インタビュー
「インタビュー」に関する記事

STUDIOUS|ステュディオス谷 正人×ファクトタム有働幸司対談(1)
STUDIOUS|ステュディオスSTUDIOUS代表取締役CEO 谷 正人×FACTOTUMデザイナー有働幸司(1)今考える、“ファッションの原点”とは「TOKYOクリエイションで世界と勝負する」――“日本発ファッションスタイルを世界へ”をコンセプトに掲げ、日本国内ブランドに特化した次世代セレクトショップ「STUDIOUS(ステュディオス)」を率いる谷 正人氏が、OPENERS初登場。昨年30歳になった谷氏が、「今、会って話してみたいひと」を指名し、ファッション観はもちろん、お互いの理想と夢を語り合う。第一回は、ブランド10周年を迎えた「FACTOTUM(ファクトタム)」のデザイナー、有働幸司氏を迎える。Text by KAJII Makoto (OPENERS)Photographs by SUZUKI Simpeiお客さんにも“次世代”の意気込みを感じます(有働)「STUDIOUS(ステュディオス)」は、海外の良いモノ・ブランドを集めて日本に紹介する従来のセレクトショップと真逆...

STUDIOUS|ステュディオス谷 正人×ファクトタム有働幸司対談(2)
STUDIOUS|ステュディオスSTUDIOUS代表取締役CEO 谷 正人×FACTOTUMデザイナー有働幸司(2)ファクトタムをよく着るようになった理由海外からの評価が高まってきた日本国内ブランド(TOKYOブランド)に徹底的にこだわりながら、代表の谷 正人氏をはじめ、社員全員が“日本発ファッションスタイルを世界へ”という思いを商品とショップで具現化している次世代セレクトショップ「STUDIOUS(ステュディオス)」。谷氏と「FACTOTUM(ファクトタム)」のデザイナー、有働幸司氏との対談は、10年前にさかのぼる。 ステュディオス谷 正人×ファクトタム有働幸司対談(1)Text by KAJII Makoto (OPENERS)Photographs by SUZUKI Simpeiショップで服を買って、家に持って帰るまでの時間も大切でした(谷)谷 正人 自分がファクトタムと出会ったのは、ファクトタムがデビューした10年前で、まだ学生でした。デビューが話題になったのでよく覚えて...

STUDIOUS|ステュディオス谷 正人×建築家 谷尻 誠対談(1)
STUDIOUS|ステュディオスSTUDIOUS代表取締役CEO 谷 正人×建築家 谷尻 誠(1)“STUDIOUSの白”の意味と価値2月28日(金)、STUDIOUS代表の谷 正人氏が「大人のSTUDIOUS(ステュディオス)」という、新ショップ「STUDIOUS 神南店」が渋谷・神南エリアにオープンする。今までステュディオスでは扱いのなかったコレクションブランドをメインに、より大人で高感度なファッショニスタを対象としたショップは、2フロア・約100坪の大型店だ。谷氏の対談二回目は、この新ショップの内装を手がける建築家の谷尻 誠氏をゲストに、ステュディオスの魅力に迫る。Text by KAJII Makoto (OPENERS)Photographs by SUZUKI Simpeiあらゆる複雑さを内包した一つのシンプルな“白”谷 正人 谷尻さんとはステュディオスが取り扱っているブランドのデザイナーさんからの紹介でお会いしたのが最初でしたね。ステュディオス5周年を迎えるときに、「...

STUDIOUS|ステュディオス谷 正人×建築家 谷尻 誠対談(2)
STUDIOUS|ステュディオスSTUDIOUS代表取締役CEO 谷 正人×建築家 谷尻 誠(2)“ツンデレ・パトロンショップ”を創ろう!セレクトショップ「STUDIOUS(ステュディオス)」として初のメンズのハイエンドショップ「STUDIOUS 神南店」が2月28日(金)に渋谷・神南エリアにオープン。ステュディオスのコンセプトである「日本発を世界へ」が2フロアにわたって展開される。また、前日の27日(木)には、都内唯一のメンズ&ウィメンズ複合店の「STUDIOUS IKEBUKURO」が池袋ルミネ2階に大幅増床リニューアルオープン。両店舗デザインは国内外で高い評価を得ている建築家の谷尻 誠氏が手がけ、STUDIOUSの内装コンセプトである“白の融合”を体現しつつ、上質な大人の時間を楽しめる空間に仕上がっている。ステュディオス谷 正人×建築家 谷尻 誠対談(1)Text by KAJII Makoto (OPENERS)Photographs by SUZUKI Simpei加点方...

