伝記
「伝記」に関する記事
成功の陰にあった苦しみ、そして激しい愛を描く『SAINT LAURENT サンローラン』|MOVIE
MOVIE|成功の陰にあった苦しみ、そして激しい愛“モードの帝王”の真実に迫る『SAINT LAURENT サンローラン』伝説のデザイナー、イヴ・サンローラン。その輝かしい成功の影にあった苦しみや激しい愛について描く『SAINT LAURENT サンローラン』が、12月4日(金)より、TOHOシネマズ シャンテほかで全国順次公開される。Text by YANAKA Tomomi演技派ギャスパー・ウリエルがサンローランを熱演2014年のカンヌ国際映画祭に出品された、イヴ・サンローランを題材にしたふたつの作品。『イヴ・サンローラン』が、イヴ・サンローラン財団の正式な公認をとっていたのにたいし、“公では語れなかった真実に迫る”と謳う、もうひとつの『SAINT LAURENT サンローラン』が日本にも上陸する。1967年、イヴ・サンローランはデザイナーとして成功の階段を駆け上がっていた。その名声はアンディ・ウォーホルから「僕たちは20世紀後半の二大アーティストだ」と称えられたほど。だが、次...
“乳白色の肌”を生み出したエコール・ド・パリの寵児『FOUJITA』|MOVIE
MOVIE|“乳白色の肌”を生み出したエコール・ド・パリの寵児オダギリジョー主演、藤田嗣治の激動の生涯を描く『FOUJITA』実在した画家、藤田嗣治(ふじた・つぐはる)激動の生涯を小栗康平監督が映画化した『FOUJITA』。11月14日(土)から全国公開される。Text by YANAKA Tomomi脚本も小栗康平監督みずから執筆モディリアーニやスーチン、キスリングらとともに、エコール・ド・パリを代表する画家として活躍、世界中で愛された日本人画家、藤田嗣治。唯一無二ともいえるうつくしき“乳白色の肌”の生みの親であり、パリの寵児でもあった彼の人生は、第二次世界大戦により翻弄されていく。そんな彼の波乱の生涯を映画化したのは、『死の棘』(1990年)でカンヌ国際映画祭の審査員特別グランプリと国際批評家連盟賞をダブル受賞した名匠、小栗康平監督。みずから脚本も執筆し、日本とフランスの合作で指揮を執った。出演にはオダギリジョー、そして5番目の妻の君代に中谷美紀と演技派が名を連ねている。192...
MOVIE|生涯最後のミューズとの出会いを描く『ルノワール 陽だまりの裸婦』
MOVIE|印象派を代表する巨匠の最高傑作『浴女たち』の誕生秘話生涯最後のミューズとの出会いを描く『ルノワール 陽だまりの裸婦』印象派を代表する画家、ルノワールの晩年を描いた人間ドラマ『ルノワール 陽だまりの裸婦』。10月4日(金)から、TOHOシネマズシャンテほか全国ロードショーされる。Text by YANAKA Tomomi絵画のような光と色彩に満ち溢れる“幸福の画家”として知られ、いまなお多くのひとを魅了しつづける印象派の巨匠ルノワール。病におかされ、自由のきかない手で懸命に創作をつづけた晩年の彼の前にあらわれた最後のミューズと生涯の最高傑作『浴女たち』誕生に秘められた物語が映画化された。ルノワールを演じたのは、セザール賞最優秀男優賞の受賞者でもある名優ミシェル・ブーケ。そして、ルノワールの最後のミューズであるモデルのアンドレには、フランスでいまもっとも注目されているクリスタ・テレが透明感をもって演じた。メガホンを取り、共同脚本も担当したのはギョーム・ミュッソのベストセラー...
いま明かされるドイツが封印した衝撃の真実『ヒトラー暗殺、13分の誤算』|MOVIE
MOVIE|ヒトラーがもっとも恐れた暗殺者は平凡な家具職人だった?いま明かされる衝撃の真実『ヒトラー暗殺、13分の誤算』『ヒトラー ~最期の12日間~』のオリヴァー・ヒルシュビーゲル監督新作は、ドイツが封印した真実に迫る衝撃の感動実話。『ヒトラー暗殺、13分の誤算』が10月16日(金)よりTOHOシネマズシャンテ、シネマライズほかにて全国順次ロードショーされる。Text by KUROMIYA Yuzu恋と音楽、そして自由を謳歌していた男の揺ぎない信念1939年11月8日、ドイツ・ミュンヘンで演説をおこなっていたヒトラーはいつもより早く切り上げる。その13分後、仕かけられていた時限爆弾が爆発。犯人として逮捕されたのは36歳の平凡な家具職人ゲオルク・エルザーだった。本作はこのヒトラー暗殺未遂の実話をもとに制作。音楽やダンス、恋を楽しみ、自由を謳歌していた男の信念。なぜヒトラーは彼を恐れ、生かしつづけたのか。ドイツが封印した知られざる衝撃の真実を暴く。監督は『ヒトラー ~最期の12日間...
