今春夏、最注目のヨーロッパ発・実力ブランド(1)DRUMOHR(ドルモア)
今春夏、最注目のヨーロッパ発・実力ブランド(1)
DRUMOHR(ドルモア)
1770年にスコットランドで創業した名門ニットブランドのDRUMOHR(ドルモア)。
今シーズン本格的に日本上陸を果たしたフランス・シャンパーニュ地方発のカットソーブランドのLE TROYES(ルトロワ)。
北イタリアを代表するシャツブランドであるORIAN(オリアン)。
それぞれに魅力を備えた最旬ブランドを紹介しよう。
Photo by Jamandfix
チャールズ皇太子と故ダイアナ妃の婚約発表の際に選ばれたステイタスブランド
1770年、南スコットランドのダムフリースで創業したDRUMOHR(ドルモア)は、世界最古のニットブランドといわれ、創業当時より最高品質にこだわったものづくりで高い評価を得る。
1851年には、オスロで開催されたクリスタルパレス博覧会でノルウェイ王に抜露され、さらに英国王室に献上したところ、その質の高さと手の込んだ製品に驚かれたという。
1981年、ドルモアのカシミヤセーターがチャールズ皇太子と故ダイアナ妃の婚約発表の際に選ばれたことで、その信頼はさらに高まり、現在も最高品質のニットウェアブランドとして愛されている。
今シーズンより、hLam(ラム)やJIL DANDERでのデザインで評価の高いピエランジェロ・ダゴスティン夫妻をクリエイティブディレクターに迎え、ファーストコレクションを発表。
夫妻のコンセプトである“timeless(=時間を越えて共有できるスタイル)”をベースに、「伝統と今をつなぐ架け橋でありたい」という彼らの情熱が、200年以上もの伝統あるブランドに新しいクリエイションを吹き込むのも早くも話題。
スコットランドを象徴するタータンチェックやハウンズトゥースなどの伝統的な柄をハイゲージニットにプリントをするという手法を用い、ブリティッシュモダンを表現したラグジュアリーなカーディガンなど、圧倒的な質の高さや現代的なフィット感、美しい発色など、名門ならではのこだわりにも満ちている。