ART FILE 25|「THE ART OF THE BRICK」|連載「世界のアート展から」

ART FILE 25|「THE ART OF THE BRICK」|連載「世界のアート展から」

ART FILE 25|アメリカ・ニューヨーク|「ディスカバリー・タイムズスクエア」鮮やかなレゴブロックでさまざまなアート名作を複製「THE ART OF THE BRICK(レゴアート)」ニューヨーク市内に位置するエキシビション・センター ディスカバリー・タイムズスクエアにレゴブロック アーティストのネイサン・サワヤ(Nathan Sawaya)による「THE ART OF THE BRICK(レゴアート)」展が、来年の1月5日(日)まで開催中。 Text by Winsome Li (OPENERS) 驚くべき精密さニューヨークを拠点として活躍するネイサン・サワヤは、初のレゴブロックアーティストとして知られている。レゴブロックで作られた名画のレプリカやオブジェクトシリーズは、シンガポール、台湾とオーストラリアにも展示された。今回の「THE ART OF THE BRICK」展はこれまで彼の個展のなかで一番規模が大きいといわれ、100点以上の出展作のうち、56点が初公開となる。 ...
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ART FILE 26|「Alaïa (アライア)」|連載「世界のアート展から」

ART FILE 26|「Alaïa (アライア)」|連載「世界のアート展から」

ART FILE 26|フランス・パリ|「パリ市モード博物館(ガリエラ宮)」最高の技術と素材を施したクチュール「Alaïa (アライア)」(1)パリの16区に位置するパリ市モード博物館(ガリエラ宮 Palais Galliera)にて、ファッションデザイナー アズディン・アライア(Azzedine Alaia)の回顧展「Alaïa(アライア)」を来年1月26日(日)まで開催中。 Text by Winsome Li (OPENERS) 「ぼくは服を作る、女性はファッションを創る」1936年、チュニジアのチュニスで生まれたアズディン・アライア。10代の後半に彼はパリへ拠点を移し、ファッションデザイナー、ギ ラロッシュの元で働く。1963年、プライベートクライアント向けのオーダーメイド デザイナーとして、自身のブランドを立ち上げた。当時の大物女優である、アルレッティ、ガレタ・ガルボなども彼の顧客。友人のティエリー・ミュグレーの勧めにより、1979年に初コレクションを発表した。ヴェルサー...
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ART FILE 31|「ベネッセ・アートサイト直島と建築家 安藤忠雄」展

ART FILE 31|「ベネッセ・アートサイト直島と建築家 安藤忠雄」展

ART FILE 31|フランス・パリ「Le Japon Rive Gauche展」 -ベネッセアートサイト直島と建築家・安藤忠雄-日仏文化協力90周年を迎える今年、世界でもっとも長い歴史をもつ百貨店、パリのボン・マルシェにて「Le Japon Rive Gauche展」が開催される。建築家・安藤忠雄氏をメインゲストに迎え、8月30日(土)から10月18日(土)までベネッセアートサイト直島での一連のプロジェクトをテーマにした展覧会を実施する。Text by Winsome Li (OPENERS)ベネッセアートサイト直島をパリの老舗百貨店に再現100を超える日本のブランドが参加する「Le Japon Rive Gauche展」は、カルチャー部門とファッション部門が設けられ、衣・食・住・アートにまつわる「日本」を、かつてない規模で紹介する。カルチャー部門のメインゲストは日本を代表する建築家の安藤忠雄氏が、ベネッセアートサイト直島における自身の建築をテーマにした作品を展開する。ベネッセ...
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ART FILE 33|「Björk」|連載「世界のアート展から」

