マシュー・ワォルドマン Vol.06 Matthew Style

マシュー・ワォルドマン Vol.06 Matthew Style

Vol.06 Matthew Style前回の連載を書いたあと、僕は44歳になって、それが今回の内容を思いつくきっかけになった。そういえば、僕の服装ってどういうスタイルなんだろう?東京では、まるでファッションブランドの広告のような服装が多くて、反対に大阪は、街行く人びと、皆がファッションに凝りすぎて、かえってちょっとおかしく見える、と友人に言われた。それぞれの都市には、ファッションの特徴がある。ニューヨークのファッションってどんな印象なんだろう? 業界ごとに、服装にスタイルがあることも不思議と面白いけれど(例:どこの都市に行ってもエレクトロのDJは同じ服装)、ブログやインターネットの普及を考えると、こういう潜在的な、なんとか族、と言われるような服装や行動はすごくよく理解できる。なによりもファッションのメガブランドの動向とインターネットとで、インターナショナルスタイルという服装が年々世界中に広がっている気がする。昔はそういうスタイルの画一性に反対的な立場だったけれど、いま考えると、皆...
ACT 10|“MEDICOM TOY” meets “nendo”

ACT 10|“MEDICOM TOY” meets “nendo”

ACT 10|“MEDICOM TOY” meets “nendo”(1)佐藤オオキ氏、ベアブリックを大いに語る「あ~なんだか落ち着きますね」。ある日の昼下がり、メディコム・トイ本社に、目をキラキラさせて足を踏み入れた人気デザイナー・佐藤オオキ氏。以前からずっと気になっていたBE@RBRICKの実物、そしてメディコム・トイ代表取締役社長の赤司竜彦氏に対面。モノづくりに携わる二人の表情は、まるで少年に戻ったかのよう。そんな二人のトークからどんなBE@RBRICKが生まれるのか、これからつづく新たなストーリーの序章ともいえる対談がはじまった。文=武井正樹写真=北原 薫モノがもつ魅力の奥行き、幅、どちらも満たしているベアブリック佐藤 BE@RBRICKのファーストインプレッションですか? 僕はもともと収集癖がありまして、幼少期はレゴにスター・ウォーズのフィギュア、近年ではペプシのボトルキャップを集めていまして。全部集めないと落ち着かない、だから箱買いはあたりまえな感じで、典型的なダメ人間...
リヤドロブティック銀座本店に「シュタイフ」のフロア誕生

リヤドロブティック銀座本店に「シュタイフ」のフロア誕生

世界でいちばん子どもたちに抱かれたブランドリヤドロブティック銀座本店に「シュタイフ」のフロアが誕生テディベア。誰もが知っているこのクマのぬいぐるみは、1900年代初頭にアメリカ大統領ルーズベルト氏から「テディ」というニックネームを付けられたことに由来する。「テディ」の製造元はドイツのシュタイフ社。1880年創業の伝統ある企業だ。その後、同社はテディベアブームを巻き起こし、今日でも「世界でいちばん子どもたちに抱かれたブランド」として愛されつづけている。文=武井正樹子どもから大人まで楽しめる、癒しのアイドルたち2007年、スペイン発のポーセリン(磁器芸術作品)ブランド「リヤドロ」とのコラボレーションを皮切りに、リヤドロジャパンが、シュタイフ社の日本における正規輸入総代理店となった。そのリレーションシップの第一号として、リヤドロブティック銀座本店5階にシュタイフフロアが登場。動物の特徴を見事に捉えた、なんとも愛くるしいぬいぐるみが一同に介した。シュタイフ社とリヤドロ社は、その歴史にはじま...
『ザ・ヒットパレード』楽屋でガールズトーク炸裂!

『ザ・ヒットパレード』楽屋でガールズトーク炸裂!

ミュージカル『ザ・ヒットパレード』楽屋でガールズトーク炸裂!ミュージカル『ザ・ヒットパレード』、ル テアトル銀座 by PARCOにて東京公演は25日で終了いたしました! ありがとうございました! 大阪の皆さま4月におじゃまします!この舞台には登場人物としてだけでなく、素顔も素敵な俳優・女優の皆さんが大集合。そこで、楽屋へお招きしてのお喋りとなりました。最初のゲストは、このコーナー初の女性ゲスト・瀬戸カトリーヌさん。戸田さんの「癒し」を一手に引き受けていらっしゃるそうですが……。まとめ=尾上そら明るく楽しく闘える戦友!戸田 もちろんカトのことは前から知っていたけれど、最初の共演は5年前、『オケピ!』の再演だよね。私がヴァイオリニストのハチコで、カトは主婦兼チェリストの十勝さん。瀬戸 そうです。私がネェネェを最初に知ったのは、三谷幸喜さんの映画『ラヂオの時間』の千本ノッコ役。めちゃめちゃキッツイ演歌歌手役で、だから稽古場で最初にお会いしたときは「ノッコがいる……」と、コワかったです(...
nineSIXty加藤博照対談 スタイリスト 横田勝弘さんと語る

