquareの共同創設者にインタビュー」
人気携帯アプリ「Foursquare」の共同創設者Vol.26 デニス・クラウリーにインタビュー!僕は、いろいろな肩書きをもっています。主にはデザイナー、ときどきアーティスト、たまに起業家、いつもニューヨーカー、パートタイムで東京人、そして未来派のひと、などなど。だから、言うまでもなく多くの面白い人びとと日々かかわり合っています。そんな個人的なネットワークを駆使して、さまざまな人びとにインタビューをしています。Text by Matthew Waldmanフォーチュン誌が選ぶ「40歳以下の40人」の一人デニス・クラウリー(Dennis Crowley)は、人気携帯アプリ「Foursquare(フォースクエア)」の共同創設者です。フォースクエアとは、位置情報に基づいたソーシャル・ネットワーキング・サービスとチェックイン機能、そしてゲームをミックスすることで、利用者が、彼らの周辺の世界を探検することができるようになるアプリです。約2千万人の参加者がいます。それ以前にも、デニスはもっとも...
NOOKA|連載・マシュー・ワォルドマン|Vol.27 「Frieze Art Fair NYC. May.2012」
アートフェアの会場は、外も中も感動的!Vol.27 Frieze Art Fair NYC. May.2012毎年アートフェアに通ってますが、ここ2年は、フェア自体の規模が大きくなり過ぎて、見に行くだけでヘトヘトに疲れるようになってしまいました。イベントが大きくなればなるほど、オーガナイザーにとって、どうしてもフェアの質よりも利益が重要になるものです。だから、最近はアートフェアでも、あえてパーティにだけ行くようになりました。ただ「Frieze Art Fair」だけはべつものです!Text by Matthew Waldmanアートフェア仕様の派手な僕は、一番下!最初は場所も不便だと思い、どうも気が進まなかったのですが(地下鉄+バスでも行けますが、自転車だと家から片道9kmもの道のり!)、それでもアートフェア用の格好に着替えて自転車に乗り、まだ、僕も行ったことがない「Randall’s Island」へと。でも、自転車で「Triboro Bridge」は渡れるんですね。とてもすば...
NOOKA|連載・マシュー・ワォルドマン|Vol.28 「Utique Inc.を率いるMara Segalにインタビュー」
イェール大学出身で「Utique Inc.」を率いる32歳の女性しVol.28 Mara SegalにインタビューMara Segal(マラ・シーガル)は、「Utique Inc.」の創設者でありCEOである。Utique Inc.は、現在の消費者の要望に対して、小売業態の発展に特化したベンチャーキャピタルの支援を受けて発足した企業だ。偉大なブランドを作り上げることに対して身を捧げる情熱的な企業家であり、消費者の体験を革新しようとしている。Text by Matthew Waldman相互作用的で、ハイテクで、デザイン的に際立ったセルフサービスストアを創設よく聞かれるのは、ベンチャーキャピタルの世界にかんしては金銭的な側面ばかりで、たしかにアメリカ国内で投資を受け、起業をすることが簡単であるような印象を受ける。ただ事実として、ほぼすべてのベンチャーキャピタルは、皆が投資している対象に対して安全に投資しているだけだ。そして過去10年間、その投資の対象はソーシャルメディアとその企業家...
NOOKA|連載・マシュー・ワォルドマン|Vol.29 「注目のミュージシャンTEEELL(Jim Smith)にインタビュー」
セカンドアルバム「University Heights」が、彼自身のレーベルSynthemescよりリリースVol.29 TEEEL(Jim Smith)にインタビューTEEEL(Jim Smith)は、ニュージャージーの作曲家、プロデューサーであり、エレクトロの音楽レーベル「Synthemesc Recordings」のオーナーでもある。シンセサイザーと80年代のニューウェーブに影響を受け、TEEELは自身の音楽を、まるで長い映画を観るかのように捉え、そして執拗に聴く者の頭から離させない。シンセサイザーとギターが据えつけられた、古いモーグ(シンセサイザー)の広告に囲まれた、ブルーグリーンの小さな部屋で音楽を創り出し、催眠的なシンセポップから、幻想的なディスコミュージック、陰鬱なエレクトロニカまで、広い範囲の音を紡ぎだす。※NOOZIKトラックは無料ダウンロードOK!Text by Matthew Waldman技術進歩主義者にとって完璧なポップ・サウンドトラック彼が決定的に認知さ...
