ロジェ・デュブイ|SIHH 2016 ジュネーブサロン速報|ROGER DUBUIS for MEN

ロジェ・デュブイ|SIHH 2016 ジュネーブサロン速報|ROGER DUBUIS for MEN

ROGER DUBUIS|ロジェ・デュブイ重いのが嫌なら「カーボン」があるロジェ・デュブイにとって、2015年は腕時計の内部機構を見て楽しめるスケルトンモデルが数多く発表された年だった。2016年はレディースモデルが数多く発表されるいっぽうで、メンズコレクションの「エクスカリバー」コレクションに軽量なカーボンケースモデルが登場した。「エクスカリバー 42 オートマティック」のスケルトン仕様特にこの「エクスカリバー 42 オートマティック スケルトン カーボン」は秀逸だ。モデル名にカーボンとあるように、ケースの素材をカーボンファイバーで製作し、その耐久性は太鼓判が押してあるようなものだ。ムーブメントのスケルトン加工は、極限まで地板や受け板に抜き加工をほどこしており、歯車などのパーツを、まさに骨格で支えていると表現するのがふさわしい。それでいて、ブリッジやマイクロローターには、星型のモチーフを抜いた部分を配しており、グラフィックにまで配慮しているのだから恐れ入る。カーボンファイバーを型...
ロジェ・デュブイ|SIHH 2016 ジュネーブサロン速報|ROGER DUBUIS for WOMEN

ロジェ・デュブイ|SIHH 2016 ジュネーブサロン速報|ROGER DUBUIS for WOMEN

ROGER DUBUIS|ロジェ・デュブイ自立した女性へ捧ぐ「ベルベット」コレクション(1)今年のロジェ・デュブイのブースは、まるで撮影スタジオのように演出された空間となっていた。女性の持つさまざまな多様性を5つのテーマの「ベルベット」コレクションで華やかに展開した。Text by KAWADA Akinori自立した女性のためのモデル「ベルベッド」2012年に発表された「ベルベット」コレクションは、今年、メカニズムだけでなく、美しいエナメル装飾が施された文字盤など贅沢な作りのコレクションが発表された。こうした強いこだわりに触れる度にロジェ・デュブイが一級品のマニュファクチュールであることを思い知らされる。エナメルと宝飾により完成されたレディースモデル美しく着飾った女性には、美しい花が似合う。レディースモデル「ベルベット」でも、今回登場した「ブロッサム ベルベット ブルー」は、そんな思いを強くしてくれる時計である。まず、文字盤を埋め尽くす花に目を奪われてしまう。マザーオブパールの文...
オートランス|SIHH 2016 ジュネーブサロン速報|HAUTLENCE

オートランス|SIHH 2016 ジュネーブサロン速報|HAUTLENCE

HAUTLENCE|オートランススイス時計の伝統の地で先進性に富んだ腕時計を開発(1)2004年に誕生した新興勢力であるオートランスは、ユニークなコンプリケーションモデルを展開してきたが、2015年に発表したトゥールビヨンやユニークな計時方式の時計のラインナップを充実。ブランドの転換期とも言えるラインナップの強化が図られた。Text by KAWADA Akinoriブランド名は、スイス時計産業の拠点「ニューシャテル」に由来ハイレベルな自動巻きトゥールビヨン複雑な機構を搭載する腕時計は、手巻き式を採用することがほとんどだ。もし複雑な機械式腕時計に自動巻きを採用したとしても、より厚さが増すため、よりケースが厚くなるというデメリットが生じる可能性が高い。オートランスが発表した新作は、3日間の駆動時間を確保し、自動巻きを採用している。近年の実用モデルの基本スペックを持ちあわせたトゥールビヨンというのは、非常に貴重である。しかも、12.4mmというケースの厚さは、複雑時計だったら抜群のスタ...
ウルベルク|SIHH 2016 ジュネーブサロン速報|URWERK

