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2025年5月12日
アストンマーティン、最高出力1,079psのハイパーカー ヴァルハラを日本で公開
Aston Martin Valhalla|アストンマーティン ヴァルハラ
アストンマーティンは、ミッドシップレイアウトのプラグインハイブリッド(PHEV)ハイパーカー「ヴァルハラ」の最終プロトタイプをアストンマーティン青山ハウスで報道陣に初公開した。全世界で999台限定、1億2890万円のハイパーカーの全貌とは――。
Text by YANAKA Tomomi|Photographs by Aston Martin
アストンマーティン量産型で初のミッドシップかつPHEVモデル
アストンマーティンが“究極のドライバーズ・スーパーカー”と謳うヴァルハラがいよいよ姿を現した。
まず目に飛び込んでくるのは、跳ね上げ式のディヘドラルタイプのドアを備え、新たなデザイン言語を取り入れたスタイリング。
アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チームのコンサルティング部門であるアストンマーティン・パフォーマンス・テクノロジーズとの緊密な連携により、スーパーカーとしてのパフォーマンスを新しいフォルムとプロポーションで表現したという。


インテリアもクリーンで無駄のないデザイン。こちらもF1からの影響が多分に感じられ、一体型のカーボンファイバー製シートやカーボンファイバー製のステアリングホイールを備え、ドライバーや同乗者が走りに没入できる空間が演出された。
パワートレインはアストンマーティンの量産モデル初となるミッドシップレイアウトをはじめ、初のPHEVモデル、初のEV専用モード走行が可能になるなど、初めてづくし。さらに、新開発された4.0リッターツインターボ・フラットプレーンクランクV8エンジンもこのヴァルハラで初搭載されているという。
4リッターV8エンジンは828psを発生。さらに231psを供給する3基の電気モーターで構成され、システム最高出力は1,079ps、システム最大トルクは1,100Nmを誇る。こちらも新開発の8段DCTトランスミッションが与えられ、0-100㎞/h加速は2.5秒、最高時速は350㎞で電子制御リミッターが作動する。
電気モーターのうち2基はフロント・アスクルに搭載、3基目の電気モーターはトランスミッションに組み込まれており、リア・アスクルに駆動力を提供。モーターによりパフォーマンスとレスポンスをブーストするほか、EV走行も最大14㎞可能。その際の最高時速は140㎞となる。
ダウンフォースは最大600kg超にもなるが、これは2021年に誕生したハイパーカー「ヴァルキリー」で得た知見をフィードバックしたもの。240km・hから最大時速の350㎞まで最大のダウンフォースが維持される。
ドライブモードは4種類。静かに始動するピュアEVモードやV8エンジンが作動するスポーツモード、ハイブリッドスーパーカーの醍醐味を公道でも楽しめるスポーツプラスモード、さらにはサーキット走行を念頭としたレースモードだ。
特にレースモードでは、リアのTウイングが油圧ラムにより255㎜持ち上げられ、スタイリングも変化。最大限のダウンフォースを生み出す。
フロントアスクル前方にはこのアクティブ・リアウイングと連動するアクティブ・フロントウイングが隠されており、空力制御において重要な役割を果たすという。
シャシーもF1で培われたテクノロジーを生かし、カーボンファイバーを中心に構築。乾燥重量1,655kgの軽量化にも貢献し、1,000kgあたり652PSのパワーウェイトレシオを達成した。
このようにF1の知見を惜しみなく注いだヴァルハラは世界999台限定。デリバリーは2025年後半からが予定されており、価格は1億2890万円となる。
Aston Martin Valhalla|アストンマーティン ヴァルハラ
ボディサイズ|全長4,727×全幅2,014×全高1,161㎜
ホイールベース|2,760㎜
車両重量|1,655kg
エンジン|4リッターV8
システム最高出力|793kW(1,079ps)/6,700rpm
システム最大トルク|1,100Nm
最高時速|350㎞
0-100km/h加速|2.5秒
販売数|999台限定
価格|1億2890万円
ボディサイズ|全長4,727×全幅2,014×全高1,161㎜
ホイールベース|2,760㎜
車両重量|1,655kg
エンジン|4リッターV8
システム最高出力|793kW(1,079ps)/6,700rpm
システム最大トルク|1,100Nm
最高時速|350㎞
0-100km/h加速|2.5秒
販売数|999台限定
価格|1億2890万円
問い合わせ先
アストンマーティン
https://www.astonmartin.com/ja