CARRERA|プロが認める「カレラ」のサングラス
CARRERA|カレラ
デザイン・機能・掛け心地、すべてが高水準!
プロが認めるサングラス(1)
スタイリスト、モデルといったファッション感度の高い人々や、アイウェア専門店のスタッフから絶大な信頼を得ているサングラスがある──1956年創業、モーターサイクル用やスキー用ゴーグルの開発に出自を持つオーストリアのブランド、カレラである。いわばプロが認めたサングラス。そんなカレラの魅力を、プロダクトの解説と“プロ”たちの証言によって詳らかにしていこう。
Photographs by SUZUKI KentaText by TSUCHIDA Takashi
抜きん出たプロダクト力
ヨーロピアンテイストのセンス溢れるディテールと、各種スポーツシーンで育まれた機能的フォルムの融合。それが世界80カ国で愛用されているサングラス界の一大ブランド、カレラだ。
カレラのセルフレームの一部には、Optyl(オプチル)と呼ばれる独自の素材が使用されている。この素材は一般的なセルに比べて20%も軽く、350度の衝撃にも耐える卓越した耐衝撃性能を有する。しかも、形状記憶効果によりフィット感は損なわれず、低刺激・低アレルギーで、さらには発色の良さでも群を抜く。
一方で、カレラは日本のユーザーに向けたフィッティング対応にも余念がない。これはサングラス選びで盲点となりがちなのだが、せっかくデザインが気に入ったのに、頬にどうしてもレンズが当たり、購入を断念した経験はないだろうか? 日本人の顔のつくりは欧米人と大きく異なり、彫りが浅く、鼻も低い。そのためワールドワイドで販売されている一般的なサングラスでは、良好な掛け心地を得にくい。
カレラはこの点にいち早く気づき、アジアンフィッティングと呼ばれる特別仕様を、ほぼすべてのモデルでリリース。具体的には、セルフレームの鼻当てを肉厚にしてフレームの位置を正すと同時に、フロントパーツとテンプルが接合する角度を調整して、頬にレンズが当たるのを防いでいるのだ。
最近になって他ブランドもこうした仕様変更を手掛けるようになったものの、いまだ一部モデルに限られているのが現状。こうした状況も、サングラスを語るプロたちがカレラを高く評価するポイントとなっているようだ。
では、売れ筋モデルを順に見ていこう。オーソドックスなウェリントンのタイプが「CARRERA 6000/F/S」だ。テンプルのうねりのあるデザインは、ブランドを象徴するディテールのひとつ。コーディネイトを選ばない定番的なフォルムは、ヴィンテージ回帰のトレンドにもマッチしている。
CARRERA 6000/F/S|ヴィンテージな顔つき
次にウェリントンのフォルムを現代的にアップデイトしたのが「CARRERA 5002F/S」。この5000シリーズは、カレラがトレンドラインとして位置付けるもので、流行をほどよく取り入れたデザインが人気を呼んでいる。マット加工されたフレームと、ミラーレンズの組み合わせが、とても個性的だ。
CARRERA 5002/F/S|トレンドのミラーレンズ
そしてティアドロップデザインをストイックなまでに進化させた「CHAMPION HI/F/S」は、ひと目でカレラと分かるアイコニックなモデル。モーターレースに色濃く影響を受けたスポーティなテイストが際立つが、意外にもあらゆるタイプの顔に馴染むのが不思議な魅力である。
CHAMPION|カレラのアイコン的モデル
CARRERA 6008/F/Sのヘルメット付限定モデル
そして、「ベスト・オブ・カレラサングラス」として自社のアーカイブから復刻されたのが、「CARRERA 6008/F/S」だ。再び流行の兆しを見せているボストン型のフォルムを、アセテートとメタルでミックス構成。ラバートップのブリッジは、単なる古典では終わらせない、洗練されたデザインワークだ。さらに、このモデルに合わせて折りたたみ可能な自転車用ヘルメットもリリース。都会のライダーたちをスタイリッシュに彩るサングラスとヘルメットのコーディネイトは、数々のスポーツシーンを極めてきたカレラらしいスタイル提案だ。
世界のセレブの御用達!
セレブリティたちの私服姿で最近、特に目立つのが、カレラ製のサングラスだ。世界的ミュージシャンのスティングは第55回グラミー賞に「CARRERA 6008」モデルを着用して登場。「デスパレートな妻たち」に出演中のアメリカの人気俳優、ジェシー・メトカーフはスクエア型のティアドロップ、「SAFARI」モデルを愛用しているようだ。また、アメリカのセクシー女優として注目されるジェシカ・アルバは「CARRERA 6000」モデルがお気に入り。
審美眼を備えたセレブたちが、なぜこぞってカレラを選ぶのか、機会があればぜひ直接聞いてみたいところだが、年代や性別を問わず、カレラのサングラスが愛されているのはまぎれもない事実。カレラブランドは、エッジな人たちが認めるファッションアイコンとして海外でも広く知られている存在なのだ。
サフィロジャパン
Tel. 03-5148-7071
http://carreraworld.com
CARRERA|カレラ
デザイン・機能・掛け心地、すべてが高水準!
