機械式腕時計(自動巻き)
「機械式腕時計(自動巻き)」に関する記事
エテルナ|BASELWORLD 2015 バーゼルワールド速報|ETERNA
ETERNA|エテルナ人類学の発展に寄与したコンティキ号のオマージュモデルが完全復活エテルナは2010年、伝説的な名声を誇る「スーパー コンティキ」を復刻した。1947年にペルーと南太平洋諸島との文化的なつながりを証明するために、インカ帝国時代の筏帆船“コンティキ”号で航海にチャレンジした人類学者トール・ヘイエルダールとそのクルーたちが、エテルナの時計を使用していたことに由来する。2015年は、「スーパー コンティキ」のさらなる限定モデルが用意されただけでなく、レギュラーモデルもラインナップされた。Text by KAWADA Akinoriオールブラックの精悍なスタイル「コンティキ」の名を冠したモデルは1950年代に誕生、「スーパー コンティキ」は1960年代に登場し、現在まで続く定番モデルだ。新作の「スーパー コンティキ」は、オリジナルのテイストを現代に甦らせたものだ。このオールブラック仕様は、世界限定888本のモデルである。ブラックのなかに、オレンジのルミノバの彩りが差し色と...
コルム|BASELWORLD 2015 バーゼルワールド速報|CORUM
CORUM|コルム創業60年目に華を添えたのはあのバブルウォッチが復活!コルムは、ユニークな時計を次々に発表し、大きな成功を収めてきた。フラッグシップモデルである国際信号旗でインデックスを描いた「アドミラルズカップ」では、ヨットの世界観を、「ゴールデンブリッジ」では、縦長の直列型ムーブメントで人気を得た。本物の金貨・銀貨をケースとする「コインウォッチ」も、いまやコルムの独壇場だ。だが、なにかが足りないと思っていたファンも多いのではないだろうか。それが、2000年に特異なフォルムで時計界を席巻した「バブル」だ。文字通りのドーム状の風防を装備した独創的なデザインで熱い支持を受け、いまだに探している熱心なファンがいるという伝説的なモデルだ。創業60周年を飾るにふさわしい名作たちが誕生した。Text by KAWADA Akinoriその風防はまさにバブルでありドーム型あの「バブル」が、現行の「ヘリテージ」コレクションの一作「ヘリテージ バブル」として帰ってきた。コルムを以前から知るファン...
クエルボ・イ・ソブリノス|BASELWORLD 2015 バーゼルワールド速報|CUERVO Y SOBLINOS
CUERVO Y SOBLINOS|クエルボ・イ・ソブリノススイスのハートにキューバのスピリットカクテルとシガーが似合う腕時計ブランドクエルボ・イ・ソブリノスは、ブランドのルーツがキューバ・ハバナにあった時計宝飾店に遡る。ブースは、まるでラテン系のホテルやバーを訪れたかのような錯覚に陥る愉快な空間だ。今回は、自らの名を冠したクラッシクカーレース、クエルボ・イ・ソブリノス カップに出場するクラシックカーも展示するなど、演出に一段と力が入っていた。2015年の新作は、かつての本店に由来するデザインや縁のあった偉人に関わるモデルが登場し、ヒストリカルなエピソードからブランドのアイデンティティを表現。独特の世界観に広がりを見せていた。Text by KAWADA Akinori独特の唐草模様の彫金が映える腕時計の内部機構が透けて見えるシースルーモデルは、機械式時計の面白さを堪能させてくれる。ゼンマイが徐々に解け、歯車が連動して、アンクルやテンプがけなげに動いて、それに応じて針が回る。そんな...
