北京現地リポート|Volkswagen

北京現地リポート|Volkswagen

Volkswagen|フォルクスワーゲンミッドサイズセダン「ラヴィーダ」第2世代が登場フォルクスワーゲンAGは、中国国内で開発された「ラヴィーダ(Lavida)」の2世代目を発表。圧倒的な販売数をほこるミドルサイズセダンの新型は、パサートやCCにも通じる横基調の端正な顔立ちになった。以下、モータージャーナリスト 九島辰也氏からの現地リポート。Text by KUSHIMA Tatsuyaフォルクスワーゲン ラヴィーダラヴィーダは中国国内で開発されたミドルクラスセダン。2008年6月に初代が発売され、今回はその2世代目としてお披露目された。このクルマはとにかく中国で人気の高いモデルで、従来型は今年1月までに70万台が売られたそうだ。発売から3年半でこの数字は驚異的である。中国での激戦区カテゴリーでトップの座に君臨する。新型は中国マーケットのニーズに沿った装備と彼らの美意識にかなうデザインが施された。フロントまわりはクリーンなイメージで、全体的には現代的でスポーティというのがテーマ。も...
北京現地リポート|Jaguar

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Jaguar|ジャガー究極のXJ──「XJ アルティメット」がワールドプレミア北京国際モーターショーはジャガーブースから、モータージャーナリスト 九島辰也氏の現地リポートがはやくも到着した。「XF」と「XJ」にむけられた2リッター4気筒ターボ、3リッターV6スーパーチャージャーの2つの新型ガソリンエンジン、340psの最高出力をほこる「Fタイプ」むけの3リッターV6スーパーチャージャーガソリンエンジン、さらに「Fタイプ」開発を加速させるためのコンセプトカーだという「C-X16」を公開したジャガーだが、注目は高級感溢れる“究極”の「XJ」のワールドプレミアのようだ。Text by KUSHIMA Tatsuya快適なリアシートのためにジャガーXJ Ultimate──このクルマはその名のとおり、ジャガーのトップエンドに君臨する“究極”の快適仕様車。とくにリアシートのそれをメインに開発された。具体的にはストレッチされた後部に2つのシートが設けられた。しかも、ふんだんにレザーを使ったそれ...
北京現地リポート|Mercedes-benz

北京現地リポート|Mercedes-benz

Mercedes-Benz G-class|メルセデス・ベンツ Gクラス人気の絶えない“タイムレス・デザイン”Gクラス日本をはじめ北米や中国でもその人気は高いメルセデス・ベンツ「Gクラス」。その新型が強烈なスペックをほこるAMGモデルとともに北京国際モーターショーにてお披露目となった。以下、モータージャーナリスト 九島辰也氏からの現地リポート。Text by KUSHIMA Tatsuya33年間変わらない姿北京モーターショープレスデーではメルセデス・ベンツのステージにGクラスが上がった。たしかに、最近各ショーでのこのクルマの存在感は高まってきてはいたが、ステージ上に上げられるのはめずらしい。というのも、通称“ゲレンデ”と呼ばれるGクラスは1979年のリリース以降その姿をほとんど変えることなくきた。もっといえば、オールドスクールな様相は進化するブランドとは逆のイメージに捉えられる可能性だってある。だが、日本もそうだが、北米や中国でもその人気は高い。そこで若干だが手がくわえられ、お披...
北京現地リポート|Citroen

北京現地リポート|Citroen

CITROEN Numero 9|シトロエン ヌメロ 9DSシリーズの未来を象徴するコンセプトカー「NUMÉRO 9」今年から中国でもDSシリーズの販売を開始するシトロエン。ブースのメインは妖しい雰囲気に包まれた「Numero 9(ヌメロ 9)」だ。モータージャーナリスト 九島辰也氏の現地リポート。Text by KUSHIMA Tatsuya妖艶な世界妖艶なつくりのシトロエンブース。その奥に鎮座し、人ごみをつくっていたのがNumero 9である。全長5mにも届きそうなディメンションは圧巻で、絶対的な存在感を醸しだしていた。冒頭に“妖艶”と記したのは、ブース全体のカラートーンがパープルだったからだ。しかも、Numero 9の上には天井から長く吊り下げられたシャンデリアがキラキラと輝いている。まさに艶やかな世界がそこに演出されていた。では、Numero 9の印象はというと、とにかく全高が低い。ボディ全体が薄くガラス面があまりないような感じだ。しかも、5ドアでありながら左右のリアドアに...
ベントレーEXP 9 Fのエンジンとインテリアを公開|Bentley