ウルベルク|SIHH 2016 ジュネーブサロン速報|URWERK

URWERK|ウルベルクプロダクトデザインとメカニズムの面白さ(1)扇型のミニッツトラックによって、時刻を表示する機構が印象的なウルベルクがSIHHに初参加。ウルベルクといえば、得意なメカニズムとデザインだが、新たに考案された精度の自動測定機構や女性のために開発された新作が会場でも話題となった。Text by KAWADA Akinori独特の計時方式、新しい自動測定装置に目を見開かされるウルベルクは、時計師フェリックス・バウムガルトナー氏とデザイナーのマーティン・フレイ氏が設立。特にひと目見たら忘れられないユニークな時刻表示「アワーサテライト機構」は世界各国の時計愛好家の間で注目を集め、支持が広がるブランドだ。昨年発表された「UR-105TA」のプロモーション映像 この「アワーサテライト機構」は、バウムガルトナー氏が開発。世界でも希な回転ディスクによる時刻表示方法で、世界で高く評価された。その最新作では、4つの回転ディスクを使用した機構が登場。フレイ氏の製作にも手間がかかっており...
ヴァン クリーフ&アーペル|SIHH 2016 ジュネーブサロン速報|VAN CLEEF & ARPEL

ヴァン クリーフ&アーペル|SIHH 2016 ジュネーブサロン速報|VAN CLEEF & ARPEL

VAN CLEEF & ARPEL|ヴァン クリーフ&アーペル詩情のあふれる世界を文字盤に紡ぎ出す(1)ヴァン クリーフ&アーペルは、ハイジュエリーとポエティック コンプリケーションを柱として、新作を発表したが、やはり注目したいのはポエティック コンプリケーションである。2016年も、文字盤に詩心にあふれる世界が展開された。文/河田昭則モチーフの造形も見事で魅入られてしまうヴァン クリーフ&アーペルのポエティック コンプリケーションは、毎年の楽しみの一つである。ある時は宇宙の神秘を、ある時は情感あふれるストーリーを、文字盤に出現させ、文字通りに、時計を詩的な(ポエティック)なものに仕立て上げる。ジェムセッティングも、名立たるハイジュエラーらしい素晴らしさで、時計に華やな彩りと輝きを与える。2016年は、そんなポエティック コンプリケーションの充実ぶりが際立っている。ここで紹介するうちの2本は、美しく、独創的なことに加えて、メカニズムという点でも傑出した時計である。「レディ ...
ジャガー・ルクルト|SIHH 2016 ジュネーブサロン速報|JAEGER-LECOULTRE

ジャガー・ルクルト|SIHH 2016 ジュネーブサロン速報|JAEGER-LECOULTRE

JAEGER-LECOULTRE|ジャガー・ルクルト誕生85周年を迎え、定番「レベルソ」がリニューアル(1)ジュネーブサロン初日の夜を飾ったのは、スイス時計界を代表する角形時計「レベルソ」誕生85周年だった。その祝宴の場において、新しい「レベルソ」が発表され、多くの関係者に衝撃を与えた。Text by KAWADA Akinoriケースサイズは3タイプに統一ポロ競技中でも時計の風防を破損する心配のない腕時計という注文に応えて開発されたジャガー・ルクルトの角型モデル「レベルソ」が誕生から85年を迎えた。そのメモリアルイヤーを祝う席上で、ジャガー・ルクルトは「レベルソ」コレクションを大胆に再編成することを発表した。その詳細は関係者に衝撃的ニュースとして受けとめられた。「レベルソ」は定番中の定番であり、人気も高い。それ故に顧客の要望のあらゆる側面に応えてきた。それだけ、サイズや機能のバリエーションが多くなり、選択の幅も広くなるが、コレクションの性格付けや体系が見えにくくなるきらいもあった...
リシャール・ミル|SIHH 2016 ジュネーブサロン速報|RICHARD MILLE

