車椅子の天才物理学者、ホーキング博士の知られざる愛の物語『博士と彼女のセオリー』
主演のエディ・レッドメインがアカデミー賞主演男優賞を受賞!
車椅子の天才物理学者、ホーキング博士の知られざる愛の物語『博士と彼女のセオリー』
難病と闘いながら、“車椅子の天才物理学者”として知られるスティーヴ・ホーキング博士の愛の物語を描いた『博士と彼女のセオリー』は、主演のエディ・レッドメインが先月開かれたアカデミー賞の主演男優賞にも輝いた話題作。3月13日(金)より、TOHOシネマズ シャンテほかで全国公開される。
Text by YANAKA Tomomi
監督はドキュメンタリーと劇映画の両分野で活躍するジェームズ・マーシュ
ALS(筋萎縮性側索硬化症)という難病を抱えながらも、最先端の研究で宇宙の秘密を解き明かしてきたホーキング博士。彼の半生を描いた『博士と彼女のセオリー』は、博士が打ち立てた数々の偉業は、ある女性によって支えられていたという知られざる実話にスポットを当てたヒューマン・ラブストーリー。
ホーキング博士の妻であったジェーン・ホーキングによる原作を映画化した本作。ドキュメンタリーと劇映画の両分野で活躍し、ビルの谷間を綱渡りする大道芸人にスポットを当てた『マン・オン・ワイヤー』でアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞したジェームズ・マーシュ監督がメガホンを取り、味わい深い作品を生み出した。
主演は『レ・ミゼラブル』などで知られるエディ・レッドメイン。徐々に体の自由が奪われていく過程を段階的に見せるという、まさに渾身の演技でホーキング博士を熱演し、自身初のオスカーに輝いた。また、ホーキング博士を影に日向に支えた妻ジェーンは、注目作への出演が相次ぐ実力派のフェリシティ・ジョーンズが演じている。
病を押しながら研究に打ち込む夫、全力で支える妻
ふたりの出会いは1963年。スティーヴがケンブリッジ大学の大学院に在籍しているときだった。スティーヴは詩を学ぶジェーンの聡明さに、ジェーンは夢見がちなグレーの瞳とユーモアのセンスに惹かれ、一瞬にして恋に落ちたのだった。
だが、その直後にスティーヴは運動ニューロン疾患と診断され、余命2年の宣告を受けてしまう。それでも彼とともに生きることを決めたジェーンは、力を合わせて病気と闘う道を選択するのだった。
そんなふたりの結婚生活は、残された時間を2年から5年に、5年から10年に、10年から20年に延ばしていくための絶え間ない努力の日々。ジェーンに支えられながら研究に打ち込み、学者としてステイタスを築いていくスティーヴに対し、ジェーンは夫のサポート、そして子育てとすべてを背負うことに。全力で日々を生き抜く夫婦の前には、次々とあたらしい試練が訪れる。
実際のホーキング博士とジェーンは、結婚26年目に当たる1991年に離婚。しかし、現在も友情という形でその深い関係はつづいているという。手を携え、余命に打ち勝ち、さまざまな困難に立ち向かい、偉業を成し遂げてきたふたりの“セオリー”は私たちの胸を熱くする。
『博士と彼女のセオリー』
3月13日(金)より、TOHOシネマズ シャンテほかで全国ロードショー
監督|ジェームズ・マーシュ
出演|エディ・レッドメイン、フェリシティ・ジョーンズ、チャーリー・コックス、エミリー・ワトソン、サイモン・マクバーニー
配給|東宝東和
2014年/イギリス/124分
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