ART FILE 33|「Björk」|連載「世界のアート展から」

ART FILE 33|アメリカ・ニューヨーク|「ニューヨーク近代美術館」音楽界の革命家、20年の軌跡を追う「Björk」(1)アイスランドが生んだ歌姫、ビョーク。彼女の約20年にわたる軌跡を追った大規模な回顧展が、6月7日(日)まで米・ニューヨークの「ニューヨーク近代美術館(MoMA)」で開かれている。Text by TANAKA Junko (OPENERS)存在そのものが事件ビョーク。これほど長きにわたって先駆者の姿勢を崩さず、常に話題を振りまきつづけた音楽家がいるだろうか。1965年、アイスランド生まれ。肩書きは、歌手、シンガーソングライター、作曲家、プロデューサー、(ときどき)女優。私生活では2児の母でもある。音楽の世界に足を踏み入れたのは12歳のとき。アルバム『Björk』でデビュー、国内で爆発的な人気を誇るも、天才少女のレッテルを貼られることを嫌った彼女は、13歳で自らバンドを立ち上げ、独自の道を歩みはじめる。1986年、ギタリストのソール・エルドンと結婚し、息子シン...
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ART FILE 09|「INEZ & VINOODH : PHOTOGRAPHS」|連載「世界のアート展から」

ART FILE 09|「INEZ & VINOODH : PHOTOGRAPHS」|連載「世界のアート展から」

ART FILE 09|フランス・パリ|「ガゴシアン ギャラリー」写真家デュオ「デュオ イネズ・ヴィノード」個展「INEZ & VINOODH : PHOTOGRAPHS」先鋭でモダンな世界観を持つイネズ・ヴィノード(INEZ & VINOODH)は、ファッション業界で長く活躍している写真家デュオ。パリのガゴシアン ギャラリーで、3月9日(土)まで展覧会を開催中だ。Text by Winsome Li (OPENERS)非凡な表現で、ショッキングな作品25年間仕事とプライベート両方のパートナーとして、写真家デュオであるイネズ・ヴィノードは90年代の早期から活躍し、ヌード、ポートレート、静物などさまざまなジャンルでアート、ファッションとポップ カルチャーの作品を数多く発表してきた。『ヴォーグ』や『i-D』などのファッション誌に彼らの作品は定期的にフィーチャーされ、ラグジュアリーブランドのビジュアルも製作、いまでもファッション業界において、現役で大活躍している。© In...
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ART FILE 29|「HELLO, MY NAME IS PAUL SMITH」|連載「世界のアート展から」

ART FILE 29|「HELLO, MY NAME IS PAUL SMITH」|連載「世界のアート展から」

ART FILE 28|イギリス・ロンドン|「デザイン・ミュージアム」「HELLO, MY NAME IS PAUL SMITH(ハロー、マイ ネーム イズ ポール・スミス)」ファッションデザイナー、ポール・スミスのマインドに迫るとともに、そのクリエイションの秘密を探るエキシビション「HELLO, MY NAME IS PAUL SMITH」がロンドンのデザイン ミュージアムで開催されている。これまでのキャリアを振り返り、いかにして“ポール・スミス”は生まれ、進化をつづけるのかが、いま、つまびらかにされる。 Text by YANAKA Tomomi最初にオープンした狭小ショップやポールのオフィスまでも再現1976年にパリのホテルのスイートルームで小さなメンズコレクションを発表することからスタートした「ポール・スミス」。現在では毎シーズンごとにパリでメンズ、ロンドンでウィメンズのコレクションを発表しており、数多くのラインを抱えるまでに成長した。そして、そのブランド規模にもかか...
ART FILE 01|「TIM WALKER STORY TELLER」|連載「世界のアート展から」

ART FILE 01|「TIM WALKER STORY TELLER」|連載「世界のアート展から」

kART FILE 01|イギリス・ロンドン|「サマーセットハウス」驚くほど独創的な世界観で、ファッションを見せる「TIM WALKER STORY TELLER」世界中のアート展を紹介する新連載、「TRAVEL THE ART WORLD」。記念すべき第1回は、現代のファッション業界でもっとも影響力のある写真家ティム・ウォーカーの個展である。ロンドンのサマーセットハウスにて開催中だ。Text by Winsome Li (OPENERS)無限の想像力を衝撃のビジュアルに!ロンドンのサマーセットハウスで、2012年10月18日から2013年1月27日まで開催される、ティム・ウォーカーの個展。彼にとって写真はファッションを童話のように表す、白昼夢のような存在だ。彼が持つユニークな表現力は数々のファッションブランドが称賛し、さらに有名なデザイナーやモデルのポートレートにも手掛けている。写真について、ティム・ウォーカーはこう語る。「ときどき、写真を撮る時に奇妙な力を感じることがある。そし...
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ART FILE 28|「Pop Art Design(ポップアート デザイン)」|連載「世界のアート展から」

