インタビュー
「インタビュー」に関する記事
デイビッド・コマが解釈する新生ミュグレー|MUGLER
MUGLER|ミュグレー新クリエティヴディレクターが初来日デイビッド・コマが解釈する新生ミュグレー(1)大胆な美意識と創造力による“ウルトラモダン”で、80年代のモード界を風靡したメゾン「ミュグレー パリ」。2014年、グルジア出身のデザイナー David Koma(デイビッド・コマ)がクリエティヴディレクターに就任し、メゾンに新たなエネルギーとビュジョンを注ぎ込んだ。このたび、日本上陸をひかえ、デイビッドが初来日。彼が思う、新生ミュグレーとは。Photographs by KOBAYASHI Takashi(ITARU Studio)Interview & Text by Winsome Li (OPENERS)ミュグレーのファンになった、13歳の少年1974年、ティリー・ミュグレー氏が自身の名前を冠するアトリエブランドを創設し、本格的にコレクションをスタート。そののちティリー氏は2010年にクリエティヴディレクターを退任し、ニコラ・フォルミケッティが後継となった。彼は親...
AYAKOが語る究極のザ・アイシャドウ|ADDICTION
ADDICTION|アディクション日本人メイクアップアーティストAYAKOさん特別インタビューADDICTION第二章のはじまりは究極のザ・アイシャドウ(1)アーティストコスメブランドであるADDICTIONのクリエイティブディレクターを務めるAYAKOさんがあたらしいコレクション発表のためNEW YORKから一時帰国。6年目をむかえたいまブランドの原点に回帰する意味、そしてファッションとの関係性について話をうかがった。Text by IKEGAMI Hiroko(OPENERS)メイクアップというはかないアートペネロペ・クルスにナオミ・キャンベル、アリシア・キース、スカーレット・ヨハンソン……。これはAYAKOさんがメイクを担当したセレブリティのほんの一部だ。90年代に日本を飛び出し、NEW YORKに活動の場を移した彼女がスターやトップクリエイターたちから指名を受けるまで、それほどに時間はかからなかった。「カール・ラガーフェルドやテリー・リチャードソン、そして世界を舞台にしたセ...
イタリアの職人パオロ・マリアーニが靴作りへの情熱を語る|BOTTEGA PAOLO MARIANI
BOTTEGA PAOLO MARIANI|パオロ・マリアーニイタリアの職人が靴作りへの情熱を語るイタリアの靴職人パオロ・マリアーニがはじめて日本を訪れた。彼は、1922年に祖父が立ち上げた工房を受け継ぎ、ひとりでハンドメイドの靴を作りつづけている。革や糸、靴紐にいたるまで天然の素材にこだわった、既存のシューズメーカーのものとは異なる価値観の靴だ。情熱を捧げながらも自分のペースで作っているという理由をパオロは、楽しそうに語りはじめた。<English> <Italian>Photographs by JAMANDFIXText by MURAMATSU Ryo(OPENERS)人生とともに歩む靴を作る―― ビスポークの形で靴を作っているのでしょうか。そうですね。一日一足、年間だと300足ぐらいしか作れないんです。だから、既製品とは価値が異なるとおもいます。最後の仕上げだけ機械を使うので、ほぼオールハンドメイドですね。靴の種類は、紳士靴のクラシックなタイプからスポーティなものまで用意...
INTERVIEW|写真家・瀬尾浩司が語るストーリーを宿すクルマとカメラの魅力
INTERVIEW|スーパーカーと「FUJIFILM X-T10」を操る喜び写真家・瀬尾浩司が語るストーリーを宿すクルマとカメラの魅力(1)写真という記録を残すカメラと、移動手段としてなくてはならないクルマ。どちらも実用性的な工業製品であるいっぽうで、趣味性や嗜好性が高く、デザインが所有欲をかき立てるという点で共通する。多方面で活躍する写真家であり、幼少期のスーパーカーブームがクルマを好きになるきっかけになったという写真家・瀬尾浩司さんが、“もつ喜び”を刺激するカメラとクルマに根底にある共通点と魅力を語る。Photograph by SEO HiroshiText by SAKURAI Kenichi作り手側の情熱のようなものが伝わる製品往年のフィルムカメラの意匠を復刻させたデジタルカメラが登場し、とりわけレンズ交換式のデジタル一眼カメラを取り巻くひとつの大きな潮流になっている。とくにもち運びしやすいサイズ感をもつミラーレス一眼で、そうしたトレンドが顕著。ファッションに敏感な女性ユ...