ラドー|BASELWORLD 2015 バーゼルワールド速報|RADO
RADO|ラドーラドーが目指した美しいセラミックス素材の追求(1)2015年のラドーは、コンセプトを“現代の錬金術”と定め、得意とするハイテクセラミックス製の時計を大挙登場させた。ラドーは他のブランドとは異なり、金属ではないセラミックス素材を駆使し、より強く、より軽快な時計を紡ぎ出そうとしている。Photographs by NAGASHIMA TohruText by KAWADA Akinori縦横にあたらしいセラミックス時計を生み出すラドーの歴史は、異素材との格闘の歴史と言っても過言ではない。ハイテクセラミックスへの取り組みも、最初に取り組みをしたブランドとして知られており、2015年は、そんなハイテクセラミックスウォッチが次々にリリースされる予定だ。注目したいのは、チョコレートブラウンのセラミックスモデルであり、これは従来にはまったく見られなかったカラーリングで、あたらしいエレガンスを腕時計にもたらすものだ。これらにくわえ、メタリックカラーのプラズマセラミックスモデルの充実...
ディオール|BASELWORLD 2015 バーゼルワールド速報|DIOR
DIOR|ディオールレディスウォッチの新境地“舞踏会”をイメージしたディオール ユィットディオールは、メンズの定番コレクション「シフル ルージュ」を2015年もリリース。今回は実用性の高い、オーソドックスなGMTウォッチを発表した。一方、レディスでは、「ディオール ユィット」に大きな注目が集まった。Photographs by NAGASHIMA TohruText by KAWADA Akinori逆転の発想、文字盤を美しいローターで魅了ディオールのメンズの定番「シフル ルージュ」の限定モデルが登場。基本のシルエットを崩すことなく、今年はゼニスのエリートを搭載したGMTウォッチで、より実用性の高いコレクションをラインナップした。また2015年モデルの中で特筆したいのは、レディスである。新展開の「ディオール ユィット」は多くのバリエーションがあるなか「ディオール ユィット グランバル」のフェイスには目を奪われた。文字盤の上には美しい装飾を施した回転ローターが配されている。通常、自動...
BASELWORLD 2015|バーゼルワールド速報
機械式腕時計の基本技術がさらに向上2015年のトレンドは「スマートウォッチ」と「薄型化」世界最大の時計見本市「バーゼルワールド2015」が、今年も3月18日から3月24日までスイスのバーゼルで開催された。今年は、あらたな腕時計のジャンルとして、スマートウォッチに取り組みを始めるブランドが目立った。また機械式腕時計では、サイズの小型化、薄型化にくわえてパワーリザーブの長時間化など腕時計本来の基本技術の向上も見受けられた。さまざまな新しい価値が生まれる現代において、いまどのような創意工夫がなされているかを各ブランドごとにご紹介していこう。Photographs by NAGASHIMA TohruText by KAWADA Akinori[newRelatedPosts relation=series-tag id=2724 offset=100]
オーガスト・レイモンド|BASELWORLD 2015 バーゼルワールド速報|AUGUSTE REYMOND
AUGUSTE REYMOND|オーガスト・レイモンド手巻き機械式ムーブメント「ユニタス」を製造していた老舗オーガスト・レイモンドは、1898年創業の老舗時計ブランドで、手巻き機械式ムーブメントの傑作「ユニタス」を製造していたことでも知られる。そのオーガスト・レイモンドが今年、力を注ぐシリーズは、ジャズをテーマにした「コットンクラブ」コレクションだ。Photographs by NAGASHIMA TohruText by KAWADA Akinoriよりモダンさを増したオーソドックスなクロノグラフ「コットンクラブ」はケースの造形が非常にクラシカルだ。ベゼルはステップトベゼル、リューズは大振りなオニオン型で、まさに懐中時計から腕時計への移行期のような意匠である。ラグにも立体的な造形がくわえられ、古き良き時代の時計らしさを残している。「コットンクラブ」は2014年にもキャリバー7750ベースのクロノグラフが発表された。それに続き、今回はその文字盤のバリエーションが追加された。「コット...