プロが認めるサングラス(2)
Photographs by SUZUKI KentaText by TSUCHIDA Takashi
トレンドはミラーレンズのウェリントン
「いまサングラスは、ミラーレンズがトレンドのキーワード。カレラにとっては、スキー用ゴーグルで一世を風靡した時代から手掛けてきたものだけに、安心してお勧めできます」と、メガネ パリ ミキ 渋谷店スタッフの町田悠平さんは語る。
ひと口にミラーレンズといっても、ブランドごとに光の反射量が大きく異なる。カレラのミラーレンズは、他ブランドよりも反射量が若干抑えめ。見た目の印象を左右するギラつき度合いがマイルドなので、はじめてミラーレンズに挑戦する場合でも抵抗感なく掛けられるそうだ。
じつを言うと、渋谷の目抜き通りに位置するメガネ パリ ミキ 渋谷店は、昨年レイバン売り上げ日本一を達成した店舗。しかし皆と同じのものは嫌だという声もやはり多く、「そういうお客様には特に、同クラスの価格帯でデザイン性にも優れるカレラをお勧めしているんです」。
一方、フレームデザインについて、「今年はウェリントンタイプに注目が集まっています」と、町田さんはつづける。
「正直なところ、ウェリントンタイプは掛けにくさが否めない。鼻当ての高さや、フロント傾斜角の違いで、日本人の多くは頬にレンズが当たってしまうんです。しかし、カレラが手掛けるウェリントンタイプ『CARRERA 6000』シリーズはアジアンフィッティング仕様でも展開。店頭で微調整するだけで、すぐにお持ち帰りいただける気軽さこそ、カレラの持つ強みです」
実際に、同型モデルを見比べてみれば違いが分かる。写真左がアジアンフィッティングモデルで、右がインターナショナルモデル。鼻当てのボリュームの違いは一目瞭然だ。カレラは、いち早くアジア人向けの仕様変更を手掛けてきたことから、今ではほとんどのモデルで、それぞれの仕様を選べるという。
カレラの持つスポーティなフォルムについて、「かつてポルシェデザインが手掛けた影響もあるのでしょう。レイバンが武骨さをアピールするなら、カレラはもう少し繊細というか。洋服との兼ね合いでも、カレラのサングラスはコーディネイトを選ぶとは思います。でも、そのあたりを上手に取り入れるのが、渋谷に集まる人々の感性なのでしょう」と、町田さんは力説する。さらに機能性を重視するなら、ポラライズレンズにも注目してほしいそうだ。
「いわゆる偏光レンズと呼ばれるものです。試着時に自然光の下に出てもらうと分かりやすいのですが、ある一定の光をレンズがシャットアウトしてくれる。目に優しく、対向車線を走る運転手の表情までくっきり見えます」
その効果は非常に高く、一度、このレンズで慣れてしまうと、普通のサングラスに戻れないほど。「偏光レンズですと価格も高くなりますが、カレラならば3000円程度の違い。特に、カレラの偏光レンズモデルは、他ブランドに比べてもお買い得なのでオススメです」
つづいて、日本国内で最も早くからカレラを扱うサングラスのセレクトショップ、レミネンス東京店を訪ねた。写真は、スタッフの小柳津佑馬(おやいず・ゆうま)さん。
「当店では、カレラを指名買いするお客様が多いですね。ここ数年はティアドロップやメタルフレームの人気が高まっていましたが、今年になってウェリントンタイプがブレイク。オレンジのフレームにミラーレンズを合わせたものなど、インパクトの強いものから売れていきます」
そして小柳津さん自身のお気に入りは「CHAMPION」。聞けば、このモデルだけがガラス製レンズなのだとか。
「プラスチック製レンズの方がより軽いのですが、ガラスレンズはキズが付きにくい。光の通りもよく、運転時に使用するなら、こちらの方が、視界がクリアだと僕は感じますね。ガラスと聞くと割れちゃうのかな?と心配されるかもしれませんが、よほどの衝撃を与えない限り大丈夫です」
店頭では、日本国内でレミネンス各店舗だけが取り扱う「CARRERA 40」シリーズを発見。ティアドロップから派生した独特なフォルムで個性を発揮する。
セルフレームの発色の良さ
代わって、関西圏での評価はどうだろう。話を聞いたのは、メガネの三城 心斎橋本店の店長、岸本貴宏さんだ。
「このブランドは、『CHAMPION』を筆頭に個性的なものから売れて行きますね。大阪という土地柄もあって、もとから派手なカラーは好まれますが、カレラの配色はやんちゃというよりも、セレブリティたちのクリーンなイメージ。カラートレンドとしても次世代を感じさせます」
色とりどりのフレームは、今でこそ他ブランドでも少しずつ増えてきたが、それでもブラックやブラウンがまだまだ主流。「カレラのカラーフレームは発色自体が明るく、ビタミンカラーまでラインナップされています」
さらに個人的な印象を問うと、「クラシカルなシェイプの中に、スポーティさが滲み出ているところがハイセンス。エッジが効いてますが、伝統のあるブランドだけに、デザインに隙がない。あくまでスタンダードなフォルムを基調としているのですが、際立つ個性はひと目見るだけで分かります」。それだけに、「ファッションのポイントとして選ぶなら、カレラは絶好のアイテム」と、岸本さんは結論付ける。
