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INTERVIEW|映画『夢売るふたり』西川美和監督インタビュー
INTERVIEW|男と女の心と性を激しく揺さぶる衝撃のラブストーリー、ついに公開!映画『夢売るふたり』 西川美和監督インタビュー2002年の初監督作品『蛇イチゴ』、2006年『ゆれる』、2009年『ディア・ドクター』――これまで数多くの映画賞を受賞してきた西川美和監督の最新作『夢売るふたり』が、9月8日(土)より全国ロードショー公開される。原案・脚本・監督を手がけた西川監督に公開記念インタビュー!Text by KAJII Makoto (OPENERS)Photographs by HARA Emikoこれまで避けてきた、女の生き方を描いてみたかった──『夢売るふたり』というタイトルはいつ決められましたか?夫婦が結婚詐欺をして、女の人たちに夢を売って、その代償で得たお金で自分たちの夢を叶えるというアイデアが出たときに決まりました。最初からタイトルが決まったのははじめてで、それから迷うこともありませんでした。──今回は、「女の生き方を描いてみたかった」と西川さんはおっしゃっていて...
INTERVIEW|『ヘルタースケルター』蜷川実花監督インタビュー
INTERVIEW|いよいよ7月14日(土)丸の内ピカデリーほか全国ロードショー!映画『ヘルタースケルター』蜷川実花監督インタビュー(1)映画というより事件!――近年、公開前にこれほど話題を呼んだ邦画はあっただろうか。岡崎京子の名作漫画『ヘルタースケルター』の主人公りりこを演じるのは沢尻エリカ。個性的な共演者を従えて、圧倒的な存在感を見せつける。「映画の冒頭と、記者会見のシーンは気に入っていますね。最初から絵として浮かんでいました」と語る蜷川実花監督に話をきいた。Text by KAJII Makoto (OPENERS)Portrait by MARCO (LUCKYSTAR)Styling by SAITO Kumi (SIGNO)Hair&Make by HAYASAKA Kazuko(FEMME)東京を疾走するスピード感あふれるオープニング――試写を拝見しましたが、とにかく沢尻さんがきれいでした。あれだけ泣いても叫んでも、なりふりかまわず演じても、美しく撮れているの...
INTERVIEW|映画『脳男』茶屋刑事役・江口洋介インタビュー
INTERVIEW|“正義”の意味を改めて問うバイオレンスミステリー超大作『脳男』茶屋刑事役・江口洋介インタビュー(1)先天的に並外れた記憶力と知能、肉体を持ちながら、人間としての感情を一切持ち合わせない、美しき殺人者“脳男”――正義の意味を改めて問う『脳男』が2月9日(土)より公開となる。主演の脳男に生田斗真。脳男に出逢い、その謎に挑む精神科医に松雪泰子。そして、脳男と対峙する無骨な刑事・茶屋を演じているのが江口洋介だ。三者三様の衝撃的な結末を迎える、このバイオレンスミステリー超大作の魅力を、出演者の江口自らが語る。Text by TASHIRO ItaruPhotographs (portrait) by JAMANDFIXStyling (portrait) by HASEGAWA AkioHair & Make (portrait) by YUHMI KatsuhikoCGなし! 五感を刺激する映画ならではの迫力照明の落ちた暗い劇場に轟く、身体を揺さぶる強烈な爆発音...
INTERVIEW|映画『横道世之介』沖田修一監督インタビュー
INTERVIEW|時代設定を越えた普遍的な青春ストーリー映画『横道世之介』沖田修一監督インタビュー(1)出逢えたことがうれしくて、おかしくて、そして──。大学に入学した18歳の横道世之介と、彼に関わり、その16年後、彼との思い出を温かな気持ちで思い出す人々を描いた、吉田修一原作の青春小説『横道世之介』が映画になる。メガホンをとったのは『南極料理人』『キツツキと雨』で、一躍脚光を浴びた気鋭の映画監督、沖田修一。ストーリーの主要な舞台となる1987年当時は「まだ小学校5年生でした」と笑う沖田が、この作品に込めた想いとは? 2月23日(土)に公開となる本作を、沖田本人が語る。Text by TASHIRO ItaruPhotographs (portrait) by JAMANDFIX若手実力派のふたりが共演物語は、主人公・横道世之介が長崎から、進学のために上京してくるところから始まる。演じたのは若手の実力派、高良健吾。実際に、おなじ九州の出身で、沖田とは3本つづけて共作する間柄だ。「...
