Courtesy of Gucci
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2025年12月2日
美意識はボーダーを超える。グッチと京都西陣織の老舗HOSOOが繋ぐ西洋と東洋
GUCCI|グッチ 西陣
グッチが京都西陣織の名門織屋HOSOO(細尾)とのコラボレーションプロジェクト「Gucci Nishijin」の第4章を発表。2022年に始動したこのコラボレーションは、日本の伝統工芸と現代的クリエイティビティにより、唯一無二のテキスタイルを生み出してきた。新作はグッチのハンドバッグに西陣織の技術が宿った意欲的なプロダクトに仕上がっている。
Text by WASEDA Kosaku
フローラモチーフとGGパターンをミックス
HOSOOは元禄元年(1688年)、京都西陣において大寺院御用達の織屋として創業。西陣織の世界でもっとも歴史ある老舗のひとつだ。西陣織は、1200年前より貴族をはじめ武士階級、さらには裕福な町人達の圧倒的な支持を受けて発展してきた。
HOSOOは現在、帯や着物といった伝統的な西陣織の技術を継承しながらも、革新的な技術と創造性を掛け合わせることで、国内外のラグジュアリーマーケットに向けた独自のテキスタイルを展開している。
グッチとHOSOOのコラボレーションは、伝統、クラフツマンシップ、そしてクリエイティビティという共通の価値観を軸に2022年にスタートしたもの。両者は、何世紀にもわたって受け継がれてきた織の技術を現代的な視点で再解釈するということに共鳴し、協業にいたった。
それ以来、グッチとHOSOOの職人たちは密接に協力し、グッチのシグネチャーバッグのための革新的なテキスタイルを開発してきた。
第4章では、「グッチ バンブー 1947」と「グッチ ダイアナ」という2つのアイコニックなモデルに、HOSOOのクラフツマンシップを取り入れた。これらのバッグは、HOSOOのシグネチャーテキスタイル「Petals」の技法を用いて制作され、フローラモチーフとGGパターンを融合させたオリジナルテキスタイルで仕立てられている。
繊細に咲き誇る花々の表情を高度な職人技によって表現し、さらに西陣織特有の多層構造の中に銀の箔を緻密に織り込むことで、奥行きと立体感を生み出すことで美しい仕上がりを実現している。あたたかみのあるアイボリー、コッパー、ローズの色調に、ダークブラウンのバンブーハンドルを組み合わせることで、上品で優美なハンドバッグが完成した。
今回の限定ハンドバッグは全10アイテムがラインナップ。「グッチ バンブー 1947」と「グッチ ダイアナ」は、アイボリー、コッパー、ローズの3色展開で、それぞれ同系色のレザートリムを組み合わせている。さらに「グッチ バンブー 1947」ミニサイズのアイボリーには、トリムにプレシャスレザーを用いた特別な仕上げが施されている。
また、ハードウェアにもこだわりが見られ、アイボリーにはアンティークシルバートーン、コッパーとローズにはライトゴールドトーンが採用され、全体のデザインにアクセントを添えている。
本プロジェクトについて、HOSOO12代目でありクリエイティブディレクターの細尾真孝氏は「グッチとの4年にわたるコラボレーションでは、伝統と革新の対話を重ねながら、織の新たな可能性を探り続けてきた。第4章では、その探求がさらに深化し、"光と陰""静と動"といった相反する要素を織り込み、テキスタイルがもつ立体的な表情をより豊かに表現している。西陣織の技術がグッチのクリエイティビティと交わることで生まれる新しい美のかたちを、ぜひ感じていただければと思う」とコメントしている。
それぞれのクラフツマンシップが出会ったとき、文化や国境を超えた美が生まれる。受け継がれてきた京都の織の技と、グッチが誇る創造性。「Gucci Nishijin」はものづくりの本質にボーダーは存在しないという証明なのだ。
Gucci Nishijin第4章
サイズ|
<グッチ ダイアナ スモール>H16×W20×D10 cm
<グッチ ダイアナ ミディアム>H24×W27×D11 cm
<グッチ バンブー 1947> W17×H12×D7.5cm
取扱店舗|一部のグッチショップ、グッチ公式オンラインショップ ※グッチ バンブー 1947は、全国の一部グッチショップで
その他|数量限定、展開カラーやモデルの詳細はグッチ クライアントサービス(0120-99-2177)までお問い合わせください
問い合わせ先
グッチ クライアントサービス
Tel.0120-99-2177

