先進技術が示す、日産のミライノクルマ 前編|Nissan

先進技術が示す、日産のミライノクルマ 前編|Nissan

急速に進化する電気自動車先進技術が示す、日産のミライノクルマ 前編東京モーターショーで自動運転の電気自動車「IDSコンセプト」を出展し、注目を集めた日産自動車。すでに「リーフ」をもってEVを普遍的な自動車としつつある彼らは、この先のクルマをどう考えているのか。日産の先進技術開発センター(NATC)を訪れた大谷達也氏が、紹介された最先端技術をもとに、彼らが見据える“未来のクルマ”についてリポート。前篇はおもに電気自動車とその取り巻く環境について。Text by OTANI Tatsuya実用的な航続距離も時間の問題ニッサンのビジョンは明快だ。未来の自動車に求められるのは“ゼロエミッション”と“死亡事故ゼロ”のふたつに集約でき、これを実現するには自動車の“電動化”とさらなる“知能化”が必要になると捉えているのだ。もう少しわかりやすくいえば、電動化とは電気自動車の発達であり、知能化とは自動運転の実用化にあるとなるだろう。電気自動車でネックになっているのは、1回の充電で走行できる航続距離が...
コンパクトクロスオーバーQX30がロサンゼルスと杭州で公開|Infiniti

コンパクトクロスオーバーQX30がロサンゼルスと杭州で公開|Infiniti

Infiniti QX30|インフィニティ QX30コンパクトクロスオーバーQX30がロサンゼルスと杭州で公開インフィニティは、コンパクトクロスオーバー「QX30」を、11月20日から開幕するロサンゼルスオートショーと23日から開かれる杭州国際モーターショーに出展すると発表した。Text by YANAKA Tomomi2016年半ばに発売予定9月に開かれたフランクフルトモーターショーで披露されたばかりのコンパクトモデル「Q30」に、兄弟車となるクロスオーバータイプの「QX30」がはやくも公開される。Q30とおなじく、ルノー日産アライアンスとダイムラーとの提携により開発されたコンパクトモデル向けのシャシーを使用しているのが特徴で、Q30よりも30-45mm車高が上げられるなど、クロスオーバーSUVらしいスタイルがつくりあげられている。エンジンについては詳細が公開されていないものの、各市場に合わせてディーゼルやガソリンの幅広い選択肢を設定。トランスミッションには、Q30とおなじく7段...
日産のEV「リーフ」がマイナーチェンジ|Nissan

日産のEV「リーフ」がマイナーチェンジ|Nissan

Nissan Leaf|日産 リーフ大容量バッテリーモデルを追加するマイナーチェンジ日産自動車は10日、電気自動車(EV)の「リーフ」をマイナーチェンジ。30kWhのリチウムイオンバッテリー搭載モデルの追加、自動ブレーキの標準装備などの変更を施し、12月24日より発売される。Text by YANAKA Tomomi自動ブレーキと車線逸脱警報を標準で装備日産は、東京モーターショーで展示されていた、マイナーチェンジ版の「リーフ」を発表した。今回の変更では、これまでの24kWhから容量をアップした30kWhの駆動用バッテリーを搭載したモデルを追加。新材料の使用により、従来のバッテリーパックのサイズを維持しながら、1回の充電での航続距離を280kmまでと約2割向上させた。また急速充電でも24kWhバッテリーと同様約30分で80パーセントまでの充電が可能となっているという。安全装備については「エマージェンシーブレーキ(自動ブレーキ)」と「LDW(車線逸脱警報)」を全車で標準装備。さらにナビ...
東京モーターショー 2015 リポート|NISSAN

東京モーターショー 2015 リポート|NISSAN

Nissan|日産東京モーターショー 2015 リポート2020年を見据え、多様な提案をおこなう日産2020年の実用化に向けて開発を進めている完全自動運転技術を盛り込んだEV「IDSコンセプト」が、今回の東京モーターショーの話題のひとつとなった日産。おなじ2020年へ向けて、ゲームから抜け出た次世代のスポーツカーと、2020年に免許を取得する若い世代のユーザーをターゲットとしたデジタルガジェット的なコンセプトカーも発表している。5年後にむけて多様なクルマを提案する日産ブースを小川フミオ氏がリポート。Text by OGAWA FumioPhotographs by ARAKAWA Masayuki自動運転とドライビングの楽しみが同居白を基調とした(相変わらず)クリーンでインテリジェントな雰囲気が、日産自動車のブースの特徴だ。コンセプトカーを中心としたショーの目玉は、大きくいうと、2つに分かれているように思えた。ひとつがスポーツ、もうひとつが自動運転だ。「2020年までに革新的な自動...
日産がEVハイブリッドのクロスオーバーを世界初公開|Nissan