ART FILE 28|「Pop Art Design(ポップアート デザイン)」|連載「世界のアート展から」

ART FILE 28|イギリス・ロンドン|「バービカン・センター」「Pop Art Design(ポップアート デザイン)」ヨーロッパ最大の文化施設であるロンドンのバービカン・センターにて、「Pop Art Design(ポップアート デザイン)」展が、2月9日(日)まで開催中。1950年以来、デザインはポップアートから大きな影響を受けてきた。その緊密な関係を考察する展覧会となる。 Text by Winsome Li (OPENERS)大量生産・大量消費から誕生したポップアート派手で、カラフルで、遊び心のあるポップアートは、第2次世界大戦後、社会を革命的に変化させた芸術運動と言われる。1950年代から1970年代初期まで、ポップカルチャーは美術にとどまらず、デザインの分野にも大きな影響を与えた。「Pop Art Design」展はその発展の原点、目的と過程をテーマにして、ポップアート・デザインの全貌を解明する。戦争後、世界は激しい変化が起こし、大量生産・大量消費の文化がア...
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ART FILE 30|「Bill Cunningham: Facades(ビル・カニンガム:ファサース)」

ART FILE 30|「Bill Cunningham: Facades(ビル・カニンガム:ファサース)」

ART FILE 30|アメリカ・ニューヨーク「Bill Cunningham: Facades(ビル・カニンガム:ファサース)」ストリートファッション・フォトグラファー、ビル・カニンガムの初期作品を展示する「Bill Cunningham: Facades(ビル・カニンガム:ファサース)」展。6月15日(日)まで「ニューヨーク・ヒストリカル・ソサエティー・ミュージアム」で開催中だ。Text by Winsome Li (OPENERS)歴史と現代が交錯する斬新なファッションスナップ帽子職人にして退役軍人のビル・カニンガムは、ストリートファッション・フォトグラファーの先駆者といわれ、現在85歳になったいまも、ニューヨークやパリ、都会の真ん中でファッショニスタを追いかけながら、シャッターを押しつづけている。今回の展示はビル・カニンガムが手掛けたプロジェクトおよび写真集「Facades(ファサース)」をもとに、88点の作品が並べられる。「ファサース」は1968年から足掛け8年の製作期間...
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ART FILE 19|「Punk: Chaos to Couture」|連載「世界のアート展から」

ART FILE 19|「Punk: Chaos to Couture」|連載「世界のアート展から」

ART FILE 19|アメリカ・ニューヨーク|「メトロポリタン美術館」パンク、ファッション界に嵐を起こす「Punk: Chaos to Couture」(パンク:カオス トゥ クチュール)ニューヨークに位置するメトロポリタン美術館にてパンクファッションをテーマにした「Punk: Chaos to Couture」が8月14日(水)まで開催中。パンク文化がファッションにおける影響を探求する大規模の展覧会である。Text by Winsome Li (OPENERS)Photographers & Footage by Metropolitan Museumパンクとオートクチュール、切り離せない深い関係メトロポリタン美術館で5月から開かれている「Punk: Chaos to Couture」展は、メンズとレディズファッション、音楽映像、オーディオを合わせて約100点の作品が並ぶ。テーマは「ファッションとパンクの深い関係」。パンクファッションにおける“do-it-yoursel...
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ART FILE 02|「Hollywood Costume」|連載「世界のアート展から」

