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「ドラマ」に関する記事
MOVIE|チャン・イーモウ監督 × 女優コン・リー、8年ぶりのタッグ『妻への家路』
MOVIE|チャン・イーモウ監督 × 女優コン・リー、8年ぶりのタッグ文化大革命に引き裂かれた夫婦を描く感動作『妻への家路』中国を代表するチャン・イーモウ監督と女優コン・リーが8年ぶりにタッグを組んだ感動作『妻への家路』。3月6日(金)より、TOHOシネマズシャンテほか全国順次公開される。Text by YANAKA Tomomi文化大革命当時、工場や農場での強制労働に就いた経験をもつイーモウ監督1977年に終結した中国の文化大革命に翻弄され、愛する夫の帰りを待つあまり記憶障害になってしまった妻、そして家族の姿を描いた『妻への家路』。『HERO』や『LOVERS』などの超大作で世界的ヒット、さらには北京五輪の開会式の総監督などを務め、世界的な名声を得るチャン・イーモウ監督もまた文化大革命当時、工場や農場での強制労働に就いた経験をもつ。監督にとっても思い入れの深い本作に主演として迎え入れたのは、女優のコン・リー。各国の映画賞に輝いた『紅いコーリャン』や『秋菊(しゅうぎく)の物語』など...
MOVIE|世界で100万人以上を動員したポーランド映画『イーダ』、ついに公開
MOVIE|両親の死の秘密を求めて旅に出るユダヤ人少女世界で100万人以上を動員したポーランド映画『イーダ』日本公開1962年のポーランドを舞台に、孤児として修道院で育てられた18歳の少女が両親の死にまつわる秘密を探しに旅に出るパヴェウ・パヴリコフスキ監督の『イーダ』が8月2日(土)より、渋谷シアター・イメージフォーラムでロードショーされる。Text by YANAKA Tomomi新人アガタ・チュシェブホフスカが瑞々しい少女を熱演1950年代後半に世界の映画人を驚かせた「ポーランド派」の監督たちをはじめ、ロマン・ポランスキーら多くの名作を世に送り出し、21世紀のいまもなお、映画界に絶大な影響を与えつづけている映画大国ポーランド。そんな現代ポーランド映画界の新世代を代表するパヴェウ・パヴリコフスキ監督が、戦後東ヨーロッパの光と影を描く『イーダ』が到着した。パヴリコフスキ監督は、「ポーランド派」が台頭した1950年代後半にワルシャワで誕生。14歳のときに共産主義体制のポーランドを出て...
MOVIE|人気ベストセラー小説を『(500)日のサマー』の脚本コンビが映画化『きっと、星のせいじゃない。』
MOVIE|人気ベストセラー小説を『(500)日のサマー』の脚本コンビが映画化すべての魂を照らす感動の物語『きっと、星のせいじゃない。』主人公は、不治の病にかかった若い男女。そんな境遇のふたりから、眩しいくらいの明るさと、抱えきれないほどの希望がもらえると話題になり、世界各国で大ヒットを記録した感動作。『きっと、星のせいじゃない。』が、2月20日(金)より全国ロードショーされる。Text by KUROMIYA Yuzu限られた時間を大切に生きるふたりの姿に世界中が恋に落ちた本作は、ともに不治の病にかかった若い男女が恋に落ちるラブストーリー。だが、決して現状を悲観することなく、限られた時間を大切に生きるふたりの姿を輝かしいまでに描写する。難病を取り扱っていながらも、観るとポジティブな気持ちになれると世界各国で社会現象を巻き起こしている。原作は、16歳で亡くなった友人をモデルに書き上げ、「ニューヨーク・タイムズ」2012年のベストセラーリスト第1位となったジョン・グリーンの小説。脚本...
MOVIE|映画『ヘルタースケルター』ポスタービジュアルついに解禁!
7月14日公開 映画『ヘルタースケルター』ポスタービジュアル解禁!監督は蜷川実花。りりこを演じる沢尻エリカをはじめ、大森南朋、寺島しのぶ、新井浩文、寺島進、哀川翔、窪塚洋介、桃井かおりなど、日本映画界屈指の個性溢れるキャストが集う話題の映画『ヘルタースケルター』。そのポスタービジュアルがついに解禁!Text by KAJII Makoto (OPENERS)2012年最大の話題作。岡崎京子の伝説的コミックを映画化!沢尻エリカが演じるのは、芸能界のトップスターに上りつめるりりこ。彼女は人びとから羨望の眼差しを浴びながら、じつは誰にも言えない“究極の秘密”をもっている――。ポスタービジュアルは、世界的フォトグラファーとしても知られる蜷川実花自らが撮影。りりこの手に止まる青い蝶はさなぎが蝶になる儚さを表現し、さなぎの期間を経て美しく輝く蝶となり、芸能界を羽ばたいていくりりこの象徴でもある。映画版のオリジナルとして打ち出したビジュアル。この色鮮やかな蝶は、蜷川実花が創り上げる“極彩色エンタ...