kizunaworld.org|現代音楽作曲家の藤倉大氏の書き下ろし楽曲『unbroken music-box』を追加
Kizunaworld.org現代音楽作曲家 藤倉 大氏の楽曲を追加国籍を越えた多くのアーティストたちが楽曲を提供することで、東日本大震災の被災地を支援するプロジェクト「kizunaworld.org」。あらたに現代音楽作曲家の藤倉大氏による楽曲『unbroken music-box』が9月12日、追加される。文=谷中朋未希望への想いが込められた1曲坂本龍一氏やメディアクリエイターの平野友康氏が発起人となり、被災地を長期的に支援していこうと立ち上げられた「kizunaworld.org」。寄付をするとプロジェクトの趣旨に共鳴した世界的なアーティストから提供された作品をダウンロードできるという仕組みだ。毎月あたらしい作品が発表されており、藤倉氏の作品で12作品めとなる。1977年大阪生まれの藤倉氏は、オーストリアの国際ウィーン作曲賞をはじめ、芥川作曲賞など数かずの著名な賞を受賞している注目の若手現代音楽作曲家だ。近年、世界を代表するアンサンブルやオーケストラから多数の委嘱を受けるなど...
連載|気仙沼便り|11月「漁師を支える気仙沼のシンボル」
連載|気仙沼便り11月「漁師を支える気仙沼のシンボル」2014年4月、トラベルジャーナリストの寺田直子さんは、宮城県・気仙沼市へ向かった。目的は20年ぶりに造られたという、あたらしい漁船の「乗船体験ツアー」に参加すること。震災で大きな被害を受けたこの地も、3年の月日を経て、少しずつ確実に未来へ向かって歩きはじめている。そんな気仙沼の、ひいては東北の“希望の光”といえるのが、この船なのだと寺田さんは言う。漁船に導かれるまま、寺田さんが見つめた気仙沼のいま、そしてこれからとは? 民宿ツナカンで心温まるもてなしを受けたあと、一行は唐桑半島にある津波体験館と御崎(おさき)神社へ向かった。Text & Photographs by TERADA Naoko漁船で一番偉いのは船頭(漁労長)津波体験館は昔からある施設だ。調べてみたら1984年に開設されている。20年以上前にわたしも訪れたことがある。今、思うと当時ここに津波を知るための施設があることの意味さえも気づかなかった。記憶は風化す...
MOVIE|西炯子によるベストセラーコミック、ついに映画化『娚(おとこ)の一生』
MOVIE|西炯子によるベストセラーコミック、ついに映画化大人のラブストーリー『娚(おとこ)の一生』女性を中心に熱い支持を得る西炯子(にし・けいこ)の人気コミックを、榮倉奈々と豊川悦司のW主演で映画化。幸せになりたいすべての人へ贈る穏やかな愛の物語『娚(おとこ)の一生』が、2月14日(土)より全国ロードショーされる。Text by KUROMIYA Yuzu廣木組への絶大な信頼関係のもとキャストが名演技を見せる自分は幸せになれないと決め込んでいた女性と、恋愛を拒み落ち着く家庭を得ることはないと信じ込んでいた50代の男性。本作では、ちぐはぐな同居生活を通して、ゆっくりと“人を愛する”ということに向き合ってゆくふたりの姿を描き出す。メガホンをとるのは、『余命1ヶ月の花嫁』『100回泣くこと』など、これまでにもさまざまな愛の形を描いてきた廣木隆一監督。主人公・堂薗(ぞの)つぐみを演じるのは榮倉奈々。恋愛と仕事の狭間でこれからの人生を考える大人の女性を演じ、新境地を開拓。つぐみと恋に落ちる...
MOVIE|中谷美紀主演で人気コミックを三島有紀子監督が映画化 『繕い裁つ人』
MOVIE|中谷美紀主演で人気コミックを映画化三島有紀子監督最新作『繕い裁つ人』中谷美紀を主演に迎え、着ることと、生きることの切っても切れない関係を三島有紀子監督が描いた『繕い裁つ人』。1月31日(土)より、新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかで全国ロードショーされる。Text by YANAKA Tomomi神戸を舞台に、演技派俳優が集結前作『ぶどうのなみだ』が、昨年9月に開催された第38回モントリオール世界映画祭の特別招待作品に選出されるなど、日本はもちろん、世界でも高く評価されている三島有紀子監督。「いつか仕立て屋の映画をつくりたい」と願ってきた三島監督が、満を持して池辺葵の人気コミックを映画化。仕立て屋の2代目、南市江と彼女を取り巻く人たちとが紡ぎだす、深く切ない物語が届いた。主演を務めるのは『嫌われ松子の一生』で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞したのをはじめ、数かずの賞に輝いてきた中谷美紀。本作では主人公のイメージに合わせてばっさりと髪を短くし、仕立て...
