連載第1回 東京・高層・ステイケーション 品川・ストリングスホテル東京インターコンチネンタル|TRAVEL

クラブルーム3211号室

LOUNGE / TRAVEL
2021年5月12日

連載第1回 東京・高層・ステイケーション 品川・ストリングスホテル東京インターコンチネンタル|TRAVEL

TRAVEL|ストリングスホテル東京インターコンチネンタル

抜群の眺望で、プレミアムな息抜きを! 仕事のリズムが整う“お籠りホテル”

コロナウイルス感染症拡大により、旅に行きにくい状況が続く現在。そんな中でもストレスフルな日常を気分的に解き放つ“有効打”があります! 遠距離移動ができないなら、垂直方向に目線をずらして上空へ。高層階から見る東京の景色は、日常とは異なる見え方をしています。こんな絶景に囲まれたら、いつもの机仕事にもモチベーションが上がるというもの。ご存知の通り、東京オリンピックを目指して、高層ビルには多くのプレミアムホテルが新規オープン、新装リニューアルを果たしています。その真新しい環境を堪能するなら、まさにいま! インバウンドが戻る前のこのタイミングで、東京にステイしながら安心安全なバケーションを、自分自身にプレゼントしませんか?

Text and Edit by TSUCHIDA Takashi

チェックイン手続きは、アフタヌーンティースタンドに手を伸ばしながら

JR品川駅直結の「ストリングス東京インターコンチネンタル」は、開業18年目。東京の高層ホテルとしては老舗ですが、2年前にフルリニューアルしたばかりで、客室、共用設備ともにピッカピカです。しかも全203室と5つ星クラスにしては小規模であるメリットを生かし、サービスが行き届いていると評判。
フロントは、直通エレベーターで26階へ
ズバリ、このホテルはステイケーション向き。27階から32階までの客室の眺望が最高だからです。品川あたりで、この高さはちょうどいい塩梅。都心向きの部屋なら視界を遮るビルがありません。そして地面から離れすぎていないので、街の様子も分かります。
今回取材したのは、クラブルーム3211号室。見てください、この大パノラマ。ソニー本社から、東京タワーまでを見渡すワイドビューを、滞在中は独占できるわけです。その理由は、壁一面を窓にした贅沢な設計。2000年代初頭に設計されたビルは、さすが時代の勢いを感じさせます。クラスを超えた見晴らしは、もはやスイートルームレベル!
そして、クラブラウンジアクセス付きの部屋にもこだわりましょう。この条件に合致するのは、ホテル全体のおよそ1/4ですから、案外狭き門ではありません。「ストリングス東京インターコンチネンタル」のクラブラウンジは、「朝食」「アフタヌーンティー」「イブニングカクテル」と、ミールイベントが満載です。
26階クラブラウンジ
14時30分〜16時30分の「アフタヌーンティー」時間帯にホテルに到着できたら超ラッキー。チェックイン作業はクラブラウンジで、アフタヌーンティースタンドに手を伸ばしながら、ゆったりとした気持ちで手続きを進めます。しかも無料のアフタヌーンティーながら、ビュッフェではなく、アフタヌーンティースタンドの盛り付けで提供してもらえるのが、これまた優雅。カモミールに柚子を加えたホテルオリジナルのフレーバーティー(ウェルカムドリンク)に加え、各種カフェメニューがフリーフローですから、いろいろ試したくなります。
そして「イブニングカクテル」は17時30分から始まります(19時30分まで)。ちょうどいいサイズのアペタイザー盛り合わせを、ひとりずつプレートで用意してくれるのですが、これが実に美味しい! ホテル各レストランのショーケースよろしく、イタリアン、和食、中華と、ちょっとずつ味見できる趣向です。そして気に入ったらレストランに来てくださいね、というわけです。ほかにもチーズやプロシュート、フルーツ類がビュッフェ形式で並んでいますが、炭水化物ではなく、夕食前のご褒美フードのセレクションとなっていて素敵。こういう大人の趣向が「ストリングスホテル東京インターコンチネンタル」らしさです。
本来、この時間帯はアルコール類もフリーで楽しめるのですが、緊急事態宣言中はソフトドリンクのみ。ただし、19時15分までのリクエストで、アルコール一杯分を、お部屋に届けてもらえるサービスを実施中。部屋にはミニバーもありますが、せっかくフリーで用意していただけるのですから、利用しない手はありません。