『少年は残酷な弓を射る』 エズラ・ミラー インタビュー|INTERVIEW
INTERVIEW|話題の映画『少年は残酷な弓を射る』エズラ・ミラー インタビュー(1)ティルダ・スウィントン、ジョン・C・ライリー、 エズラ・ミラー、3人の圧倒的な演技は、眩暈(めまい)がするほどすばらしい(デイリー・テレグラフ紙)――衝撃的な内容と、400ページを超える長さから「映画化は困難」といわれてきた、英国女性作家文学賞の最高峰、オレンジ賞受賞のベストセラーがついに映画化。残酷さと美しさをあわせもつ息子ケヴィンを演じた新星エズラ・ミラーは、最旬のヤング・ハリウッドスターとして大きな注目を集めている。映画『少年は残酷な弓を射る』は、6月30日(土)よりTOHOシネマズシャンテにて公開される。Text by KAJII Makoto(OPENERS)ロスの路上で合格の知らせを聞いて、うれしくて踊り出した――最初にこの映画のオファーがあったときの印象を教えてください。すばらしいアートになるとおもいました。感情の視覚的・聴覚的な表現が書かれていた脚本がすばらしかったんです。息子ケ...
『スノーピアサー』ポン・ジュノ監督、来日記念インタビュー|INTERVIEW
INTERVIEW|世界が羨望する映像作家の最新作!『スノーピアサー』ポン・ジュノ監督 来日記念インタビュー(1)いまや、最新作が最も待たれる映像作家のひとり、ポン・ジュノ監督。その才能は、ジャンルはもちろん、題材や製作国、作品の規模を選ばない。それを証明して見せたのが、最新作となるSF大作『スノーピアサー』だ。その魅力を探るべく、来日した監督に話を聞いた。Photographs (portrait) by SUZUKI KentaText by MAKIGUCHI June舞台は氷河期に突入した2031年の地球フランスの名作コミック『Le Transperceneige』を原作とした本作は、自身初の全編英語劇となる。製作は、やはり韓国映画界を代表する世界的な監督パク・チャヌク(『オールド・ボーイ』『イノセント・ガーデン』。主要キャストに、自ら無名俳優にまじってオーディションにやってきたクリス・エヴァンス、監督のファンだというティルダ・スウィントン、ポン監督の『母なる証明』に心を動...
『イノセント・ガーデン』パク・チャヌク監督インタビュー|INTERVIEW
INTERVIEW|『イノセント・ガーデン』パク・チャヌク監督インタビュー(1)カンヌ映画祭で審査員特別大賞を受賞した『オールド・ボーイ』のほか、『JSA』など、タブーを恐れない作風で、韓国のみならず世界的な評価を獲得しているパク・チャヌク監督。5月31日(金)から公開となる最新作は、初のハリウッド進出も同時に果たした『イノセント・ガーデン』だ。主人公は18歳になったばかりの少女、インディア。交通事故で突然、父が亡くなり、ソリの合わない母との生活がはじまろうとするとき、見知らぬ叔父、チャーリーが彼女の前に現れる。物語が進むにつれて明かされる真実とは──? 観る者、誰もが衝撃を受ける、この映画に込めた想いを、パク監督本人に聞いた。Text by TASHIRO ItaruPhotographs (portrait) by KAMIYAMA Yosuke映像美と作り込んだディテール作品を観て、まず驚くのは圧倒的な映像の美しさ。主要な登場人物はインディアをはじめとする3人で、舞台も、彼ら...
ジム・ジャームッシュ監督4年ぶりの新作『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』|MOVIE
MOVIE|何世紀もの間愛し合ってきた、吸血鬼のラブストーリージム・ジャームッシュ監督4年ぶりの新作『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』(1)“孤高の映像作家”として、リスペクトを集めつづけるジム・ジャームッシュ監督。7年間温めつづけていた構想をもとに、4年ぶりに発表した新作が『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』だ。何世紀にもわたり愛し合ってきた吸血鬼のラブストーリーが12月20日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほかで全国公開される。Text by YANAKA Tomomiティルダ・スウィントンが吸血鬼に!『ストレンジャー・ザン・パラダイス』(1984年)や『ブロークン・フラワーズ』(2005年)など、一貫してアウトサイダーを描いてきたジム・ジャームッシュ監督。“インディペンデント映画の巨匠”と呼ばれ、熱い支持を受けつづける彼が放つ新作は、何世紀もの間、人目を忍んで生きつづけてきた吸血鬼という、あらたなアウトサイダーの姿だった。ジャームッシュ監督のもとに、新旧の豪...
穏やかに漂う暗黙のフレグランス、Tacit誕生|Aēsop
Aēsop|イソップ調香師と開発担当者にきくイソップから二つ目となる香り穏やかに漂う暗黙のフレグランス、Tacit誕生イソップから二番目となるフレグランス『Tacit(タシット)』が発売される。ユズとバジルをメインにした香りはどのようにして生まれたのか。イソップの開発に携わってきたイソップのリサーチ&ディベロップメント マネージャーのケイト・フォーブスさんと調香師のセリーヌ・バレルさんに話を聞いた。Text by IKEGAMI Hiroko(OPENERS)前作のマラケッシュ インテンスにつづいて、イソップ二番目となるフレグランスが誕生した。ベチバーハートとバジルオイル、そしてユズの香りがキーとなるこの新フレグランスについて、調香師のセリーヌ・バレルさんと、イソップの80%以上の製品開発に携わってきたケイト・フォーブスさんにインタビューした。――前作のマラケッシュ インテンスから、それほど期間を置かずに第二のフレグランスを発表することになりましたねリサーチ&ディベロップメント マ...