日産がEVハイブリッドのクロスオーバーを世界初公開|Nissan

Nissan Gripz Concept|日産 グリップス コンセプト日産がEVハイブリッドのクロスオーバーを世界初公開日産自動車は現地時間15日、プレスデーがおこなわれたフランクフルトモーターショーでハイブリッドEVのコンパクトクロスオーバー「グリップス コンセプト」をワールドプレミアした。Text by YANAKA Tomomiラリーカーとレース用の自転車から着想世界最大規模のモーターショーのひとつ「フランクフルトモーターショー」で日産が発表した「グリップス コンセプト」。ラリーカーの力強さ、そしてムダをそぎ落としたレース用自転車から着想を得た、若い世代に向けたあたらしいタイプのスポーツコンパクトクロスオーバーだ。パワートレインにはEV技術をベースにし、ガソリンエンジンで発電するシリーズハイブリッドシステム「Pure Drive-Power」を搭載。モーターは「リーフ」とおなじものが採用されており、最高出力80kW、最大トルク254Nmを発揮し、トルクフルな加速を体感できる。...
日産、鏡とカメラを併用するルームミラーを発表|Nissan

日産、鏡とカメラを併用するルームミラーを発表|Nissan

Nissan Smart Room Mirror│日産 スマート ルームミラーミラーとカメラを併用する世界初の「スマート ルームミラー」日産自動車は、液晶モニターとルームミラーの切り替えが任意で可能となる世界初の「スマート ルームミラー」を発表。3月6日から一般公開されるジュネーブモーターショーで公開する。Text by YANAKA Tomomi日本では今春からディーラーオプションとして登場日産がジュネーブモーターショーで発表する「スマート ルームミラー」は、リアビューカメラとしてはもちろん、切り替えれば従来どおりのミラーとしても使えるハイブリッド機構をそなえる点があたらしい。仕組みは、リアウインドウに設置された130万画素の高解像度の狭角カメラによる鮮明な画像を液晶モニターに映し出すというもの。これより、後方や斜め後ろを走行する車両がピラーなどでさえぎられることなく、多くの乗員が乗っても、荷物を高く積み上げても良好な後方視界を得られる。また、悪天候や薄暮、夜間などのさまざまな環...
特集|ニッポンのスポーツカー

特集|ニッポンのスポーツカー

特集|ニッポンのスポーツカーいま、日本のスポーツカーが元気だ。ライトウェイトスポーツとして、世界のベンチマークとなったマツダ「ロードスター」が第4世代へと進化。軽自動車のカテゴリーからはホンダ「S660」とダイハツ「コペン」といったオープンスポーツカーが再度登場するなど、熱い視線を浴びている。そんなジャパニーズ スポーツカーを特集する。Mazda Roadster|マツダ ロードスター新型マツダ ロードスター(ND型)を試乗するマツダの新型「ロードスター(ND型)」が好調だ。発売からわずか1ヵ月で、販売目標として掲げた月間500台の10倍を超える受注を獲得。製造ラインはフル稼働中だという。かぞえて4代目となるこの新型は、マツダが初代モデルを1989年に登場させて以来、はじめて原点回帰を目指し開発した意欲作。MTとAT、ふたつの最新ロードスターを試す。Honda S660|ホンダ S660ホンダS660、最小ミッドシップスポーツに試乗2013年の東京モーターショー...
GT-Rを旗艦に“走り”を前面に押し出す日産|Nissan

