ART FILE 34|20世紀前半の名作アートがずらりと並ぶ『Keys to a Passion』
LOUNGE / ART
2015年4月10日

ART FILE 34|20世紀前半の名作アートがずらりと並ぶ『Keys to a Passion』

ART FILE 34|フランス・パリ|「フォンダシオン ルイ・ヴィトン」

20世紀前半の名作アートがずらりと並ぶ『Keys to a Passion』

昨年10月、パリ・ブローニュの森にルイ・ヴィトンにより設立された現代アートの美術館「フォンダシオン ルイ・ヴィトン」でオープニングプログラムの第3弾となる『Keys to a Passion』が開催。7月6日(月)まで開かれている。

Text by YANAKA Tomomi

展示方法を工夫し、より独創的な空間を実現

現代アートのあらたな発信地として昨年10月に華々しくオープンした「フォンダシオン ルイ・ヴィトン」。近代建築の奇才としても知られるフランク・ゲーリーが手掛ける建物にも注目が集まったことも記憶にあたらしい。

4月1日からスタートした『Keys to a Passion』は、美術館の創立理念でもある「フォンダシオンの芸術活動全般への取り組み」を再認識するエキシビション。本展のために、ロシアのエルミタージュ美術館やニューヨーク近代美術館(MoMA)、イギリスのテート・モダンといった世界各地の有名美術館やコレクターが協力。特別に貸し出された作品が集結した。

会場にはモダニティの道を開いたマティスやフランシス・ベーコン、アルベルト・ジャコメッティといった20世紀前半の主要作品を厳選して展示し、「主観的表現主義」や「精観」「ポップ主義」「音楽」という4つのテーマで構成。さらに、アイコン的な作品の隣には“正統派”ではない作品を並べることで革新的かつ、独自の空間を生み出している。

Skrik, 1910?

世界中の美術館などから集められた名作中の名作。私たちとアートとの“出会い”はもちろんだが、名作同士がおなじ空間のなかで“出会う”とき、どのような化学反応を見せるのか。アート史において語らずにはいられない重要な作品が一堂に集う、ルイ・ヴィトンだからこそなしえた夢の空間だ。

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『Keys to a Passion』
会期│4月1日(水)~7月6日(月)
チケット│一般14ユーロ、家族料金32ユーロ(大人2人+18歳以下の子ども1~4人)
会場│フォンダシオン ルイ・ヴィトン
住所|8 avenue de Mahatma Gandhi - Bois de Boulogne - 75116 Paris
http://www.fondationlouisvuitton.fr/

           
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