メディコム・トイとMOVE INTERACTIVEがBE@RBRICKをテーマにしたゲームを開発。ギャラリーストア併設型カフェもオープン! | MEDICOM TOY
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2026年4月30日

メディコム・トイとMOVE INTERACTIVEがBE@RBRICKをテーマにしたゲームを開発。ギャラリーストア併設型カフェもオープン! | MEDICOM TOY

 

MEDICOM TOY|メディコム・トイ

 

PCゲーム『BE@RBRICK HEROES』、ギャラリーストア・カフェ『BE@RBRICK CONNECT』

 
世界中で愛されているクマ型のブロックタイプフィギュア「BE@RBRICK」で知られるメディコム・トイが、韓国MOVE INTERACTIVE社とタッグを組み、PCゲーム『BE@RBRICK HEROES』を韓国で発表した。同ゲームは宇宙勢力の侵略によって失われた地球を舞台に、人類を救う最後の希望、「BE@RBRICK」の冒険を描いた壮大なアクションRPGで、ゲーム内には人気キャラクターを含む、これまでメディコム・トイが発売してきた数々のデザインのBE@RBRICKも登場する予定。
さらにMOVE INTERACTIVE社はギャラリーストア・カフェ『BE@RBRICK CONNECT』を4月25日(土)に韓国・坡州にオープンする。この壮大なプロジェクトについて、MOVE INTERACTIVE社のキム・ドンソン代表、メディコム・トイの赤司竜彦代表にお話をうかがった。
 

Text by SHINNO Kunihiko|Edit by TOMIYAMA Eizaburo

愛しかない、それが世界を動かしている。BE@RBRICK愛にあふれたゲームの誕生

 
──今回の『BE@RBRICK HEROES』の企画はどのように始まったのでしょうか?
 
赤司社長(以後、赤司) 2023年にメディコム・トイはデジタル分野での新たな取り組みをスタートさせるため、マインドワークス・エンタテインメント代表取締役の近藤健祐さんと「EG」という会社を作りました。その取り組みの中で近藤さんから、「韓国のお取引先様でBE@RBRICKに大変興味を持ってくださっている方がいらっしゃいます。ゲームを作りたいそうです」という話をうかがい、MOVE INTERACTIVE社(以下ムーブ)のキム社長にお会いしたという経緯です。
 
キム社長(以後、キム) 今から8年前、私は友人の家でBE@RBRICKを初めて見て瞬時に魅了されました。それはキース・ヘリングのBE@RBRICKだったのですが、ひとつのかたちを使ってどのようにも表現できるアートというものを初めて体験したんです。弊社はゲーム制作会社ですので、このBE@RBRICKとゲームをどのようにコラボレーションをしたらいいだろうと考え、メディコム・トイ様にご提案させていただいたことから始まりました。
 
 
赤司 ムーブさんはこれまで日本が権利元の著作物である『デジモン』や『POWER RANGERS』のゲームを長年作ってこられた実績があるので、これは肌感的に大丈夫だろうという思いもありました。
 
キム 『デジモン』も『POWER RANGERS』も歴史ある作品ですし、ゲーム制作を通じて日本のカルチャーを学ぶことは多いです。BE@RBRICKに関してもトイとアートを掛け合わせた存在というものを知り、またひとつ新たな日本との接点になりました。
 
──ゲーム化に際して、どのような世界観で表現しようと思われましたか?
 
キム 赤司社長と初めてお会いした際、とても温厚で優しそうな印象でしたので、弊社としてもどのような内容のゲームが合っているか、いろいろ考えました。その結果、BE@RBRICKがディストピアの世界を救うストーリーにしたら、ぴったりなゲームができるのではないかと思い、今回のゲームを開発しました。
 
赤司 温厚な印象とディストピアがどうつながったのか気になるところですが(笑)、ムーブさんがこういう世界観で作りたいのですということで用意していただいたプロモーション映像を観たとき、びっくりしたんです。
 
 
キム 『BE@RBRICK HEROES』は、BE@RBRICKを主人公とするアドベンチャーMMORPG(※)です。弊社は20年以上に渡ってPCゲームを制作している会社ですので、まずは高品質なグラフィックと迫力ある描写が可能なPCゲームで開発させていただきました。
(※)Massively Multiplayer Online Role-Playing Gameの略。数百人から数千人規模のプレイヤーがひとつの仮想世界に同時参加するRPGのこと。
 
