人生で二番目にタイヘンな舞台『グッドナイト・スリイプタイト』閉幕に寄せて

人生で二番目にタイヘンな舞台『グッドナイト・スリイプタイト』閉幕に寄せて

人生で二番目にタイヘンな舞台『グッドナイト・スリイプタイト』閉幕に寄せて昨年の11月と12月・東京、明けて1月・大阪。稽古期間をふくめると4ヵ月近く、戸田さんが心身ともに打ち込んだ舞台『グッドナイト・スリイプタイト』が1月20日に無事、閉幕しました。超ハードだった長丁場の二人芝居。すべてを終えた戸田さんの達成感と感慨が、たっぷり詰まった事後報告をお届けします。ご覧いただいた方には、アノ場面・コノ場面が浮かぶカモ?まとめ=尾上そら大阪公演のピンチと喜びまず、11月からはじまった『グッドナイト・スリイプタイト』の舞台、全66回を休むことなく演じ切ったことを皆さまにご報告できることがなによりうれしいです! とびきりの緊張感のなか、心と体を張り詰めた4ヵ月間は、「これほどタイヘンなことってある?」と思った一人芝居『なにわバタフライ』に次ぐハードな日々。この作品、私のなかでは見事「人生で二番目にタイヘンな舞台」の地位を獲得いたしました(笑)。歌も踊りも断然ハードな、本格的ミュージカルに出演し...
初体験・山田太一ドラマで味わう緊張感のスパイス

初体験・山田太一ドラマで味わう緊張感のスパイス

初体験・山田太一ドラマで味わう緊張感のスパイス「人生で二番目に大変な舞台」の本番中、じつは戸田さん、まったく別の初体験な現場に通う日々をつづけていたのです。昨年の終わりから、密かに進行していたのは山田太一さん脚本による連続ドラマ『ありふれた奇跡』。作品に関わる方々も、演じる役柄についても「初めてが多い」と語る戸田さん。そのドキドキ・ワクワクを、聞かせていただきました。B・Gからの新着情報もありますよ!まとめ=尾上そら顔合わせから感じた「特別な空気」初二人芝居もいよいよ本番間近、という時期に、もうひとつの「初体験」が着々と進行していました。それが、山田太一さん脚本の連続ドラマ『ありふれた奇跡』への出演。私がテレビドラマの仕事をさせていただくようになってから、まだ10数年ですが、山田さんのお名前はそれこそ子供のころから耳にし、番組も観ていましたから、まさに大先達と呼ぶべき方。そんな方の作品に初めて参加させていただくとき、「人生で二番目に大変な舞台」に出演中というハードさが、なんとも私ら...
INTERVIEW|戸田恵子×植木 豪、進化するライブとモノ作り

INTERVIEW|戸田恵子×植木 豪、進化するライブとモノ作り

「BGブランド」新作はラフなボーダーシャツ戸田恵子×植木 豪、進化するライブとモノ作り(1)年明け間もない1月16・17日の2日間、東京・六本木にあるライブレストラン「スイートベイジル139」にて今年最初のカジュアルライブが開催された。今回もまた歌あり、ダンスあり、落語あり(!?) という盛りだくさんの内容に沸いたライブを振り返るとともに、会場で初披露された植木 豪さんとのアパレルプロジェクト「BGブランド」新作アイテムについて二人に聞いた。Photographs by JAMANDFIXText by FUJITA Mayuボーダー×カモフラ、“柄 ON 柄”にトライ女優の戸田恵子さん、ダンサーの植木 豪さん(PaniCrew)による“BGコンビ”も、2007年の結成から今年で7年目を迎える。きっかけは07年、戸田さんのオリジナルアルバム『ACTRESS』のリリースと、その名を冠したライブだった。これが先日で11回目を数える「カジュアルライブ」の原点であるわけだが、この時、植木さ...
戸田恵子×植木 豪|ラストライブから“BGコンビ”あらたな出発

戸田恵子×植木 豪|ラストライブから“BGコンビ”あらたな出発

東京・六本木 スイートベイジル STB 139でのラストライブ戸田恵子×植木 豪“BGコンビ”あらたな出発(1)5月25日、東京・六本木のライブレストラン「スイートベイジルSTB 139」が営業を休止。15年の歴史に幕を下ろした。過去12回この場所でライブをおこなってきた戸田恵子さんは、“東京のホームグラウンド”へ餞(はなむけ)を贈るべく、一夜限りのラストライブを敢行。これに際し制作された植木 豪さんとのデザインユニット「BG BRAND(BG ブランド)」の新作について聞くとともに、ホームでの最後のステージを振り返る。Photographs by JAMANDFIXText by FUJITA Mayu(OPENERS)新作テーマは“アメカジ” 広がりをみせるデザインの可能性「少し痩せましたか?」 そう聞くと、いつもの柔らかい笑顔で「やつれたのかも(笑)?」と冗談めかしてみせる植木さん。以前より表情が締まったように見えるのは、自身が演出を務めた舞台『WASABEATS』の公演を終...
第1幕 一人の女優を演じるライブ、感慨無量!

