Porsche 911|ポルシェ 911
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Porsche 911 Story─2代目930型
Porsche 911|ポルシェ911Porsche 911 Story──2代目930型70~80年代のポルシェ黄金時代を支えた花形ポルシェ 911の歴史を振り返る『Porsche 911 Story』。第2回に登場するのは、自動車市場の多様化が進んだ1970~80年代に、モデルバリエーションを拡充することで訴求した930型。“つねに世界でもっとも高性能で、かつ快適なスポーツカーを”といういまでも使われている枕詞を生み出し、シグネチャーモデルとしての存在価値をさらにアピールしたモデルといえる。Text by OGAWA Fumioカブリオレの登場車体が大型化して、イメージが大きく変わったのが1974年。新型バンパーを採用したことにより、コードネーム930は「ビッグバンパー」とも呼ばれる。モデルチェンジの背景には、主要市場のひとつであった北米において、車両の衝突安全基準が厳しくなったことと、排ガス規制が強化されたことにある。マイナーチェンジを繰り返しながら、長い期間生産されただけあ...
PORSCHE 911 TURBO|全方位的に性能アップ
PORSCHE 911 TURBO|ポルシェ 911ターボ全方位的に性能アップポルシェ ジャパンは、9月15日に開幕するフランクフルトモーターショーでワールドプレミアムとなるポルシェの新たなフラッグシップ・モデル、ポルシェ911ターボ カブリオレ、911ターボの受注をポルシェ正規販売店において開始した。写真=ポルシェ ジャパン最高出力は500psへ、待望のPDKも採用ニューポルシェ911ターボは、広範囲にわたる技術革新とさまざまなアップデート、そしてデザインの徹底的な見直しによって誕生した1台だという。その結果、燃費性能、パワー・トゥ・ウエイトレシオ、最高速度、ドライビングダイナミクスといったあらゆる側面で、性能向上が図られている。第7世代となったニュー911ターボは、最高出力500PS(368kW)を発生する新開発の3.8リッター水平対向6気筒エンジンを搭載。同ユニットは、35年におよぶ911ターボの歴史を通じてはじめて全面的な改良を受けたもので、ダイレクト・フューエル・インジェ...
ポルシェ911 GT2|最強のパワーを誇る「911」
PORSCHE 911 GT2|ポルシェ911 GT2最強のパワーを誇る「911」ポルシェの主力車種として40年以上にわたり輝き続けているスポーツカーが「911」。現在のモデルは2004年にデビューした「タイプ997」で、リアにエンジンを置くという初代からのスタイルを受け継ぎながらも、フラット6、すなわち水平対向6気筒エンジンをかつての空冷から水冷へ変えるなど、常に進化の手を緩めない姿勢がその人気を支えている。また、さまざまなファンの要望に応えるため、豊富なバリエーションを用意するのも911の特徴。そんな911シリーズのなかで、最強のパワーを誇るのが2007年にデビューした「911 GT2」だ。注目のターボエンジンは、3.6リッターの排気量から最高出力530psを発揮。これは911ターボを50ps上回る実力で、さらに911ターボが4WDであるのに対し、911 GT2ではあえて後輪駆動を選ぶことで軽量化を実現。発進からわずか3.7秒で100km/hに達する加速、そして、329km/h...
Porsche│フランクフルトでのラインナップ!
Porsche│ポルシェ新生911はじめ注目モデルが目白押しポルシェAGは、9月13日に開幕するフランクフルトモーターショーで「911 カレラ(およびカレラ S)」「パナメーラ ディーゼル」「911 GT3 RS 4.0」「ケイマンS ブラックエディション」の4モデルをワールドプレミアすると発表した。文=谷中朋美新型911のさらなる詳細を説明するイベント『911スニーク・プレビュー』リポートはコチラ!軽量化と新型トランスミッションの採用などで省燃費に成功した「911 カレラ」シリーズボディサイズはほぼ据え置きながら、ホイールベースが100mm延長されるとともに、20インチのホイールの装着で、よりワイド&ローを強調するスポーティなスタイルで登場した「911 カレラ」。フルモデルチェンジをおこない、ハイパフォーマンスカーのアイコンは、より環境に配慮したクルマに生まれ変わった。 「911 カレラ」では、350psを発生する3.4リッターの新型水平対向エンジンが、トランスミッショ...