実話を描いたアメリカのベストセラーを映画化『わたしに会うまでの1600キロ』|MOVIE
MOVIE|実話を描いたアメリカのベストセラーを映画化リース・ウィザースプーン主演『わたしに会うまでの1600キロ』たったひとりで3カ月間、1600キロを踏破した女性の実話を描いたリース・ウィザースプーン主演の『わたしに会うまでの1600キロ』。8月28日(土)より、TOHOシネマズシャンテほかで全国ロードショーされる。Text by YANAKA Tomomi原作にほれ込み製作にも携わったリース・ウィザースプーンアメリカの西海岸を、メキシコ国境からカナダの国境まで南北に縦断し、歩くことで母の死、離婚、ドラッグなどでどん底にいた自身を見つめなおしたシェリル・ストレイドによる原作『わたしに会うための1600キロ』。彼女は本作でベストセラー作家へと人生をリセット、アメリカのみならず、現在は30カ国以上で刊行されている。この実話に基づく物語を映画化したのは、『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』でオスカー女優に輝いたリース・ウィザースプーン。彼女は2012年、プロデューサーのブルーナ・パ...
ビル・ポーラッド監督『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』|MOVIE
MOVIE|「ザ・ビーチ・ボーイズ」のブライアン・ウィルソン、激動の半生を映画化ビル・ポーラッド監督『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』1960年代に一世を風靡した「ザ・ビーチ・ボーイズ」の中心メンバーであったブライアン・ウィルソンの栄光と知られざる苦悩の半生を描いたビル・ポーラッド監督による『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』。8月1日(土)より全国公開される。Text by YANAKA Tomomiことなる時代にあわせてふたりの俳優がブライアンを熱演時代を超えていまでも愛されるザ・ビーチ・ボーイズのメロディー。その曲の多くを生み出し、現在も“生きる伝説”といわれる、ブライアン・ウィルソンの半生が映画化された。ブライアン自身が映画化を認めたのは、昨年のアカデミー賞作品賞に輝いた『それでも夜は明ける』や『ツリー・オブ・ライフ』などを手がけた名プロデューサーとしても知られるビル・ポーラッド監督。天才の謎に包まれた心のうち、そして名曲が生まれるまでの秘密をつまびらかにする。ブ...
4頭のラクダと愛犬とともにオーストラリアの砂漠を横断した女性の実話を描く『奇跡の2000マイル』|MOVIE
MOVIE|4頭のラクダと愛犬とともにオーストラリアの砂漠を横断した女性の実話を描くミア・ワシコウスカ主演のロードムービー『奇跡の2000マイル』人生に行き詰った女性が、ラクダ4頭と愛犬とともに、オーストラリア西部にある3000キロもの砂漠を踏破した実話に基づく『奇跡の2000マイル』。7月18日(土)より、有楽町スバル座、新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショーされる。Text by YANAKA Tomomi世界的ベストセラーをジョン・カラン監督が映画化実在する女性、ロビン・デヴィッドソンが成し遂げた型破りな冒険を基にしたロードムービー『奇跡の2000マイル』。当時、写真雑誌『ナショナル・ジオグラフィック』で報じられたほか、世界的ベストセラーとなったロビン自身の回顧録『ロビンが跳ねた-ラクダと犬と砂漠 オーストラリア砂漠横断の旅』がついに映画化された。メガホンを取ったのは、オーストラリアを拠点に活躍するジョン・カラン監督。また『英国王のスピーチ』とおなじく、イアン・カニングとエミー...
グレン・クローズが女優人生をかけて製作『アルバート氏の人生』|MOVIE
MOVIE|男性として生きてきた女性が真のアイデンティティを取り戻すグレン・クローズが女優人生をかけ製作した『アルバート氏の人生』不遇な人生を生き抜くため、男性として孤独に生きなければならなかった女性を大女優グレン・クローズが演じた『アルバート氏の人生』が、2013年1月18日(金)からTOHOシネマズ シャンテほかでロードショーされる。Text by YANAKA Tomomi監督は『美しい人』などでクローズとタッグを組んだロドリゴ・ガルシアグレン・クローズが、オフ・ブロードウェイで舞台版『アルバート・ノッブス』の主役を演じたのは1982年のこと。そして、その演技でオビー賞を獲得。以来、「死ぬ前にこの役を大スクリーンで演じなければならない」という覚悟を抱いてきたという。そんな彼女がプロデューサー、共同脚本家、主演女優として、映画化を実現させたのが『アルバート氏の人生』だ。監督は『彼女を見ればわかること』や『美しい人』でクローズと組んだロドリゴ・ガルシアがメガホンを取り、競演の俳優...