人生を祝うシャンパーニュ「G.H.マム」|G.H.MUMM
G.H.MUMM|G.H.マムセラーマスター(最高醸造責任者)ディディエ・マリオッティが語る魅力(1)今日を祝い、明日の喜びを誓うシャンパーニュ「G.H.マム」フランスの勲章レジオン・ドヌールを模した“赤いリボン(コルドン・ルージュ)”で有名なフランスのシャンパーニュメゾン「G.H.MUMM(G.H.マム)」のセラーマスター(最高醸造責任者)であるディディエ・マリオッティ氏が来日。「G.H.マムを知らないひとにブランドをアピールすると?」との問いに、「フランス語に“グルマンディーズ(Gourmandise)”という言葉があり、これは食いしん坊、食道楽、ごちそうという意味です。G.H.マムはそんなイメージのシャンパーニュで、一杯飲んだら、もっともっと飲みたくなるワイン。その魅力は、フレッシュな果実のセンセーション(衝撃)にあります」と答えた。 Photographs by SUZUKI Shimpei Text by KAJII Makoto (OPENERS)フランスでナンバーワン...
祐真朋樹対談|Vol.4 料理人 須賀洋介さん
Page. 1フランスの三ツ星シェフ、ジョエル・ロブション氏を支える重要なスタッフとして16年間働いてきた須賀洋介さん。彼がこのたび独立、東京・神谷町にラボを開設するという。これまで、世界中のグルメを唸らせてきた須賀さんの新構想となれば、通り一遍のフレンチであるはずはない。彼はなぜ、神谷町という地にラボを開設しようと思ったのか。そして、そのラボ兼レストランで出したいと考えている料理とは、どんなものなのか。Photograhs by YAMAMOTO YukiInterview by SUKEZANE Tomokiジョエル・ロブションの元で16年。ついに自分のラボを開設祐真朋樹(以下、祐真) 2009年にインタビューさせていただいた『Beacon Fire』(祐真は当時、この雑誌の編集長を務めていた)を持ってきたんですが、覚えてますか?須賀洋介さん(以下、須賀) 覚えてますよ。なつかしい。どうですか? そのころと僕の言ってること、変わってますか?祐真 いやいや、変わってませんよ。この...
祐真朋樹対談|Vol.5 「細尾」取締役 細尾真孝さん
Page. 1今回のゲストは、元禄元年(1688年)創業の西陣織の老舗に生まれた細尾真孝さん。20代のころまでは家業を継ぐつもりはさらさらなく、大好きな音楽にアートとファッションをミクスチャーするような活動をしていたと言う。そんな細尾さんが日本の伝統工芸のクリエイティブさに目覚め、家業を継ぐ決意をしたのは数年前。いまでは他の伝統工芸の若き後継者たちとプロジェクトユニットを組み、これまでにないあたらしい日本の美を生み出している。現在その取り組みは、国内外から大きな注目を浴びている。Interview by SUKEZANE Tomoki西陣織の老舗の12代目は、意外な経歴の持ち主祐真朋樹(以下、祐真) 真孝さんは「細尾」の何代目になるんですか?細尾真孝さん(以下、細尾) 僕で12代目ですね。会社組織になったのは曾祖父の代からです。その前はずっと西陣織の職人でやってきました。注文をいただいて織って納めて、という商売です。それが100年ほど前に、いわゆる問屋業といいますか、ほかの織り手さ...
ブルガリ「オクト」にまつわるLEON的考察|BVLGARI
BVLGARI|ブルガリ美しさの黄金比を掛け合わせた、あたらしき名作独特な八角形のデザインにより、時計のあたらしいデザインスタンダードとなったブルガリ「オクト」。今回は、その新作をイメージしたコーディネートでLEON、MEN'S CLUB、SENSEの3誌編集長が登場。デザインと価値観、そして男にとって時計とは? というさまざまな視点から「オクト」の魅力を教えてくれる。Photographs by KOBAYASHI Takashi(ITARU studio)Text by ITO Yuji(OPENERS)LEON前田編集長が見る「オクト」の黄金比ブルガリとLEONのおつき合いは創刊時まで遡るんだけど、おたがいに共通している要素としては、ベースにまずイタリアンデザインっていうものがあって、そこに艶っぽさとか色気がくわわって、そこにはラグジュアリーという価値観と歴史もある。LEONで提案しているのは、イタリアのファッションを真似しましょうではなく、ひとつひとつのモノにこだわりをもっ...