連載|スイスで活躍する日本人時計師 第3回「ジラール・ペルゴ」植松 純さん
連載第3回|植松 純さんスイスの複雑時計ブランド「ジラール・ペルゴ」の時計師(1)「ジラール・ペルゴ」社は、スイス時計産業の聖地、ラ・ショー=ド=フォンに本拠地を置くブランドだ。1791年の創業以来、スリーブリッジ トゥールビヨンなど複雑機械式モデルを数多く製作している。この老舗時計ブランドでも日本人の時計師が活躍していた。植松純さんは、2013年にジラール・ペルゴへ入社。複雑機械式時計の組み立てを任されている。彼はどんな経緯でこの地にたどり着いたのだろうか。Photographs & Text by SANO PERRET Tomoko時計師との出会いはTV番組だったスイスとフランスの国境付近に位置するラ・ショー=ド=フォンは、ユネスコの世界遺産に指定されている時計の街。時計製造都市として19世紀から都市計画がなされ、かつては陽当たりの良い北斜面に、工房が軒を連ねていたという。ジラール・ペルゴ社は、この北斜面を登ったところにある。社屋が大通りに面しているので、工房内のよう...

島津由行が語るマーガレット・ハウエルの美的感覚|MARGARET HOWELL
MARGARET HOWELL|マーガレット・ハウエルYOSHIYUKI Shimazu talks about MARGARET HOWELL「マーガレット・ハウエル」の2015-16年秋冬メンズコレクションを熱心に見るのは、スタイリストでファッションディレクターの島津由行さん。このブランドとの出会いは「1977年、僕が東京に出てきて間もない18歳のとき」だと話す。長年に渡り、マーガレット・ハウエルのクリエーションを見続けるなかで、いま、島津さんが感じていることとは。Photographs by KOBAYASHI Takashi(ITARU studios)Text by KAJII Makoto(OPENERS)濃紺のスウィングトップに一目惚れ――初めて購入したマーガレット・ハウエルのアイテムを覚えていますか。地元・熊本を飛び出して、18歳のとき原宿のアパートに住んでいたのですが、表参道に「ペーパームーン」というセレクトショップがあって、そこで初めて「マーガレット・ハウエル」...

デイビッド・コマが解釈する新生ミュグレー|MUGLER
MUGLER|ミュグレー新クリエティヴディレクターが初来日デイビッド・コマが解釈する新生ミュグレー(1)大胆な美意識と創造力による“ウルトラモダン”で、80年代のモード界を風靡したメゾン「ミュグレー パリ」。2014年、グルジア出身のデザイナー David Koma(デイビッド・コマ)がクリエティヴディレクターに就任し、メゾンに新たなエネルギーとビュジョンを注ぎ込んだ。このたび、日本上陸をひかえ、デイビッドが初来日。彼が思う、新生ミュグレーとは。Photographs by KOBAYASHI Takashi(ITARU Studio)Interview & Text by Winsome Li (OPENERS)ミュグレーのファンになった、13歳の少年1974年、ティリー・ミュグレー氏が自身の名前を冠するアトリエブランドを創設し、本格的にコレクションをスタート。そののちティリー氏は2010年にクリエティヴディレクターを退任し、ニコラ・フォルミケッティが後継となった。彼は親...

AYAKOが語る究極のザ・アイシャドウ|ADDICTION
ADDICTION|アディクション日本人メイクアップアーティストAYAKOさん特別インタビューADDICTION第二章のはじまりは究極のザ・アイシャドウ(1)アーティストコスメブランドであるADDICTIONのクリエイティブディレクターを務めるAYAKOさんがあたらしいコレクション発表のためNEW YORKから一時帰国。6年目をむかえたいまブランドの原点に回帰する意味、そしてファッションとの関係性について話をうかがった。Text by IKEGAMI Hiroko(OPENERS)メイクアップというはかないアートペネロペ・クルスにナオミ・キャンベル、アリシア・キース、スカーレット・ヨハンソン……。これはAYAKOさんがメイクを担当したセレブリティのほんの一部だ。90年代に日本を飛び出し、NEW YORKに活動の場を移した彼女がスターやトップクリエイターたちから指名を受けるまで、それほどに時間はかからなかった。「カール・ラガーフェルドやテリー・リチャードソン、そして世界を舞台にしたセ...

