2007年を振り返って─「歌に舞台に映画にと充実の一年でした」
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2015年3月11日

2007年を振り返って─「歌に舞台に映画にと充実の一年でした」

2007年を振り返って──
「歌に舞台に映画にと充実の一年でした」

12月30日に2ヵ月におよぶロングラン公演『恐れを知らぬ川上音二郎一座』の千秋楽を迎えた戸田恵子さん。ことし第1回目は、2007年を振り返っていただきました。

SHOW MUST GO ON!

──おめでとうございます

戸田恵子 みなさま、あけましておめでとうございます。2007年はたいへんお世話になりました。

──シアタークリエでの「音二郎」公演お疲れさまでした。2ヵ月はたいへんでしたね

同じ劇場で、さらに商業演劇での2ヵ月公演は初めての経験だったので、さすがに(笑)疲れました。

──12月後半は風邪を引かれて、点滴を打っての舞台だったとか

舞台上では緩(ゆる)む瞬間は一瞬もないんですけど、休演日も上演日もほかの仕事をしていたり、やはり疲れていたのでしょうか、風邪も流行ってましたし。誰かが風邪を引くと持ち回りのように移ってしまうんですね。秋のライブツアーの時もそうだったんですが、完璧な体調で通せたことはないんですよ、困ったことに。まだまだプロになれてませんね。

──でも客席からはまったく感じませんでした

スタッフのみなさんがしっかりサポートして下さって、舞台袖では氷嚢を用意してくれて、袖に入ったら冷やしてくれたり、衣裳さんが乾燥機で着物を温めて着せてくれたり、裏で控えているときに出演者同士でも声をかけあったりして、舞台を務めることができました。劇中の三谷さんのセリフにもありましたが、ほんとうに「SHOW MUST GO ON!」でしたね。

日比谷という街に書いた「音二郎」の台本

──三谷幸喜さんのオリジナル脚本はさすがに面白かったです。戸田さんの助川タエ役は演じていかがでしたか?

今回はたくさんの役者が出演する群劇だったのですが、三谷さんのひとりひとりの役への愛情は分け隔てなくとても温かいですね。冒頭から話がどう進んでいくかは私たちも稽古中からワクワクしていました。出演者のみなさんがテンポよくどんどんセリフを喋っていくなかで、私が演じたタエは全体のなかで采配をふるうような役柄だったので、いつもに増して気を抜けないんですね。

──タエさんはストーリーの進行でもひとつの柱でしたね

タエはいつもしっかりしていて、きっと三谷さんにも男性にとっても理想の姉であり、母であり、恋人であり……のような役柄じゃないでしょうか? なぜかそういう役が多いです(笑)。本人はまったくそんなタイプじゃないと思ってますけど。

──今回は“商業演劇”というのは意識されましたか?

私たち出演者にそれはありませんでしたが、三谷さんは意識されて書かれたんじゃないでしょうか。今回は三谷さんのお客さまもいらっしゃるし、元芸術座という日比谷をご贔屓にする、古くからのお客さまもいます。そのうえに、菊田一夫先生がずっと続けてきた日比谷の大衆演劇というスタイルがあって、さらに新しい劇場のこけら落とし公演を三谷さんがなさることになった。そこで三谷さんはあえて私たちの大先輩の川上音二郎という役者と、女優第一号といわれる貞奴に敬意を表する題材を選ばれたと察します。ですから、今回は日比谷の街をすごく意識されたと思いました。

──なるほど。主演がユースケ・サンタマリアさんと常盤貴子さんでしたが、おふたりはとてもストレートに演技されていて、戸田さんや堺正章さんはそれをしっかり支えていて、おふたりや脇の役者さんは三谷さんからの信頼が厚いんだなと感じました

みなさんお忙しい方ばかりでしたが、三谷作品の元に集まったという気持ちはやはり強いものでしたね。

「恵子ちゃんイヤー」を終えて……

──では、2007年を振り返っていただいて

2007年は、事務所内で「恵子ちゃんイヤー」と銘打って頑張って仕事をしました。舞台はたくさんやることを決めていたので、『橋を渡ったら泣け』、『ザ・ヒットパレード』、『Actress』のライブをはさんで、『恐れを知らぬ川上音二郎一座』の大きく4本。それに映画が三谷さんの『マジックアワー』と、山田洋次監督とはじめてお仕事した『母べぇ』、3月に公開予定の『花影』、テレビの2時間ドラマのレギュラーと単発のお仕事、CDの宣伝のためにバラエティ番組にもたくさん出ました。でも、連ドラは1本もやらなかったんですよ、最近ではめずらしく。

2007年はいつもの年にもまして多岐にわたって仕事をしました。小堺一機さんが私のことを「たくさんの仕事を広げてもいつも風呂敷にフッと入れて、こぼさずに包んでいけてるのがいいね」っておっしゃったんですね。何かをするのにフットワークが軽いからいろいろできるんだろうねって。それはとてもうれしい形容でした。

次回は、2008年の抱負をお送りします

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2007年を振り返って──<br><br>「歌に舞台に映画にと充実の一年でした」

© 2007株式会社花影フィルムパートナーズ

『花影』
3月8日(土)より、シネマート六本木、新宿K’s cinemaほか、全国順次ロードショー

監督|河合 勇人(第1回監督作品)
脚本|市川森一
出演|山本未來、キム・レウォン、戸田恵子、パク・ジョンス、笹野高史、柄本明、佐藤浩市、石黒賢

公式サイト|http://www.hana-kage.jp/

           
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