GT-Rを旗艦に“走り”を前面に押し出す日産|Nissan

Nissan|日産東京モーターショー 現地リポートGT-Rを旗艦に“走り”を前面に押し出す日産日産は、モーターショー開催前日に「GT-R」の2014年モデルとNISMOを発表。初日には、20歳代と協業でデザインしたという2台のレトロ&スポーティなコンセプトカーも登場させた。飛行機のような三角形の「ブレードグライダー」とともに、“走り”のイメージを前面に強く打ち出した日産のブースを、大谷達也氏がリポート。 Text by OTANI TatsuyaPhotograhs by ARAKAWA Masayukiニュル7分8秒679を記録したGT-R NISMOニッサンは計3台のコンセプトカー、そしてマイナーチェンジ版のGT-Rなどを東京モーターショーに持ち込み、走りのイメージを強く打ち出していていた。なかでも、もっとも熱い注目を集めていたのが2014年モデルの「GT-R」と、これをベースにした「GT-R NISMO」である。ニッサンのワークスチームとしてこれまでさまざまなモータース...
あらたなる価値を得た日産GT-R 2014年モデルに試乗|Nissan

あらたなる価値を得た日産GT-R 2014年モデルに試乗|Nissan

Nissan GT-R 2014 model|日産GT-R 2014年モデル分化することで進化する和製スーパースポーツあらたなる価値を得た日産GT-R 2014年モデルに試乗スーパースポーツカー界に衝撃を与えた「GT-R」が登場してから7年。2014年型として登場したアップデートモデルは、しかし、これまでとは趣のことなる仕上がりで既存オーナーやファンを戸惑わせた。GT-Rの開発からずっと見てきたモータージャーナリストの渡辺敏史氏が、その最新モデルに試乗して感じたこととは──Text by WATANABE ToshifumiPhotographs by ARAKAWA MasayukiGT-Rはスーパーカーの世界を変えたのか第3世代となる日産「GT-R」の登場は2007年の冬のこと。早いもので7年が経とうとしている。通常のクルマのモデルサイクルでいえば、ゆうに一世代ぶんは超えていることになる計算だ。昨今はスポーツカーセグメントの代替も早く、その当時にライバルと目されていたポルシェや...
上質な乗り味を進化させたGT-R 2015年モデルを発表|Nissan

上質な乗り味を進化させたGT-R 2015年モデルを発表|Nissan

Nissan GT-R│日産 GT-RNissan GT-R 45th Anniversary│日産 GT-R 45th アニバーサリー上質な乗り味を進化させたGT-R 2015年モデルを発表日産は11月25日、スポーツカー「GT-R」の2015年モデルを発売。さらに、GT-R誕生45周年を記念した特別仕様車「GT-R 45th アニバーサリー」が来年2月3日から45台限定で販売されると発表した。Text by YANAKA Tomomiニスモのテクノロジーを融合させた新グレードも誕生初代「スカイライン GT-R」が1969年に発売されてから来年で45周年。その直系として日産のスポーツカーを代表する「GT-R」が2015年モデルに進化した。昨年同様、GT=「グランツーリスモ」、R=「レーステクノロジー」と定義され、さらなる乗り心地の追求がおこなわれている。2015年モデルでは、ショックアブソーバーの減衰力特性を変更することによりコーナリング性能が向上したほか、ステアリング ダイナミ...
試乗、日産GT-R NISMO|Nissan

試乗、日産GT-R NISMO|Nissan

Nissan GT-R NISMO|日産 GT-R ニスモ試乗、日産GT-R NISMO日産GT-Rがデビューをしてから8年。日産のモータースポーツ部門、NISMOの手によりサーキット志向のエンジニアリングがほどこされた「GT-R NISMO」に渡辺敏史氏が試乗。通常モデルとは何がちがうのか。その真価を探ってみた。Text by WATANABE ToshifumiPhotographs by HANAMURA Hidenoriスピードに対する価値軸を変えた存在一般道とサーキット。鳥瞰の地図で見ればおなじ、直線やカーブの組み合わせにみえるも、その場を実際に走ってみればそのフィードバックはまったくことなるものだ。サーキットの路面は綺麗に均らされているうえ、舗装もタイヤのグリップを重視したものが配されるなど、クルマのパフォーマンスを完全に引き出せるよう留意されている。対すれば、刻々と変わる舗装状態にひび割れや凹凸に轍などがくわわり、さらにはコーナーを跨ぐように白線が引かれていたりと、一...
インフィニティQ30、フランクフルトでの登場を予告|Infiniti