ニュー911の真相に迫る! 『911スニーク・プレビュー』レポート|ポルシェ
Porsche 911|ポルシェ 911より軽く、より速く、そしてよりエコに!ニュー911の真相に迫る!(1)今年のフランクフルトモーターショーにおける最注目株が“991型”と称される次期型ポルシェ 911だ。大幅なダイエットがほどこされた、先代とほぼ同寸のボディに、さらなるハイパワーと圧倒的な環境性能を手に入れた同車。その詳細を明らかにするイベント『911スニーク・プレビュー』が、ポルシェの本拠地 シュトゥットガルトにあるポルシェミュージアムで開催された。ジャーナリスト 河村康彦氏による現地レポートをお送りする。Text&Photos by KAWAMURA Yasuhikoポルシェ車初のCO2排出量200g/km切り!最近、新開発エンジンへと換装されたE 63 AMGのセダンが230g。「次期モデルではふたたび6気筒にもどる」と噂される、現在はV8エンジン搭載のM3が263g。「“300km/hクラブ”に初参入」と謳うXKR-Sが292g。そして、日本代表のIS-Fが2...
PORSCHE 911|ポルシェ 911 試乗(前編)
PORSCHE 911|ポルシェ 911タイトコーナーでPDKにあやまりました1980年代のレーシングカーに端を発するデュアルクラッチトランスミッション、PDK(ポルシェ・ドッペルクップルング)を搭載した新型911シリーズに試乗。その真価をたしかめた。文=瀧 昌史写真=小川義文なんでもできて刺激に満ちているのに合法的なクルマポルシェはスゴイ。47歳にもなって純朴な青少年のような感想で恐縮ですが、ホントにそう思いました。何がスゴイかといえばもちろん911で、どこらへんがスゴイかといえば、なんでもできて刺激に満ちているのに合法的なクルマである点です。私はクルマや、それを使った旅についての文章を書くことをなりわいとしていて、所有しているのはドイツ製ワゴンだけど、比較的フランス車が好みでというクルマ好きとしては中道左派なんですが、新しい911(997のフェイズ2)にはクラクラしてしまいました。まず、脊髄の芯からシビれたのは、PDKと略されるポルシェ・ドッペルクップルング。先にアウディ(Au...
PORSCHE 911|ポルシェ 911 試乗(後編)
ポルシェ 911|NEW PORSCHE 911 試乗(後編)ベストチョイスはカレラクーペのPDKポルシェが誇る最新のトランスミッション、PDK(ポルシェ・ドッペルクップルング)を搭載した最新911シリーズに一気乗り。そのベストモデルを探った。文=瀧 昌史写真=小川義文いちばん気持ちいいのはカレラS新しい911カレラはクーペとタルガ、カブリオレというボディバリエーションをもち、それぞれにクーペとカブリオレではRR(リアエンジン・リアドライブ)と4WDが選択可能(タルガは4WDのみ)。そして3.6ℓエンジンと、3.8ℓエンジンの「S」も選べます。クーペでいえば911カレラ、911カレラS、911カレラ4、911カレラ4Sがラインナップされており、それぞれで6MTとダブルクラッチ式トランスミッションたるPDKが選べます。たとえ、ボディはクーペでいこう! と決めたとて、色やハンドル位置やオプションにいたる前の基本的なセレクトで8通りもあるわけですから、迷います。まあ、迷うのも贅たくな楽し...