キム 舞台は未来の滅亡した地球(ポストアポカリプス)です。プレイヤーは主人公の「BB」(BE@RBRICK)を操作して宇宙人から侵略を受けてしまった世界を救うための冒険を進めていきます。クエストを達成していくことで報酬を得たり、ステータスを上げながらストーリーを進めていき、仲間とパーティーを組んで一緒に戦うこともできます。
 
また、主人公と共に協力し、ゲーム内でプレイヤーの設定に応じて戦闘に参加したり支援する役割を持つ「仲間(Buddy)BE@RBRICK」というキャラクターも登場します。このゲームのユニークな試みは、メディコム・トイ様からこれまで発売されてきた数々のBE@RBRICKが、「プレイヤーが操作するBE@RBRICK」と「仲間BE@RBRICK」のデザインに採用されることです。入手に際してはメディコム・トイ様のオフライン販売方式に類似したコンセプトのもと、ゲーム内でボックスを購入すると箱の中からいずれか1種類のBE@RBRICKを獲得できる、いわゆるガチャ方式をとらせていただきました。これによって多様なコレクションを収集することができます。
 
 
──過去にコラボした人気キャラクターのBE@RBRICKがゲームに登場するということですか。それは楽しみですね!
 
赤司 外部のIPを導入するうえで実際どういう契約を結べばいいか、より活性化させて話題性を集めるにはどうしたらいいか、そのためにはIPホルダーの方にご納得いただける共通のフォーマットを作るべきだといったご提言は、いまだに私のほうでさせていただいています。
 
おそらくIPホルダーの方々にとって、自分たちの所有するキャラクターをBE@RBRICKにして、さらにそれをゲーム内に登場させるというのはなかなか前例がないことだと思います。なので、まずはきちんとしたメルクマールを作ることで“BE@RBRICK HEROESなら、うちのキャラクターを入れても大丈夫だね”という認識を世界中のIPホルダーの皆さんに持っていただきたい。ムーブさんに絶対成功してほしいので、そこだけはちょっとうるさく口を挟ませてもらっています。
 
 
キム IPホルダー様のキャラクターを追加するにあたって、メディコム・トイ様とIPホルダー様の間で既に出来上がっている信頼関係を壊さないように弊社の方でも慎重に企画を作っていきますので、これからもよろしくお願いいたします。弊社としても様々なIPホルダーの方々とやりとりさせていただく中で、同じかたちでデザインが違うものが何千種類とあるBE@RBRICKが、どうやってたくさんの人々を魅了させているかを知ることができて、毎日が驚きの日々です。
 
──赤司社長は既にゲームはプレイされたんでしょうか?
 
赤司 ベータ版を触らせていただきました。これまでに数千種類のIPがBE@RBRICKとご一緒してくださっていますので、そうしたキャラクターたちがところどころに出てきてくれるとすごく面白いなと思うので、期待しています。
 
 
キム 弊社では「デジモン」のゲームシリーズを20年以上に渡って運営しておりますが、その中で実際に使っているキャラクター数は約800種類でした。今回、数字の面でもさらなる挑戦として頑張っていきたいと考えています。
 
──ゲームには、赤司社長によく似た天才科学者「Dr. Ryu(ドクターリュウ)」というキャラクターも登場します。
 
赤司 おそらく偶然です。というのは冗談ですけど(笑)。グラフィックを見せていただいて私、髪を切れなくなりました。しばらくの間「Dr. Ryu」でいないといけないなと思って(笑)
 
キム 「Dr. Ryu」は、人類を救うためにBE@RBRICKを開発した天才科学者という設定です。ゲーム内ではホログラムの姿でプレイヤーにアドバイスを与えるガイドの役割として登場する予定です。もう一人、「Dr. Ryu」とBE@RBRICKを共同開発した科学者「イズミ」というキャラクターも、特定の地域に到達すると特別な能力を提供したり重要なメッセージを伝えるために登場します。
 

最初から口出しをしないほうがプロジェクトはうまく転がる

 
赤司 ありがたい限りです。最初、何のお話もないままプロモーション映像に突然出てきたのでびっくりしました。でも、すごく面白かったです。そういう発想を出していただけて。
 