「現在は一部の高感度な人たちがカレラを注目している状況ですが、いま以上にカレラがメジャーとなる時代が必ず来ると思いますよ。店側としてもカレラの売り上げは年々伸びていますし、ブレイクの兆候は見えています」
ちなみに岸本さんが実際に接客したこれまでのお客さんのタイプを訪ねると、「現状では圧倒的に男性が多いのですが、エグザイルのATSUSHIさんが何年か前によく掛けていたこともあって、女性にも認知され始めたようですね。あのサングラスはどこのブランドですか?と質問を受けることもしばしば」とか。カレラの支持層は、今後さらに厚みを増していきそうだ。
次に話を聞いたのは、レミネンス大阪店長の隆司良浩(たかし・よしひろ)さん。こちらも同じく心斎橋の店舗だが、昔からコアなファンが集うという。
「カレラといえばこの形、というのがもともとあって、そのうえで最近ではトレンドを加味したモデルを登場させています。ベースとなるコンセプトを守りつつ、流行りのエッセンスを取り入れる手法は、僕らにとっても楽しみなんです」
隆司店長のお気に入りは、トートイスカラー(べっ甲調)のフレームだ。「カレラのテクスチャーはややヒョウ柄に近いというか、コントラストが強めなんですね。しかもマット加工されているタイプが多く、肌馴染みもいい。その相乗効果で、ファッションのアクセントとして向いていて、なおかつ掛けやすいんです」
レミネンス東京でも紹介した通り、このモデルは、レミネンスのエクスクルーシブモデル「CARRERA 40」だ。定番の「CHAMPION」と同様に、フロントの押し出しは強いが、実際に掛けると日本人の顔に馴染みやすいという。取材時には全5色がすべて揃っていた。
「このフレームは、当店でもイチオシです。スクエア系のティアドロップなので、『CHAMPION』の明らかなレンズの垂れ具合に抵抗がある方は、こちらの方が掛けやすいかもしれません。頬にも当たりにくく、またスキー用ゴーグルのフォルムに近いことからも、秋冬のサングラスとして違和感がないと思います」
最後に、隆司店長からカレラを初めて試着する際の秘訣を教えていただいた。
「試着される際に、掛けてすぐに外してしまう方もいますが、多少不安でもしばらくはそのまま掛けてもらうことをお勧めしています。掛けたり戻したりを続けても、見慣れぬ印象に翻弄されてしまい、ご自身でジャッジしにくいもの。まずは一旦、目を落ち着かせて、そのうえで顔の輪郭とのバランスを確かめてみてください」
東京から福岡まで、カレラはここで買う
メガネ パリ ミキ渋谷店
東京都渋谷区神南1-21-1 日本生命ビル1F
Tel. 03-3496-7538
営業時間|11:00~21:00
無休
http://www.paris-miki.co.jp/store/0122/
メガネの三城 心斎橋本店
大阪府大阪市中央区心斎橋筋1-4-26
Tel. 06-6245-4510
営業時間|10:30~20:30
無休
http://www.paris-miki.co.jp/store/1321/
レミネンス名古屋店
愛知県名古屋市中区栄3-29-1 パルコ東館2F
Tel. 052-264-8455
営業時間|10:00~21:00
定休日|パルコに準ずる
http://reminence.co.jp/hpgen/HPB/entries/4.html
歴史に裏打ちされた技術
カレラブランドは、1956 年に創設。その名称は1950 年代にメキシコで行われた伝説的なカーレース「Carrera Panamericana」(カレラ・パンアメリカーナ)から名付けられている。
もともとはモーターサイクルのゴーグルやスキー用ゴーグルの専門ブランドとして名声を博したカレラだが、1977 年にはスポーツアイウェアのジャンルに進出。機能性の高さに加えて、デザインの美しさについても注目を集めていく。
1979 年には著名なカーデザイナー、フェルディナンド・アレキサンダーとのコラボレーションにより、新たなサングラスコレクション「Carrera Porsche Design」をリリース。レンズ交換を可能とした機構や、フレームを折りたたみ式にする革命的なイノベーションを携え、瞬く間に時代を席巻したのだ。
1987 年には、オーストラリアのパースで開催されたアメリカスカップの公式スポンサーに。また翌年の1988 年に行われたカルガリーオリンピックでは、カレラがスポンサードするアスリートが金メダル16 個、銀メダル13 個、銅メダル16 個を獲得するなど、数々のスポーツシーンで話題を提供する。特にウィンタースポーツでは、カレラのゴーグルを着用した選手たちが数多くのメダルを獲得したことから、スキー用ゴーグルの最強ブランドとして認知されてきたのだ。
1996年、カレラは高級アイウェアを数多く手掛けるグローバル企業、サフィログループの傘下に。これまでにカレラが築き上げたアイウェア、ゴーグル、ヘルメットに新たなインスピレーションが加わり、現在に至っている。
サフィロジャパン
Tel. 03-5148-7071
http://carreraworld.com