nineSIXty加藤博照対談 スタイリスト 横田勝弘さんと語る

nineSIXty 加藤博照第10回 スタイリスト 横田勝弘さんと語る今回は上戸彩さん、三船美佳さん、宮崎あおいさんなどのスタイリストとして活躍中の横田勝弘氏にご登場いただきます。加藤氏同様の熱い心の持ち主である横田氏と取り組んでいるプライベートブランドを中心に、おふたりの「絆」とは?Photo by Jamandfixふたりの出会い横田 アングラでは有名な「鉄割アルバトロスケット」というパフォーマンス集団がありまして、そのなかに属している小林成男くんが共通の友人だったんです。その紹介で、というかたちで知り合いました。最初は、なにも聞かされずつれてこられた感じだったんですが、僕自身、じつは初期のnine SIXtyの指輪はもっていて、以前から加藤さんの存在は知っていたんです。加藤 もう事前につながっていたんですよね。出会ってからもすぐに息が合って、横ちゃん(横田氏)がスタイリングしたものに合わせて、僕がジュエリーをつくったりとか、nine SIXty名義ではない、仲間内でつけるよう...
African JAG × CoCoLocafe「アフリカの風」、4月1日より開催

African JAG × CoCoLocafe「アフリカの風」、4月1日より開催

アフリカ大陸の抱えるさまざまな問題を提起し、子どもたちを中心として、それらのなかで困難を強いられている人びとの救済・自立支援を行う「African JAG Project」が、4月1日(水)から4月30日(木)まで、新宿2丁目にある「CoCoLocafe」とのコラボレーション企画を開催する。“アフリカの風”を感じながら、ココロに効く、やさしい時間を……African JAG × CoCoLocafe「アフリカの風」では、ナイジェリアのオショボ派を中心とするアフリカンアートや、極彩色の手染めの布、ちょっと怖い顔をしたオブジェたち、そして遠くに聴こえるアフリカのリズム……、カフェ全体を空間プロデュースして、そこにただいるだけで癒しを与えてくれる「アフリカの風」を吹かせる。さまざまな問題と背中合わせに存在する“温かいアフリカ”を感じながら、ココロに効く、ティータイムやディナーを。African JAG × CoCoLocafe「アフリカの風」4月1日(水)~4月30日(木)会場│CoCo...
ART
中原慎一郎のalso craft 07│KORBOのワイヤーバスケットの魅力

中原慎一郎のalso craft 07│KORBOのワイヤーバスケットの魅力

also craft #07 変わらないカタチと輝きKORBOのワイヤーバスケットの魅力1920年代にスウェーデンでつくられはじめたKORBO(コルボ)のワイヤーバスケットは、すべて創業時からまったくかわらず手作業にてつくられています。漁師や園芸家のハードな使用にも耐えうる頑丈なつくりで、そう簡単に形が崩れることのないバスケットです。Text by NAKAHARA ShinichiroPhoto by Jamandfixあなたなら、どんな使い方を想像しますか?僕は魚が入っているこのバスケットをはじめてみて、このバスケットのかっこよさを痛感しました。使い込まれた雰囲気のなかでそのワイヤーバスケットはなんの歪みもなく、輝いているようにさえ見えるのです。その強度はいったいどうなっているのだろうと最初は思ったのです。普通錆びるでしょうから。つまりはこのKORBOのワイヤーバスケットに使われている素材は、錆にくいスチールなのです。このスチールの素材として2種類をKORBOは採用しています。...
UTRECHT(ユトレヒト)×PAPER BACK 「ZINE'S MATE TOKYO 2009」を今夏開催