最近、あまり口を出さない方が実は面白いものってできるのかもしれないと思っているんです。ムーブさんからお話をいただく前年、中国のunbot(アンボット)というゲーム会社とご一緒した際、最初に私どものほうからこれはしないでほしいといった制約をつけてしまったため、アンボットさんはずいぶんご苦労されてゲームを作られていた印象があります。結果的に出来上がったゲームのクオリティは素晴らしいものでしたが、制作段階であまり制約を押し付けすぎると自由な表現ってできないんだな、という思いが反省としてありました。
 
そうした中、キム社長とムーブさんの完成前の新社屋で初めてお会いした時に見せていただいたデモンストレーションの映像がものすごいクオリティとアイデアに満ちたものだったんです。この人たちだったら表現の制約をつけず、まずは作りたいように作ってもらっていいかもしれない──そんなところからスタートした記憶があります。
 
 
赤司 ちょうど『BE@RBRICK HEROES』の打ち合わせをキム社長とさせていただいている間、並行して私はDreamWorks Animationが手がけた『BE@RBRICK』というキッズ&ファミリー向けCGアニメーションの監修作業を行なっていました(Apple TV+にて好評配信中)。
 
『DREAMWORKS BE@RBRICK』は5人のティーンエイジャーのBE@RBRICKがバンドとして成功するまでを描いた作品でしたが、『BE@RBRICK HEROES』とのコントラストで、まるでBE@RBRICKが“学園ものの次はディストピアだ!”というように、作品ごとにまったく違うキャラクターを演じる俳優のように思えてワクワクしました。
 
当たり前ですけれども、そのように思えた背景にはキム社長という素晴らしいプロデューサーがいて、DreamWorksのオーガナイザーがいるわけです。まずはエンターテイメントに精通された方たちがどうやったら面白くなるだろうと一生懸命知恵を絞りながら自由に作っていただいて、そこに対して、これは面白いね、ここだけはやめてください、くらいのニュアンスでやった方が、プロジェクトって意外とうまく転がるものだなというのが、長く生きてきた私の経験則でしょうか。
 
キム これまでメディコム・トイ様にゲームのキャラクターデザインを提出させていただいてきましたが、初期の段階ではメディコム・トイ様の目線の高さに弊社が合わせられなかった部分もありました。
 
赤司 リテイクをお願いしたものもあったんですけれども、回を増すごとにどんどん良くなっていったので、今はほぼお任せしていますし、ものすごく期待値が高いです。ぜひ一緒にいいものを作っていきたいと思っています。
 
キム これからも魅力的なデザインやグッズを弊社の方で提案させていただく予定ですので、ぜひ期待していただきたいです。韓国で事前にテストをしたところ“本当にこの数値を叩き出せるの!?”と思うくらい、予想値を大幅に上回ったので驚きました。ワクワクしながらも決して楽観的になることなく、これからも誠実に一生懸命作っていきたいと思っています。既に韓国では3月18日からベータ版を発表しました。グローバルに関しても次は中華圏、そのあとアジア、北米での展開を準備しているところです。
 
 
──日本でのローンチはいつ頃を予定していますか。
 
キム 日本はゲーム市場が巨大ですので、プレイヤーの皆さんもお目が高いと思います。赤司社長、メディコム・トイ様のホームグラウンドである日本で絶対失敗したくないという思いがすごく強いので、他の国である程度成功を収めたうえで、満を持してオープンしたいと考えています。

韓国にカフェが多いのは語り合う文化があるから

 
──まもなく韓国でオープンするギャラリーストア併設型のカフェ『BE@RBRICK CONNECT』についてもお聞かせください。
 
赤司 ずいぶん前になりますが、私は韓国が大好きで何度も洋服を買いに行っていた時期があって、“そういえば韓国ってカフェが多いな”と思っていたんです。そのことをキム社長にうかがかったところ『韓国の人たちは語り合うからです』とおっしゃっていたことがとても印象に残ったんです。確かにそうかもなと。
 