ハミルトン|BASELWORLD 2015 バーゼルワールド速報|HAMILTON
HAMILTON|ハミルトン共同開発によるエクスクルーシブなムーブメントが一段と充実エルヴィス・プレスリーが愛した時計ブランド「ハミルトン」(1)ハミルトンのアイコンモデル「ベンチュラ」が、今年はメモリアルイヤーを迎えた。それは「ベンチュラ」のオリジナルモデルの熱狂的愛好者だったアメリカのロックスター、故エルヴィス・プレスリーの生誕80年である。2015年は、エルヴィスをトリビュートする「ベンチュラ」の新作が用意されており、最もインパクトの強いオールブラックモデルに注目したい。Text by KAWADA Akinoriクラシカルな時計のモダンなスケルトン仕様ハミルトンが創業した19世紀後半から20世紀初頭には、アメリカで誕生した腕時計は、世界最高水準だった。その大きな理由が抜群の信頼性と精度を持つ鉄道時計の発達にあった。ハミルトンの腕時計はその代表格であり、現行の「レイルロード」はそんな過去の懐中時計にインスパイアされている。ケースは当時の懐中時計を思わせる丸みを帯びたスタイルで...
フレデリック・コンスタントのグリーンに彩られた限定モデル|FREDERIQUE CONSTANT
FREDERIQUE CONSTANT|フレデリック・コンスタントブランドカラーに彩られた限定モデルの発売とキャンペーンを実施スイス・ジュネーブの実力派マニュファクチュール、フレデリック・コンスタントは、機械式腕時計の心臓部が見られる文字盤を生み出したブランドとしても知られている。そんな文字盤がオープン仕様のコレクションに、貴重な限定モデルが登場する。Text by KAWADA Akinoriダークグリーンは、フレデリック・コンスタントのブランドカラーいまや多くのブランドが、文字盤に窓を開け、内部のメカニズムを鑑賞できるようにした時計を展開しているが、そのルーツは、フレデリック・コンスタントである。1994年に実現した「ハートビート」は、文字盤の12時位置に窓を開け、時計の心臓部のテンプの往復運動を見せようというアイデアは、まさに独創的な発想だった。同時に、テンプを見せるために邪魔にならないよう、デイトディスクに枠と数字だけを残してエッチングを施す、スケルトンデイトというアイディ...
表参道でティソ期間限定ショップがオープン|TISSOT
TISSOT|ティソティソが表参道ヒルズでポップアップショップをオープン10月発売の新作をいちはやく展示長時間パワーリザーブを実現した「パワーマティック80」などの革新的なメカニズムで支持を集めるティソ。6月には、日本でティソ初の試みとなる短期限定ストアをオープン。2015年のバーゼルワールドで人気をさらった「シャミン・ドゥ・トゥレル」の先行予約を受け付けるとともに、多くの新作を展示、販売を開始する。Text by KAWADA Akinori200本以上の現行・新作モデルを試着可能売り上げ規模では、世界屈指の時計ブランドであり、クラッシクウォッチからハイテククォーツまで、多彩な時計を展開するティソ。近年は、ハイコストパフォーマンスで、スイスの公式精度規格であるクロノメーターに匹敵する精度と80時間稼働可能なパワーマティック80を装備するモデルを発表し、世界で話題となっている。そんなティソが、この6月に「ティソポップアップストア」をオープンさせる。ティソの商品展開は多岐にわたり、現...
ミッシェル・エルブラン|BASELWORLD 2015 バーゼルワールド速報|MICHEL HERBELIN
MICHEL HERBELIN|ミッシェル・エルブラン昨年、日本上陸を果たしたフランス生まれの時計ブランドミッシェル・エルブランは1947年創業のフランスの時計ブランドである。スイスの時計製造のメッカであるジュラ山脈は北側のフランスにも広がっており、同社はジュラ地方のフランス側にあるシャルクモンという町で時計を製造。世界50カ国に展開する独立系時計メーカーだ。美しいデザインの時計を供給していることで知られる。創業者の海への強い思いを時計に取り入れており、アメリカの港町ニューポートをイメージした「ニューポートヨットクラブ」がフラッグシップモデルとなっている。Text by KAWADA Akinoriヨットの舷窓をイメージしたデザインが印象的「ニューポートヨットクラブ」コレクションは、アメリカの港町にあるヨットクラブに由来している。幅広くフラットでマット調にしたベゼルが、非常に特徴的で、これはヨットの舷窓をイメージしている。12時位置には舵輪を彷彿とさせるアップライトインデックスを配...