フランス映画『画家モリゾ、マネの描いた美女〜名画に隠された秘密』|MOVIE
MOVIE|印象派誕生の立役者としても知られる女流画家の生き様に迫るフランス映画『画家モリゾ、マネの描いた美女〜名画に隠された秘密』巨匠マネのモデルであり、印象派誕生の立役者としても知られる女流画家ベルト・モリゾに迫るフランス映画『画家モリゾ、マネの描いた美女〜名画に隠された秘密』。6月13日(土)より、YEBISU GARDEN CINEMAでロードショーされる。Text by YANAKA Tomomiゴダールの撮影監督を務めたカロリーヌ・シャンブティエが長編作で初メガホンフランス・オルセー美術館に収蔵され、完成から150年近い時を経たいまもなお、高い人気を誇るエドゥアール・マネの絵画『すみれの花束をつけたベルト・モリゾ』。この名作に描かれた女性であり、女流画家でもあったベルト・モリゾを主人公にしたフランス映画が到着した。監督を務めたのは、カロリーヌ・シャンブティエ。これまで撮影監督として、ジャン=リュック・ゴダールやジャック・ドワイヨンといった巨匠から諏訪敦彦、河瀬直美と日本...
MOVIE|“キング・オブ・ソウル”の栄光と挫折をあぶりだす『ジェームス・ブラウン 最高の魂(ソウル)を持つ男』
MOVIE|伝説のミュージシャンの栄光と挫折をあぶりだす『ジェームス・ブラウン 最高の魂(ソウル)を持つ男』“キング・オブ・ソウル”など、最高の称号で呼ばれるジェームス・ブラウン(1933-2006年)の生涯を親友との交流を軸に描き出す『ジェームス・ブラウン 最高の魂(ソウル)を持つ男』。5月30日(土)より、シネクイントほか全国公開される。Text by YANAKA Tomomiミック・ジャガーが製作に名乗り1950年代から2000年代まで半世紀にわたり音楽シーンで活躍し、マイケル・ジャクソンやプリンスら多くのアーティストに影響を与えてきたジェームス・ブラウン。音楽業界の既成概念を壊し、道なき道をつくり、歴史を生み出してきた彼の激動の人生が映画化された。映画化に動いたのは無名時代からジェームス・ブラウンに憧れていたというローリング・ストーンズのミック・ジャガー。彼が製作に名乗りをあげ、監督には『ヘルプ ~心がつなぐストーリー~』などで知られるテイト・テイラーが務めるなど、“ゴッ...
“もうひとつのヘレンケラー物語”『奇跡のひと マリーとマルグリット』
実際にあった三重苦の少女と修道女の心の交流を描く『奇跡のひと マリーとマルグリット』19世紀のフランスに生きた三重苦の少女と修道女の心の交流を描く『奇跡のひと マリーとマルグリット』。6月6日(土)より、シネスイッチ銀座ほか、全国順次公開される。Text by YANAKA Tomomiセザール賞の受賞経験をもつイザベル・カレが修道女を熱演三重苦の少女マリーと、彼女に生きる喜びを与えた修道女マルグリット。19世紀のフランスで本当にあった“もうひとつのヘレンケラー物語”が日本でも公開される。メガホンを取ったのは、『デルフィーヌの場合』(1998年)などで知られるジャン=ピエール・アメリス監督。また三重苦の少女マリーを演じたのは、自身も聴覚にハンディキャップを抱える新人のアリアーナ・リヴォアール。ジャン=ピエール・アメリス監督により見出だされ、本作で映画デビューを果たした。そして、修道女マルグリットを演じたのは、セザール賞の主演女優賞にも輝いたことのあるイザベル・カレ。難病を抱えながら...