リシャール・ミル|SIHH 2016 ジュネーブサロン速報|RICHARD MILLE

RICHARD MILLE|リシャール・ミル先端の技術を極めながら、さらなるラグジュアリーを追求(1)時計のF1を目指すと標榜してきたリシャール・ミルは、その先端を行く時計作りにより、新しいラグジュアリーのスタイルを確立している。今回も、これまでのスポーツ関係とは異なるコラボレーションを行うなど、新しい試みにチャレンジしている。文/河田昭則新しいコラボでも先端技術を追い求める近年のリシャール・ミルは、テニスのラファエル・ナダル、ゴルフのバッバ・ワトソン、F1のロマン・グロージャンなど、多くのスポーツ選手とのコラボレーションを成功させてきた。技術を極めつつ、他では使用しない先端的素材の採用などによって、独自のラグジュアリー性と世界観を構築してきた。2016年のSIHHでは、新しいコラボレーションのパートナーとして、ラグジュアリーなコーポレートジェット(ビジネスジェット)を製造するACJ(エアバス コーポレート ジェット)とのコラボレーションモデルが発表された。そこでも、リシャール・ミ...
ボーム&メルシエ|SIHH 2016 ジュネーブサロン速報|BAUME & MERCIER

ボーム&メルシエ|SIHH 2016 ジュネーブサロン速報|BAUME & MERCIER

BAUME & MERCIER│ボーム&メルシエブランドの幅を広げる3つの新作コレクション(1)今回のSIHHでは、新作の数を絞ってきたボーム&メルシエ。レディースモデルの印象の強いブランドだが、男性に向けた開発した「ケープランド シェルビー® コブラ 1963」が発表された。また、プロメスのミニサイズモデルも発表され、時計愛好家からエントリーしようとするビギナーまで幅広いユーザーに向けて発信された新作がラインナップされた。文/河田昭則ボーム&メルシエに個性的なモデルが登場2016年のSIHHで、ボーム&メルシエがリリースしたモデルは3タイプ。メンズ2タイプ、レディース1タイプと、かなり個性的なラインナップをリリースした。メンズのクロノグラフは2モデルだが、「クリフトン」は多機能で完成度が高くオーセンティックなイメージを大切にする。一方の「ケープランド」の限定モデルは、モータースポーツ系で、アクティブさ、チャレンジするスピリットを表現する。レディースは、ストラップに特徴を持...
オーデマ ピゲ|SIHH 2016 ジュネーブサロン速報|AUDEMARS PIGUET

オーデマ ピゲ|SIHH 2016 ジュネーブサロン速報|AUDEMARS PIGUET

進化を続けるロイヤル オーク(1)今年のオーデマ ピゲには2つの傾向をみいだすことができる。一つは、創業以来手がけてきた複雑機構ミニッツリピーターの最先端モデル、もう一つはこれもやはり創業時から受け継がれてきた素材、イエローゴールドをロイヤル オークのデザインコードで発表した点だ。文/河田昭則旗艦モデルにふさわしいコレクションの充実もはやブランドを代表するコレクションとして不動の地位を占める「ロイヤル オーク」が、コレクションを大きく拡充している。まず、ケースを初めとする外装について。大きく注目したいのは、18Kイエローゴールドケースモデルの新展開である。近年、ゴールドモデルは、肌への馴染みのよいカラーということもあって、ピンクゴールドに人気が集まる傾向にあったが、古典的なラグジュアリーカラーであるイエローゴールドを大きく取り上げることで、近年の時計界における原点回帰の流れに一石を投じることになりそうだ。同時に、好対照なヴィヴィッドでカジュアルなカラーを、ロイヤル オーク オフショ...
パネライ|SIHH 2016 ジュネーブサロン速報|PANERAI