UTRECHT(ユトレヒト)×PAPER BACK 「ZINE'S MATE TOKYO 2009」を今夏開催

UTRECHT(ユトレヒト)×PAPER BACK「ZINE'S MATE TOKYO 2009」を今夏開催!本にまつわるユニークな活動で知られるUTRECHT(ユトレヒト)では、現在開催中のアートフェア「101 Tokyo Contemporary Art Fair 2009」とパートナーシップを結び、今夏開催予定の「ZINE'S MATE TOKYO 2009」のプロモーションを展開している。アートフェア「101 Tokyo Contemporary Art Fair 2009」でプロモーション中ユトレヒトでは、イギリス・ロンドンを中心に活動するPAPER BACK(オリヴァー・ワトソン代表)とともに、日本国内では初となるインディペンデントパブリッシャーによる出版物を中心にした大規模なブックフェア「ZINE’S MATE TOKYO(ジンズメイトトーキョー)2009」を、表参道のGYRE内ギャラリー「EYE OF GYRE」、原宿「Vacant」にて、7月10日(金)より開催す...
パトリック・コックス×加藤博照 「nineSIXty LUXES×PATRICK COX」(前編)

パトリック・コックス×加藤博照 「nineSIXty LUXES×PATRICK COX」(前編)

第8回 新作ジュエリー「nineSIXty LUXES×PATRICK COX」を語る(前編)パトリック・コックス×加藤博照「ツィストするスタイル」3月26日、東京・青山「Ao(アオ)」1階に、日本初となる直営ショップをオープンしたデザイナー、パトリック・コックスと、渋谷のストリートから派生した、レザージュエリーブランド「nineSiXty」を手がける加藤博照。日英、ふたつの才能が、強力タッグを組み、この春デビューさせたジュエリーブランドが 「nineSIXty LUXES×PATRICK COX」だ。そんな二人が、完成したばかりのジュエリーを媒介にお互いのファッション感、未来について語り合った。 Photo by Jamandfix加藤クンの素材の選び方は、僕のスタイルに通じるものがあるパトリック 最初はね、日本のスタッフから加藤クンのことを「渋谷のストリートキッズ」って聞いていたから、どんなすごいワルが来るのかと思って、ちょっと心配していたんだけど(笑)、すごく人間的に温かくて...
第9回 パトリック・コックス×加藤博照 「nineSIXty LUXES×PATRICK COX」を語る(後編)

第9回 パトリック・コックス×加藤博照 「nineSIXty LUXES×PATRICK COX」を語る(後編)

第9回 新作ジュエリー「nineSIXty LUXES×PATRICK COX」を語る(後編)パトリック・コックス×加藤博照「エディットする新ブランド」日英、ふたつの才能が、強力タッグを組み、この春デビューさせたジュエリーブランド 「nineSIXty LUXES×PATRICK COX」。対談の場所が青山『Ao(アオ)』1階のパトリック・コックス青山店に移動しても、パトリック・コックスと加藤博照は熱心に語り合う。Photo by Jamandfixファッションのセカンドジェネレーションを超えた店とはパトリック 日本には、かれこれ40回以上来ているけど、いつも来るたびにショックを受けているよ。もう、ちがう惑星に来ている感じ。加藤クンは、そんな惑星にいる宇宙人みたい(笑)。加藤 今回は、どこが気になりました、東京の?パトリック セカンドジェネレーションであるアンダーカバーやエイプも、すでに落ち着いた感じだよね。そんななかで、一番気に入ったのが青山にある「リカー、ウーマン&ティアーズ」...
今春夏、最注目のヨーロッパ発・実力ブランド(1)DRUMOHR(ドルモア)

今春夏、最注目のヨーロッパ発・実力ブランド(1)DRUMOHR(ドルモア)

今春夏、最注目のヨーロッパ発・実力ブランド(1)DRUMOHR(ドルモア)1770年にスコットランドで創業した名門ニットブランドのDRUMOHR(ドルモア)。今シーズン本格的に日本上陸を果たしたフランス・シャンパーニュ地方発のカットソーブランドのLE TROYES(ルトロワ)。北イタリアを代表するシャツブランドであるORIAN(オリアン)。それぞれに魅力を備えた最旬ブランドを紹介しよう。Photo by Jamandfixチャールズ皇太子と故ダイアナ妃の婚約発表の際に選ばれたステイタスブランド1770年、南スコットランドのダムフリースで創業したDRUMOHR(ドルモア)は、世界最古のニットブランドといわれ、創業当時より最高品質にこだわったものづくりで高い評価を得る。1851年には、オスロで開催されたクリスタルパレス博覧会でノルウェイ王に抜露され、さらに英国王室に献上したところ、その質の高さと手の込んだ製品に驚かれたという。1981年、ドルモアのカシミヤセーターがチャールズ皇太子と故...
今春夏、最注目のヨーロッパ発・実力ブランド(2)LE TROYES(ルトロワ)

今春夏、最注目のヨーロッパ発・実力ブランド(2)LE TROYES(ルトロワ)

