INTERVIEW|グレイグースで、極上のカクテルを
GREY GOOSE|グレイグース
グレイグースで、極上のカクテルを(1)
ウルトラ・プレミアム・ウォッカを標榜するのが、フランスのグレイグース。特徴は、フランス産高級小麦を100パーセント使用していること、コニャック地方で製造されること、濾過を最小限にとどめて味わいを残していること、などがあげられ、高級ウォッカの代表格として熱い支持を集めている。今回、世界中の映画祭やパーティーなどで独創性あふれるカクテルをふるまうディミトリ・レジンスカ氏が、その魅力を語った。
文=小川フミオ写真=門井 朋
グレイグースを中心に広がる、高級ウォッカの新潮流
高級ウォッカは日本でもじわじわと人気が広がっている。欧米のレストランでは食後酒としてウォッカを出すところが多い。日本のレストランでもウォッカに注目。消化を助け、気分をさわやかにする、ということで最後にウォッカをふるまう店もある。
もちろんカクテルベースとしてもウォッカは魅力的な酒だ。グレイグースを扱うバーでは「飲みやすく、アルコール感もあり、カクテルベースとしても最高の品質」と評価する。ウォッカ・マティーニはバーの定番だし、最近はフレッシュフルーツを使ったカクテルをウォッカで作る店も人気を集めている。
「グレイグースの原料になる小麦は、世界的に評価の高いフランスのパンに使われるものとおなじです。フランスでは気候が安定していて毎年出来のよい小麦が収穫できる。かつ石灰質の土壌からわき出る上質のミネラルウォーターを使います。いい素材で構成してこそ高い品質が手に入ります。酒も精密時計も住宅もおなじです」
各国で活躍するグレイグースのブランド・アンバサダー、ディミトリ・レジンスカ氏はそう語る。氏は、2010年11月に東京で開かれたイベントで、グレイグースのアンバサダーとして腕をふるった。
「米国人の有名なバーテンダー、パトリック・ギャビン・ダフィが著書のなかで書いています。カクテルを作るとき、安い材料を使うと、ほかにいい材料を使っていても、できあがったものはもっとも安い素材のレベルになってしまう、と。だからいいカクテルは最高品質のもののみを使う必要がある。グレイグースは最適なのです」
レジンスカ氏は、東京のイベントでゲストにカクテルをふるまった。イベントの告知では、「パワフルなテクニックが光るパフォーマンス」と絶賛されている。彼はミクソロジストの代表格。ミクソロジストとは、技法や素材において従来のレシピにとらわれることなく、料理の調理法なども取り入れ、あたらしい美味を追求するひとのことだ。
GREY GOOSE|グレイグース
グレイグースで、極上のカクテルを(2)
ミクソロジスト流、グレイグースの楽しみかた
レジンスカ氏が用意したグレイグース・ベースのカクテルは、「最高の材料」と「創造的なレシピ」の出合いの好例といえる。
ベースになったグレイグースをそのままカクテル名にした「GREY GOOSE」。「アジアで得たインスピレーションを活かして作った」とレジンスキ氏。グリーンティーとジャスミンティーを合わせて、それをソーダサイフォンに入れて炭酸をくわえる。グレイグースとともに、アップルジュースと柚子ジュースとジャスミンシロップとベネディクティンを。飲めば独特のアロマ香が口の上蓋から鼻腔へと抜ける。
「お茶や柑橘類になじみのあるアジアのひとなら、親しみやすいフレイバーです。お茶とグレイグースのよさを引き立てるために、いろいろくわえていますが、一見、シンプルな風味に感じられる。これがカクテルの本質だと思っています。カクテルは、何時間もかけて何が入っているんだろうと飲むひとに分析させるものではありません」。レジンスカ氏は、カクテルを作るとき、つねにシンプルであることを心がけるそうだ。
「私のモットーは、Drinking Better。けっしてDrinking Moreではありません。ドリンキング・ベターとは、よい酒をおいしく飲ませること。ドリンキング・モアとは量を売ること。イベントに日本人の男性が来て、ウォッカのカクテルはときどき飲む、しかし、ストレートで飲んでおいしいと思ったことはない、と言いました。そこで私はグレイグースを思いきりシェイクしてアイスキューブとともにサーブしました。それを飲んでその男性は、おいしい!とビックリしていました。これもDrinking Better。最高の素材を最高のやりかたで飲んでもらうことです」
シェイカーを振る手つきは力強く、氷の塊がシェイカーの内壁にぶつかって立てる音は音楽のパーカッションのように小気味よい。ミクソロジストゆえにカクテルで本領を発揮すると思われがちなレジンスカ氏だが、まずグレイグースの味わいを楽しむために、このようにシェイクでストレートを試してみることを薦める、と言う。家庭でグレイグースを飲むのもこのようにすれば、最高の一杯になるそうだ。自分で楽しむのもいいだろうし、ゲストにふるまってもよろこばれるはずだ。