ベントレーEXP 9 Fのエンジンとインテリアを公開|Bentley

BentleyEXP 9 F|ベントレー EXP 9 Fベントレー、ジュネーブで初お披露目した「EXP 9 F」を北京でも公開3月に開催されたジュネーブ国際モーターショーにてヴェールを脱いだ「EXP 9 F」。ベントレー初のSUVとして大いなる関心をもって迎えられたコンセプトモデルだ。今回の北京国際モーターショーでの展示では、そのEXP 9 Fについてパワートレーンやインテリアといった点に言及し、プロダクトに向けてプロジェクトが進行している様子をうかがわせた。Text by HORIGUCHI Yoshihioro(OPENERS)エンジンバリエーションも検討中ジュネーブでのワールドプレミアの際には、パワートレインは最高出力600bhp、最大トルク800Nmという強力なパワーを発生させる6リッターW型12気筒ツインターボエンジンを採用するとアナウンスされていたが、このたび“バリエーションとして検討している”と語ったのは、コンチネンタルGT V8に搭載されている最高出力500bhp(...
プジョー アーバンクロスオーバーコンセプトを出展|Peugeot

プジョー アーバンクロスオーバーコンセプトを出展|Peugeot

Peugeot|プジョーアーバンクロスオーバーコンセプトを出展プジョーは都会的なイメージを打ち出したコンセプトモデル、「アーバンクロスオーバーコンセプト」を北京国際モーターショーに出展した。Text by SUZUKI Fumihiko(OPENERS)都会的なイメージを強く打ち出したモデルプジョーは「308」、「408」、「508」、さらにコンパクトSUV「4008」、と末尾に8を持つ現行世代モデルを一挙に北京モーターショーに出展。すでに288のディーラー、700の代理店を中国内にもつというプジョーではあるが、さらなる攻勢をかけるかまえだ。プジョーカーにしばしば特別仕様、「ローラン・ギャロス」モデルが登場することからもあきらかなように、プジョーは1984年以来、ローラン・ギャロスこと全仏オープンテニスの公式スポンサー。2011年、その全仏オープンで優勝したことで、アジア人初の4大大会優勝を果たしたリー・ナ選手の活躍が記憶にあたらしい中国で、スポーティでエレガント、そしてエモーショ...
北京現地リポート|Honda

北京現地リポート|Honda

Honda|ホンダ中国市場向けコンセプトカー2台を発表ホンダはワールドプレミアとなる2台のコンセプトカー「Concept C」と「Concept S」を発表。さらに中国における自主ブランド展開についても言及した。Text & Photographs by OTANI Tatsuya中国市場への積極的なアピールホンダはワールドプレミアとなる2台のコンセプトカーを北京国際モーターショーで発表。さらに中国における自主ブランドの強化、生産能力の向上などを伊東孝紳 代表取締役がみずからプレゼンテーションするなど、力のこもった発表内容となった。「Concept C」は中国市場向けに開発したミドルクラスセダンのコンセプトカーで、“C”の文字にはCool、Challenge、Chinaの意味が込められている。商品企画の主体は中国人チームで、開発は日本人と中国人が協力してすすめた。このコンセプトカーをベースとする量産モデルは2013年の発売が予定されている。Honda Concept S|ホ...
北京現地リポート|Audi

北京現地リポート|Audi

Audi|アウディ中国をリードするジャーマンプレミアム3つのコンセプトカーを北京ショーに投入することで、アウディは引きつづき中国市場に注力していく姿勢を明確にした。Text & Photographs by OTANI Tatsuya中国のアウデイとはアウディはフォルクスワーゲンとともに中国市場にもっとも早く参入した外国自動車メーカーとして知られる。そのためもあって政府高官などが公用車として“フォーリングス”を愛用。これが中国国内におけるアウディのブランドイメージ向上に役立っている。また、いち早く現地生産拠点を立ち上げ、中国市場の要求にきめ細かく対応していることも、中国におけるアウディ人気を支える理由のひとつだ。セダン需要が強い中国市場のために投入した「A6」のロングホイールバージョン「A6L」はBMWやメルセデス・ベンツにもコピーされるほどの人気を博しているうえ、これにつづいて発売した「A4L」も好調な売れ行きをしめしており、2012年の第一四半期はアウディ全体で対前年比...
北京現地リポート|Fiat

北京現地リポート|Fiat

Fiat Viaggio|フィアット・ビアッジオGACフィアット中国工場初の完成車GACフィアットは、今年1月のデトロイトで発表された「ダッヂ・ダート」をベースとする、その中国生産モデル「Viaggio(ビアッジオ)」を北京国際モーターショーにて発表した。Text & Photographs by OTANI Tatsuyaベースはダッヂ・ダートフィアットグループと広州汽車集団(GAC)の合弁会社であるGACフィアットは、中国で生産されるまったくあたらしいモデル「Viaggio(ビアッジオ)」を発表した。GACフィアットの設立にかんする包括契約は2009年に結ばれ、湖南省長沙市で新工場の建設が進められてきたが、Viaggioはこの工場で生産される初の完成車となる。なお、Viaggioは“旅(Voyage)”を意味するイタリア語である。Viaggioのベースは今年1月のデトロイトショーで発表されたばかりのダッヂ・ダート。昨年、フィアットはクライスラーを完全子会社としたが、あた...
北京現地リポート|Toyota