ポルシェ 911 カレラ GTSにカリフォルニアで試乗|Porsche
Porsche 911 Carrera GTS|ポルシェ 911 カレラ GTSポルシェ 911 カレラ GTSにカリフォルニアで試乗ポルシェ「911S」と「GT3」の狭間を埋める中間的なモデルとして登場した「GTS」。河村康彦氏がカリフォルニア郊外のワインディングとウィロースプリングス サーキットで試乗し、GTSの一番の価値はどこにあるのかを確かめた。Text by KAWAMURA Yasuhiko欲張りなリクエストに応える「GTS」「GT3」では見た目も乗り味もコンペティティブに過ぎる――そんな欲張りなリクエストにピタリと応えてくれそうなモデルが追加設定された。2014年末のロサンゼルス モーターショーでヴェールを脱いだ、「911カレラGTS」がそれだ。GT3に準じたフロントビューを筆頭に、スモーク処理を施したヘッドライト ベゼルやセンターロック式のホイールなどで、ベースとなるカレラ系よりも精悍でスポーティな雰囲気を醸し出すカレラGTSは、クーペとカブリオレ、RWDと4WD、...
PORSCHE 911 GT3|さらなるパフォーマンスの向上
PORSCHE 911 GT3|ポルシェ 911 GT3さらなるパフォーマンスの向上ポルシェは1月28日、ジュネーブモーターショー(3月3日より開催)において、ニュー911GT3を披露することを発表した。文=ジラフエンジンは3.6リッターから3.8リッターへ今回の新型はマイナーチェンジが施されたモデルとなるが、かなり大きく手が加えられているという。まずはエンジンだが、こちらは先代モデルから排気量を200ccアップした3.8リッター 6気筒NA ボクサーエンジンが搭載されることが決定。これによりパフォーマンスも大きく向上し、最高出力で先代から20psアップの435ps、最高速度は約2km/hアップの312km/h、0-100m加速でコンマ2秒速い4.1秒を記録する。またGT3では初となる、ポルシェ・スタビリティ・マネージメントシステム(PSM)が採用されることによって、スタビリティコントロールとトラクションコントロールが2段階で調節することが可能となり、より懐の深いドライビングを実現...
あなたのクルマ 見せてください 第5回 安東弘樹 × ポルシェ 911 カレラ 4S
第5回 安東弘樹 × ポルシェ 911 カレラ4Sクルマは操る楽しみを与えてくれるものクルマのこととなると、時が経つのも忘れてしまう。19歳で免許を取得してからこれまで、30台以上ものクルマに乗りついでいるという、TBSアナウンサーの安東弘樹氏。現在の愛車は、ポルシェ「911 カレラ4S」を含めて3台。これまでのクルマ遍歴の中で必ず1台はマニュアルトランスミッション(MT)を所有してきた安東氏にとって、クルマとは歴史や背景といった文学的魅力ではなく、操る楽しみを与えてくれるもののようだ。Text & Photographs by KONDOH Hiroyuki取材協力=Porsche Cafe Aoyama(Tel. 03-5414-6170)僕の指定席は、バスの運転手の真後ろ覚えているかぎり、3歳の時にはもうクルマが好きで。ミニカーしか欲しがらない子供でした。物心ついたときは、バスの運転手さんの真後ろが僕の指定席でした。当時はダブルクラッチだったり、「なるほど、こうやって...
PORSCHE| ポルシェ 911ターボ|第15回 (前編)|「ポルシェ・ターボの真骨頂」
第15回 ポルシェ911ターボ(前編)「ポルシェ・ターボの真骨頂」スポーツカーといえばポルシェ。ポルシェといえば「911」。その頂点に君臨するモデルが「911ターボ」だ。0-100km/h加速=3.7秒を誇る最新型ハイパフォーマンスカーを前に、思いは30年前へとフラッシュバックした。文=下野康史Photo by Porsche昔のポルシェは、いまのポルシェなんてもんじゃなかった「ポルシェ911」、なかでも「ターボ」についてとなると、どうしても昔話からはじめないわけにはいかない。スーパーカー世代にとっても、“ポルシェ・ターボ”といえば、格別になつかしい響きをもつはずだ。1970年代後半のハイエンド911、「930ターボ」である。“タイプ930”とよばれる911ターボ(写真のモデルイヤーは1977年)東京12チャンネルの『対決!スーパーカークイズ』が小中学生に大人気だったころ、すでに大学生だったぼくは、その後、自動車専門誌の編集部に入ってすぐ、新車の930ターボに触らせてもらったことが...