NOOKA|連載・マシュー・ワォルドマン|Vol.30 「ジュエリーブランド「Bijules」デザイナー、Jules Kimにインタビュー」
視覚と思考の限界を超える能力を発揮する希有な芸術家Vol.30 「Bijules」デザイナー、Jules Kimにインタビュー「Bijules(ビジュールズ)」のデザイナー、Jules Kim(ジュールズ・キム)は、ジュエリーにおける芸術と美学のバランスを平然と支配しているクリエイターです。すべてのユーモア、悲劇、両面性、愛や憎しみ……、こうしたわれわれの生きる、美しくも混沌とした世界を映し出すようなオブジェを作り出す能力を秘める、希有な芸術家の一人です。Text by Matthew Waldman“体験”も作り出す、ジュエリーデザイナーJulesとともに歩むということは、先見の明をもった存在となるでしょう。思想家とは、今までにない方法で、思想や表現によって、静かにこの世界の謎を描写します。いつの時代でも芸術から芸術家を分離することは困難です。女神の美しさに圧倒されることで、ファンタジーはより身近なものに映り、あなたは、自身のなかに物語を見つけることができるでしょう。また、彼女が...
マシュー・ワォルドマン Vol.07 ゲットー観光
Vol.07 ゲットー観光今、NYCはホントに不景気なんだけれど、マンハッタンのミートパッキングに行くと、やっぱりお金持ちは誰よりも楽しく活動しているようです。最近オープンしたHotel Standardの周りは素晴らしくデザイン的になりました。現在行われている、the High Lineと呼ばれる開発プロジェクトが進めば、West Side地区は、やっと僕の夢だったFuture Cityの姿へ近づくと思うと、とってもうれしい! ただ、このプロジェクトはいろいろなメディアで目にする機会も多いので、今回は、まだそれほど知られていないNew York City(以下、NYC)の、とくにQueens地区について書こうと思っています。文・写真=マシュー・ワォルドマンJamaicaから森とビーバーがいなくなったとき、僕はそのJamaicaで生まれました!成田空港と違って、JFK空港はNYCの市内にあります。ただ成田と同じように、毎日到着する何万人もの旅行客は空港の近辺で観光することはありませ...
マシュー・ワォルドマン|Vol.08 「the cocktail.」
Vol.08 「the cocktail.」自分の国のカルチャーに平然とあるものに対して、その国の文化独特のものであると思う人と、文化を超えて普遍なものだと思う人がいるだろう。やはり外国へ旅するまでは、それが、そのどちらにあたるものであるかは明確にはならないはずだ。NYCで平然と存在しているそのひとつは、cocktail! 15歳から旨いカクテルを飲みはじめ、僕はどこへ行っても美味しいカクテルが楽しめると思っていたのだけれど……。文・写真=マシュー・ワォルドマンカクテルがカルチャーとなったのは、なんと禁酒法のおかげ!19歳のころ、スペインへ行ったとき、カクテルを出すバーも少なくて、テキーラアンドオレンジジュースを頼んでも、ケミカルなオレンジドリンクでつくってくれたり!? はじめて日本へ行ったときも、アメリカでは普通に飲めるカクテルは珍しかった。そのときから時間は随分経ったけれど、「cocktail culture」は、まだまだアメリカ的な現象だと思う。このトピックを書きはじめて、ち...