この机が特等席。ここで過ごす時間を作るためのにも、ぜひデスクワークを持ち込んでください。
話を部屋に戻します。リニューアルされた客室は、ベージュ&ブラウン基調の落ち着いたトーン。インターコンチネンタルらしいシックな雰囲気です。しかも机が窓外に向かっているのがすごくいい。これ、超重要ですから、もう一度。机が窓外に向かっていて、すごく気持ちいい!! 眺望がモチベーションを支え、集中力が途切れません。普段のデスクワークが、楽しみになる。この記憶が、最大のおみやげになるんですよね。ですからステイケーション中は、敢えて仕事をするのがオススメです。
そして仕事中に音楽を聴き流す派に嬉しいBluetoothスピーカー。これも、とても大事です。残念な音質ではいつまで経ってもゾーンに入れないのですが、「ストリングス東京インターコンチネンタル」では、定評のあるBOSE製「サウンドリンクミニ」が、机周りに必要十分な音場を作ってくれます。
ひと息つくなら、備え付けのネスプレッソで。人気の限定フレーバー「トウキョウ・ヴィヴァルト・ルンゴ」や、カフェインレスの「ヴォリュート・デカフェ」が用意されています。さらに煎茶はホテルのオリジナルブレンド。ウェルカムスイーツの豆菓子は、仕事中の口寂しさを紛らわすのにもぴったりです。
キングサイズのベッドで、ちょっとだけお昼寝も、なかなか味わえない贅沢。瞼の向こうはフルスロットル中の大都会。ちょっとした背徳感です。もちろん、ガッツリ睡眠は夜までお預け。ここは仕事をはかどらせた! という達成感を味わうべく、ひと踏ん張りです。
さーてさて。仕事の合間に、ひと汗かきましょう。「ストリングス東京インターコンチネンタル」の24時間フィットネスルームは、宿泊客のみが利用できるプレミアムスペース。いわゆるフィットネス会員を募っていないため、混み合うことが稀のようです。プール&サウナはないのですが、これらを重要視していなければ、「ストリングス東京インターコンチネンタル」のフィットネスルームの快適さは、数あるホテルジムのなかでも上位クラスではないかと思います。感染対策でいつも以上に気を遣うジム周りで、利用者を絞っているのは、いま貴重です。ちなみにウェアやシューズを忘れても大丈夫。無料でレンタルしていただけますよ。
フィットネスから帰ったら、お部屋のお風呂へ。風呂上がりはミニバーで一日の仕上げです。テレビを見ても、ネットサーフィンしてもいいのですが、メインディッシュはパノラマ夜景。これを堪能しながら、ミニバーを楽しむのが醍醐味です。冷えた白ワインは、ブルゴーニュのシャルドネ。まるでソーヴィニヨンブランのような豊かな果実味を併せ持ち、それでいてシャルドネのスッキリとした後味を導いています。自分のご褒美に飲むなら、やはり、量よりも質です。
そして翌朝。いつもよりも深く眠れた理由は、ホテル仕様のハイクオリティなマットレスと、枕ふたつの贅沢使いのおかげですね。夜中、一度も目を覚まさず、朝日とともに、目覚めました。この最高の気持ち良さを持続させるためには、朝食は別料金でお部屋で。夜中0時までのリクエストで、希望時刻に朝食を届けてもらえます。
朝食ビュッフェだと、マスク着用は必須です。これが、お互いさまとはいえ、朝から億劫。その面倒が、部屋出しなら当然ありません。しかも、運び込みは、机ごと運んでもらうので、1回で室内へ。豊富なアイテムながら、サクッと運んでもらえて便利です。マスクなしって、なんて開放感! コロナ以前の当たり前が、このサービスにより実現されます。
結論。いま“ステイケーション”は非常に有効です。自分が意識している以上に、疲弊している自分自身を、ホテルの上質な空間で、癒やしてください。そしてこだわるべきは、部屋からの眺望。特別なことをする必要はなく、いつもの仕事をして、フィットネスで汗をかいて、いつも通りに過ごしてください。その格上げされた“いつも”が、心の余裕につながります。
ストリングスホテル東京インターコンチネンタル
住所|東京都港区港南2-16-1 品川イーストワンタワー26F
宿泊料金|クラブルーム4万7000円〜
(1名1室あたり。税・サ込。クラブラウンジアクセス付き)
問い合わせ先

ストリングスホテル東京インターコンチネンタル
Tel.03-5783-1111(ホテル代表)
https://intercontinental-strings.jp

                      
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