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2025年8月1日
伝統と革新を融合したグッチのハイウォッチメイキング第5世代コレクション
GUCCI|グッチ ハイウォッチメイキング
グッチは2025年、ハイウォッチメイキングの第5世代コレクションとして、「G-タイムレス」「GUCCI 25H」「グッチ インターロッキング」の3ラインから7つの新作を発表した。大胆な技術と複雑機構、そしてグッチの歴史を物語るモチーフを取り入れ、卓越した職人技と精度を体現したモデルが取り揃う。
Text by WASEDA Kosaku
さまざまなモチーフがメゾンの歴史と美意識を物語る
グッチは2025年、ハイウォッチメイキングの第5世代コレクションとして、「G-タイムレス」「GUCCI 25H」「グッチ インターロッキング」の3ラインから7つの新作を発表した。大胆な技術と複雑機構、そしてグッチの歴史を物語るモチーフを取り入れ、卓越した職人技と精度を体現したモデルが取り揃う。
「G-タイムレス」コレクションに加わるのは、卓越したメティエダールの技巧を駆使して生まれた5つの新作。アーカイブのシルクスカーフからインスピレーションを得たこれらのウオッチには、ダイアルをミニチュアのキャンバスとし、その唯一無二の美しさと煌めきに長年にわたって受け継がれてきた工芸や時計製造の歴史が息づいている。
40mmモデルにはすべてダイヤモンドをセッティングしたトゥールビヨン ムーブメントが組み込まれ、ケースバックには手作業でエングレービングが施されている。
第1のモデルは、イタリアのアーティストでイラストレーターのヴィットリオ・アッコルネロ・デ・テスタがグッチのスカーフのために描いたアイコニックな「フローラ プリント」を、ホワイトゴールド、ダイヤモンド、ホワイトのグランフー エナメルが奏でる花々のシンフォニーへと昇華させた。
ボタニカルモチーフの繊細な彫刻、手描きで緻密に彩色された花々、ハンドエングレービング、バイオレットジェイドやマザー・オブ・パール、ヴァーダイトといった天然素材やジェムストーンの象嵌が施されている。ブラックのアリゲーター ストラップがそのエレガントなデザインをより一層引き立てる。
第2のホワイトゴールド モデルは、アッコルネロによるノーティカル(航海)をテーマにしたスカーフのデザイン「ヴェリエリ」からインスピレーションを得ている。海の詩情を表現したこのウオッチは、彫刻とエアブラシで仕上げたマザー・オブ・パールのダイアルに、手描きとハンドグレービングによるさまざまな海のモチーフを散りばめ、ダイヤモンドがあしらわれている。
2隻の帆船は高精細のマルケトリー技法を採用し、大きな船は28個のウッドピース、小さい船は12個のウッドピースで構成され、どちらもゴールドの立体的な大砲がアクセントを添える。さらに夜光塗料で描かれた星、月、GUCCI ロゴが幻想的な雰囲気をプラスするデザインに、ブラックのアリゲーター ストラップを合わせている。
第3のホワイトゴールド モデルは、グッチのアニマリエ(動物)シリーズのスカーフのひとつ「ペルラ」に描かれた海中の情景へのオマージュ。ダイヤモンドで縁取られたホワイトゴールドのダイアルには、ホワイトのグランフー エナメルによる光沢感を放つ背景が広がる。
海の生き物たちは精密なレーザー加工の後に手描きで彩色され、さらにクリソプレーズやジェイド、ムラーノ産のヴェネチアングラスの球体が美しい輝きを添えている。このモデルにはホワイトのアリゲーター ストラップが組み合わせられる。
また、アッコルネロによる1969年のサファリ プリントにインスピレーションを得たローズゴールド モデルも登場。レーザーエングレービングを施したマザー・オブ・パールのダイアルには、熟練した細密画家の手でサバンナの風景や野生動物が生き生きと描かれている。このデザインは、グリーンのアリゲーター ストラップとの組み合わせだ。
「G-タイムレス」コレクションの最後を飾るのは、グッチの重要なモチーフであり、シルクスカーフにもしばしば登場するテーマであるエクエストリアン(乗馬)の競技シーンをダイナミックに表現したモデルだ。
イタリアのオリーブウッド40ピースを用いた緻密なマルケトリー技法で仕上げたダイアルに、ハンドグレービングとハンドペイントを施したローズゴールド製の馬と騎手を配した。表面にセットされたグラデーションカラーのツァボライトとブラックのアリゲーター ストラップが、このローズゴールドのウオッチに息づく躍動感と力強さをさらに際立たせている。
「GUCCI 25H」コレクションは、2021年にグッチ初の独自キャリバーを搭載した記念すべきコレクションライン。2022年にスケルトンのフライングトゥールビヨン、2023年にパーペチュアルカレンダー、2024年にはミニッツリピーターを搭載し、常にグッチのクラフツマンシップを世に示してきた。
今年は、古代ローマのコロッセオにインスピレーションを得た40mmスケルトン トゥールビヨン モデルにより、グッチのハイウォッチメイキングをさらなる高みへと導く。
新作の「GUCCI 25H」アンフィシアターは、厚さわずか8.4mmの超薄型ケースというコレクションの特徴を受け継ぎながら、ローズゴールド製ケースのインナーリングにバゲットカットのダイヤモンドを立体的かつ多層にセッティングすることで、ダイアルに奥行きと躍動感のある表情を演出している。
6時位置にはフライングトゥールビヨンのケージを配し、ブラウンのアリゲーター ストラップはダイヤモンドがきらめくバックルで仕上げられた。新しい「GUCCI 25H」は、進化しながらも、消え去ることのない独自の個性を持ち続けている。
2024年に誕生した「グッチ インターロッキング」コレクションにも新作が追加された。
サイズの異なるダイヤモンドを手作業でモザイク状にセッティングした41mmのローズゴールド モデルで、これまでのモデルと同様に、新作も10.7mm厚のクッション シェイプ ケースを採用している。
ムーブメントには、インターロッキングG をあしらったフライングトゥールビヨンとジャンピングアワーという2つの複雑機構を搭載している。
全体に直径が異なるダイヤモンドをふんだんにあしらったケースは、まわりの光を受けて煌めきを放つ。革新的な多層構造のブラックのダイアルには、スモーク サファイアガラスの下に手作業でラッカー仕上げを施したアワーディスクを配置し、ガラスの開口部から特定の時間だけがはっきりと見えるようになっている。
虹色に輝くアベンチュリンガラスの奥にはミニッツディスクが背面のローターと同期して軽やかな動きを見せる。ブラックのアリゲーター ストラップが気品あふれるデザインを完成させている。
アーカイブからインスピレーションを得ながらも未来を見据えた新作は、メゾンの豊かな遺産と、スイスの高い時計製造技術を組み合わせて具現した、まさにアートピースと呼ぶにふさわしいモデルに仕上げられている。
※各モデルの価格を含む詳細は、下記まで。
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