マシュー・ワォルドマン|Vol.09 「more the cocktail.」
Vol.09 「more the cocktail.」先週公開したVol.08では、僕の知っているカクテルのうまいバーのひとつ、「11 Madison Park」というレストランのマネージャー・Sam LippとバーテンダーのLeo Robitschekへのインタビューを行った。今回も「more the cocktail.」として、Gregory Seiderへのインタビューをお送りする。彼は「Minetta Taveran」のチーフミクソロジストであり、世界的なバーコンサルタントでもある。文・写真=マシュー・ワォルドマンNYCはひとつの街のなかにすべての世界があり、すべての優秀なバーテンダーがいる――ハーブやスパイスなどを自由に組み合わせるカクテルである、君の“ミクソロジー”へのアプローチはどういったものなのかな?カクテルメニューをつくるにあたって私のアプローチは、それぞれのバーにおける、それぞれのカクテルのひとくちを通して、ノスタルジックな感情、優雅なやすらぎの時間、そして未知...
マシュー・ワォルドマン|Vol.10「Tender Loving Care~心遣いが行き届いた愛情?」
Vol.10 「Tender Loving Care~心遣いが行き届いた愛情?」上の「puma by mihara yasuhiro」は、今年断トツで僕がもっとも多く履いた靴。ディスコを感じ、宇宙飛行士を感じ、未来を感じ、Nookaを感じる!文・写真=マシュー・ワォルドマン2009年によく履いたトップ10を紹介!僕を知っている誰もが知っていること(Nookaは別としてね)。それは僕が3つのものに取り憑かれていること、音楽、自転車、そして靴。僕は決して2日つづけて同じ靴を履くことはない。このような生活における選択のポジティブな結果として、僕の足は決して臭わないし、もうひとつは、人々がいつも僕を会話のきっかけにしてくれること。だから、2009年はとても経済的にタフだった年にもかかわらず、僕は懲りずにまだ新しい靴を靴箱にくわえつづけている。そしてこのレビューは、純粋に僕自身がどの靴を履きつづけ、ソールをすり減らしたのかを実際に調べて、そのデータに基づいたトップ10だ。「around th...
マシュー・ワォルドマン|Vol.11 僕のアルバム・オブ・ザ イヤー 2009
Vol.11 僕のアルバム・オブ・ザ イヤー 2009僕の新しいモノにたいする妄想は、新しい音楽を聞くことによって満たされている。というわけで、2009年もたくさんの新しい音楽を購入してNookaのオフィスを音で満載にした。今回のリストには カントリー、ジャズ、ヒップホップを除く、どんな音楽好きにも合う音が見つかると思う。ここ2年間での大きな違いは、このリストにはスウェーデンとオーストラリアのバンドがないこと。あと、下記に載っけているバンドは、すべて凄く好きなので、別に順序は関係ありません。文・写真=マシュー・ワォルドマンレコジャケを載せられないので、耳で表現してみました「Seek Magic」by Memory TapesMemory Tapesは、ニュージャージーをベースに活動している、Dayve Hawk、正式名 Hail Social の別名レコーディングプロジェクト。「Seek Magic」は落ち着いたアンビエントエレクトロな曲もあれば、純粋にポップな曲も入っている。全体...
マシュー・ワォルドマン|Vol.12 Neon Vagina @ 2010 NYC The Armory Show
Vol.12 Neon Vagina @ 2010 NYC The Armory Showおしゃれにアートを体験しに、今年もアーモリーショーに行ってきました。もちろんデミアン・ハーストの“メタリックスカルプリント”が、すぐに売り切れたことは、まったく驚くに値しません。今年は、アーティストの友人である、大塚弘樹(Hiroki Otsuka)とパブロと、3人で一緒に拝見しました。文・写真=マシュー・ワォルドマン写真でアートを語ってみますアーモリーショー(Armory Show)は、ニューヨークで最大のアートショー。本当に会場は広くて、半日でとても全部の作品を鑑賞することはできませんが、作品のなかでよく使われていたテーマが頭に残っていて、僕的にはそれを「Neon Vagina」といいます。というのも、ネオンアートはますます増えている感じだったし、マ◯コをモチーフにした作品も非常に多かったから。あったら最高だと思ったけれども、ネオンマ◯コはさすがになかった。こういったアートショーはどちらか...