私自身、キム社長と初めてお会いした時もたくさんお話ししましたし、ムーブの皆さんもハートウォーミングなコミュニケーションを取ってくださるんです。カフェがこれだけたくさんあることは韓国の文化であり、慣習なのかもしれない。だったらBE@RBRICKに特化したカフェって面白いかもなと思いました。ただ、キム社長に完成予想図を見せていただくと、ものすごく巨大なんです。大丈夫ですか、これ?っていうぐらいだったので、びっくりしました。
 
 
キム 韓国は大型のカフェがすごく多いです。弊社としても、カフェエリアだけでなくギャラリーストアも併設して、広大なスペースを使ったBE@RBRICKの展示、『BE@RBRICK HEROES』の体験ゾーンなど、自由に空間を創造していきたいと考えています。
 
 
赤司 施設内のコレクターゾーンに展示される予定のキム社長私物のBE@RBRICKコレクションを拝見して、こんなにたくさんお持ちだったんですねと、驚きました。感謝しかないです。
 
キム 私のコレクションの中で一番お気に入りは、赤司さんからプレゼントしていただいた「BE@RBRICK ROYAL SELANGOR TIGER」です。とはいえ、私以上にたくさんお持ちの方もいらっしゃいますので、これからも集めて、来場していただいた皆さんに楽しんでいただければと思います。
 
 
──店名の「BE@RBRICK CONNECT」の由来についてもお聞かせください。
 
赤司 この名前はキム社長からご提案いただきました。
 
キム 「CONNECT」という単語は、つなぐという意味があります。MMORPG自体、インターネットを介して数千人規模のプレイヤーが同時に参加できるゲームですので、そういった人々をつなぐという意味がまずひとつ。加えて、オンラインとオフラインを連携するといった意味もあります。例えば『BE@RBRICK CONNECT』でコーヒーを買うとマイレージが積み立てられ、ゲーム内で使用できますし、逆に『BE@RBRICK HEROES』の中でクエストをクリアすると報酬としてマイレージが積み立てられ、カフェで使用できます。両者を連動させることで、他にもさまざまなシナジー効果を生み出してきたいと考えています。
 
赤司 私もこの名前しかないと思いました。ロケーションもとても素敵な場所で。クリエイティブな建物が周りにたくさんあって、建物の上階はムーブさんの本社になっています。オープンしたら、ぜひ日本からも足を運んでいただきたいです。完成途中のカフェ店内を見せていただいたり、メニューの一部を試食させていただいたんですけれども、一番感激したのは本社で働く100人以上のスタッフの皆さんが『BE@RBRICK HEROES』を作っている姿でした。ああ、こんなにたくさんの人たちが頑張ってくれているんだって。
 
私の大好きなボブ・ディランの歌に「愛しかない、それが世界を動かしている」(「アイ・スリュー・イット・オール・アウェイ」)という一節があるんですが、キム社長からBE@RBRICKへの愛をものすごく感じたんです。この人とだったらうまくやれるかもしれない。それが原動力の源になってるような気がします。
 
 
キム カフェで提供するマグカップやカトラリー類は、世界観を反映した高級チタンやステンレス素材のものを用意しました。スタッフのユニフォームも、空間演出の一部として認識していただけるように空間に溶け込むようなカラーにしました。弊社はメディコム・トイ様の担当者の方々に対してすごく尊敬心を持っていますので、監修物を送る時はとても緊張しています。
 
赤司 いろいろお願いしてしまって、すみません。何かうるさいことを担当が言ってきたら、私が言っていると思ってください(笑)。
 
 
キム いえいえ(笑)。メディコム・トイは基本に忠実な会社だと認識していますので、カフェで販売するパンも最高品質の小麦粉、バター、牛乳のみを使用し、その材料についても弊社スタッフ全員イチから勉強しています。一緒に仕事するにあたって、そういった部分も大事にする心構えをスタッフにも同じように持ってほしいと思っています。
 
赤司 キム社長、ありがとうございます。パン、すごく美味しかったです!
 
 
 
BE@RBRICK HEROES
 
BE@RBRICK CONNECT
2026年4月25日(土) オープン
住所:京畿道坡州市 深鶴山路6(ロッテアウトレット前)
営業時間:11:00–20:00(月曜日定休)
問い合わせ先

メディコム・トイ ユーザーサポート

Tel.03-3460-7555
 
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