パネライ|SIHH 2016 ジュネーブサロン速報|PANERAI

PANERAI|パネライ薄型ムーブメントへの挑戦(1)2016年のパネライは、自社ムーブメントに改めて注目だ。キャリバーP.4000系に多機能型の2つのムーブメントが登場するとともに、複雑系などでもいかんなく実力を発揮している。文/河田昭則新型自社ムーブメントで機能を拡張2005年に登場した自社製ムーブメント、キャリバーP.2002以降、マニュファクチュールとして揺るぎない地位を築き上げてきたパネライ。年々、機能面で幅を広げつつあり、2016年は2つの新型ムーブメントが登場した。マイクロローター式の自動巻きで、第二時間帯表示、パワーリザーブ表示などを備えたキャリバーP.4001とP.4002である。両者の違いはパワーリザーブ表示の位置にあるが、いずれも2014年に登場したマイクロローター式の基本ムーブメントキャリバーP.4000がベースになっている。薄型自動巻きの「ラジオミール 1940」に多くの機能を搭載したミドルレンジモデルがリリースされ、マニュファクチュールブランドとしての実...
アイ・ダブリュー・シー|SIHH 2016 ジュネーブサロン速報|IWC

アイ・ダブリュー・シー|SIHH 2016 ジュネーブサロン速報|IWC

IWC|アイ・ダブリュー・シー伝説を継承する新パイロット・ウォッチ(1)毎年のSIHHにおいて、中核コレクションの一つを、そっくりリニューアルしてしまうのが、IWCの通例となっている。今年は、言わば「パイロット・ウォッチ」の年であり、強力なラインナップが整備された。Text by KAWADA Akinoriパイロットウォッチの伝説再び今年は、どのコレクションがリニューアルされるか。この問いの回答を得ることは、IWCのブースを訪れる者には、ひとつの楽しみであり、今回はブース入口に、かつての英空軍の名戦闘機スピットファイアが、まるで航空博物館かのように天井から吊り下げられ、驚いた人も多いはずだ。2016年は「パイロット・ウォッチ・イヤー」。2012年以来となる、同コレクションの改編期に当たる。コレクションの中核となる「マーク」シリーズが「マークXVII」から「マークXVIII」へ世代が進み、同「クロノグラフ」にも、「ビッグ・パイロット・ウォッチ」にも、全般にビンテージ感を高めるデザイ...
価値ある時を愉しむ|SEIKO

価値ある時を愉しむ|SEIKO

SEIKO|セイコープロスペックス ダイバースキューバ トランスオーシャン価値ある時を愉しむ(1)2016年1月にデビューしたセイコー プロスペックス ダイバースキューバの新シリーズ、「TRANSOCEAN(トランスオーシャン)」。本格ダイバーズウオッチとしての機能とスタイリッシュかつスマートなデザインを併せ持った逸品は、本当の価値を知り、そして自分の時間を楽しむことができる男にこそ似合う。Photographs by KATAGIRI Shiro(TROLLEY)、KISHIDA KatsunoriHair & Make-up by ITOH SatoshiStyling by IKEDA NaokiText by COE Seikoh(POW-DER)撮影協力:the SOHO実用性と男のスタイルビジネスにおいて腕時計は正確な時刻を知るために必要不可欠な道具であると同時に個性や仕事の技量をアピールする小道具でもある。だからこそ腕時計選びは大切で難しいものだ。そこでこのト...
カルティエ|SIHH 2016 ジュネーブサロン速報|CARTIER

カルティエ|SIHH 2016 ジュネーブサロン速報|CARTIER

CARTIER|カルティエメンズモデルへの新たな挑戦(1)2016年1月18日、高級時計メゾンが一堂に介して開催される見本市、SIHH(通称、ジュネーブサロン)が、いよいよ開幕した。新しく多数の優れた技術を持つブランドが参加するなど、話題の多いなか、去年に引き続いて、新しいコレクションをリリースするなど、カルティエの精力的な動きには、開幕早々、大いに注目させられた。Text by KAWADA Akinori新コレクション「ドライブ ドゥ カルティエ」男のための時計。2016年のSIHHのために、カルティエが用意していた腕時計「ドライブ ドゥ カルティエ」は、文字通りそんな時計である。それは、本能に忠実で、活動的、それでいてエレガントなスタイルを持つ。緩やかで流麗なカーブを描くヘキサゴン(八角形)のベゼルとクッション型ケースの組み合わせは、1930〜40年代を彷彿とさせるレトロさを漂わせつつ、ダイナミックと優雅さを兼備する。まさに本能のままに自由に生きる男の腕にふさわしいスタイリン...
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