MOVIE|全編手話のみで描かれるウクライナ発の衝撃作『ザ・トライブ』

MOVIE|全編手話のみで描かれるウクライナ発の衝撃作『ザ・トライブ』

MOVIE|カンヌ国際映画祭で批評家週間グランプリなど数々の賞を受賞全編手話のみで描かれるウクライナ発の衝撃作『ザ・トライブ』ウクライナの新鋭、ミロスラヴ・スラボシュピツキー監督が台詞や音楽、字幕までをも排除し、全編手話で描いた『ザ・トライブ』。4月18日(土)より、ユーロスペース、新宿シネマカリテほか全国順次ロードショーされる。Text by YANAKA Tomomi監督は、本作で長編デビューを飾ったミロスラヴ・スラボシュピツキーろう者の寄宿学校を舞台に、若者たちの衝動を描いた『ザ・トライブ』。登場人物はすべてろう者を起用、全編手話のみで構成されるという前代未聞の作品が到着した。監督を務めるのは、本作が長編デビュー作となるウクライナのミロスラヴ・スラボシュピツキー監督。2014年のカンヌ国際映画祭では、批評家週間グランプリなど3賞を受賞したほか、世界各国の映画祭で30以上の賞に輝くなど、大きな注目を集めた。キャストは主演も含め、全員ろう者を起用。若者たちの怒り、喜び、哀しみ、愛...
MOVIE|ポール・トーマス・アンダーソン監督とホアキン・フェニックスが再タッグ

MOVIE|ポール・トーマス・アンダーソン監督とホアキン・フェニックスが再タッグ

MOVIE|ポール・トーマス・アンダーソン監督とホアキン・フェニックスが再タッグ破天荒な登場人物たちが繰り広げる“探偵物語”『インヒアレント・ヴァイス』小説家トマス・ピンチョンが1970年代のロサンゼルスを舞台に描いた『LAヴァイス』を、鬼才ポール・トーマス・アンダーソン監督が映画化。ホアキン・フェニックスを主演に迎えた探偵サスペンス『インヒアレント・ヴァイス』が、4月18日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル梅田ほかで全国公開公開される。Text by YANAKA Tomomiアンダーソン監督の貴重な独占インタビューはこちらから豪華キャストがブッ飛びキャラクターで登場わずか7作の長編小説と寡作ながら、ノーベル文学賞候補の常連であり、謎に満ちた覆面作家トマス・ピンチョン。彼が自身の小説で初の映画化を許した相手は、深い人間ドラマと独特の映像美で世界的に熱狂的なファンをもち、カンヌ、ベルリン、ベネチアの三大映画祭のすべてで監督賞に輝くという、こちらも天才と名高きポー...
INTERVIEW|『インヒアレント・ヴァイス』ポール・トーマス・アンダーソン監督 独占インタビュー

INTERVIEW|『インヒアレント・ヴァイス』ポール・トーマス・アンダーソン監督 独占インタビュー

INTERVIEW|『インヒアレント・ヴァイス』天才覆面小説家で知られるトマス・ピンチョン作品初の映画化ポール・トーマス・アンダーソン監督 独占インタビューノーベル文学賞候補の常連であり、謎に満ちた覆面作家トマス・ピンチョン。彼が自身の小説で初の映画化を許した相手は、深い人間ドラマと独特の映像美で世界的に熱狂的なファンをもち、カンヌ、ベルリン、ベネチアの三大映画祭のすべてで監督賞に輝くという、こちらも天才と名高きポール・トーマス・アンダーソン監督だった――。『インヒアレント・ヴァイス』で実現した強力タッグの裏側を探るべく、OPENERSはアンダーソン監督の貴重な“生の声”を入手。ピンチョン作品への熱い思いから、映画化までの経緯を語ったインタビューを独占でお届けする。Edited by TANAKA Junko (OPENERS)『インヒアレント・ヴァイス』の作品紹介を先に読む久しぶりの群像劇は最高だった!ポール・トーマス・アンダーソン監督――原作を読んだときの感想は?トマス・ピンチ...
MOVIE|天才ギタリスト、ジミ・ヘンドリックスの真実がいま明らかに『JIMI:栄光への軌跡』