INTERVIEW|『ヘルタースケルター』蜷川実花監督インタビュー
INTERVIEW|いよいよ7月14日(土)丸の内ピカデリーほか全国ロードショー!映画『ヘルタースケルター』蜷川実花監督インタビュー(1)映画というより事件!――近年、公開前にこれほど話題を呼んだ邦画はあっただろうか。岡崎京子の名作漫画『ヘルタースケルター』の主人公りりこを演じるのは沢尻エリカ。個性的な共演者を従えて、圧倒的な存在感を見せつける。「映画の冒頭と、記者会見のシーンは気に入っていますね。最初から絵として浮かんでいました」と語る蜷川実花監督に話をきいた。Text by KAJII Makoto (OPENERS)Portrait by MARCO (LUCKYSTAR)Styling by SAITO Kumi (SIGNO)Hair&Make by HAYASAKA Kazuko(FEMME)東京を疾走するスピード感あふれるオープニング――試写を拝見しましたが、とにかく沢尻さんがきれいでした。あれだけ泣いても叫んでも、なりふりかまわず演じても、美しく撮れているの...
INTERVIEW|『アメリ』の監督が挑む“3D×感動作”という新境地
INTERVIEW|『アメリ』の監督が挑む“3D×感動作”という新境地『天才スピヴェット』公開記念ジャン=ピエール・ジュネ監督 独占インタビュー(1)鬼才と称され、その個性的な創造力に敬意を表されているフランスの映像作家、ジャン=ピエール・ジュネ。新作を発表する度に、豊かなイマジネーションで観る者に驚きを与えてくれる彼が、今回完成させたのは10歳の少年T.S.の成長を描いた『天才スピヴェット』だ。ライフ・ラーセン原作の小説『T・S・スピヴェット君傑作集』を基に、3D映像で描かれるのは、まるで動く飛び出す絵本のような世界。新境地にして最高傑作との呼び声も高い最新作について、来日したジュネ監督に聞いた。Text by MAKIGUCHI JunePhotographs (portrait) by KIMURA Yasuyuki人間の感情というものに踏み込んでみたかった──原作に出合ったときの感想は?とても魅了されたんだ。これはぼくの物語だと感じたね。自伝的映画を作るつもりはなかったけれ...
INTERVIEW|人が生きた証をフィルムですくい取る 『やさしい人』監督インタビュー
INTERVIEW|人が生きた証をフィルムで丁寧にすくい取る映画『やさしい人』ギヨーム・ブラック監督インタビュー前作『女っ気なし』が2013年のフランス映画祭で上映されるや、その瑞々しい才能に一気に注目が集まったギヨーム・ブラック監督。初の長編作品となる『やさしい人』が、10月25日(土)より東京・渋谷のユーロスペースほかで全国順次公開される。前作につづき、ヴァンサン・マケーニュを主演に迎えて紡ぎ出されるのは、寂れた街に暮らす人びとの生きた痕跡の数々。来日したギヨーム・ブラック監督に、その製作の背景をうかがった。Text & Photograph by WATANABE Reiko(OPENERS)『女っ気なし』のシルヴァンが、『やさしい人』ではイケメンになったワケ『女っ気なし』では冴えない主人公シルヴァンを演じたヴァンサン・マケーニュが、大幅に減量し、今度はイケメン役で登場する。そんな触れ込みを耳にしただけで、なんとしてでもその姿をスクリーンで確かめたくなってしまう映画『...
MOVIE|ゴージャスでミステリアスなエンターテインメント『華麗なるギャツビー』
MOVIE|ディカプリオとバズ・ラーマン監督の『ロミオ+ジュリエット』タッグが再びゴージャスでミステリアスなエンターテインメント『華麗なるギャツビー』レオナルド・ディカプリオとバズ・ラーマン監督のタッグで、アメリカ最高峰の文学を映画化した『華麗なるギャツビー』が、6月14日(金)から丸の内ピカデリーほかで全国ロードショーされる。Text by YANAKA Tomomiスクリーンを華やかに彩る有名ブランドの衣装やジュエリーアメリカ文学を代表するF. スコット・フィッツジェラルドによる名作『華麗なるギャツビー』。20世紀最高の小説のひとつと称されるこの原作をもとに、『ムーラン・ルージュ』や『ロミオ+ジュリエット』で知られるバズ・ラーマン監督が、独自の解釈と想像力で映画化したのが『華麗なるギャツビー』だ。現在開催中の第66回カンヌ国際映画祭のオープニング作品として上映され、大きな注目を集めた話題作がいよいよ日本でも公開される。主演のギャツビーをクールに熱演したのは、ラーマン監督の『ロミ...