イタリアの職人パオロ・マリアーニが靴作りへの情熱を語る|BOTTEGA PAOLO MARIANI
BOTTEGA PAOLO MARIANI|パオロ・マリアーニイタリアの職人が靴作りへの情熱を語るイタリアの靴職人パオロ・マリアーニがはじめて日本を訪れた。彼は、1922年に祖父が立ち上げた工房を受け継ぎ、ひとりでハンドメイドの靴を作りつづけている。革や糸、靴紐にいたるまで天然の素材にこだわった、既存のシューズメーカーのものとは異なる価値観の靴だ。情熱を捧げながらも自分のペースで作っているという理由をパオロは、楽しそうに語りはじめた。<English> <Italian>Photographs by JAMANDFIXText by MURAMATSU Ryo(OPENERS)人生とともに歩む靴を作る―― ビスポークの形で靴を作っているのでしょうか。そうですね。一日一足、年間だと300足ぐらいしか作れないんです。だから、既製品とは価値が異なるとおもいます。最後の仕上げだけ機械を使うので、ほぼオールハンドメイドですね。靴の種類は、紳士靴のクラシックなタイプからスポーティなものまで用意...

INTERVIEW|写真家・瀬尾浩司が語るストーリーを宿すクルマとカメラの魅力
INTERVIEW|スーパーカーと「FUJIFILM X-T10」を操る喜び写真家・瀬尾浩司が語るストーリーを宿すクルマとカメラの魅力(1)写真という記録を残すカメラと、移動手段としてなくてはならないクルマ。どちらも実用性的な工業製品であるいっぽうで、趣味性や嗜好性が高く、デザインが所有欲をかき立てるという点で共通する。多方面で活躍する写真家であり、幼少期のスーパーカーブームがクルマを好きになるきっかけになったという写真家・瀬尾浩司さんが、“もつ喜び”を刺激するカメラとクルマに根底にある共通点と魅力を語る。Photograph by SEO HiroshiText by SAKURAI Kenichi作り手側の情熱のようなものが伝わる製品往年のフィルムカメラの意匠を復刻させたデジタルカメラが登場し、とりわけレンズ交換式のデジタル一眼カメラを取り巻くひとつの大きな潮流になっている。とくにもち運びしやすいサイズ感をもつミラーレス一眼で、そうしたトレンドが顕著。ファッションに敏感な女性ユ...

『少年は残酷な弓を射る』 エズラ・ミラー インタビュー|INTERVIEW
INTERVIEW|話題の映画『少年は残酷な弓を射る』エズラ・ミラー インタビュー(1)ティルダ・スウィントン、ジョン・C・ライリー、 エズラ・ミラー、3人の圧倒的な演技は、眩暈(めまい)がするほどすばらしい(デイリー・テレグラフ紙)――衝撃的な内容と、400ページを超える長さから「映画化は困難」といわれてきた、英国女性作家文学賞の最高峰、オレンジ賞受賞のベストセラーがついに映画化。残酷さと美しさをあわせもつ息子ケヴィンを演じた新星エズラ・ミラーは、最旬のヤング・ハリウッドスターとして大きな注目を集めている。映画『少年は残酷な弓を射る』は、6月30日(土)よりTOHOシネマズシャンテにて公開される。Text by KAJII Makoto(OPENERS)ロスの路上で合格の知らせを聞いて、うれしくて踊り出した――最初にこの映画のオファーがあったときの印象を教えてください。すばらしいアートになるとおもいました。感情の視覚的・聴覚的な表現が書かれていた脚本がすばらしかったんです。息子ケ...

