「トヨタ 2000GT」「レクサス LFA」に続く3台のフラッグシップスポーツカーを世界初披露
CAR / NEWS
2025年12月8日

「トヨタ 2000GT」「レクサス LFA」に続く3台のフラッグシップスポーツカーを世界初披露

 

Toyota GR GT|トヨタ GR GT

Toyota GR GT3|トヨタ GR GT3

Lexus LFA Concept|レクサス LFA コンセプト

 
TOYOTA GAZOO RacingとLEXUSは12月5日、開発中の新型車「GR GT」「GR GT3」と「Lexus LFA Concept」のプロトタイプ車両を一斉にワールドプレミアした。
 

Text by YANAKA Tomomi

スポーツカーづくりを次の世代に継承する“トヨタの式年遷宮”

 
トヨタにとって「トヨタ 2000GT」「レクサス LFA」に続くフラッグシップスポーツカーの位置付けとなる3台のモデルがワールドプレミアを果たした。
 
レクサス LFAコンセプト(左)、GR GT(中央)、GR GT3(右)
 
「GR GT」「GR GT3」「レクサス LFAコンセプトの3台は「“トヨタの式年遷宮”として、クルマ屋が残していくべき技能を、次の世代に受け継いでいかなければならない」という、マスタードライバーであるモリゾウこと豊田章男代表取締役会長の想いの下に生み出されたという。
 
モリゾウこと豊田章男会長
 
式年遷宮とは日本の神社で行われる伝統行事で、一定の年数ごとに社殿を新しく建て替え、神様を新しい社殿に遷す儀式。有名な例として伊勢神宮では、約20年ごとに社殿を新しくすることで、建物の維持や技術の継承を行ってきた。
 
トヨタでもスポーツカーづくりを通してクルマづくりの基本となる技を守り、新技術を取り入れることで次世代に受け継いでいこうという思いから“式年遷宮”を実施。
 
GR GT3(左)、GR GT(右)
 
いずれのモデルも低重心、軽量・高剛性、空力性能の追求という3つのキー要素を核とする共通の思想の下、今後さらなる開発が進められていくという。
 
圧倒的なパフォーマンスを求めたという「GR GT」は、マスタードライバーのモリゾウをはじめ、社内外の多様なドライバーがコンセプト策定の段階から開発に参画。
 
ドライビングポジションをはじめ、あらゆる面でドライバー視点を一番に考える開発が進められており、トヨタ初となる新技術を積極的に採用するなど、開発から製造に至るあらゆる分野で今までにない挑戦を進めているそう。
 
「GR GT」はFR(フロントエンジン・リヤドライブ)の車両パッケージを中心に低重心化を進め、軽量・高剛性を実現するトヨタ初採用のオールアルミニウム骨格、空力性能を追求したデザインを採用。
 
パワーユニットは新開発の4リッター V8ツインターボで、ドライブトレーンには炭素繊維強化プラスチック(CFRP)製のトルクチューブとトランスアクスルのレイアウトが取り入れられ、システム最高出力は650ps以上、システム最大トルクは850Nm以上、最高時速は320㎞以上という開発目標を設定。
 
リヤのトランスアクスルには8段ATと1基のモーター、機械式LSDを搭載。あらゆる技量のドライバーにとって扱いやすく、クルマとしてしっかり対話できるパフォーマンスが追求されたという。
 
一方、世界中のレースでの活躍を目指すべく開発されたのが「GR GT3」だ。市販車をベースとするカスタマーモータースポーツのトップカテゴリーのFIA GT3規格に沿ったレーシングカーとなっており、GT3国際レースに参加する顧客に向け、最適なカスタマーサポート体制を整える用意を進めているとのこと。
 
レクサスの「LFAコンセプト」は初代誕生から約15年の歴史を経て、新たにBEVスポーツカーとして誕生。今後はLFAのスピリットを継承・進化させ、デザイン、走りの両立を追求して開発が進められていくという。
 
これらのモデルが発表されたのを受け、12月5日(金)からはGRブランドの新テレビCM「THE OVERTAKE」も公開。
 
「GR GT」がトヨタの歴代のフラッグシップを追い抜いていく様子が描かれており、石野卓球氏のオリジナル楽曲とともに「継承と革新」の精神や独自の世界観を音楽と映像で表現している。
 
Toyota GR GT|トヨタ GR GT ※プロトタイプの開発目標値
ボディサイズ|全長4,820×全幅2,000×全高1,195㎜
ホイールベース|2,725㎜
車両重量|1,750kg以下
前後重量配分|前45:後55
エンジン|3,998㏄ V型8気筒ツインターボ
システム最高出力|650ps以上
システム最大トルク|850Nm
トランスミッション|8段AT
駆動方式|FR
最高速度|320㎞/h以上
サスペンション前|ダブルウィッシュボーン
サスペンション後|ダブルウィッシュボーン
ブレーキ|カーボンセラミック・ディスク
タイヤサイズ|前265/35ZR20 後325/30ZR20
 
Toyota GR GT3|トヨタ GR GT3 ※プロトタイプの開発目標値
ボディサイズ|全長4,785×全幅2,050
ホイールベース|2,725㎜
パワートレイン|3,998㏄ V型8気筒ツインターボ
駆動方式|FR
 
Lexus LFA Concept|レクサス LFA コンセプト
ボディサイズ|全長4,690×全幅2,040×全高1,195㎜
ホイールベース|2,725㎜
 
問い合わせ先

TOYOTAお客様相談センター
Tel.0800-700-7700(9:00-18:00)

 
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