今春夏、最注目のヨーロッパ発・実力ブランド(2)LE TROYES(ルトロワ)今シーズン本格的に日本上陸を果たしたフランス・シャンパーニュ地方発のカットソーブランドのLE TROYES(ルトロワ)。北イタリアを代表するシャツブランドであるORIAN(オリアン)。1770年にスコットランドで創業した名門ニットブランドのDRUMOHR(ドルモア)。それぞれに魅力を備えた最旬ブランドを紹介しよう。photo by Jamandfixありそうでなかったフランス製のカット&ソーンブランドが、この春デビューそれは、毎日でも着たくなる最高の着心地。フランス・シャンパーニュ地方発で、懐かしくも新しいカット&ソーンのコレクションがそろうLE TROYES(ルトロワ)。少しレトロな感じがするロゴや生地の雰囲気、上品なカジュアル感を漂わせながら、リーズナブルなプライス、そしてモダンなフィッティングと、これまでありそうでなかったフランス製のカット&ソーンが魅力的。その秘密は、マイユ(MAILLE)と呼ばれ...
今春夏、最注目のヨーロッパ発・実力ブランド(3)ORIAN(オリアン)

今春夏、最注目のヨーロッパ発・実力ブランド(3)ORIAN(オリアン)

今春夏、最注目のヨーロッパ発・実力ブランド(3)ORIAN(オリアン)北イタリアを代表するシャツブランドであるORIAN(オリアン)。1770年にスコットランドで創業した名門ニットブランドのDRUMOHR(ドルモア)。今シーズン本格的に日本上陸を果たしたフランス・シャンパーニュ地方発のカットソーブランドのLE TROYES(ルトロワ)。それぞれに魅力を備えた最旬ブランドを紹介しよう。Photo by Jamandfixシャツ自体の主張や過度な装飾を排したところにある本物のエレガンス北イタリアを代表するシャツブランドのORIAN(オリアン)は、故ジャン・ガエターノ・オリアン氏によって、彼の理想とするシャツを追求すべく創業された。氏はシャツ自体の主張や過度な装飾を排することにより、着る人の個性を際立たせるシャツを理想とし、そこにエレガンスがあると考えた。さらに、素肌に密着するアイテムだけに、あたかも“セカンドスキン”のように快適に着られるシャツでなければいけないという創業者の思いは現在...
浅野典子「アフリカの風」 Chapter21:2009年2月-マラウイの現実

浅野典子「アフリカの風」 Chapter21:2009年2月-マラウイの現実

Chapter21:2009年2月-マラウイの現実―お知らせー4月30日(木)まで東京・新宿2丁目にあるCoCoLo Caféで『アフリカの風』というタイトルの展会を行なっています。ナイジェリア・オショボ派のアーティストをはじめ、西アフリカの布や立像、民族マスクにくわえ、ここ数年私が撮影したマラウイの子どもたちの写真展示も併設します。平日(月~金)は17時から、週末は15時からオープンするCoCoLo Caféというお店で朝まで営業しています。お時間のある方は、ぜひ遊びに来てください。詳しくは、http://www.africanjag.orgもしくはTel. 03-5366-9899 (CoCoLo Café)まで。さて、今年最初の『アフリカの風』。サボっていたわけではないのですが、いつの間にか桜が満開の季節になってしまいました。随分、あいだが空いてしまって本当にスミマセン。と、いうのも2009年1月29日~3月6日までの約5週間、African JAG Projectの現地支援...
新感覚のニットウェアブランド「CASH CA」

新感覚のニットウェアブランド「CASH CA」

新感覚のニットウェアブランド「CASH CA」デザイナー・Craig Alexanderという才能高品質で洗練されたデザインのカシミアニットにより本拠地であるイギリスで大きく売り上げを伸ばしているニットウェアブランド「CASH CA(カシュカ)」。昨年より日本、韓国、中国のアジアに本格的に進出した。華麗なキャリアを誇るデザイナー・Craig Alexanderがつくりだすカシミアウェア1999年にデビューしたニットウェアブランドのCASH CA(カシュカ)は、その商品づくりに情熱と創意工夫を注いだ結果、英国内にてハロッズやリバティ、セルフリッジ、ハーヴェイ・ニコルズなどの有名百貨店で大きな反響を得るまでになった。主任デザイナーであるCraig Alexanderは、1980年に英国の著名なScottish College of Textileを主席で卒業した後、ジョン・スメドレーに入社。伝統的で保守的だったアイテムを斬新なものにすると同時に、あらゆるマーケティング手法を取り入れたブ...
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