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レンジローバー D300 MHEV
CAR /
IMPRESSION
2022年5月23日
新型レンジローバーに試乗──まさに世界一ぜいたくなSUVといえる出来映え|Land Rover
LAND ROVER RANGE ROVER|ランドローバー レンジローバー
フルモデルチェンジを受けた新型レンジローバーに試乗
9年ぶりにフルモデルチェンジを受け、日本にも2022年1月に導入されたランドローバー「レンジローバー」。北米カリフォルニア州ナパバレーでの国際試乗会に参加したモータージャーナリスト小川フミオ氏が、その出来映えを確かめた。
Text by OGAWA Fumio|Photographs by Jaguar Land Rover Japan
レンジローバー史上初となる3列シート
高級SUVのパイオニアである英「レンジローバー」がフルモデルチェンジした。日本でも2022年1月に発表済みで、以来、興味を強く惹かれてきた。その新型に、4月後半に試乗できた。選ばれた場所は、北米カリフォルニア州ナパバレー周辺だ。
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5代目になるレンジローバーの特徴は、標準ホイールベース版とロングホイールベース版が用意され、同モデルとしては歴代初の3列シートが設けられたことがひとつ。
走りのための装備が充実したのは、もうひとつの特徴だ。
プラグインハイブリッド、V8、直列6気筒、ディーゼルなど、パワートレインの選択肢は豊富。加えて、車体のロールや乗り心地を電子制御エアサスペンションを使っての統合制御、狭い場所での取り回しをよくする後輪ステアリングなど、技術的特徴も多い。
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さらにもうひとつ。「洗練性とラグジュアリー」を求める多くの購買層の要望に応えるために、室内は広く、静粛性は高く、シートアレンジは多様で、そして色使いや素材など仕上げの趣味性が他に類のない美しさを生んでいる、と私には感じられた。
「削ぎ落とすことがデザインテーマでした」。デザインを統括するチーフクリエイティブオフィサーのジェリー・マガバン氏の言葉通り、なめらかなボディ表面の仕上げが素晴らしいのだ。突起物などほとんどなく、いってみれば徹底的にシンプル。ところが個性がちゃんとある。
さすが、と思わされたのは、プロポーションへのこだわりだ。全長5,052mmのボディを2,997mmのホイールベースの車台に乗せた「スタンダードホイールベース」も、5,252mmと3,197mmの組合せとなる「ロングホイールベース」も、ともにきれいに均衡がとれている。
「ロングホイールベースには3列シートの7人乗りも設定されていて、ルーフの前後長(を長めにする)などの要件もあります。でも、技術部門とデザイン部門とが徹底的に論議と検証を重ねて、スタンダードもロングもどちらかがバランスが崩れているなんてことのない、完璧なパッケージングとスタイルを実現しました」
マーケティング・ディレクターのデイビッド・スティール氏は、試乗会場で、誇らしげに、そう教えてくれた。
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加えて印象的なのはインテリア。運転席まわりは、やはりリダクション(削ぎ落とし)を意識したという、マクガバン氏の言葉通りの仕上がりだ。要素が整理されていて、運転に必要な機能と、乗員のためのインフォテイメントシステムが、デザイン的にきちんと切り分けられていて、運転席にいる人も、助手席にいる人も、使いやすい。
インフォテイメントシステムのための13.1インチのモニタースクリーンは目線の移動を考えて、下の方に据え付けられている。ドライバーにとっては、確かに運転中の視線の移動が楽だった。