インフィニティQ30、フランクフルトでの登場を予告|Infiniti

Infiniti Q30|インフィニティ Q30コンパクトなインフィニティQ30、フランクフルトでの登場を予告インフィニティは、9月に開始されるフランクフルト モーターショーにおいて、初のコンパクトモデル「Q30」をワールドプレミアすると発表した。Text by HORIGUCHI Yoshihiro(OPENERS)初のコンパクトモデルはイギリスで生産2013年のフランクフルトモーターショーで初めてコンセプトモデルとして発表されたインフィニティのプレミアムコンパクト「Q30」。そのプロダクションモデルが、ちょうど2年後となることし9月のフランクフルト モーターショーにおいてワールドプレミアを果たす。ルノー日産アライアンスとダイムラーの提携から生まれた、インフィニティ初となるコンパクトモデルは、プラットフォームをメルセデス・ベンツ「Aクラス」ファミリーと共有する。パワートレーンやモデル構成など詳細は未発表のため、実際にどこまで共有されるかは不明だ。Infiniti Q30 Conc...
NISSAN GT-R 2012 Model Review

NISSAN GT-R 2012 Model Review

NISSAN GT-RModel 2012, more elaborated GT-R (1)Nissan GT-R 2012 is not a simple latest version of GT-R. Acquiring 20ps of more power and Asymmetric Suspension, GT-R 2012 made an excellent progress. Hot review by Mr. Toshifumi Watanabe.Original text in Japanese by Toshifumi WatanabePhotos by Masayuki ArakawaPerfection“Automobile manufacturers often say proudly “Our new car uses the new technology for the first time in the world !” That’s what I...
日本車のアニメ化を横目にかんがえる、スモールカーの行方――自動車ジャーナリスト 下野康史の5選

日本車のアニメ化を横目にかんがえる、スモールカーの行方――自動車ジャーナリスト 下野康史の5選

日本車のアニメ化を横目にかんがえる、スモールカーの行方東京モーターショー5選――自動車ジャーナリストの場合10月27日に一般公開がはじまった東京モーターショー。自動車ジャーナリストの下野康史さんは、出展車のある傾向をかんがえながら、こんな5台を選んだ。テーマは、スモールカー。文=下野康史「やらねばならないこと」と「やりたいこと」の狭間で環境対策や安全性向上といった、早急に「やらねばならないこと」と、クルマのつくり手として、本音で「やりたいこと」。最近のモーターショーというのは、どこの国のショーであれ、そのふたつのせめぎ合いである。今回の東京モーターショーも、基本はそうだったが、前回より“後者”がちょっと優勢に思えたのは、ショーの華が「日産GT-R」だったせいだろうか。たしかにGT-Rは乗ってみたいし、こういうクルマがショーのスターであるのは、クルマ好きとしてはもちろんうれしいのだが。ただ、GT-Rに限らず、「レクサスIS-F」や「三菱ランサーエボリューションX」、あるいは現実性の高...
2011 World Car of the Year ファイナリストを発表

2011 World Car of the Year ファイナリストを発表

2011 World Car of the Year2011ワールド・カー・オブ・ザ・イヤーのファイナリストを発表WCOTYは、ジュネーブモーターショーで、4月開催のニューヨークオートショーで発表される、ワールド・カー・オブ・ザ・イヤーおよび、ワールド・パフォーマンス・カー、ワールド・グリーン・カー、そしてワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤーの最終選考に残った、それぞれのトップ3を発表した。文=松尾 大A8、5シリーズ、そしてリーフ2005年にスタートしたワールド・カー・オブ・ザ・イヤー。今回の2011ワールド・カー・オブ・ザ・イヤーは、2010年1月から2011年5月30日のあいだに世界の少なくともふたつ以上の大陸で販売される乗用車のなかで、バリュー、安全性、環境性能など6項目を基準に最高の1台を決めるというもので、世界24カ国、66人のジャーナリストによってイヤーカーを選出する。日本からは、河村康彦、ピーター・ライオン、松田秀士、ピーター・ナン、岡崎五朗、小沢コージ、山内...
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