MOVIE|天才ギタリスト、ジミ・ヘンドリックスの真実がいま明らかに『JIMI:栄光への軌跡』

MOVIE|天才ギタリスト、ジミ・ヘンドリックスの真実がいま明らかに伝記映画を超えた濃厚な人間ドラマ『JIMI:栄光への軌跡』ロックの歴史に〈最も偉大なギタリスト〉として名を残した男、ジミ・ヘンドリックス。彼の伝説の黄金期を描いた映画『JIMI:栄光への軌跡』が4月11日(土)より、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて全国ロードショーされる。Text by KUROMIYA Yuzu駆け上がるスターダムへの道、その裏側の人間関係にも迫る音楽通ならずとも一度は耳にしたことのある伝説のギタリスト、ジミ・ヘンドリックス。無名のバックミュージシャンが如何にしてスターダムへと駆け上っていったのか。彼にとって人生最大の転機となった1966年〜67年、イギリスデビューを果たした2年間を描き出す。メガホンをとったのは『それでも夜は明ける』でアカデミー賞脚色賞を受賞したジョン・リドリー。本作が彼にとって長編2作目となり、脚本も手がけている。本作で焦点を当てたのは、ジミの才能を見出したローリング・スト...
MOVIE│アカデミー賞最多4部門受賞作が日本上陸『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』

MOVIE│アカデミー賞最多4部門受賞作が日本上陸『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』

MOVIE│アカデミー賞で作品賞や監督賞など最多4部門受賞作が日本上陸『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』アレハンドロ・G・イニャリトゥの最新作『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』。本年度のアカデミー賞®で作品賞や監督賞など最多4部門に輝いたダークコメディが4月10日(金)より、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショーされる。Text by YANAKA Tomomiまるでワンカットかと見まごう、これまでにない映像世界を実現『バベル』でカンヌ国際映画祭監督賞を受賞し、スリリングな人間ドラマで類稀なる才能を発揮してきたアレハンドロ・G・イニャリトゥ監督。そんな彼が最新作のテーマに選んだのは、往年のヒーローをモチーフにしたダークコメディ。しかも、『ゼロ・グラビティ』でアカデミー賞®撮影賞を獲得したカメラマン、エマニュエル・ルベツキとタッグを組み、1本の映画をまるでワンカットかと見まごう、流れるようなカメラワークで捉えるという、これまでにない取り...
MOVIE|はじめて描かれるヒーロー誕生の瞬間『マン・オブ・スティール』

MOVIE|はじめて描かれるヒーロー誕生の瞬間『マン・オブ・スティール』

MOVIE|あらたなスーパーマンの物語が、ここから始まるジャパン・プレミアイベントに25組50名をご招待!はじめて描かれるヒーロー誕生の瞬間『マン・オブ・スティール』(1)『ダークナイト』3部作で、数々の伝説を打ち立てたクリストファー・ノーラン製作・脚本。『300(スリーハンドレッド)』のザック・スナイダーが監督を務めた『マン・オブ・スティール』が8月30日(金)より全国公開。OPENERSではそれに先立ち、8月21日(水)18:00から、六本木ヒルズアリーナで開かれるジャパン・プレミアイベントに25組50名を招待する。Text by KUROMIYA Yuzu完全無欠のヒーロー像ではない、新スーパーマンすべてのヒーローの原点であるスーパーマン。どのような運命のもとに生まれた命が、どんな少年時代を送り、どうやってスーパーマンになっていったのか──誰も知らない誕生の秘密と、そのヒーローの全貌が、ついに明かされる。新時代のスーパーマンに大抜擢されたのは、英国人俳優ヘンリー・カビル。クラ...
MOVIE|1950年代、不朽のビート文学を完全映画化『オン・ザ・ロード』