車椅子の天才物理学者、ホーキング博士の知られざる愛の物語『博士と彼女のセオリー』
主演のエディ・レッドメインがアカデミー賞主演男優賞を受賞!車椅子の天才物理学者、ホーキング博士の知られざる愛の物語『博士と彼女のセオリー』難病と闘いながら、“車椅子の天才物理学者”として知られるスティーヴ・ホーキング博士の愛の物語を描いた『博士と彼女のセオリー』は、主演のエディ・レッドメインが先月開かれたアカデミー賞の主演男優賞にも輝いた話題作。3月13日(金)より、TOHOシネマズ シャンテほかで全国公開される。Text by YANAKA Tomomi監督はドキュメンタリーと劇映画の両分野で活躍するジェームズ・マーシュALS(筋萎縮性側索硬化症)という難病を抱えながらも、最先端の研究で宇宙の秘密を解き明かしてきたホーキング博士。彼の半生を描いた『博士と彼女のセオリー』は、博士が打ち立てた数々の偉業は、ある女性によって支えられていたという知られざる実話にスポットを当てたヒューマン・ラブストーリー。ホーキング博士の妻であったジェーン・ホーキングによる原作を映画化した本作。ドキュメン...
MOVIE|傑作『メリー・ポピンズ』誕生に隠された実話とは?
MOVIE|傑作『メリー・ポピンズ』誕生に隠された実話感動のヒューマンドラマ『ウォルト・ディズニーの約束』映画製作50周年を経て、名作ミュージカル『メリー・ポピンズ』の誕生秘話がいま明かされる。ヒューマンドラマの真骨頂『ウォルト・ディズニーの約束』が3月21日(金)よりロードショー。Text by KUROMIYA Yuzuウォルトとトラヴァースが交わしたある“約束”とは映画化に向けて情熱を燃やしつづける、ウォルト・ディズニーにとって唯一にして最大の障害――それは、映画化を頑なに拒む原作者P・L・トラヴァースだった。だれもが不可能と思ったこの映画製作は、どのような“魔法”で実現できたのか。『ウォルト・ディズニーの約束』は、ミュージカル映画の金字塔『メリー・ポピンズ』完成までの裏側に隠されていた、驚くべき秘話にインスピレーションを受けた物語。意外にもウォルト・ディズニー本人を描いたフィクション映画が作られたのは、今回がはじめてのことだ。ウォルト・ディズニーを演じるのは、彼同様にアメリ...
MOVIE|女たちの裏切りと駆け引きの3日間『マリー・アントワネットに別れを告げて』
MOVIE|『マリー・アントワネットに別れを告げて』(1)ヴェルサイユで繰り広げられる、女たちの裏切りと駆け引きの3日間マリー・アントワネットの朗読係を務めた少女の視点からフランス革命を描く『マリー・アントワネットに別れを告げて』が、12月15日(土)からTOHOシネマズシャンテ、Bunkamuraル・シネマほかで全国順次ロードショーされる。Text by YANAKA Tomomi(Page1)、TANAKA Junko(Page2)レア・セドゥ、ダイアン・クルーガーら豪華女優陣の競演が実現フランスでもっとも権威のあるフェミナ賞に輝いたシャンタル・トマのベストセラーを原作に、王妃に仕える朗読係というまったくあたらしいアプローチからヴェルサイユの裏側に迫る『マリー・アントワネットに別れを告げて』。朗読係のシドニーを演じるのは新鋭女優のレア・セドゥ。マリー・アントワネットにはダイアン・クルーガー、そして王妃を虜にした魅惑的なポリニャック夫人にはヴィルジニー・ルドワイヤンという豪華女優...
MOVIE|天才ギタリスト、ジミ・ヘンドリックスの真実がいま明らかに『JIMI:栄光への軌跡』
MOVIE|天才ギタリスト、ジミ・ヘンドリックスの真実がいま明らかに伝記映画を超えた濃厚な人間ドラマ『JIMI:栄光への軌跡』ロックの歴史に〈最も偉大なギタリスト〉として名を残した男、ジミ・ヘンドリックス。彼の伝説の黄金期を描いた映画『JIMI:栄光への軌跡』が4月11日(土)より、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて全国ロードショーされる。Text by KUROMIYA Yuzu駆け上がるスターダムへの道、その裏側の人間関係にも迫る音楽通ならずとも一度は耳にしたことのある伝説のギタリスト、ジミ・ヘンドリックス。無名のバックミュージシャンが如何にしてスターダムへと駆け上っていったのか。彼にとって人生最大の転機となった1966年〜67年、イギリスデビューを果たした2年間を描き出す。メガホンをとったのは『それでも夜は明ける』でアカデミー賞脚色賞を受賞したジョン・リドリー。本作が彼にとって長編2作目となり、脚本も手がけている。本作で焦点を当てたのは、ジミの才能を見出したローリング・スト...