EVENT|『江戸桜ルネッサンス&夜桜うたげ』日本橋三井ホールで開催
EVENT|「アートアクアリウム」の木村英智氏が手がける新感覚のお花見『江戸桜ルネッサンス&夜桜うたげ』日本橋三井ホールで開催「アートアクアリウム」の木村英智(きむら・ひでとも)氏が手がける展覧会『江戸桜ルネッサンス&夜桜うたげ』が、3月7日(金)から3月30日(日)まで、日本橋三井ホールで開催。春の美しさを五感で堪能できる“あたらしいお花見”が繰り広げられる。Text by YANAKA Tomomi本物の桜の花をもちいず、日本伝統の技と現代アートで桜の美しさを表現日本橋の夏の風物詩として、金魚と光が織り成す幻想的な世界を生み出してきた「アートアクアリウム」。その仕掛人でアートアクアリウムプロデューサーの木村英智氏が、あらたに手がける展覧会が『江戸桜ルネッサンス&夜桜うたげ』だ。江戸時代、日本各地から最高峰の伝統工芸や文化が集まっていた五街道の起点である日本橋。当時の有力者や豪商たちがそれを披露し、めでることをステイタスとしていたことにならい、江戸時代の歌舞伎者の屋敷で開催された...
EAT|地域振興プロジェクト「DINING OUT」初の東京開催
EAT|日本各地の伝統文化・自然・食を通じて土地固有の魅力を発信「DINING OUT SPECIAL SHOWCASE with LEXUS」初の東京開催食を通じて地方に残された美しい自然や伝統文化、歴史、地産物などを再編集し新たな価値として顕在化させ、地域経済の活性化を目指す地域振興プロジェクト「DINING OUT(ダイニングアウト)」。2月21日(土)、22日(日)、28日(土)、3月1日(日)の4日間限定で地域の魅力を集めたショーケースイベントを東京ではじめて開催する。Text by ENOMOTO Kozue(OPENERS)日本のどこかで数日だけオープンするプレミアムな野外レストラン「DINING OUT」は、その地域ならではのあらたな魅力を発見、価値化するため、著名なクリエイターをプロジェクトごとにパートナーとして招聘し、その地域固有の自然、伝統文化、歴史などからあたらしい地域価値となるオリジナルコンセプトを導き出し、それを具現化する最も象徴的な場所に期間限定の野外...
MOVIE|深夜にしか開かれない食堂を舞台に描かれる悲喜こもごもの人間模様『深夜食堂』
MOVIE|深夜にしか開かれない食堂を舞台に描かれる悲喜こもごもの人間模様人気コミックを映画化した『深夜食堂』深夜にしか開かない食堂に集う人たちと食べ物が織り成す人気コミックを松岡錠司監督が映画化した『深夜食堂』。1月31日(土)より、全国ロードショーされる。Text by YANAKA Tomomi松岡錠司監督がこだわった「めしや」のリアル安倍夜郎の人気コミックを原作に、静かなブームを巻き起こし、これまで3度にわたりテレビドラマ化され人気を集めてきた『深夜食堂』が映画化。深夜にしか開かない「めしや」を舞台に、食べ物をとおしてさまざまな人間模様を描いている。監督を務めたのは、『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』などで知られ、ドラマに引きつづきメガホンを取る松岡錠司。映画化にあたり、300坪もある倉庫にリアルな街並みを再現。メニューにも独自のこだわりを盛り込み、物語の世界をスクリーンに映し出す。主役のマスター役には、こちらもドラマに引きつづき小林薫が演じ、客と絶妙な距離感、寡...
EAT|大分県竹田市で野外レストラン「DINING OUT TAKETA with LEXUS」開催!