MOVIE|1950年代、不朽のビート文学を完全映画化『オン・ザ・ロード』

MOVIE|試写会に5組10名をご招待!ビート・ジェネレーションの姿がスクリーン上に蘇る1950年代、不朽のビート文学を完全映画化した『オン・ザ・ロード』(1)1950年代ビート文学の代表作、ケルアックの『路上/オン・ザ・ロード』。何度も映画化の話が持ち上がっては、頓挫してきたという“幻の企画”が、ウォルター・サレス監督の手によってついに実現。OPENERSでは8月30日(金)のロードショーに先駆け、8月19日(月)18:30からおこなわれる試写会に、読者5組10名を招待する。Interview & Text by TANAKA Junko (OPENERS)青年から大人への道のり1957年に発表されたジャック・ケルアックの『路上/オン・ザ・ロード』。ボブ・ディランに「ぼくの人生を変えた本」と言わしめ、ジム・モリソンやジョン・レノン、デニス・ホッパー、ジム・ジャームッシュに多大な影響を与えた不朽のビート文学。その後のカウンターカルチャーの時代には、“ヒッピーの聖典”となった...
INTERVIEW|『黒いスーツを着た男』主演、ラファエル・ペルソナにインタビュー

INTERVIEW|『黒いスーツを着た男』主演、ラファエル・ペルソナにインタビュー

INTERVIEW|成功を掴みかけた男の哀しい転落劇『黒いスーツを着た男』主演、ラファエル・ペルソナ インタビュー(1)完璧な人生だった、あの夜までは――。犯すつもりのなかった罪を背負った“黒いスーツを着た男”。事件の日を境に、男は一気に奈落の底へと落ちていく。フィルム・ノワールの本場フランスから、先の読めないスリリングな展開が秀逸なクライム・サスペンスが到着した。8月31日(土)に封切りとなる本作の魅力を、主演のラファエル・ペルソナ自ら語る。Photographs by JAMANDFIX (portrait)Interview & Text by TANAKA Junko (OPENERS)仏映画界イチ押しの逸材その美貌とカリスマ性、卓越した演技で「アラン・ドロンの再来」との呼び声も高いラファエル・ペルソナ。本国フランスでは、今年だけで6本の主演作が公開されるほか、ファッション誌がこぞって特集を組み、彼の跡を追っている。さらに今年3月には、有望な若手俳優に贈られるパトリ...
INTERVIEW|映画『そして父になる』是枝裕和監督インタビュー

INTERVIEW|映画『そして父になる』是枝裕和監督インタビュー

INTERVIEW|赤ちゃん取り違え事件を題材にした衝撃作映画『そして父になる』是枝裕和監督インタビュー(1)いまや、現代を代表する日本人監督となった是枝裕和監督。カンヌ国際映画祭でも話題を集めた『誰も知らない』ほか、『幻の光』『ワンダフルライフ』『歩いても 歩いても』など、発表する作品がすべて国内外で注目の的となっている。第66回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞した新作『そして父になる』では、赤ちゃん取り違え事件を題材に、父性の本質に迫っていく。作品に込めた想いとは。是枝監督に聞いた。Photographs (portrait) by JAMANDFIXText by MAKIGUCHI Juneディテールがすべて――作品を観ていて、父性と母性の違いが、タイトルに現れていると感じました。母親は出産を経て自然に母性を目覚めさせます。そんな母と父親との間に温度差のようなものを感じていらっしゃるのでしょうか。母親の場合は、“そして”がいらないんですよね。うちの場合は、子供が生まれた瞬間...
MOVIE|美しいモノクロームの世界で描かれるジプシー初の女性詩人の生涯『パプーシャの黒い瞳』