第1幕 一人の女優を演じるライブ、感慨無量!

女優 戸田恵子連載スタート!第1幕 ひとりの女優を演じるライブ、感慨無量!現在、日比谷に誕生した「シアタークリエ」のこけら落とし公演『恐れを知らぬ川上音二郎一座』(三谷幸喜作)に出演中の戸田恵子さんがオウプナーズのMEMBERSHIPとして登場します。舞台、テレビ、映画、アニメと幅広いステージで活躍されている戸田さんが今秋挑戦したのがオリジナルアルバムとライブ。「50歳からの再出発としての新たな一歩」というその手応えからお話を進めます。ライブ写真=宮川舞子Photo by Jamandfix戸田恵子ライブショー『ACTRESS』 セルフ・プロデュースの2時間半東京、大阪、名古屋と回った戸田恵子ライブショー『ACTRESS』にはとても大勢のお客さまにご来場いただいてありがとうございました。とくに大阪公演はいつものようにお客さまにラテンのノリがあって、熱くて前のめりで、私も楽しませていただきました。今回のライブは、一幕は裁判仕立てで、「女優継続疑問罪」という嫌疑をかけられて、私のいまま...
第2幕 自分が忘れていた、音楽の感覚

第2幕 自分が忘れていた、音楽の感覚

第2幕 自分が忘れていた、音楽の感覚第1幕では、ライブショーのお話をしました。今回も引き続き、音楽の話と、ものづくりの話をお楽しみください。ライブ写真=宮川舞子Photo by Jamandfixそれは、10代に残してきた忘れ物を取りにいくような……今回のライブショーはとてもうれしい仕事でした。若いころ、売れない歌手時代を経験して、30数年ぶりに「歌手」という意識をもって取り組んだ仕事は、うれしかったけれど、反省も多くて、自分の力のなさを知り、アルバムのような“残るもの”をつくることの大変さも知りました。私が好きなのはライブ感で、そのライブ感を中心に仕事をしています。ライブで歌うのももちろん大好きで、その瞬間のグルーヴ感や雰囲気を、みなさんの記憶に残してもらうのが好きなんですね。CDのように永久的に残るとなると、スタジオで「もう1日あればもっと上手に歌えるんじゃないか」って、どこまでも歌いたくなる(笑)。往生際の悪い性格なんです(笑)。もちろんスタジオでひとりで歌っているときと、会...
第3幕 戸田恵子、オリジナルアルバム『ACTRESS』を語る(1)

第3幕 戸田恵子、オリジナルアルバム『ACTRESS』を語る(1)

第4幕 オリジナルアルバム『ACTRESS』を語る(1)33年ぶりに歌手活動を再開してリリースしたオリジナルアルバム『ACTRESS』の収録は10曲。演じるように歌った“第2の歌手デビュー”を、みずからが解説します。ライブ写真=宮川舞子Photo by Jamandfixこの10年間の仕事と自分の集大成として‥‥ライブは大好きで、これまでも30歳、40歳と、10年ごとにひとつの区切りのようにライブをしてきています。もちろん、今年50歳を迎えるときにも、仲間からは「ライブをやろう」という声があって、私も何年か前からそのつもりではいましたが、ソロライブは楽しくはあるけれど、ものすごく大変な作業なんです。私は「やる!」って決めるまで時間がかかるんです(笑)。今回は自分のなかでもとくに大きな節目だと感じていて、今回は“HAPPY? HALF CENTURY”ってサブタイトルをつけました。この10年間の自分と自分の仕事を含めて考えて、「なにかカタチに残るものをつくったらどうですか?」とまわり...
第4幕 戸田恵子、オリジナルアルバム『ACTRESS』を語る(2)

第4幕 戸田恵子、オリジナルアルバム『ACTRESS』を語る(2)

