バーゼルワールド 2015 現地レポート
「バーゼルワールド 2015 現地レポート」に関する記事
ロマン・ジェローム|BASELWORLD 2015 バーゼルワールド速報|ROMAIN JEROME
ROMAIN JEROME|ロマン・ジェローム人類が体験した歴史やカルチャーがコンセプトロマン・ジェロームは、世界の富裕層から支持される他のブランドとは、ちょっと赴きが違う時計ブランドだ。2004年にスイスのジュネーブで誕生し、これまで「インベーダーゲーム」「アポロ計画」など人類が語るべき、歴史やカルチャーを腕時計として表現してきた。今年も、男の夢とロマンが詰まった新作が発表された。Text by KAWADA Akinori少年時代に体験したブームが甦ってくるスイスのバーゼルフェア会場のロマン・ジェロームのブースには長居をしたくなる。それほど楽しくて仕方がない腕時計ブランドだ。日常とビジネスに追われる日々が続くという方が多いかと思う。そんな忙しい日々を忘れさせてくれるのが、この「ロマン・ジェローム」だ。ロマン・ジェロームは、人類が遭遇した語り継がれるべき歴史的な出来事のDNAを腕時計で表現。もちろん、スイスが誇る高級時計の技術によって、ディテールにこだわった素材とメカによって構築...
エイチ・ワイ・ティー|BASELWORLD 2015 バーゼルワールド速報|HYT
HYT|エイチ・ワイ・ティー密封された液体によって時を表現(1)HYTは“Hydoro Mechanical Horologist”(ハイドロ・メカニカル・オルロジスト)=「液体機械時計師」を標榜する時計メーカーである。メトロノームのように動く針によって、時刻などを表示するレトログラードという仕組みがあるが、これを液体を使ってやってみようというスタッフが集まって誕生したブランドだ。Text by KAWADA Akinori横方向に動く液体によって、時刻を表示HYTの時計の中身はれっきとした機械式時計だ。ゼンマイで歯車が動き、精度を脱進機によって制御している。だが、このHYTの場合、その機構の終端部にはベロー(液体を送り込むポンプシステム)がある。このベローの蛇腹構造が色の付いた液体を押し出し、それが導管内を満たして時刻を表示する。そして、12時間経過するとこの液体は、元のベローに吸い戻されて、また同じ動作を繰り返していく。HTYはH1から始まり、これまでH2とバリエーションを増や...
タグ・ホイヤー|BASELWORLD 2015 バーゼルワールド速報|TAG HEUER
TAG HEUER|タグ・ホイヤーモータースポーツから生まれた時計ブランドタグ・ホイヤーは、クルマとのパートナーシップをさらに強化モータースポーツが好きなタグ・ホイヤーファンにとってうれしいニュースがふたつある。ひとつは、ル・マン24時間を目指すNISSAN NISMOとタグ・ホイヤーがパートナーシップを締結したこと。それと、タグ・ホイヤーとマクラーレンF1チームとのパートナーシップが30周年を迎えたことだ。やはりモータースポーツと縁の深い腕時計メーカーといえば、タグ・ホイヤーの右に出るブランドはいない。Photographs by NAGASHIMA TohruText by KAWADA AkinoriGoogle、インテルとともにスマートウォッチ開発を発表タグ・ホイヤーのブースを訪れると、エントランスにル・マンに挑戦する日産GT-R LM NISMOの姿があった。タグ・ホイヤーとNISMOは、2015年2月にパートナーシップを締結。さっそくバーゼルワールドでその協力関係を披露...
チュチマ|BASELWORLD 2015 バーゼルワールド速報|TUTIMA
TUTIMA|チュチマドイツの本格ミリタリーが復活ドイツ・グラスヒュッテの伝統的な時計メーカーとして誕生したチュチマだったが、第二次世界大戦中の1945年に、生産拠点を旧西ドイツに移し、航空時計を得意とする時計メーカーとして歩んでいった。そして2013年、発祥の地であるグラスヒュッテへの移転を果たし、あらたなコレクションをバーゼルで発表した。Photographs by NAGASHIMA TohruText by KAWADA Akinori伝説的な航空時計をさらにバージョンアップ新作「M2 パイオニア」は、NATO軍に制式採用されていた「M2 クロノグラフ」のテイストを取り入れて復活させたモデルだ。特徴的なのは、時分針やクロノグラフ秒針とともに60分積算針がセンターに配置されているところ。そのほか針やインデックスに蓄光塗料であるルミノヴァがしっかりと塗布されているので、夜間でも視認性も抜群だ。サイドに設けられたクロノグラフのプッシュボタンも軽やかで、かなり操作性がいい。「M2 ...