MOVIE|美しいモノクロームの世界で描かれるジプシー初の女性詩人の生涯『パプーシャの黒い瞳』

MOVIE|美しいモノクロームの世界で描かれるジプシー初の女性詩人の生涯クシシュトフ・クラウゼ監督の遺作『パプーシャの黒い瞳』ジプシーで歴史上はじめての女性詩人、プロニスワヴァ・ヴァイス(愛称パプーシャ)の生涯を見つめたポーランド映画『パプーシャの黒い瞳』。4月4日(土)より、岩波ホールほか全国順次ロードショーされる。Text by YANAKA Tomomiポーランド映画界を代表する女優ヨビダ・ブドニクが熱演美しいモノクロームの世界で描かれるひとりの女性の生涯。良質な映画の産地として知られるポーランドからまたひとつ、心を響かせる名作が届いた。監督を務めたのは、『ニキフォル 知られざる天才画家の肖像』などで知られるクシシュトフ・クラウゼとヨアンナ・コス=クラウゼの夫妻。残念ながら、クシシュトフ・クラウゼ監督は昨年末に61歳で永眠。『パプーシャの黒い瞳』は彼にとっての遺作となった。人形を意味する“パプーシャ”の愛称で呼ばれる詩人のプロニスワヴァ・ヴァイス役には、ポーランド映画界を代表...
MOVIE|ナチス高官の子どもたちがたどる過酷な旅『さよなら、アドルフ』

MOVIE|ナチス高官の子どもたちがたどる過酷な旅『さよなら、アドルフ』

MOVIE|オーストリアの俊英ケイト・ショートランドが描くヒューマンドラマナチス高官の子どもたちがたどる過酷な旅『さよなら、アドルフ』第二次大戦後の混乱のドイツを舞台に、ナチス高官の子どもたちの過酷な旅を描いたヒューマンドラマ『さよなら、アドルフ』。1月11日(土)より、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開される。 Text by YANAKA Tomomi原作はブッカーショウの最終候補になった小説『暗闇のなかで』これまで幾度となく映画の舞台となってきた第二次世界大戦期のドイツ。迫害されるユダヤ人や彼らを救う市井の人びと、そしてナチスドイツの陥落を扱った作品が数あるなか、これまであまり語られてこなかったナチ幹部家族の“その後”を描いた作品が誕生した。監督・脚本は、オーストリアの俊英ケイト・ショートランド。カンヌ国際映画祭のある視点部門に出品された2004年のデビュー作『15歳のダイアリー』(日本未公開)以来となる本作は、ブッカー賞最終候補になった小説『暗闇のなかで』を原作に、全編...
MOVIE|ガエル・ガルシア・ベルナルが若き広告マンを熱演『NO ノー』

MOVIE|ガエル・ガルシア・ベルナルが若き広告マンを熱演『NO ノー』

MOVIE|CMで政権打倒を勝ち取った男たちの姿を描く社会派ドラマガエル・ガルシア・ベルナルが若き広告マンを熱演『NO ノー』軍事独裁政権末期のチリを舞台に、CMで政権打倒を勝ち取った男たちの姿を描く、パブロ・ラライン監督による社会派ドラマ『NO ノー』。8月30日(土)より、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開される。Text by YANAKA Tomomiパブロ・ラライン監督によるチリ独裁政権三部作の完結編1988年ピノチェト政権末期、軍事独裁政権に対する国際批判の高まりのなかで、実施された信任を問う国民投票。ピノチェト支持派「YES」と、反対派「NO」両陣営によって1日15分間繰り広げられた実際の一大キャンペーン合戦をもとにした映画『NO ノー』は、アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされるなど、チリ国内外でも大きく注目された。メガホンを取ったのは、パブロ・ラライン監督。『トニー・マネロ』や『検死』につづく、チリ独裁政権三部作の完結編となった本作ではビンテージカメ...
MOVIE|巨匠ツァイ・ミンリャン監督、最後の長編作品『郊遊<ピクニック>』