ART FILE 02|「Hollywood Costume」|連載「世界のアート展から」

Art File 02|イギリス・ロンドン|「ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館」スクリーンで見たあの一着に会いに行く「Hollywood Costume」世界中のアート展を紹介する新連載、「TRAVEL THE ART WORLD」の第二回。ロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館では、2012年10月20日から2013年1月27日まで、ハリウッド映画で俳優や女優たちが着用した衣装が展示される。数多くのハリウッドの代表的な映画から選ばれたさまざまな主人公の衣装を間近で鑑賞できる貴重な機会だ。Text by Winsome Li (OPENERS)130点以上のハリウッドコスチュームを一拳に公開今回の「ハリウッド コスチューム」展では、映画の全盛時代もよばれる1930年代後半から現在までの、ハリウッド映画で登場した主人公の衣装を収集。展示品には『オズの魔法使』(1939)のドリシーが着用したギンガムチェックのドレス、『ティファニーで朝食を』(1961)のカポーティが着用...
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ART FILE 03|「Mario Testino: In Your Face and British Royal Portraits」|連載「世界のアート展から」

ART FILE 03|「Mario Testino: In Your Face and British Royal Portraits」|連載「世界のアート展から」

Art File 03|アメリカ・ボストン|「ボストン美術館」マリオ・テスティーノ、アメリカでの初展示会「Mario Testino: In Your Face and British Royal Portraits」新連載「世界のアート展から」の第3回は、写真家マリオ・テスティーノの個展を紹介。マリオ・テスティーノはセレブリティたちのなかで最も影響力がある写真家として、長年第一線で活躍している。今回、彼の作品がボストン美術館に一堂に会し、「In Your Face」と「British Royal Portraits」に分けて展覧会が開催される。Text by Winsome Li (OPENERS)大胆な表現力でとらえられた表情展示会はマリオ・テスティーノの数多くの作品を「In Your Face」と「British Royal Portraits」二つのテーマに分け、2012年10月21日から2013年2月3日までは第一部「In Your Face」を開催。スーパーモデルのケイ...
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ART FILE 06|「DEATH: A self-Portrait」|連載「世界のアート展から」

ART FILE 06|「DEATH: A self-Portrait」|連載「世界のアート展から」

Art File 06|イギリス・ロンドン|「ウェルカム コレクション」「死」の自画像 「DEATH: A self-portrait」ロンドンにある「ウェルカム コレクション」は、医学、生命とアートの過去、現在、将来にかかわるコレクションやイベントを行う無料展示会場。今回はスペシャル展として、「DEATH: The self-portrait」が2月24日(日)まで開催中。“死”をテーマに、美術収集家リチャード・ハリス氏のコレクションから300以上の作品を展示する。Text by Winsome Li (OPENERS)「死」――誰にも避けられない目的地をアート展に過去から現代まで、「死」はさまざまなアーティストのインスピレーションとなり、表現方法となっている。今回の展示では、写真、油絵、考証物、科学見本まで「死」という図解として幅広く紹介。アートは一つのメディアとして、死と体の密接な関係を形として伝えている。 The Skull Series; number 8 of 12 ...
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ART FILE 07|「Maurizio Cattelan  AMEN」|連載「世界のアート展から」

ART FILE 07|「Maurizio Cattelan AMEN」|連載「世界のアート展から」

ART FILE 07|ポーランド・ワルシャワ|「現代美術センター」マウリツィオ・カテランによる独特で刺激的なアート「Maurizio Cattelan AMEN」ポーランドのワルシャワにある現代美術センターでは、2012年11月16日から2013年2月24日まで、マウリツィオ・カテランの個展「Maurizio Cattelan AMEN」が開催されている。いま最も注目されているイタリア生まれの現代アーティストの作品を一挙に展示する。Text by Winsome Li (OPENERS) Untitled, 2007 Courtesy of Maurizio Cattelan’s Archive衝撃的な表現方法で「命と死」を訴えるニューヨークのグッケンハイム・ミュージアムでしている回顧展の成功によって、マウリツィオ・カテランはアート界で話題になった。今回の展示作品は彼の最新作であり、さまざまな作品を通して、死、犠牲などについて訴えている。多数の展示作品のうち、最もビジュアルとし...
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