INTERVIEW|映画『横道世之介』沖田修一監督インタビュー
INTERVIEW|時代設定を越えた普遍的な青春ストーリー映画『横道世之介』沖田修一監督インタビュー(1)出逢えたことがうれしくて、おかしくて、そして──。大学に入学した18歳の横道世之介と、彼に関わり、その16年後、彼との思い出を温かな気持ちで思い出す人々を描いた、吉田修一原作の青春小説『横道世之介』が映画になる。メガホンをとったのは『南極料理人』『キツツキと雨』で、一躍脚光を浴びた気鋭の映画監督、沖田修一。ストーリーの主要な舞台となる1987年当時は「まだ小学校5年生でした」と笑う沖田が、この作品に込めた想いとは? 2月23日(土)に公開となる本作を、沖田本人が語る。Text by TASHIRO ItaruPhotographs (portrait) by JAMANDFIX若手実力派のふたりが共演物語は、主人公・横道世之介が長崎から、進学のために上京してくるところから始まる。演じたのは若手の実力派、高良健吾。実際に、おなじ九州の出身で、沖田とは3本つづけて共作する間柄だ。「...
MOVIE|ポルトガルが誇る俊英ミゲル・ゴメス監督最新作『熱波』
MOVIE|老女の在りし日の情熱を描くメロドラマポルトガルが誇る俊英、ミゲル・ゴメス監督による最新作『熱波』ポルトガルでいまもっとも注目すべき映画監督といえば、俊英ミゲル・ゴメス監督。彼が老女の在りし日の情熱をテーマに描いた最新作『熱波』が、7月13日(土)より、シアター・イメージフォーラムでロードショーされる。Text by YANAKA Tomomi細部に冴えわたる卓越した映像技法前作『私たちの好きな八月』で世界中の批評家たちを唸らせたミゲル・ゴメス監督。今度の舞台は無機質感の漂うポルトガルの都市と、冒険的な雄壮さに満ちたコロニアル時代のアフリカ。ある老女が抱える現在の虚無感と過去の情熱的な記憶をたどる、上質なメロドラマを完成させた。映像では対比がもつ空気感を表現するため、いまでは珍しい35ミリと16ミリのフィルムを併用するなど、細部にいたるまでさまざまな映像技法を駆使。情感溢れる映像美をつくりだした。俳優陣は、老女アウロラの願いをかなえるべく奔走するピラールに、国際的にも活躍...
MOVIE│アカデミー賞作品賞や主演男優賞など6部門にノミネート『アメリカン・スナイパー』
MOVIE│アカデミー賞作品賞や主演男優賞など6部門にノミネート巨匠クリント・イーストウッド監督最新作『アメリカン・スナイパー』巨匠クリント・イーストウッド監督が実在したアメリカ軍の狙撃手の半生を描いた『アメリカン・スナイパー』。2月21日(土)より、全国ロードショーされる。Text by YANAKA Tomomi実在した伝説の狙撃手をブラッドリー・クーパーが熱演アメリカ映画を代表する巨匠であり、文芸性の高いものからシリアスな作品まで幅広く手がけることで知られるクリント・イーストウッド監督。彼が84歳にしてあらたに手がけたのは、戦場という極限状態に置かれた孤高のスナイパー、クリス・カイルの人生だ。現地時間2月22日(日)に開かれるアカデミー賞には、作品賞や主演男優賞など6部門にノミネート。冷徹な「伝説の狙撃手」と良き父親というふたつの顔をもつ主人公の複雑な人間探求を、イーストウッドならではの息つくいとまもない緊迫感のなかで描かれており、オスカー獲得への期待もいやおうなしに高まる。...