マシュー・ワォルドマン|Vol.13 デザインウィーク @ NYC
Vol.13 デザインウィーク @ NYC での興奮ようやく!NYCで本当のデザインウィークがはじまった!! お待たせしました! 久しぶりの新着記事です。文・写真=マシュー・ワォルドマンNookaも3ヵ所の展示会に登場。僕はさらに企業主催のパネルディスカッションにも参加いままでNYC(New York Cityの略ね)に対して、ブツブツ言ってたことのひとつ。それは、ちゃんとしたデザインウィークがこれまでなかったこと。でも、もうそんな文句も言えなくなりそうな気配!!なぜなら、先月の5月13日から18日に開催された「ICFF(International Contemporary Furniture Fairの略ね)」とともに、ミラノサローネで展示をおこなったグループが、同時開催されていた「INTERNI Offsite Design Week」に出展していて、それがなんともすばらしかったから!100ヵ所以上にものぼるオフサイト展示のうち、半分ぐらいは見て回ったかな? それにくわえ、僕た...
連載・マシュー・ワォルドマン|Vol.16 建築家 Neil Denari(ニール・ディナリ)インタビュー
マシュー・ワォルドマンによるインタビューVol.16 建築家 Neil Denari (1)ニール・ディナリは建築家であり、Neil M. Denari Architects(NMDA, Inc.)の代表である。ロサンゼルスを拠点に、ニューヨークにも事務所を置く、国際的に著名な建築事務所だ。彼はヒューストン大学とハーバード大学で学び、現在はUCLAとハーバード大のGraduate School of Designの客員教授でもある。また、彼は数多くの賞を受賞し、2009年には、United States Artists Organizationの評議員に、また2008年には、American Academy of Arts and Lettersのアカデミー賞も受賞している。現在、彼の事務所は、アメリカ国内や、東欧、アジアなどで、大小さまざまなプロジェクトをおこなっている。ディナリはまた、2冊のベストセラー『Interrupted Projections』(TOTO,1996)と『...
連載・マシュー・ワォルドマン|Vol.17 マシュー的 「Art Basel Miami 2010」レポート
Vol.17 マシュー的、「Art Basel Miami 2010」 レポートギターの「Gibson」とのコラボレーションでショーに参加したこともあり、ネットワークづくりも兼ねて、4年ぶりにアートフェア「Art Basel Miami」に足を運んだ。ブランドをしている友人や、フロリダに住んでいる親戚を訪ねたり、シューズブランド「UNITED NUDE」のPOP UP SHOPのオープニングに参加したりと、完璧な天気のもと、盛りだくさんの4日間だった!じつは5日間の滞在予定だったけど、出発日が大雨だったため、丸1日滞在が短くなってしまったのだけれど、アメリカ国内の航空会社への文句は、ここでは割愛。文・写真=マシュー・ワォルドマン僕がいちばん気に入った作品は……まず、ネットワークづくりがいちばんの目的だったので、ショー自体に足を運ぶというよりも、パーティに参加することに比重を置いたためか、なかなかArt Baselのメイン会場に行く時間がなかったけど、「PULSE Contempor...
連載・マシュー・ワォルドマン|Vol.18 My Favorite Things in 2010
Vol.18 My Favorite Things in 2010買いもの、買いもの!!昨年の春に発売された、マシュー・ワォルドマンのデザインによるコラボレーションTシャツ「マシュー・ワォルドマン × graniph」Tシャツももちろんランクインしている、マシュー的“My Favorite Things in 2010”。あなたのお気に入りは入ってる?文・写真=マシュー・ワォルドマン良いデザイナーはすべての感覚を働かせていないとダメだと思うデザイナーって人間は、どうしても即物的な言葉で会話しがちなので、モノにたくさん触れなきゃダメだと思う。分子から構成されているモノって、霊的な存在だと思うし、少し神秘的な気分にもなる。だから、消費主義ってそんなに悪いものじゃないかもしれない。もちろん、環境にも配慮することは忘れずに。このパープルの「PUMA by MIHARA YASUHIRO」は最高~2010年のベスト香水は……デザインした自分で言うのもなんですがリラックマ!!2010年は不景気...