MOVIE|巨匠ツァイ・ミンリャン監督、最後の長編作品『郊遊<ピクニック>』

MOVIE|孤独な父親を主人公に“現代”と“孤独”を繊細に描き出す巨匠ツァイ・ミンリャン監督、最後の長編作品『郊遊<ピクニック>』台湾映画界の巨匠ツァイ・ミンリャン(蔡明亮)監督の引退作であり、昨年のベネチア国際映画祭で審査員大賞、今年の台北映画祭で最優秀主演男優賞を受賞した『郊遊<ピクニック>』。9月6日(土)よりシアター・イメージフォーラムほかで全国順次公開される。Text by YANAKA Tomomi主演の父親役はツァイ作品の“顔”リー・カンション1957年に生まれ、1994年に長編2作目となる『愛情萬歳』でベネチア国際映画祭の金獅子賞に輝き、これまで『河』『西瓜』など名作を送り出してきたツァイ・ミンリャン監督。記念すべき長編10作目として出品された本作は、昨年のベネチア国際映画祭では審査員大賞を受賞。そして、その場で発表された突然の引退宣言は、世界中の映画ファンに大きな衝撃を与えた。そんなツァイ監督の最後の長編となる『郊遊<ピクニック>』が日本でも公開。幼い子どもを抱え...
MOVIE|マット・デイモン×ガス・ヴァン・サント監督『プロミスト・ランド』

MOVIE|マット・デイモン×ガス・ヴァン・サント監督『プロミスト・ランド』

MOVIE|『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』以来、17年ぶりのタッグが実現!マット・デイモン×ガス・ヴァン・サント監督『プロミスト・ランド』マット・デイモンとガス・ヴァン・サント監督がタッグを組んだヒューマンドラマ『プロミスト・ランド』。8月22日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、新宿武蔵野館ほか、全国ロードショーされる。Text by YANAKA Tomomi脚本はマット・デイモンとジョン・クラシンスキーが共同執筆俳優として当時無名だったマット・デイモンがベン・アフレックとともに脚本を執筆し、ガス・ヴァン・サント監督とともに映画化した感動作『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』から17年。いまでは多岐にわたる活躍をみせるマット・デイモンと、『エレファント』(2003年)でカンヌ国際映画祭のパルム・ドールと監督賞を同時受賞し、名実ともに上り詰めた二人の3度目のタッグがついに実現した。順風満帆のエリートコースを歩んできた男が、見知らぬ町で突然人生の岐路に立たされ、なに...
MOVIE|イタリアから届いた教師と生徒の交流を描くヒューマンドラマ『ローマの教室で ~われらの佳き日々~』

MOVIE|イタリアから届いた教師と生徒の交流を描くヒューマンドラマ『ローマの教室で ~われらの佳き日々~』

MOVIE|イタリアから届いた教師と生徒の交流を描くヒューマンドラマジュゼッペ・ピッチョーニ監督『ローマの教室で ~われらの佳き日々~』ローマの公立高校を舞台に教師と生徒の交流を描く、ジュゼッペ・ピッチョーニ監督によるヒューマンドラマ『ローマの教室で ~われらの佳き日々~』。8月23日(土)より、岩波ホールほかで全国順次公開される。Text by YANAKA Tomomiイタリア映画の豪華キャストと生徒が奏でる爽やかなアンサンブル日本でもヒットを記録した『もうひとつの世界』など、ひとの出会いから生まれるドラマを撮りつづけてきたジュゼッペ・ピッチョーニ監督。ローマの高校で30年以上教鞭をとってきた作家マルコ・ロドリのエッセイ『赤と青ローマの教室でぼくらは』(8月、晶文社より刊行予定)に感銘を受けたピッチョーニ監督の手により、『ローマの教室で ~われらの佳き日々~』として映画化された。昨年のゴールデンウィークに開催された「イタリア映画祭2013」でも上映され、好評を博した本作。女性校...
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