MOVIE│アカデミー賞作品賞や主演男優賞など6部門にノミネート『アメリカン・スナイパー』
MOVIE│アカデミー賞作品賞や主演男優賞など6部門にノミネート
巨匠クリント・イーストウッド監督最新作『アメリカン・スナイパー』
巨匠クリント・イーストウッド監督が実在したアメリカ軍の狙撃手の半生を描いた『アメリカン・スナイパー』。2月21日(土)より、全国ロードショーされる。
Text by YANAKA Tomomi
実在した伝説の狙撃手をブラッドリー・クーパーが熱演
アメリカ映画を代表する巨匠であり、文芸性の高いものからシリアスな作品まで幅広く手がけることで知られるクリント・イーストウッド監督。彼が84歳にしてあらたに手がけたのは、戦場という極限状態に置かれた孤高のスナイパー、クリス・カイルの人生だ。
現地時間2月22日(日)に開かれるアカデミー賞には、作品賞や主演男優賞など6部門にノミネート。冷徹な「伝説の狙撃手」と良き父親というふたつの顔をもつ主人公の複雑な人間探求を、イーストウッドならではの息つくいとまもない緊迫感のなかで描かれており、オスカー獲得への期待もいやおうなしに高まる。
本作はカイルの自伝『ネイビー・シールズ 最強の狙撃手』を映画化。ブラッドリー・クーパーが主演を熱演し、本作で自らプロデューサーとしても映画化権を獲得。過酷なトレーニングと食事制限を敢行し、戦争により徐々に心を蝕まれる主人公の心理を繊細かつリアルに演じきった。またカイルの最愛の妻タヤはシエナ・ミラーが演じている。
良き夫、良き父親であろうとした「伝説の狙撃手」の心の内とは
クリス・カイルは伝説のスナイパー。その常人離れした狙撃の精度は1.9キロ向こうの標的を確実に射抜くほどだったという。味方からは「伝説の狙撃手」と英雄視される一方、イラクの反政府武装勢力からは“悪魔”と恐れられ、その首には2万ドルもの懸賞金がかけられた人物だ。
しかしカイルの素顔は、命がけの壮絶な局面でも仲間を一心に守りたい、そして遠い戦地にいながらも大切な家族の良き夫、良き父でありたいと、普遍的な願いをもつひとりの男。そんな彼の心を戦争が蝕んでゆく――。
戦争の狂気に取り憑かれつつ、故国で待つ家族をこよなく愛する主人公の光と影があぶりだされる『アメリカン・スナイパー』。これまで数々の戦争映画を手がけてきたクリント・イーストウッドが、クリス・カイルの複雑な人生を生々しく掘り下げる。
『アメリカン・スナイパー』
2月21日(土)より、全国ロードショー
監督│クリント・イーストウッド
出演│ブラッドリー・クーパー、シエナ・ミラー、ルーク・グライムス、ジェイク・マクドーマン、ケビン・ラーチ
配給│ワーナー・ブラザース映画
2014年/アメリカ/132分/R15+
http://wwws.warnerbros.co.jp/americansniper/
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