MOVIE|傑作『メリー・ポピンズ』誕生に隠された実話とは?
MOVIE|傑作『メリー・ポピンズ』誕生に隠された実話
感動のヒューマンドラマ『ウォルト・ディズニーの約束』
映画製作50周年を経て、名作ミュージカル『メリー・ポピンズ』の誕生秘話がいま明かされる。ヒューマンドラマの真骨頂『ウォルト・ディズニーの約束』が3月21日(金)よりロードショー。
Text by KUROMIYA Yuzu
ウォルトとトラヴァースが交わしたある“約束”とは
映画化に向けて情熱を燃やしつづける、ウォルト・ディズニーにとって唯一にして最大の障害――それは、映画化を頑なに拒む原作者P・L・トラヴァースだった。だれもが不可能と思ったこの映画製作は、どのような“魔法”で実現できたのか。
『ウォルト・ディズニーの約束』は、ミュージカル映画の金字塔『メリー・ポピンズ』完成までの裏側に隠されていた、驚くべき秘話にインスピレーションを受けた物語。意外にもウォルト・ディズニー本人を描いたフィクション映画が作られたのは、今回がはじめてのことだ。
ウォルト・ディズニーを演じるのは、彼同様にアメリカきっての人気者、トム・ハンクス。頑固者のトラヴァースには、イギリス出身の知性派女優、エマ・トンプソンをキャスティング。さらにコリン・ファレル、ルース・ウィルソン、レイチェル・グリフィス、ポール・ジアマッティといった出演陣が脇を固める。監督は『しあわせの隠れ場所』のジョン・リー・ハンコックが務めた。
二人の映画化への想いがすれ違う
1940年代、『メリー・ポピンズ』の映画制作に乗り出したウォルトは、作者トラヴァースに連絡するが、その申し出はにべもなく断られてしまう。以来、20年近い歳月を経ても、彼の『メリー・ポピンズ』映画化への想いは募るばかり。そしてついに61年、映画化について話し合う意思を見せたトラヴァースがスタジオにやってくる。
ところが、トラヴァースは脚本や音楽に難癖をつけ、ヒステリックに却下を突きつけるばかり。いったい何が、彼女をこんなに頑なにしているのか? その答えが幼いころの彼女と父親との関係にあると知ったウォルトは、トラヴァースにある約束をする。
『ウォルト・ディズニーの約束』
3月21日(金・祝)より、全国ロードショー
監督|ジョン・リー・ハンコック
キャスト|トム・ハンクス、エマ・トンプソン、ポール・ジアマッティ、ジェイソン・シュワルツマン
配給|ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
2013/アメリカ/126分/原題『Saving Mr.Banks』
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