北京現地リポート|Toyota

Toyota|トヨタスモールクラスのコンセプトカー中国市場において出遅れたといわれるトヨタが、大規模なテストコースをつくり、現地の声に耳を傾けて製作したグローバル戦略車のコンセプトカーを北京国際モーターショーに出展。大谷達也氏によるリポート。Text & Photographs by OTANI Tatsuya中国市場への意気込み「トヨタは中国市場で出遅れているといわれるたびに、大変悔しいおもいをしてきました」。 豊田章男社長は北京ショーのプレゼンテーションで、これまでの心情をそう吐露した。つづけて「私たちの課題は商品。そして商品の強化に正面から取り組むには現地主体の経営にシフトすることが不可欠です」と言明。今後は、江蘇省常熟市で2011年に稼働を始めたトヨタ自動車研究開発センター(中国)有限会社(TMEC)での新車開発を積極的に進めていく方針を明らかにした。なお、2013年に完成する予定のTMECには世界最大規模のテストコースを作り、ここに中国国内のあらゆる道を再現するこ...
北京現地リポート|Bertone

北京現地リポート|Bertone

Bertone Nuccio|ベルトーネ・ヌッチオ走行可能な“Nuccio(ヌッチオ)”ベルトーネは、創立100周年を記念するコンセプトカー「Nuccio(ヌッチオ)」を北京国際モーターショーで初公開した。Text & Photographs by OTANI Tatsuyaスパイダーマンベルトーネは、創立100周年を記念するコンセプトカー「Nuccio(ヌッチオ)」を北京ショーで初公開した。おなじ名前を持つ“ワンオフ・プロトタイプカー”は今年のジュネーブショーで発表されているが、このときはモックアップだったのに対し、今回は走行可能な状態とされた。外観上では、ジュネーブショーのときにはなかったヘッドライトが追加されたなどのちがいがある。スパイダーマン。ひと目みたとき、なぜか頭にその言葉がひらめいた。AピラーやCピラーと一体成形されたオレンジ色のルーフには網目模様が施されており、これが蜘蛛の巣のように見えたことが理由のひとつ。この蜘蛛の巣を思わせるデザインはフロントグリル周り...
北京現地リポート|BOSE

北京現地リポート|BOSE

BOSE|ボーズBOSE、クルマ、そして中国北京モーターショーにブースを出展し、中国国内販売店も充実させるという「BOSE」。カーオーディオ界でも、もはや代表的ブランドという印象がつよい。そのボーズは中国をどう評価するのか? そして中国はボーズをどう評価するのか? カーオーディオとホームオーディオの両面から大谷達也氏がリポート。第1弾はカーオーディオブランドとしてのボーズの知られざる過去と現在を紹介する。Text by OTANI TatsuyaPhotographs by OGAWA Yoshifumi17年前ボストンで中国国内の自動車メーカーはいうにおよばず、日本、アメリカ、そしてヨーロッパのプレミアムカーブランドがこぞって出展した北京国際モーターショー。その一画に、オーディオブランドの「ボーズ」もブースを構えていた。最近はプレミアムカーオーディオの代表的ブランドとしても定着した感のある同社は、もともとも革新的なスピーカー“901”(発売は1968年)で名を成したホームオーディ...
北京国際モーターショーの感想に代えて

北京国際モーターショーの感想に代えて

2012 Beijing International Automotive Exhibition|北京国際モーターショー 2012北京国際モーターショーの感想に代えて巨大エネルギーの向かう先について4月23日から5月2日まで開催されたオートチャイナ2012こと2012年 北京国際モーターショー。若く、しかし巨大な市場である中国で現地リポーターとして活躍した大谷達也氏はなにを感じたのか。Text & Photographs by OTANI Tatsuya深い霧の向こうに北京の街並みは深い靄のなかにあった。それは視界を遮り、太陽の光を遮り、街を薄ぼんやりと浮き上がらせていた。2年に1度、北京国際自動車ショー(以下、北京ショー)はこの街の国際空港近くに建つ中国国際展示センターで開かれる。今年が12回目で、前回にあたる2010年は合計990台の車両が展示され、観客数は78万5600人にのぼった。自動車ショーとして世界最大級の規模である。しかも、ただ規模が大きいだけではない。中国企...
ジャガー「Fタイプ」デザイナー インタビュー|Jaguar

ジャガー「Fタイプ」デザイナー インタビュー|Jaguar

2012 Beijing International Automotive Exhibition|北京国際モーターショー 2012ジャガー「Fタイプ」デザイナー、イアン・カラム氏 インタビュー北京国際モーターショーにおいてジャガーブースで注目を浴びた「Fタイプ コンセプト」。この新型コンセプトをはじめ、現在の「XJ」「XK」「XF」など躍動感あるあたらしいデザインを手掛けるカーデザイナー、イアン・カラム氏に九島辰也氏がインタービューを敢行。Interview & Text by KUSHIMA Tastsuyaジャガーのデザインに重要なもの2011年9月のフランクフルトモーターショーで、ハイブリッドスポーツカーの「CX16コンセプト」を発表したジャガー。デザインを担当したのはイアン・カラム氏。現行型「XK」「XF」、そして「XJ」を手がけたデザインディレクターである。そして、今年4月初旬。その市販バージョンともいえる「Fタイプコンセプト」がニューヨークオートショーでアンベー...
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