PORSCHE 911 GT3 RS|すべてはレースでの成功のために
PORSCHE 911 GT3 RS|ポルシェ 911 GT3 RSすべてはレースでの成功のためにフォルクスワーゲンやアウディをベースとしたチューニングでおなじみのコックスは、2009年のフランクフルト・モーターショーで正式発表された新型ポルシェ911 GT3 RSの日本国内での販売業務を担当することを発表、10月20より受注を開始した。最高出力は15psアップの450ps新型911 GT3 RSは、カップカーなど911 GT3をベースにしたレーシングカーのホモロゲーション用として開発されたもの。レースシーンでの成功を目指すべく、エンジンパワーの向上や軽量化のみならず、ボディからサスペンションにいたるまでグレードアップが図られている。パワーユニットは、すでにノーマルのGT3に搭載されている3.8リッター水平対向6気筒エンジンをベースに手がくわえられた結果、最高出力は15psアップの450psを達成。1リッターあたりの最高出力はNAエンジンとしては驚異的な118psを誇っている。また...
PORSCHE 911 GT3 R|レーサーにとって最高の1台
PORSCHE 911 GT3 R|ポルシェ911 GT3 Rレーサーにとって最高の1台ポルシェは、9月のフランクフルトショーで公開した2010年モデルのポルシェ911GT3 カップにつづき、FIAが定めた国際格式のGT3レギュレーションをクリアした911GT3カップSの後継モデル、ポルシェ911GT3 Rを発表。2010年1月14日に開幕する、バーミンガムモーターショーで初公開することを決定した。文=ジラフ4リッター・フラット6を搭載ポルシェ911GT3 Rは、911GT3 cupをベースに、最高峰の動力性能とハンドリングの実現を目指して開発されたモデル。その重量は911GT3 cupと同様の1200kgを実現し、パワーユニットには911GT3 cupの3.8リッター・エンジンをベースに排気量を0.2リッター拡大した4.0リッター水平対向6気筒エンジンを搭載。30bhpの出力向上を実現し、最高出力は480bhpを記録する。またトランスミッションに、シーケンシャルタイプの6段ドッグ...
ポルシェ 911 GT3 R|PORSCHE 911 GT3 R
PORSCHE 911 GT3 R|ポルシェ 911 GT3 R究極のレース仕様車が日本上陸2010年シーズンからのレースデビューに向けて開発された新型レーシングカー「ポルシェ 911 GT3 R」。20台が生産され、すべて完売、日本には1台が導入された。販売代理店はコックス(神奈川県足柄上郡)である。文=小川フミオエンジンは4リッター、車体重量は1,200kgに進化ポルシェのレーシングカー、911 GT3 Rが先ごろ、日本に持ちこまれ、お披露目された。公道を走れるGT3 RSをベースに開発されたモデルで、4リッター水平方向6気筒エンジンを搭載、480psを発生する。バイザッハの研究開発センターにて生産される911 GT3 Rは、レースに出ることを好むポルシェ・ファンのために開発されたモデルだ。エンジンは4リッターに排気量拡大され、車体は1,200kgに軽量化、そしてシークエンシャル6段ギアボックスが搭載される。くわえて、電子制御スロットル、トラクションコントロールシステム、ABS...
PORSCHE 911GT3 R|メインステージはサーキット
PORSCHE 911GT3 R|ポルシェ 911GT3 Rメインステージはサーキットポルシェは、英国・バーミンガムで開催されたレーシングカーショー「オートスポーツ・インターナショナル」で911のレーシングバージョン、「911GT3 R」を正式発表した。文=ジラフハイテク装備を積極的に導入この「911 GT3 R」は、2009年9月にデビューした911のワンメイクレース仕様「911GT3カップ」の戦闘力をさらに高めたモデルで、エンジンには排気量を200cc拡大した4リッターのフラットシックスを搭載し、最高出力はGT3カップより30ps引き上げられた。またこのエンジンには6速シーケンシャルのドグミッションが組み合わされている。この「911 GT3 R」と昨シーズンのマシン「GT3カップS」との最大のちがいは、ドライバビリティとハンドリングといわれる。事実、ABS、トラクションコントロール、電子制御スロットルなどのハイテク装備が積極的に導入されている。サスペンションにはザックスの車高調...