ベル&ロス|BASELWORLD 2015 バーゼルワールド速報|BELL & ROSS
BELL & ROSS|ベル&ロスBR01の登場10周年を迎えて角型モデル中心に新作が続々(1)ベル&ロスの今日の快進撃は、前代未聞の航空機の計器を模した角型モデル「BR01」のブレイクからはじまった。2015年はその「BR01」の誕生から10年を迎え、強力なラインナップが用意されていた。やはり注目の的となったのは、ふたつの限定モデルだ。ひとつは、ブラックセラミック製の「BR01」の10周年記念モデル。さらには、2009年にスカルをモチーフとした「BR01 スカル」のケースにブロンズ素材を採用したモデル。どちらもインパクトあるデザインだ。さらに、フランス空軍の主力戦闘機「ラファール」とのコラボレーションモデルが「BR03」で登場し、これも航空ファンの高い支持を受けそうだ。Text by KAWADA Akinoriブラックセラミックケースで10周年を祝う限定版「まるで航空機の計器盤から引き抜いてきたようだ」と、このモデルが登場した当初から形容されてきた。そのスタイルは異彩を...
ペルレ BASELWORLD 2015 バーゼルワールド速報|PERRELET
PERRELET|ペルレ自動巻きの伝統を受け継ぐ時計ブランド「ペルレ」が20周年印象に残るタイムピース「ファーストクラス」の限定モデルが登場腕時計ブランド「ペルレ」が、バーゼルワールドでブランドの原点でもあるダブルローターシステムに焦点を絞った新作「ファーストクラス ダブルローター」を発表した。1995年にダブルローターが誕生して今年で20周年を迎える。18世紀、19世紀の時計史における革新の歴史を継承するペルレは、アブラハム・ルイ・ペルレが創業。彼は自動巻き時計の発明に貢献した人物としても知られている。 そのDNAを踏襲し、ペルレの時計はすべて自動巻きを採用している。Text by SANO PERRET Tomoko文字盤の表と裏にそれぞれローターを装備このタイムピースを見るとき、まず中央でゆったりと回転するローターに目が奪われる。スケルトナイズされたローズゴールドのローターには、コート・ド・ジュネーブが施されており、“20 YEARS DOUBLE ROTOR”の文字が刻まれ...
ビクトリノックス・スイスアーミー|BASELWORLD 2015 バーゼルワールド速報|VICTORINOX SWISS ARMY
VICTORINOX SWISS ARMY|ビクトリノックス・スイスアーミー傑作ナイトビジョンのバリエーション追加マルチツールブランドとして知られるビクトリノックス・スイスアーミーで2013年から定番シリーズとして好調な「ナイトビジョン」に新色が登場した。Text by KAWADA Akinoriスイス・イーバッハの村旗のカラーを採用「ナイトビジョン」は、アウトドアには、必須のライト機能を装備した時計である。ケース12時位置には、ホワイトLEDによって、ライト、シグナル、SOSシグナル。文字盤12時位置には、ブルーLEDによって、ダイヤルのイルミネーション。文字盤6時位置には、レッドLEDによって、ビーコンモード、バッテリーアラートと、合計6つのライトモードを装備。8時位置のプッシュボタンによって、モードを選択でき、その操作性の高さは、マルチツールで培った多機能性追求の精神を継承している。2015年の新作では、2013年モデルの機能とデザインはそのまま、ビクトリノックスの生まれ故...
ユンハンス|BASELWORLD 2015 バーゼルワールド速報|JUNGHANS
JUNGHANS|ユンハンスバウハウスのデザインを継承するドイツブランド人気の「マックス・ビル バイ ユンハンス」の新作を発表ドイツ・シュバルツヴァルト地方のシュランベルクを拠点とするドイツ時計の雄、ユンハンスは、「マイスター」とバウハウスデザインを継承する「マックス・ビル バイ ユンハンス」というふたつのコレクションが日本では大きな人気を呼んでいる。今年は、このふたつのコレクションのバリエーションが広げる新作を発表した。メンズでは「マイスター」コレクションでリリースされたブルー文字盤とアンスラサイト文字盤に注目するとともに、「マックス・ビル バイ ユンハンス」コレクションとして登場した、レディースも紹介する。Text by KAWADA Akinori複雑になりがちなデイデイト付きのクロノグラフもシンプル「マイスター」のデザインは、1930年頃から商業デザイナー、アーヴィン・ツィーグラーの手によって形作られてきたもので、その文字盤デザインは、極めてシンプルだ。例えば、このモデルは...