チュチマ|BASELWORLD 2015 バーゼルワールド速報|TUTIMA
TUTIMA|チュチマ
ドイツの本格ミリタリーが復活
ドイツ・グラスヒュッテの伝統的な時計メーカーとして誕生したチュチマだったが、第二次世界大戦中の1945年に、生産拠点を旧西ドイツに移し、航空時計を得意とする時計メーカーとして歩んでいった。そして2013年、発祥の地であるグラスヒュッテへの移転を果たし、あらたなコレクションをバーゼルで発表した。
Photographs by NAGASHIMA TohruText by KAWADA Akinori
伝説的な航空時計をさらにバージョンアップ
新作「M2 パイオニア」は、NATO軍に制式採用されていた「M2 クロノグラフ」のテイストを取り入れて復活させたモデルだ。特徴的なのは、時分針やクロノグラフ秒針とともに60分積算針がセンターに配置されているところ。そのほか針やインデックスに蓄光塗料であるルミノヴァがしっかりと塗布されているので、夜間でも視認性も抜群だ。サイドに設けられたクロノグラフのプッシュボタンも軽やかで、かなり操作性がいい。
「M2 パイオニア」はミリタリー航空時計の優れた特性をそのまま継承し、さらにもうひと工夫されている。それは60分表記の回転ベゼルを装備したことだ。これを分針に合わせて調整することで、ダイバーズと同様に分単位の経過時間の記録がクロノグラフとは別個におこなえる。航空機の航法計算などで、この機能は非常に重宝されるもので、一段と実用性を引き上げている。交換用のケブラーストラップも付属するなど「M2 クロノグラフ」と同様の充実した付属品もうれしい。航空ファンなら、こちらも見逃せない本格派モデルだ。
M2 パイオニア
ケース|チタニウム
直径|46.5mm
厚さ|16mm
ムーブメント|自動巻き(Cal.Tutima 521)
機能|クロノグラフ(12時間積算計 、センターに60分積算針)、24時間計、時間計測に用いる回転ベゼル、日付表示
ストラップ|チタニウム(ケブラーベルト付属)
防水|30気圧
発売時期|12月予定
予価|90万円(税別)
ダイヤモンド
Tel.06-6262-0061
http://diamond.gr.jp/brands/tutima/