MOVIE|生きることを問う真実の物語『鉄くず拾いの物語』
MOVIE|ベルリン国際映画祭で3冠を受賞!生きることを問う──『鉄くず拾いの物語』愛する人を守るため、人はなにができるのだろう──。『ノー・マンズ・ランド』のダニス・タノヴィッチ監督が、当事者たちを起用して描いた感動の実話『鉄くず拾いの物語』。1月11日(土)より、新宿武蔵野館ほかにて全国順次ロードショーされる。 Text by KUROMIYA Yuzu人生は理不尽で厳しく、ゆえに人間はたくましい戦争の愚かさを描いた『ノー・マンズ・ランド』でアカデミー賞外国語映画賞を受賞したダニス・タノヴィッチ監督が、とあるロマ一家の実話を映画化。2011年、故郷のボスニア・ヘルツェゴヴィナに住むロマ民族の女性セナダが、保険証を持っていないために手術を受けられなかったという記事が新聞に掲載された。これを読んだダニス・タノヴィッチ監督は「なんとか映画にして、世間に訴えなければいけない」と立ち上がり、たった1万3000ユーロを自己資金として、わずか9日間で撮り上げたのが本作だ。主演には当事者...
MOVIE│ノーベル賞作家アルベール・カミュの自伝的遺作がついに映画化『最初の人間』
MOVIE│ノーベル賞作家アルベール・カミュ生誕100周年を記念カミュの自伝的遺作がついに映画化 『最初の人間』『異邦人』や『反抗的人間』などで知られるノーベル賞作家アルベール・カミュの自伝的遺作を映画化した『最初の人間』が、12月15日(土)から岩波ホールほかで全国順次公開される。Text by YANAKA Tomomi監督はイタリアの名匠、ジャンニ・アメリオ1960年に自動車事故により、46歳の若さでこの世を去ったアルベール・カミュ。そのさいにカバンから発見された執筆中の小説『最初の人間』は、30年以上の長い歳月を経て1994年に未完のまま出版、フランスでは60万部を売り上げるベストセラーとなった。カミュ自身が「自分の最高傑作になるだろう」と予言した『最初の人間』。フランスに住む作家が独立戦争のさなかにあるアルジェリアに帰郷するという設定は、紛れもない自伝であり、遺作の出版はカミュの創作の原点を知る大きな出来事となった。2013年のカミュの生誕100年を控え、未完の大作の映画...
MOVIE|本年度アカデミー賞最有力候補! 『アメリカン・ハッスル』
MOVIE|本年度アカデミー賞で最多10部門ノミネート!実際にあった収賄事件をユーモアたっぷりに描いたエンタテインメントデヴィッド・O・ラッセル監督最新作『アメリカン・ハッスル』『世界にひとつのプレイブック』や『ザ・ファイター』などで知られるデヴィッド・O・ラッセル監督の最新作『アメリカン・ハッスル』が1月31日(金)より、TOHOシネマズみゆき座ほかで公開。1970年代にアメリカで実際にあった汚職スキャンダルが痛快かつ、ユーモアたっぷりに描かれる。 Text by YANAKA Tomomiホットな実力派俳優5人の変貌ぶりにも注目アメリカで佳境となっている、アカデミー賞のオスカーレースでも注目されている作品が日本に上陸。『ザ・ファイター』で6部門、『世界にひとつのプレイブック』では8部門と、2作連続で作品賞、監督賞にノミネートされたデヴィッド・O・ラッセル監督の新作『アメリカン・ハッスル』だ。1970年代後半に実際に起こった汚職スキャンダル「アブスキャム事件」をもとに、FB...
MOVIE|英国風のユーモアとフランスのエスプリが絶妙に溶け合った人間ドラマ『愛して飲んで歌って』
MOVIE|英国風のユーモアとフランスのエスプリが絶妙に溶け合った人間ドラマ名匠アラン・レネ監督の陽気な遺作『愛して飲んで歌って』2014年3月に91歳でその生涯を閉じた巨匠アラン・レネ監督。彼の遺作となったチャーミングな人間ドラマ『愛して飲んで歌って』が、2月14日(土)より岩波ホールほか全国順次公開される。Text by YANAKA Tomomiベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞アウシュビッツ収容所でのホロコースト(大量虐殺)を告発したドキュメンタリー『夜と霧』(1955年)で世界に衝撃をあたえ、ベネチア国際映画祭で金獅子賞に輝いた『去年マリエンバートで』(1961年)など、フランス映画界を代表する巨匠として名を馳せたアラン・レネ監督。最後まで新作に意欲を燃やしていた巨匠の訃報が昨年、突如として世界を駆け巡った。そんな監督が残していった“贈り物”、それが男女の駆け引きを軽妙に描いた遺作『愛して飲んで歌って』だ。英国の戯曲家アラン・エイクボーンの『お気楽な生活』を映画化した本作は...