連載・マシュー・ワォルドマン|Vol.17 マシュー的 「Art Basel Miami 2010」レポート
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2015年3月13日

連載・マシュー・ワォルドマン|Vol.17 マシュー的 「Art Basel Miami 2010」レポート

Vol.17 マシュー的、「Art Basel Miami 2010」 レポート

ギターの「Gibson」とのコラボレーションでショーに参加したこともあり、ネットワークづくりも兼ねて、4年ぶりにアートフェア「Art Basel Miami」に足を運んだ。ブランドをしている友人や、フロリダに住んでいる親戚を訪ねたり、シューズブランド「UNITED NUDE」のPOP UP SHOPのオープニングに参加したりと、完璧な天気のもと、盛りだくさんの4日間だった!
じつは5日間の滞在予定だったけど、出発日が大雨だったため、丸1日滞在が短くなってしまったのだけれど、アメリカ国内の航空会社への文句は、ここでは割愛。

文・写真=マシュー・ワォルドマン


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僕がいちばん気に入った作品は……

まず、ネットワークづくりがいちばんの目的だったので、ショー自体に足を運ぶというよりも、パーティに参加することに比重を置いたためか、なかなかArt Baselのメイン会場に行く時間がなかったけど、「PULSE Contemporary Art Fair」や、そのほかのオフサイト展示などを巡って、展示されている作品のテーマで、3つのトレンド要素が見えてきた。

1 LEDの反射や、照明を利用する作品
2 お金を素材として使用する作品
3 動物の死体を利用するトロフィー型の作品

マシュー・ウォルドマン|Art Basel Miami 02

韓国の現代アート作家、Airan Kangの作品

マシュー・ウォルドマン|Art Basel Miami 08

マネー・アーティスト、Barton Benesの作品

これらのトレンドは、社会的にはどういう意味を示すものなのか、考えてみるととても興味深いけれど、個人的には、テーマが概念的だったり感情的だったりする作品よりも、技術とインパクト重視の作品のほうが売れるのかな? という印象。そしてこの3つのトレンドのうち、お金がテーマになっている作品は本当に多かった。

僕がいちばん気に入ったのは、上記のトレンドには入らない「THREE」という、若手日本人アーティストチームの作品。でも気に入ったのは僕だけではなかったらしい。なぜなら全作品完売! これは結構凄いことだと思うよ。

さぁ、そんなトレンド的なテーマや、そうではないものもふくめ、僕が見てきた作品のスライドショーを楽しんでみて!

マシュー・ウォルドマン|Art Basel Miami 13

Terri Thomasの作品

マシュー・ウォルドマン|Art Basel Miami 19

Gibsonのギターをリメイクした僕の作品

<関連リンク>

Terri Thomas, Reclining
http://www.terriart.com/terri-thomas-news-inst_09.html

Airan Kang
http://www.brycewolkowitz.com/www/

Chad Person
http://chadperson.com/

Sandow Birk
http://www.sandowbirk.com/

Devorah Sperber
http://www.devorahsperber.com/chenille_stem_works_htm/index_stem_works_1_05.htm

THREE
http://www.three-studio.com/index.html

Electric Guitar by Matthew Waldman for Gibson
http://www.curatedmag.com/news/2010/12/08/electric-guitar-by-matthew-waldman/

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