H.モーザー|BASELWORLD 2015 バーゼルワールド速報|H.MOSER & CIE.
H.MOSER & CIE.|H.モーザーシンプルを極めるスイスの時計メーカー(1)世の中に「シンプルな腕時計」は数多く存在する。H.モーザーは、ほかのどんな時計ブランドと比較しても明らかに異なるブランドだ。ベーシックな腕時計を探しているのなら、一度は、このブランド腕時計をじっくりと観察することをオススメする。時計職人の英知の結晶を体感することができるはずだ。Text by KAWADA Akinori創業者ハインリッヒ・モーザーの起業家精神を讃えたモデル「ベンチャー・スモールセコンド」は、創業者ハインリッヒ・モーザーの起業家精神を讃えたモデルだ。これまで18Kレッドゴールドケースのみだったが、あらたにホワイトゴールドケースが登場した。なんと言っても、クラシカルなドーム型風防の向こうに見える、ホワイトの文字盤の潔さに心を奪われる。文字盤には、ロゴ、ローマンインデックス、スモールセコンドの目盛りをプリントするのみ。それゆえにホワイト文字盤の美が際立つ。ホワイトラッカーを幾重に...
広島で「ジャケ・ドロー フルコレクションフェア 2015」を開催|JAQUET DROZ
JAQUET DROZ|ジャケ・ドロー貴重なコレクションがラインナップ「JAQUET DROZ Full Collection Fair 2015」開催18世紀に活躍した天才時計師、ピエール-ジャケ・ドローの哲学を伝承したスイスの超高級機械式時計ブランド、ジャケ・ドロー。そのジャケ・ドローは、2015年6月13日(土)~6月21日(日)、広島の時計ショップ「UNITED SALON」において「JAQUET DROZ Full Collection Fair 2015」を開催する。Text by Hirumaxコレクションから貴重なモデルを展示「JAQUET DROZ Full Collection Fair 2015」では、ブランドを象徴する8をモチーフとしたスポーツモデルにトゥールビヨン機構を搭載した複雑機構のモデル、夜空に浮かぶ月を連想させるジャンピングアワーモデル、ジャケ・ドロー独自の青をコート・ド・ジュネーブ文字盤に取り入れたスポーツウォッチなど、ジャケ・ドローコレクション...
カール F. ブヘラ|BASELWORLD 2015 バーゼルワールド速報|CARL F. BUCHERER
CARL F. BUCHERER|カール F. ブヘラ伝統と革新のブヘラブルー(1)ダイナミックな造形と精緻な自社ムーブメントで知られるカール F. ブヘラ。今回新作のなかで、ぜひ注目してほしいモデルが「パトラビ エボテック ビッグデイト」である。縦横のサイズがアンダー40mmと、コンパクトになり、ケースや文字盤をブルーに染めた姿がさわやかで、世界に先駆けて半年も早く日本で先行販売される。Photographs by NAGASHIMA TohruText by KAWADA Akinori世界にさきがけて日本で新作を先行販売スイスの老舗時計宝飾店から誕生した時計ブランドであるカール F. ブヘラは、いまや自社ムーブメントを擁するマニュファクチュールブランドとして、進境著しい。そのブヘラを代表するフラッグシップモデルとなるのが、2009年に登場した角型モデル「パトラビ エボテック」である。2015年には、その新作「パトラビ エボテック ビッグデイト」が登場したが、これは日本からの...