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2025年1月21日
タイメックスを代表する通称“TVダイヤル”が現代に蘇る
TIMEX|タイメックス リイシュー 1983 オートマティック
アメリカの腕時計ブランド、タイメックス(TIMEX)が、1983年に発売された名作ドレスウォッチを忠実に再現したモデル『Reissue 1983 Automatic』を発表した。このモデルは、昭和レトロなブラウン管テレビを彷彿とさせるデザインから“TVダイヤル”として親しまれ、時計ファンの間で愛されてきた。
Text by WASEDA Kosaku
80年代らしさ溢れるルックスに目を奪われる
1980年代は、日本の経済が成長し、バブル期の到来とともにファッションやカルチャーが急速に変化した時代。タイメックスの「リイシュー 1983 オートマティック」は、まさにその時代に人気を博した自動巻きの3針モデルを再現したものだ。さらに、同時期にアメリカで提唱された“ユニバーサルデザイン”という概念を体現した時計でもあり、使いやすさとデザインの調和が見事に表れている。
1983年のタイメックス本国のカタログにも、このモデルはドレス向けとして紹介されており、その品位のあるデザインは、当時の文化とともに多くの人々に愛されていた。
本作のデザインの特徴は、なんといってもブラウン管テレビを模した変形スクエアのフェイスにある。柔らかなカーブを描くケースは、上品で落ち着いた印象で、今なお新鮮な感覚を見る者に与える。シルバーを基調にしたシンプルな色使いと、適度な膨らみを持つボックス型風防がクラシックでありながら洗練された雰囲気を醸している。
世界的にトレンドとなりつつある小径サイズの34mmというケースサイズも、この時計の魅力の一つ。40年以上前にデザインされたとは思えないほど、都会的で洗練された雰囲気を持ち合わせており、懐かしさと新鮮さが絶妙に融合している。
ケースからベルトの中央部分にはヘアライン仕上げが施され、一体感のある印象を与える。一方で、ベルトの両サイドはポリッシュ加工され、鏡面仕上げが引き締まった印象を与える。これにより、ヘアラインとポリッシュのコントラストが絶妙で、時計全体にメリハリを生み出している。
また、文字盤にもヘアライン仕上げが施され、シルバーの色調にニュアンスを添えている。3時位置には小さな日付窓が設けられており、レトロな印象をさらに強調する。
このモデルは、蛇腹式ブレスレットが採用されており、その伸縮機能によって着脱を容易とする。また「パーフェクトフィット」機構が搭載され、この機構により工具を使わずにコマを外して自分の腕にぴったりとフィットさせることができる。
ムーブメントは、現代の日本製自動巻きムーブメントに進化しており、精度や耐久性が向上。レトロな見た目はそのままに現代的な実用性が確保されている。
1980年代にデザインされたこの時計は、当時の日本やアメリカの文化や価値観を反映し、今なおその魅力を発信し続けている。現代に通用する実用性を手に入れた「リイシュー 1983 オートマティック」は、単なる懐古主義ではなく、時代を経ても色褪せることのない普遍的な魅力を持つ時計といえるだろう。
リイシュー 1983 オートマティック
ムーブメント|自動巻き
ケース径|34mm
ケース厚|12mm
ケース素材|ステンレススチールケース&蛇腹式ブレスレット
防水性|50m
価格|4万2900円
ムーブメント|自動巻き
ケース径|34mm
ケース厚|12mm
ケース素材|ステンレススチールケース&蛇腹式ブレスレット
防水性|50m
価格|4万2900円
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