EAT│注目のフレンチシェフ、リオネル・べカ氏と地元食材とのコラボレーション大分県竹田市で「DINING OUT TAKETA with LEXUS」開催日本のどこかで、数日だけオープンするプレミアムな野外レストラン「ダイニング・アウト」が、大分県竹田市で5月31日(土)、6月1日(日)の2夜限定で開催。注目のフランス料理のシェフ、リオネル・ベカ氏(「ESqUISSE エスキス」)を招き、土地の優れた食材を、その土地をもっとも象徴する場所で食べられる“最高の野外レストラン”がお目見えする。Text by YANAKA Tomomi『荒城の月』の舞台である幻想的な城址がメインダイニングに2012年に博報堂DYメディアパートナーズが主催してスタートした「ダイニング・アウト」。これまでに新潟の佐渡島や沖縄の八重山、四国の秘境として知られる祖谷などで開かれてきた。そして、今回「DINING OUT TAKETA with LEXUS」の舞台は大分県竹田市。瀧廉太郎が『荒城の月』の構想を練っ...
MOVIE|浅野忠信、二階堂ふみW主演で送る“禁断の愛”『私の男』
MOVIE|禁断の愛を描いた桜庭一樹による直木賞受賞作を映画化浅野忠信、二階堂ふみW主演『私の男』桜庭一樹が禁断の愛を描いた40万部を超えるベストセラー小説であり、直木賞受賞作を映画化した『私の男』。浅野忠信と二階堂ふみが“愛し合う父と娘”を演じる衝撃作が6月14日(土)より、新宿ピカデリーほか全国ロードショーされる。Text by YANAKA Tomomi映像化不可能といわれた作品に挑んだ熊切和嘉監督北海道を舞台に、10歳で孤児となった少女・花と、彼女を引き取る遠縁の淳悟。孤独だった二人が出会い、北の大自然のもとで愛し合う「禁断のラブストーリー」にして、ある殺人事件を描いた「至高のサスペンス」ともいえる『私の男』が公開される。刺激的なテーマと極限的な舞台設定から映像化不可能といわれた作品に、緻密な心理描写と映像表現が国内外で高く評価されている熊切和嘉監督が挑み、濃密で美しい世界を作り上げた。憂いと影を帯びながらも、どこか優雅な男、淳悟を演じるのは、数々のハリウッド大作に出演する...
新連載|気仙沼便り|9月「新しいふるさとを作る」
新連載|気仙沼便り9月「新しいふるさとを作る」2014年4月、トラベルジャーナリストの寺田直子さんは、宮城県・気仙沼市へ向かった。目的は20年ぶりに造られたという、あたらしい漁船の「乗船体験ツアー」に参加すること。震災で大きな被害を受けたこの地も、3年の月日を経て、少しずつ確実に未来へ向かって歩きはじめている。そんな気仙沼の、ひいては東北の“希望の光”といえるのが、この船なのだと寺田さんは言う。漁船に導かれるまま、寺田さんが見つめた気仙沼のいま、そしてこれからとは? 復興のために活動する気仙沼の人たちと出会ったシンポジウムから1カ月。寺田さんは漁船体験ツアーに参加するべく、JR一ノ関駅に降り立った。Text & Photographs by TERADA Naoko気仙沼の「今」をしっかりと見て帰ろう一ノ関駅周辺にはちょうど桜が満開。東北の春の訪れを告げていた4月19日、土曜の朝、私はJR一ノ関駅にいた。これからJTB東北ふるさと課(化)による1泊2日の「気仙沼うんめえもん...
EAT|カティサークから、小樽港がモチーフの限定ボトル「カティサーク セーリングエディション」登場
EAT|世界で人気のブレンデッドウイスキーから限定ボトル登場小樽港がモチーフの「カティサーク セーリングエディション」世界中に多くのファンをもつウイスキー「カティサーク」から日本の港をモチーフにした「カティサーク セーリングエディション」が誕生。第1弾は小樽港が描かれたボトル。数量限定で発売中だ。 Text by YANAKA Tomomi今後は横浜港や神戸港、福岡港も登場予定カティサークは1923年にロンドンで誕生。マッカランを中心にグレンロセスなど、ウイスキーの名産地として知られるスコットランド・スペイサイド地方のモルトを主に使用し、まろやかで上質な味わいを表現。当時、最速の船として活躍した「カティサーク号」にブランドの冒険心を重ね合わせ、名づけられたという。最大の特徴といえるのはその飲みやすさ。また、誕生当時は濃いカラメル着色のウイスキーがスタンダードだったのに対し、カティサークは過度の着色をしなかったことも、多くのウイスキーファンに驚きをもって迎え入れられた。現在で...