JOHN LOBB|ロンドン現地取材、ジョンロブが「別格」である理由
JOHN LOBB|ジョンロブ
靴好きをとりこにするジョンロブの真髄
英国紳士はもちろん、世界中の靴好きの男たちが“靴の聖地”と呼ぶ、イギリス・ロンドンの北西に位置するノーザンプトン(Northampton)。ロンドンからクルマで約2時間、電車で約1時間の距離にあるノーザンプトンは、ロンドンの喧噪から離れて、空が広く、緑が濃く、時間がゆっくりと流れる街だ。世界に名だたるファクトリーが居を構える街のオリバーストリートに、ジョンロブがある。ファクトリーというイメージを頭に浮かべていくと、あまりに街並みに溶け込んだ建物に驚かされるが、この夏、同建物内で製造ラインを増設した。今回の現地取材では、「ジョンロブはなぜ“別格”の存在なのか」をテーマに、さまざまな角度から、今のジョンロブに迫る。
Text by KAJII Makoto (OPENERS)Photographs by ARAKI Ryuji
最高のジョンロブの一足ができあがるまで(1)
~革の検査から裁断へ~
ジョンロブをはじめ、エドワードグリーン、クロケット&ジョーンズ、チャーチ、チーニー、トリッカーズなどのファクトリーが揃い、靴の聖地と呼ばれて名高い英・ノーザンプトン。ロンドンの北西に位置する街の中心部オリバーストリートにジョンロブのファクトリーがある。私たちの“ジョンロブ”のイメージからは意外なほどこぢんまりとした、古びた印象にさえ思えるレンガ造りのファクトリーで、“最高の一足”ができあがるまでを4回にわたってフォトレポート。全160枚の写真で、靴の製造工程をリポートする。
最高のジョンロブの一足ができあがるまで(2)
~縫製までの準備~
英・ノーザンプトンのファクトリーで、“最高の一足”ができあがるまでを4回にわたってリポートするジョンロブ現地取材。1回目の革の検査から革を裁断する“クリッキング”する工程につづいて、2回目は、カッティングされた革を縫製するまでの準備をする非常に重要なプロセスを担うセクションを紹介する。
最高のジョンロブの一足ができあがるまで(3)
~縫製から釣り込みへ~
今回のファクトリー取材は、各回写真40枚、4回・計160枚の写真で、靴作りの一連の流れを紹介しているが、普通では見ることのできない革のパーツや、その作業工程などもあって、自分のジョンロブを手にとって見ると、想像力がかき立てられてさらに靴が愛おしくなるだろう。さて、3回目は、縫製セクションから、いよいよ靴作りのメインとなる“ラスティング=釣り込み”へと移っていく。
最高のジョンロブの一足ができあがるまで(4)
~釣り込みから完成へ~
靴作りの工程でもっとも語られ、素人では理解しづらいのが“ラスティング=釣り込み”のプロセス。詳細は下記の本文に譲るが、画像だけを見ても、ジョンロブの代名詞であるグッドイヤーウェルト製法の最大の特徴である中物と言われるコルクの存在や、ソール付けの工程、フィニッシングのこだわりなどを感じてもらえるはずだ。全部で190の工程があるとされるジョンロブの既製靴。全4回、計160枚の写真でもすべてを網羅できず、その靴作りへのこだわりと歴史を改めて感じた。
クリエイティブディレクター現地インタビュー(前編)
アンドレス・ヘルナンデスが大いに語る
今回のジョンロブ現地取材では、「デザインの進化を止めないジョンロブを探る」というテーマをもって臨んだ。高級紳士既製靴というカテゴリーのなかで、多くのブランドが定番やロングセラーモデルに甘んじてしまうところを、ジョンロブはイヤーモデルや日本限定モデルをはじめ、春夏・秋冬コレクションでもつねに技術の粋を尽くしたデザインを、最高の革とともに提示する。その果敢な挑戦の中核にいるクリエイティブディレクターのアンドレス・ヘルナンデス氏に話を訊いた。
クリエイティブディレクター現地インタビュー(後編)
アンドレス・ヘルナンデスが大いに語る
「愛と情熱を靴に捧げることが大事なのです」と熱く語るジョンロブのクリエイティブディレクター、アンドレス・ヘルナンデス氏。インタビュー後編では、「ジョンロブはなぜデザインの進化を止めないのか」についてさらに訊いた。
世界で一番ジョンロブを“売る”本国旗艦店
「ジョンロブ ジャーミンストリート店」の魅力
英国紳士の身だしなみのすべてがこの通りで揃うといわれる、ロンドンのジャーミンストリート(Jermyn Street)。ここに「ジョンロブ ジャーミンストリート店」がある。街並みになじむクラシックな入口を抜けると、ジョンロブカラーに包まれたモダンな空間が広がっている。
世界で初めてのバトラーサービス
ロンドン「ザ・コノート」のバトラーサービスを体験
日本のジョンロブファンにはおなじみの「ペニンシュラ東京」や「マンダリンオリエンタル東京」でのシューシャイン(靴磨き)サービスだが、このサービスを世界で初めて導入したのが、ロンドンのホテル「The Connaught(ザ・コノート)」だ。ノーザンプトンにあるジョンロブのファクトリーで特別にトレーニングを受けたバトラーのマーティン・ビンクス(Martin Binks)によるサービスが受けられる。
London Collections: Men 2014 AW
ジョンロブが「ロンドンコレクション:メンズ」に初参加(1)
英国王室御用達の「JOHN LOBB(ジョンロブ)」が、ついに「ロンドンコレクション:メンズ」に参加。ロンドン市内の会場「VICTORIA HOUSE」で、2014-15年秋冬コレクションの新作をふくめた大々的なプレゼンテーションをおこなった。
London Collections: Men 2014 AW
ジョンロブが「ロンドンコレクション:メンズ」に初参加(2)
英国紳士服の最先端を紹介する「ロンドンコレクション:メンズ」に、満を持して「JOHN LOBB(ジョンロブ)」が初参加。1月6日におこなわれたプレゼンテーションには、ヨーロッパを中心としたジャーナリストが300人弱訪れて、盛況を博した。
London Collections: Men 2014 AW
ジョンロブが「ロンドンコレクション:メンズ」に初参加(3)
ロンドンコレクション:メンズでジョンロブが伝えたかったことは、イギリスブランドとしての誇りと進化。合計6つの靴のプレゼンテーションは、見事にロンドンならではの風景を再現し、男たちの足もとを魅力的にアピールした。