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2025年8月15日
“スペースエイジ”の空気感を纏うウオッチ「デジトレンド」
AMIDA|アミダ デジトレンド
スイスの独立系ウオッチブランド「AMIDA(アミダ)」が、約50年ぶりに日本市場へ本格参入を果たした。1970年代に時計界に革命をもたらした伝説的モデル「Digitrend(デジトレンド)」の現代版が展開される。
Text by WASEDA Kosaku
潜水艦の潜望鏡からインスパイアされた独創的なウオッチが現代に甦る
AMIDAは1925年の創業以来、スイス時計製造の伝統を受け継ぐ独立系ブランドとして歩んできた。同ブランドが世界的な注目を集めたのは1976年、革新的なドライビングウオッチ「デジトレンド」のリリースだ。
本モデルは、時間表示が瞬時に切り替わるジャンピングアワー機構と、三角柱プリズムを用いた独自のデジタル表示システムを組み合わせた機械式腕時計として、当時の時計業界に衝撃を与えた。
「デジトレンド」が誕生した1970年代は、スポーツカーが街を疾走し、宇宙開発への憧憬が社会全体を包んでいたスペースエイジの時代。未来的な発想とデザインがあらゆる分野に浸透するなか、本モデルもまたその時代精神を体現していたのだ。
2024年、AMIDAはブランドを再興し、1950年代から1970年代にかけてのスペースエイジ美学を継承しながら、現代の高精度スイス時計製造技術を融合させた新たな「デジトレンド」を完成させた。オリジナルの革新精神を大切に保持しつつ、デザインと機構をさらに洗練させている。
「デジトレンド」最大の特徴は、時計の側面に時刻を表示する独特な構造だ。この「横向き表示」の秘密は、光を反射するプリズム技術にある。1973年にスイスで特許を取得した技術を応用し、潜水艦の潜望鏡にヒントを得て開発されたものだ。
ムーブメントは水平に動作するが、プリズムの光反射により、時間は時計の側面に縦向きに表示される仕組みとなっている。この技術は「LRD(ライト・リフレクティング・ディスプレイ)」と名付けられた。デジタル表示が注目を集めた1970年代らしいAMIDA独自のアイデアが結実した革新的なシステムだ。
このような技術的革新性により、「デジトレンド」は国際的な高い評価を獲得し、現在でも時計愛好家の間で語り継がれるAMIDAのシグネチャーモデルとなっている。
ラインナップは「デジトレンド スティールエディション」、「デジトレンド ブラックエディション」、「デジトレンド ゴールドエディション」、「デジトレンド オープン サファイア」の4種類。
「デジトレンド オープン サファイア」は、「透明感」と「機械の美しさ」をテーマに大幅な進化を遂げた最新モデルだ。従来の文字盤に代わってジャンピングアワー機構とプリズムを採用し、横から時間を確認できる独特な構造を維持しながら、ケースの約3分の2をサファイアガラスで構成することで、ムーブメントの美しさを余すところなく鑑賞できる設計となっている。
ムーブメントには、コート・ド・ジュネーブ装飾、面取り仕上げ(アングラージュ)、フロスト加工といった伝統的なスイス装飾技法が施されている。さらにスケルトン仕様により、ディスクを通じて地板まで見える構造を実現している。
開放的なスケルトンケースのデザインは、1960年代から1970年代のクラシックカー、特にポルシェ、アルファロメオ、シボレー・コルヴェア・テストゥードのボンネットからインスピレーションを得たものだ。
歪みのない完璧な視認性を実現するため、曲面構造を高精度に仕上げ、ムーブメントの細部まで美しく見えるよう設計されている。サファイアガラスは、大型結晶を生成する「キロポロス法」で製造されており、側面表示用プリズムの製作には3時間を要し、そのうち2時間は研磨作業に費やされる。その精度は誤差0.05ミリメートル以内という驚異的な数値を誇る。
AMIDA最高経営責任者(COO)のブルーノ・ゲルトナー氏は、「日本におけるAMIDAの独占パートナーとしてDKSHと提携できることを大変嬉しく思う。日本には時計づくりに対する深い理解と、美しさや職人技への強いこだわりがあり、我々の価値観とよく合致している。今回の提携を通じて、DKSHとともにAMIDAの創造性を活かし、日本の顧客に新たな価値を届けたい」とコメントしている。
1970年代の未来への憧憬が具現された「デジトレンド」だが、今回の新作は、現代の精密技術が融合した単なる復刻を超えた真の進化を遂げている。
AMIDA デジトレンド
ケース素材|Steel(SS)、Black(ブラックDLCコーティング)、Gold(4NゴールドPVDコーティング)、Open Sapphire(SS)
サイズ|H39×W39.6mm、厚さ15.6mm
仕上げ|ヘアライン仕上げ&ポリッシュ仕上げ
(オープンサファイアのみ)スケルトン仕様、耐傷性サファイア風防
ムーブメント|自動巻き(Cal.Soprod Newton)
パワーリザーブ|約44時間
機能|ジャンピングアワー機構(AMIDA独自開発、9パーツ構成)
ダイアル|2枚の表示ディスク(反射型ディスプレイ)を用いた時・分表示
時刻表示|サファイアプリズムを用いた側面デジタル表示(Light Reflecting Display)【特許番号3,786,626(1973年)】、インデックス:オレンジ色
装飾|コート・ド・ジュネーブ装飾、面取り仕上げ(アングラージュ)、フロスト加工
防水性|5気圧(50m)防水
ストラップ|SS製ブレスとアルカンターラ®ストラップのセット
発売日|2025年7月(スティールエディション/ブラックエディション)、2025年9月(ゴールドエディション/オープン サファイア)
価格|
スティールエディション 64万3500円(税込)
ブラックエディション 71万2800円(税込)
ゴールドエディション76万2300円(税込)
オープン サファイア 96万300円(税込)初年度150本限定生産
ケース素材|Steel(SS)、Black(ブラックDLCコーティング)、Gold(4NゴールドPVDコーティング)、Open Sapphire(SS)
サイズ|H39×W39.6mm、厚さ15.6mm
仕上げ|ヘアライン仕上げ&ポリッシュ仕上げ
(オープンサファイアのみ)スケルトン仕様、耐傷性サファイア風防
ムーブメント|自動巻き(Cal.Soprod Newton)
パワーリザーブ|約44時間
機能|ジャンピングアワー機構(AMIDA独自開発、9パーツ構成)
ダイアル|2枚の表示ディスク(反射型ディスプレイ)を用いた時・分表示
時刻表示|サファイアプリズムを用いた側面デジタル表示(Light Reflecting Display)【特許番号3,786,626(1973年)】、インデックス:オレンジ色
装飾|コート・ド・ジュネーブ装飾、面取り仕上げ(アングラージュ)、フロスト加工
防水性|5気圧(50m)防水
ストラップ|SS製ブレスとアルカンターラ®ストラップのセット
発売日|2025年7月(スティールエディション/ブラックエディション)、2025年9月(ゴールドエディション/オープン サファイア)
価格|
スティールエディション 64万3500円(税込)
ブラックエディション 71万2800円(税込)
ゴールドエディション76万2300円(税込)
オープン サファイア 96万300円(税込)初年度150本限定生産
問い合わせ先
DKSHマーケットエクスパンションサービスジャパン
cg.csc1@dksh.com