第4幕 オリジナルアルバム『ACTRESS』を語る(2)オリジナルアルバム『ACTRESS』の収録は10曲。三谷幸喜氏や宇崎竜童氏、秋元 康氏などそうそうたるメンバーに加えて、今注目の中村 中さんやPaniCrew植木 豪さんなども参加。若い感性が新しい世界をつくります。ライブ写真=宮川舞子Photo by Jamandfixあたたかい人との関係が、奇跡的に結実しましたオリジナルアルバム『ACTRESS』の曲の依頼は、スタッフでどなたにお願いしようかと相談して決めましたが、みなさん即決でOKをいただき、とても感激しました。PaniCrewの植木 豪さんは、ふだんから姉弟のように仲よくしていて、今回のアルバムをつくるときにもちろん参加をお願いしました。彼は自分のチームには曲を書いていますが、チーム以外には楽曲を提供したことがなくて、はじめての試みでしたがノリノリでやってくれました!!彼とはふだんからよく話しているので、私の“素”の部分をよくつかんでくれていて、カッコイイR&B調の曲が...
2007年を振り返って─「歌に舞台に映画にと充実の一年でした」

2007年を振り返って─「歌に舞台に映画にと充実の一年でした」

2007年を振り返って──「歌に舞台に映画にと充実の一年でした」12月30日に2ヵ月におよぶロングラン公演『恐れを知らぬ川上音二郎一座』の千秋楽を迎えた戸田恵子さん。ことし第1回目は、2007年を振り返っていただきました。SHOW MUST GO ON!──おめでとうございます戸田恵子 みなさま、あけましておめでとうございます。2007年はたいへんお世話になりました。──シアタークリエでの「音二郎」公演お疲れさまでした。2ヵ月はたいへんでしたね同じ劇場で、さらに商業演劇での2ヵ月公演は初めての経験だったので、さすがに(笑)疲れました。──12月後半は風邪を引かれて、点滴を打っての舞台だったとか舞台上では緩(ゆる)む瞬間は一瞬もないんですけど、休演日も上演日もほかの仕事をしていたり、やはり疲れていたのでしょうか、風邪も流行ってましたし。誰かが風邪を引くと持ち回りのように移ってしまうんですね。秋のライブツアーの時もそうだったんですが、完璧な体調で通せたことはないんですよ、困ったことに。...
2008年の抱負を語る─「役者冥利に尽きる再演を前に」

2008年の抱負を語る─「役者冥利に尽きる再演を前に」

2008年の抱負を語る──「役者冥利に尽きる再演を前に」朝日舞台芸術賞グランプリ、読売演劇大賞最優秀作品賞を受賞した二兎社公演『歌わせたい男たち』が2月29日から約一ヵ月間、紀伊國屋ホールで再演される。――戸田恵子さんに2008年の抱負をお聞きしました。苦手とばかり言ってられません──2008年も注目の舞台がありますねまず、2005年にたくさんの演劇賞をいただいた、永井愛さん作・演出の『歌わせたい男たち』があります。私、正直にいうと、再演が好きじゃないんですよ。──それはどうしてですか?再演はプレッシャーがかかるんです。初演の新鮮さにはどうしても勝てないんですね。その新鮮さを乗り越えられるだけのクオリティが出せるのかということに不安を覚えるし、なによりそれを乗り越えられるだけのモチベーションを掲げられるかというのもあって……。伊東四朗一座公演のポスター撮りより──その再演をどうして決断されたんですか?それはもう永井愛さんの本が好きで、初演のときも事務所には前々から「愛さんから声がか...
豪華列車「デカン・オデッセイ号」の旅~テレビ番組のスナップ~

豪華列車「デカン・オデッセイ号」の旅~テレビ番組のスナップ~

豪華列車「デカン・オデッセイ号」での旅インド、テレビ番組のスナップから日本テレビ系列のバラエティ番組“モクスペ”のロケで、年始すぐに俳優の山本耕史さんとインドへ行ってきました。番組のテーマは「世界の鉄道の旅」。番組内ではご紹介できないオフショットを含めた写真をご紹介します。 放送日決定4月10日(木)19:00~21:00日本テレビ系 『冒険!感動!珍道中!世界超豪華鉄道でGO!』ついにインドに呼ばれましたインドは鉄道大国です。私たちが番組で搭乗した「デカン・オデッセイ号」は、インド西部のムンバイ(旧ボンベイ)を出発して海岸線を南下しゴアへ向い、さらに、プーナ、エローラ、アジャンタという世界遺産を経由する西インドを巡る旅。「デカン・オデッセイ号」はアジアではまだ知られていないようですが、ヨーロッパではものすごい人気で、チケットが取れないそうです。とにかく車内では、至れり尽くせりの豪華さでした。インドはもちろん初めてです。友人から「インドは呼ばれた人が行く国」だと前から聞いていたので...
戸田恵子×植木 豪 Special対談(1)はじめての共演から……

