連載・マシュー・ワォルドマン|Vol.17 マシュー的 「Art Basel Miami 2010」レポート
Vol.17 マシュー的、「Art Basel Miami 2010」 レポート
ギターの「Gibson」とのコラボレーションでショーに参加したこともあり、ネットワークづくりも兼ねて、4年ぶりにアートフェア「Art Basel Miami」に足を運んだ。ブランドをしている友人や、フロリダに住んでいる親戚を訪ねたり、シューズブランド「UNITED NUDE」のPOP UP SHOPのオープニングに参加したりと、完璧な天気のもと、盛りだくさんの4日間だった!
じつは5日間の滞在予定だったけど、出発日が大雨だったため、丸1日滞在が短くなってしまったのだけれど、アメリカ国内の航空会社への文句は、ここでは割愛。
文・写真=マシュー・ワォルドマン
僕がいちばん気に入った作品は……
まず、ネットワークづくりがいちばんの目的だったので、ショー自体に足を運ぶというよりも、パーティに参加することに比重を置いたためか、なかなかArt Baselのメイン会場に行く時間がなかったけど、「PULSE Contemporary Art Fair」や、そのほかのオフサイト展示などを巡って、展示されている作品のテーマで、3つのトレンド要素が見えてきた。
1 LEDの反射や、照明を利用する作品
2 お金を素材として使用する作品
3 動物の死体を利用するトロフィー型の作品
これらのトレンドは、社会的にはどういう意味を示すものなのか、考えてみるととても興味深いけれど、個人的には、テーマが概念的だったり感情的だったりする作品よりも、技術とインパクト重視の作品のほうが売れるのかな? という印象。そしてこの3つのトレンドのうち、お金がテーマになっている作品は本当に多かった。
僕がいちばん気に入ったのは、上記のトレンドには入らない「THREE」という、若手日本人アーティストチームの作品。でも気に入ったのは僕だけではなかったらしい。なぜなら全作品完売! これは結構凄いことだと思うよ。
さぁ、そんなトレンド的なテーマや、そうではないものもふくめ、僕が見てきた作品のスライドショーを楽しんでみて!
<関連リンク>
Terri Thomas, Reclining
http://www.terriart.com/terri-thomas-news-inst_09.html
Airan Kang
http://www.brycewolkowitz.com/www/
Chad Person
http://chadperson.com/
Sandow Birk
http://www.sandowbirk.com/
Devorah Sperber
http://www.devorahsperber.com/chenille_stem_works_htm/index_stem_works_1_05.htm
THREE
http://www.three-studio.com/index.html
Electric Guitar by Matthew Waldman for Gibson
http://www.curatedmag.com/news/2010/12/08/electric-guitar-by-matthew-waldman/