『スノーピアサー』ポン・ジュノ監督、来日記念インタビュー|INTERVIEW
INTERVIEW|世界が羨望する映像作家の最新作!『スノーピアサー』ポン・ジュノ監督 来日記念インタビュー(1)いまや、最新作が最も待たれる映像作家のひとり、ポン・ジュノ監督。その才能は、ジャンルはもちろん、題材や製作国、作品の規模を選ばない。それを証明して見せたのが、最新作となるSF大作『スノーピアサー』だ。その魅力を探るべく、来日した監督に話を聞いた。Photographs (portrait) by SUZUKI KentaText by MAKIGUCHI June舞台は氷河期に突入した2031年の地球フランスの名作コミック『Le Transperceneige』を原作とした本作は、自身初の全編英語劇となる。製作は、やはり韓国映画界を代表する世界的な監督パク・チャヌク(『オールド・ボーイ』『イノセント・ガーデン』。主要キャストに、自ら無名俳優にまじってオーディションにやってきたクリス・エヴァンス、監督のファンだというティルダ・スウィントン、ポン監督の『母なる証明』に心を動...

『イノセント・ガーデン』パク・チャヌク監督インタビュー|INTERVIEW
INTERVIEW|『イノセント・ガーデン』パク・チャヌク監督インタビュー(1)カンヌ映画祭で審査員特別大賞を受賞した『オールド・ボーイ』のほか、『JSA』など、タブーを恐れない作風で、韓国のみならず世界的な評価を獲得しているパク・チャヌク監督。5月31日(金)から公開となる最新作は、初のハリウッド進出も同時に果たした『イノセント・ガーデン』だ。主人公は18歳になったばかりの少女、インディア。交通事故で突然、父が亡くなり、ソリの合わない母との生活がはじまろうとするとき、見知らぬ叔父、チャーリーが彼女の前に現れる。物語が進むにつれて明かされる真実とは──? 観る者、誰もが衝撃を受ける、この映画に込めた想いを、パク監督本人に聞いた。Text by TASHIRO ItaruPhotographs (portrait) by KAMIYAMA Yosuke映像美と作り込んだディテール作品を観て、まず驚くのは圧倒的な映像の美しさ。主要な登場人物はインディアをはじめとする3人で、舞台も、彼ら...

ジム・ジャームッシュ監督4年ぶりの新作『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』|MOVIE
MOVIE|何世紀もの間愛し合ってきた、吸血鬼のラブストーリージム・ジャームッシュ監督4年ぶりの新作『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』(1)“孤高の映像作家”として、リスペクトを集めつづけるジム・ジャームッシュ監督。7年間温めつづけていた構想をもとに、4年ぶりに発表した新作が『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』だ。何世紀にもわたり愛し合ってきた吸血鬼のラブストーリーが12月20日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほかで全国公開される。Text by YANAKA Tomomiティルダ・スウィントンが吸血鬼に!『ストレンジャー・ザン・パラダイス』(1984年)や『ブロークン・フラワーズ』(2005年)など、一貫してアウトサイダーを描いてきたジム・ジャームッシュ監督。“インディペンデント映画の巨匠”と呼ばれ、熱い支持を受けつづける彼が放つ新作は、何世紀もの間、人目を忍んで生きつづけてきた吸血鬼という、あらたなアウトサイダーの姿だった。ジャームッシュ監督のもとに、新旧の豪...

穏やかに漂う暗黙のフレグランス、Tacit誕生|Aēsop
Aēsop|イソップ調香師と開発担当者にきくイソップから二つ目となる香り穏やかに漂う暗黙のフレグランス、Tacit誕生イソップから二番目となるフレグランス『Tacit(タシット)』が発売される。ユズとバジルをメインにした香りはどのようにして生まれたのか。イソップの開発に携わってきたイソップのリサーチ&ディベロップメント マネージャーのケイト・フォーブスさんと調香師のセリーヌ・バレルさんに話を聞いた。Text by IKEGAMI Hiroko(OPENERS)前作のマラケッシュ インテンスにつづいて、イソップ二番目となるフレグランスが誕生した。ベチバーハートとバジルオイル、そしてユズの香りがキーとなるこの新フレグランスについて、調香師のセリーヌ・バレルさんと、イソップの80%以上の製品開発に携わってきたケイト・フォーブスさんにインタビューした。――前作のマラケッシュ インテンスから、それほど期間を置かずに第二のフレグランスを発表することになりましたねリサーチ&ディベロップメント マ...