戸田恵子×植木 豪 Special対談(1)はじめての共演から……

はじめての共演から、姉弟のように……戸田恵子×植木 豪 Special対談(1)女優 戸田恵子さんと、PaniCrewの植木 豪さん。互いにちがうフィールドで充実した活動をしているふたりが、ひとつの舞台で出会う。いまでは“姉さん”、“豪”と呼び合うほどの距離になったふたりのはじめての対談が実現した。Photo by Jamandfixヘアメイク=鈴木麻衣子豪が踊っているシーンは、毎日観ていて飽きなかった戸田 私のライブに来ていただいた方は私たちのことをすでにご存知だと思いますが、植木 豪くんとこうやって話をするのははじめてなんですよ。──では、まず、おふたりの出会いから……植木 戸田さんと正式にご一緒したのは、岸谷五朗さんと寺脇康文さんが主宰する地球ゴージャスのVol.8 『HUMANITY THE MUSICAL 〜モモタロウと愉快な仲間たち〜』での共演なんですが、じつはその前に、Act Against AIDSの武道館でのコンサートのときにご挨拶しているんです。戸田さんはお忘れ...
戸田恵子×植木 豪 Special対談(2)

戸田恵子×植木 豪 Special対談(2)

ふたりでいることで、ちがう扉が開けていく戸田恵子×植木 豪 Special対談(2)おふたりの対談の前回は、地球ゴージャスの舞台での出会いから、急速に親しくなっていった様子を語っていただきました。今回は、戸田恵子さんの話題のアルバム『Actress』の中の植木 豪さんが手がけた「V.I.P」のお話からスタート!Photo by Jamandfixヘアメイク=鈴木麻衣子豪の歌をアルバムのトップにもっていきたいという思い──戸田さんから楽曲の依頼があったときはいかがでしたか?植木 楽曲は、求められるハードルも高いし、最初はやはりプレッシャーを感じました。実は、舞台のリハーサルのときに、戸田さんが歌ったらみなさん泣いてしまって、このパワーと世界観はなんなんだ!?って思ったことがあったんです。それで、「いつもの姉さんをうまく引き出せればいいのかな」、「いっぱい話をして趣味も好みもほかの作家さんより知っているつもりだし、僕の知っているスパイスのある姉さんを曲のなかで紹介できたら新鮮に感じても...
二兎社公演「歌わせたい男たち」 千秋楽を迎えて

二兎社公演「歌わせたい男たち」 千秋楽を迎えて

二兎社公演「歌わせたい男たち」 千秋楽を迎えて2月29日の紀伊國屋ホールから始まった二兎社公演「歌わせたい男たち」も、いよいよ5月1日(木)の山口公演をもって千秋楽を迎えます。約2ヵ月間、主演として全力投球してきた戸田恵子さんからみなさんにメッセージ。文=梶井 誠(本誌)開演の幕が開いたら、気持ちが振り切れました二兎社公演「歌わせたい男たち」にご来場いただきました全国のみなさま、ありがとうございます。以前にこのオウプナーズの連載のなかで、再演が苦手と書きましたが、じつは稽古中からやはり苦手意識が出てしまい、なかなかテンションが上がらず、もやもやした感じのなかで稽古を続けてきました。そういう燃焼しきれない状態での幕開きでしたが、紀伊國屋ホールのお客さまの前に立ったときには、一気に気持ちが振り切れて、仲ミチルという役が自分が想像していた以上にふくらんでいきました。初演と再演の両方を観ていただいた方からは、「役柄がよりクリアになった」という声を多くいただきました。君が代を推奨する校長たち...
歌手 戸田恵子がスイートベイジル初登場!

歌手 戸田恵子がスイートベイジル初登場!

歌手 戸田恵子がスイートベイジル初登場!日替わりゲストをまじえたカジュアルライブ2days昨年のライブショー『ACTRESS』に続いて、歌手 戸田恵子が六本木・スイートベイジル(STB139)のステージに登場。特別ゲストに、アルバム『ACTRESS』に楽曲を提供しているPaniCrewのブラザーGO(植木 豪)さんを招き、さらに3ステージすべてに違う豪華ゲストが!まとめ=梶井 誠(本誌)Photo by Jamandfix歌わないと感じられないことがたくさんあるから……今回のカジュアルライブは2日間で3ステージ。アルバム『ACTRESS』を中心に、昔、声優時代に出したLPからもチョイスしたり、4月23日に発売されたNHKのみんなのうた「昆虫ニンジャ」も歌います。ブラザーGOとのパフォーマンスもぜひお楽しみに。さらにお客さまにフリートークも楽しんでいただきたいので、毎回、豪華ゲストをお招きします。6月の伊東四朗一座のお芝居でご一緒するなかからおひとり、アルバム『ACTRESS』に参加...
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