SNS疲れしてませんか?より生きやすいSNSのあり方を考える
LOUNGE / FEATURES
2024年12月5日

SNS疲れしてませんか?より生きやすいSNSのあり方を考える

Sponsored

GRAVITY|グラビティ

FacebookやInstagram、X、TikTok、LINEなど、今や生活の一部となったSNS。それぞれコアユーザーの年代や属性といった特性も異なるが、昨今、度重なるSNS上での炎上トラブルをはじめ、身近な人とのコミュニケーションツールとしての使い方に、「SNS疲れ」「映え疲れ」を起こしている人も多いのではないだろうか?

そんな矢先、新世代のSNSといわれる「GRAVITY」主催のトークイベント「ReBit×あなたのいばしょ×GRAVITY『より生きやすいSNSにするために』」が開催された。

Text by OPENERS

新時代のSNS「GRAVITY」とは?

それ以前にSNS離れをしている読者諸氏のために新手のSNS「GRAVITY」について簡単に説明しておこう。
「GRAVITY」とは、20〜30代の女性を中心に近年支持を集めるSNS。支持されるゆえんは、「拡散機能が少ない」「アイコンに写真を使えない」「フォロワー数の非公開」といった既存のSNSの常識を取り払い、SNS疲れ・映え疲れしたユーザーにとって優しい仕様になっていることが挙げられる。
登壇者は、GRAVITY運営責任者 上野絢大氏を筆頭に、認定NPO法人「ReBit」代表理事 藥師実芳氏、特定非営利活動法人「あなたのいばしょ」理事長 根岸督和氏が参加。
GRAVITY運営責任者 上野絢大氏
冒頭では、SNSトラブルに関するGRAVITYの実態調査について上野氏が紹介。
SNSの使用目的は、どの年代も7割ほどが「暇つぶし」のためであり、普段は関わらないコミュニティを求め、新たな交流をつくるために使用する人が5割だという。そして、10代から50代までの幅広い世代で、半数近くがSNS疲れを起こしていると回答。
とくに30代はSNS疲れの割合が過半数を超えているが、それでも続ける理由として、20代、30代の多くは、「情報収集」や「推し活」のためにSNSを使用。40代、50代においては、「寂しいから人とのつながりがほしい」ことからSNSを使用する人が多いのだという。
また、SNS上での誹謗中傷、ロマンス詐欺、なりすまし、炎上、個人情報の流出、ネットいじめ、ネットストーカーなどに不安や懸念を感じている人は72%にも上り、全年代を通じてSNS上の人間関係に疲れている傾向にあると指摘。
一方、LGBTQの理解を深めるための教育事業や就労・キャリア支援を手掛ける「ReBit」代表理事 藥師実芳氏は、自身も女性から男性に性転換した経験をふまえ、意見を述べた。
「ReBit」代表理事・藥師氏
「LGBTQの人へのキャリア支援のほかに、医療・福祉まで手掛けるのは、LGBTQの68%がいじめを経験し、実に89%が保護者との困難があり、2人に1人が自殺を考えるような実情がある中で、生活困難からの精神疾患が多いのです。マイノリティにとって、SNSだからこそ相談しやすい側面があると思います」(「ReBit」代表理事・藥師氏)
また、「望まない孤独をなくす」を理念とし、悩みや問題を抱えたときに、365日24時間アクセス可能なチャット相談事業を手掛ける「あなたのいばしょ」理事長の根岸氏は、10代を中心にメンタル相談を受けている。
近年、SNSトラブルの相談が目立ち、SNSでのつながりを求める背景として、社会構造的な孤独があると指摘する。イギリスや日本でも孤独担当大臣のポストが新設されるような現状をふまえ、意見を述べた。
「社会構造的に孤独を悪にするのは無理があるのが現状です。大事なのは身近にいる友人など誰かとつながれること。日本でも、つながりサポーターという制度ができて、ようやく支援が追いついてきたと感じています」(「あなたのいばしょ」理事長・根岸氏)
また、「あなたのいばしょ」では、10代からの相談で、SNSで特定の人を誹謗中傷してしまい、後悔していることを打ち明ける相談もあったという。それを受けて、SNSの新しい機能について評価を示したのは、藥師氏。
「Meta社のFacebookでは、58個から性別を選べて、ジェンダーに配慮したソーシャルグッドな仕組み。Xの場合は、たとえば『死にたい』といった希死念慮の投稿が多いと、相談窓口のレコメンドが出る機能があることも高く評価しています」(藥師氏)
その指摘を受けて上野氏は、今後のGRAVITYが目指すことを述べた。
「アイコンや性別は常に議論に上がっています。それも含め今後は、AIでNGワードなどを事前に添削し、別メール案を出してくれるような、不快なコメントによる炎上を回避し、投稿者の理性が働く添削モデルは前向きに検討していきたいですね。また、テキストから読み取れる心理状態も含めより細分化した案内ができるといいなと思っています」
突出したSNSの投稿や画像は時に刺激的で娯楽となるが、一方で過激さが増せば、一線を超えたモラルやリスクを常にはらんでいる。そうしたなかで、人に寄り添ったポジティブなSNSのあり方をまじめに考える機会は、これからの社会にますます必要なのかもしれない。
問い合わせ先

GRAVITY
https://www.gravity.place/

                      
Photo Gallery